葛城山(櫛羅の滝〜水越峠)
- GPS
- 08:41
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 815m
- 下り
- 1,038m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
とんだ勘違いをしたおマヌケ野郎は赤面したまま頂上を目指すのだ
【プロローグ】
前回、半年振りに山行きを敢行した俺は、山歩きに適応した体力を身につけるべく、できるだけ間を開けずに、次の山行きを計画した。
さて、どこに行こう。前回から継続し、二上山未踏破ルートを攻めていくことも考えたのだが、初めての山に登るのも悪くない。とは言え、昨年、ダイトレを完歩したので、葛城山、金剛山、岩湧山などの名峰はすでにピークを踏んでしまっている。ダイトレに拘らなければ良いのだが、ダイトレ Solo Walking Guide なるサイトを立ち上げた手前、やはり、ダイトレに関係する山に行きたい。
そういえば、半年前、ダイトレを葛城山まで歩き、そのままロープウェイに乗車して下山したことがあった。「山屋(などという立派なものではないが・・・)の風上にも置けないやつだ」との誹りを受けることを十分承知の上で飛び乗ったロープウェイは、「だって、とっても楽だったんだもん」。
前置きが長くなったが、その時、車窓から見た一本の登山道に、俺は、強く魅了された。その登山道は、ロープウェイの窓から手を伸ばしたら、触ることができるぐらいの距離にあった。(今度はあそこからこのロープウェイを眺めてみたいものだ・・・)そう思って帰路についた。
行先は決まった、「大和葛城山櫛羅の滝コース」だ。異論はあるまい。
【自宅〜近鉄御所駅】
近鉄御所駅から葛城ロープウェイ前行きの始発バスに乗るべく、自宅を7時前に出た。近鉄御所駅には、思ったより早く着き、始発バスの出発時刻8:40までには、まだ30分程時間があった。何もすることが無いので、とりあえずバス停に並ぶ。どうやら俺が先頭らしい。駅でもらった登山マップなどを眺めていると、ぞろぞろと俺の後ろに人が並び始めた。ほどなくして、マイクロバスのような小さなバスが停留所にやってきた。行列の人数とバスの大きさを比較すると、明らかに、人員オーバーであることが分かる。そして、そのバスは、駐車スペースの関係で、先頭にいる俺の前ではなく、列の中段辺りにとまり、そのままドアを開けた。
皆さん、もしあなたが列の中間辺りにいるにもかかわらず、自分の目の前にバスが止まって、「オープン ザ セサミ」よろしくドアが開いたら、どうします?
本当にびっくりしたのだが、そこにいた、中年の女性グループ達は、こちらには目もくれず、まるでそれが当たり前かのようにそのままバスに飛び乗り、空いている席へ我先に座っていった。
もう、はっきり言うが、こういうマナーの悪い連中っていうのは、たいてい、俺より上の連中、それも、同性のグループが多い。カップラーメンの残り汁を平気で山に捨てたりする連中もこの類だ。逆に若者、カップル、親子連れのほうが山でのマナーが良いように感じるのは自分だけだろうか。
満員のバスに揺られる事、20分。葛城ロープウェイ前に到着した。
【大和葛城山櫛羅の滝コース】
地図を見ると、ロープウェイ側から葛城山に登るルートは大きく二つあった。一つ目は北尾根コースといい、眺めの良い尾根道を歩くルートで山と高原の地図にも記載されている。二本目は櫛羅の滝コースだ。このルートは、ロープウェイに沿って谷筋を詰めていくコースで、途中で二つの滝(櫛羅の滝、二の滝)を見ることができる。葛城山頂上に行くには、こちらの方が近いので、7:3ぐらいの割合で、この櫛羅の滝コースを歩いている人が多いように思う。
この櫛羅の滝コースは山と高原の地図に載っておらず、台風の被害で通行止めとの情報をどこかで見たので、行く前はここを歩くことはできない、と思っていたのだが、御所駅に置いてあった登山マップを見ると、既に登山道は整備さてれおり、問題なく歩けることが分かった。
ロープウェイ駅を左手に見ながら、舗装道を歩いていく。猪止めの柵を通り、少しいくと、何故かうら若き女性の2人連れが、俺のほうを見て、軽く手を振っているではないか!
もう、はっきり言うが、いつもソロで歩いている俺には、山友などはおらず、ましてや、女性の知り合いなど、山でも都会でも、全くいないのだ。
しかし、彼女らは、そんな俺の思いを知ってか知らずか、軽くポーズをとりながら、こちらに向かって微笑んでいるのだ。
俺は山に登る時には、いつも右肩にデジ一を抱えている。俺は咄嗟に思った、もしかしたら彼女達は、俺のデジ一の被写体になろうとしてくれているのではないか、と。
皆さん、もしあなたが、このようなうら若き女性達が目の前で微笑んで、被写体になってくれる事を望んでいるとしたら、どうしますか? そのまま無視して通り過ぎますか、「いつ撮るか、今でしょ」ってなりませんか?
俺はもちろん、林修先生になった。そして、一枚だけパチリと撮った後、「ありがとうございます」などとキザな言葉も吐いた。
しかし、彼女らは、何かよくわからないような感じで、俺の方を特に見ることも無く、俺とは反対側の石柱の上に置かれた四角い物体を取りに向かっていった。
もう、分かるだろう。そこにあったのはカメラである。彼女らは、自分のカメラのセルフタイマーをセットし、そのカメラに向かって微笑んでいただけだったのだ。
なんたる勘違い! 一歩間違えれば、ただの中年の変態ストーカである。
とにかく、恥ずかしさが異常にこみ上げ、そそくさとその場を後にした。そして、できるなら、この後の北尾根との分岐で、俺とは別方向に歩いてくれることを願った。
はたして、あの時の彼女らが、これを見ているかどうかは、全く分からないが、もし見ておられたら、一言、謝っておきたい。あの時の不審な行動を取っていた中年男はこの私です。どうもすみませんでした。
(途中)
コメント
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Paperbackさん、こんばんは。
いつもながらPaperbackさんの軽妙洒脱な文章にはほれぼれしてしまいます。
# うら若き女性2人連れの件、思わず吹き出してしま
# いました。
続き期待しております。
utabuta さん、こんにちは。ご返事が遅くなりました。スミマセン。
utabuta さんのレコ、拝見させていただきました。ダイトレを精力的に歩いておられるようですね。自分もダイトレをメインに、関係する山々を日帰りで歩いています。
utabuta さんの自分撮り写真、拝見させていただきました。山でお見かけしたら、お声がけさせていただきますね。
よろしくお願いいたします。
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