ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 2476034
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

メタボでも槍ヶ岳へ!表銀座テン泊縦走三泊四日! 燕/西岳/東鎌尾根/上高地へ下山

2020年07月31日(金) 〜 2020年08月03日(月)
 - 拍手
体力度
9
2〜3泊以上が適当
GPS
67:49
距離
45.6km
登り
3,003m
下り
2,950m
歩くペース
ゆっくり
1.41.5
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:03
休憩
2:52
合計
6:55
6:36
6:54
21
7:15
7:38
38
8:16
8:34
34
9:08
9:38
34
10:12
11:15
21
11:36
11:55
43
12:38
12:39
11
12:50
2日目
山行
9:25
休憩
1:40
合計
11:05
5:06
38
5:44
5:44
19
6:03
6:10
131
8:21
8:35
5
10:00
11:09
37
11:46
11:50
155
14:25
14:30
101
3日目
山行
10:45
休憩
3:51
合計
14:36
5:04
110
6:54
7:20
207
10:47
11:04
18
11:22
12:34
36
13:10
13:42
22
14:04
14:34
19
14:53
15:09
32
15:41
16:15
24
16:39
16:39
10
16:49
16:49
90
18:19
18:23
48
19:11
19:11
29
4日目
山行
5:03
休憩
2:23
合計
7:26
9:35
31
10:06
10:26
32
10:58
10:59
8
11:07
11:07
9
11:16
11:16
40
11:56
12:20
59
13:19
13:19
12
13:31
14:22
3
14:25
14:25
45
15:10
15:11
5
15:16
15:36
41
16:17
16:17
10
16:27
16:52
1
16:53
16:53
6
17:01
ゴール地点
40歳間近、運動不足、メタボ、登山経験初心者のおっさんのコースタイムとして、
40歳間近、運動不足、メタボ、登山経験初心者の皆さんへ捧げます。
コースタイム通りなんて歩けませんw どうぞご参考に。
天候 ちょうど梅雨明け!ほとんど晴or曇。8月2日夕方のみ1hほど小雨
過去天気図(気象庁) 2020年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
初日早朝に南安タクシー豊科本社にてマイカー回送依頼。11000円
タクシーにて中房温泉登山口へ。約12000円。
下山後、上高地BTよりタクシー/沢渡方面茶嵐にて受け取り。約4000円
コース状況/
危険箇所等
大天井岳トラバースは少しテクニカルな巻道。
大天井ヒュッテから赤岩岳まで夏草が少々多いため長袖推奨。
赤岩岳からヒュッテ西岳まで予想より少しテクニカルな道が続く。
槍から大曲までの槍沢ルートは地震による浮石多し。見た目よりも注意が必要。
槍沢から上高地まで、落石多い物の特に問題無し。
他、良く整備済み。
その他周辺情報 徳沢ロッジ/アルペンホテルの日帰り入浴は2020年夏は無し。
中房温泉登山口からのスタートです。
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中房温泉登山口からのスタートです。
県警の方でしょうか、コロナによる登山環境の変化を感じます。
本年、燕山荘は小屋泊テン泊どちらも予約が必要です。
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県警の方でしょうか、コロナによる登山環境の変化を感じます。
本年、燕山荘は小屋泊テン泊どちらも予約が必要です。
綺麗な水洗トイレがあります。民間の方で下山通知システムへの登録案内をされている方がいました。
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綺麗な水洗トイレがあります。民間の方で下山通知システムへの登録案内をされている方がいました。
今回はソロでなく相方がおります。
二人とも40歳目前の運動不足人間ですが、充分に準備を重ねてきました!
今回はソロでなく相方がおります。
二人とも40歳目前の運動不足人間ですが、充分に準備を重ねてきました!
というわけで、合戦尾根の登りスタートです。
"いきなり急登"と皆さんおっしゃいますが、良くある普通の登りです。
というわけで、合戦尾根の登りスタートです。
"いきなり急登"と皆さんおっしゃいますが、良くある普通の登りです。
今回の荷物は17kg(水含む)
贅沢品も入れて、ゆっくり鈍行で進んでいく作戦です。
今回の荷物は17kg(水含む)
贅沢品も入れて、ゆっくり鈍行で進んでいく作戦です。
ウォームアップ無しの登りは、ペースが掴みにくいですよね。
意識してゆっくりゆっくり登っていきます。
ウォームアップ無しの登りは、ペースが掴みにくいですよね。
意識してゆっくりゆっくり登っていきます。
"たくさんの人が通っている感"のある登山道w
落石も少なく非常に歩きやすいですね。
"たくさんの人が通っている感"のある登山道w
落石も少なく非常に歩きやすいですね。
合戦小屋へのケーブルです。これを超えるとすぐ第一ベンチ。
しっかり休憩しつつ、次へ向かいます。
合戦小屋へのケーブルです。これを超えるとすぐ第一ベンチ。
しっかり休憩しつつ、次へ向かいます。
たまにピンクテープも着けてありますが、迷うことのない道です。
そしてひたすら登り続ける道ですw
たまにピンクテープも着けてありますが、迷うことのない道です。
そしてひたすら登り続ける道ですw
少しずつ周りの山々が見えてきます。景色が変わるとなぜか足が前に進む気がします。
少しずつ周りの山々が見えてきます。景色が変わるとなぜか足が前に進む気がします。
前日までほとんどの日が雨でしたが、
ちょうどこの日から梅雨が明けた様な天気。
青空も見えます。
1
前日までほとんどの日が雨でしたが、
ちょうどこの日から梅雨が明けた様な天気。