天神尾根で雪洞泊して谷川岳へ！快適な雪洞作り！
群馬県
新潟県
mohi0726
Keita0427
- GPS
- 27:00
- 距離
- 5.8km
- 登り
- 709m
- 下り
- 692m
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- 山行
- 1:35
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 1:40
| 天候 | 初日は晴れ！二日目は晴れ→吹雪・・・ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2021年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
大勢の先行者様のおかげでよく締まって歩きやすい雪道です。 今回はアイゼンのみでOKでした。 |
| その他周辺情報 | 水上インター降りて、ラストコンビニは反対車線のファミマです。 温泉は休業してるところ多く、湯テルメも大混雑でございました。 |
写真
かつて見たことがないくらいの大混雑でした。
宴会食料含め19kgです。
前回は大雪直後でラッセルも全くない平日でした。
熊穴沢の1分ほど手前の西側斜面です。
大きく作って、後から埋めて小さくする方がラクですが、
今回はギリギリのサイズで作っております。
中を広げて一人座って掘れる様になると、作業が捗ります。
ここが一番苦労するタイミングです。
バシバシブロックで雪掘りしていけます。
せっせと雪捨てを続けています。
このくらい隙間があっても、中の構造がちゃんとしてれば、冷気はそんなに入ってきません。
最奥から入り口を見た写真。入り口が70cmほど低いのがわかるでしょうか。中を高床にする事で、冷気が入りにくく、二酸化炭素が出やすくなるわけですね！
8
足が入れられる様に、足元を掘っています。腰がラク！
写真がありませんw
食べるのに夢中だったという噂もあります。
ガソリンバーナー炎上で煤けてしまった天井を見ながら就寝です。寝袋チョイスは相方モンベルの#1／僕は#2でした。寒いと言えば寒い、イケると言えばイケる。
5
昼間の喧騒が嘘の様に静かな夜明けでした。
メタボなおっさんの心が折れる1-2歩手前で、肩の小屋前の標識に到着。先行者の3名はどこから登られたのでしょうか？ロープウェイ組はまだ後方にいらっしゃいました。
4
ロープウェイ組はまだ後方にいらっしゃいました。
おっさん二人の体力的なこともあり、オキノ耳はパス！
下山します！
ここからはロープウェイ組とひたすらすれ違い続けましたw
それにしても凄い人数でした。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
サブザック
アイゼン
スノーシュー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒（保温性）
レジャーシート
地図（地形図）
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
携帯
時計
サングラス
ツェルト
ストック
カメラ
|
|---|
感想
メタボなおっさんでも雪山に行きたい。
・・・せっかくだから雪洞で宴会してみよう！
そんな皆さんへオススメな谷川岳雪洞一泊登山の記録でございます。
【1日目】
マイカーで谷川岳ロープウェイ乗り場を目指します。
時間は7時30分。もう駐車場は結構な混み具合です。
12月にも来たばかりの谷川岳。
前回は駐車場もスカスカで、登山者も4-5組のみという感じでしたが、
コロナによる緊急事態宣言で、ロープウェイも週末営業。そして1月からずっと週末の天気が良くなかった事もあり、2021年2月最初の土日である今回は過去見た事がない大混雑でした。チケット購入→ロープウェイ乗車まで約1時間。建物に収まり切れない長蛇の列でした。
今回の山行も一歳年上の仕事仲間と一緒です。
雪洞泊を楽しみに、入念なギア選びを経て今日の日を迎えることになりました。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2476034.html
槍ヶ岳の時と同じく、贅沢品も満載の今回は19kg超えのザック。
夜の宴会が楽しみではありますが、尾根に出るまでの急登がきついです。
ゆっくり行きたくとも、トレース幅の狭いこの登りでは
後ろの方に迷惑をかけてしまうわけです。
道を譲ろうとトレースを外れる度に、荷物と体重合わせて100kg超える僕の足は、
腰まで雪にハマってしまいます。
・・・四つん這いで雪から這い出るメタボのおっさん・・・みっともないですねー
思わずもつれる足を引っ掛けて、今回もまたゲイターを破いてしまいました。
普通に歩く分には引っ掛けないですが、無茶な動きをするときにやってしまいます（1年ぶり2回目）
なんとか尾根まで這い上がり、一息。
ここまで来れば今日の行程は半分以上消化したようなもんですw
しっかり休んだ後に熊穴沢ノ頭近辺の雪洞適地を目指します。
ラクに雪洞を作るには出来るだけ雪が多く、斜度がきつく、雪崩が起きなさそうな場所が望まれます。
今回は避難小屋のちょっと手前、風向きを考慮し西側の斜面に場所を定めました。
翌日の上り返しがラクなように、一歩ずつ階段状にトレースを作り、
雪洞入口周辺もワカンでしっかり踏み固めます。
プローブで床下も奥行きも3m以上積雪がある事を確認し、雪洞作り開始です。
写真にもあるように、まずは斜面を縦に掘り、垂直な2m程度の壁面を作り出します。雪捨てがラクなように、床面は水平か奥に向かってやや上がる様にします。
再度プローブで奥行きを計測し、いよいよ入り口作りです。
メタボなおっさんがギリギリ通れるサイズの穴を削り出します。
スノーソーで雪を切り出すときには、刃を45度で入れて、三角柱を切り出す様にすると早いです。
中に行くに従って下に掘り進めたくなりますが、少しずつ上へ上へ掘っていきます。
雪道の床が入り口よりも高い方が、完成時暖かいですし、
設営時も排雪がラクになります。3000番くらいのブルーシートだと雪がツルツル滑って、滑り台で外に排雪できます。
中に一人入れるくらいまで掘るのが、最初の難所です。
座って掘れるくらいまでイケると、途端に作業がラクになります。
床の高さと天井の高さに注意しながら横へ横へと拡張していきます。
今回僕らは突き当たりに予想よりも早くブッシュが出て来てしまいましたが、
左へ逃げたところなんとか奥行きもワイドも確保出来て一安心でした。
ひとしきり掘ってブッシュに遮られてしまった場合、残念ですが掘り直しです。
もう1つポイントなのは、床を水平に作ることです。
傾斜のあるテン場で寝たとき以上に、マットも寝袋も下に滑っていってしまいます。雪だけに。
天井をきれいに作らないと水が垂れてくる・・・かどうかは
その日の気温と雪洞内人数とに左右されます。きれいに作ることよりも
天井を高く作ることの方が快適性に大きく寄与します。
寝てる間に天井下がりますので、翌朝撤収の時に天井低いとツラいですよね。
最後に、腰痛くなりがちなメタボの皆さんは、是非掘りごたつ式の宴会場にしましょう。足が下ろせるととてもラクです。
今回の内装は相方がほぼ全て作ってくれました。感謝です。
そんなわけで夕食はすき焼き。すき焼きには白米。ということでメスティン炊飯もします。
たっぷり600gもの肉を平らげましたが、食べ終わる頃には体の冷えが加速して来ました。サクッと寝袋を広げ就寝です。
今回の就寝装備ですが
マットは、SEA TO SUMMIT イーサライトXTインサレーティッド（R値3.2）に加え、安心のzライトソル（R値2.0）の2枚使い。
寝袋はモンベル ダウンハガー#2にイスカのゴアインフィニアムシュラフカバー。
ブーティーとアクティブインサレーション着込んで、ちょうどギリという感じでした。
いくら雪洞が暖かいとは言え、出来れば#1か#0があるとあったかいですねー
【2日目】
5時に目覚ましがなり目が覚めます。
・・・が気合が足らず寝袋から出ることが出来ませんw
2-3度のスヌーズの結果、なんとか5時30分に寝袋から脱出・・・
快適だった雪洞ホテルから撤収を始めます。
前日の雪道掘りで、身体はそこそこのダメージ。
「このまま帰ったらラクだよな・・・へへっ・・・」と悪魔の囁きもよぎります。
なんとか荷物をまとめて外に出るときれいな朝日です。
何故でしょうかね、夜明け→太陽光浴びる→やる気出る。というのは
人間に刷り込まれた性なんでしょうかね。
日が昇るにつれて、頂上を目指す気持ちが芽生えて来ます。
というわけで7時40分頃、ほとんどの荷物をデポして
超身軽な状況で頂上を目指します。
歩き始めて1分で避難小屋。12月の時よりもさらに深く埋まっている様に感じます。
毎度思うのですが、中に泊まってる間に雪が崩れて埋まったらどうやって抜け出すんでしょうか・・・考えるだけで恐ろしいですが。
ここからは頂上までひたすらの登り。
二人ではぁはぁ、休み休み上り詰めていきます。
ロープウェイは9時始発の時短営業。どんなにゆっくり登っても誰にも迷惑をかけない！素晴らしい環境ですw
聞こえるのは風の音と自分の息づかいだけ。
氷点下の空間に、自分が生きる熱さを感じます。
雪山は最高です。
午後から崩れる予報を感じさせない、青一色に染まる空の下、
休み休み一歩ずつ登ります。あの稜線を超えたら・・・
・・・やっと肩の小屋に到着です。
ここまで来ればトマノ耳まではあと一息。
1963mの頂きは、僕らの他には誰もいない貸し切りの状態でした。
記念撮影もそこそこに、ダッシュで下ります。
時は10時15分。ロープウェイ組の皆様も、既に近くまで登っている姿が見えます。
大量の登山者の皆さんとすれ違いつつ、1時間でデポ場まで戻って来ました。
雪の状態が良いと、僕みたいなメタボでもこんなにも早く下れるんですなw
一晩で倍くらいに感じる様になった重いザックを背負い直し、
天神平へ向かいます。
這う這うの体でロープウェイ乗り場についた頃、急に雪と風が強くなりました。
予報通りとはいえ、短時間でこんなに天候が変わるものかと・・・改めて山の天候の変わりやすさを感じつつ、下山です。
一生に一度は雪洞泊・・・してみたいですよね！
今年は雪も豊富ですし、皆様もいかがでしょうか？
雪洞作りの参考にしていただければと思います。
（できれば拍手もよろしくお願いしますw）
オキノ耳は、改めて制覇することにしましょう！
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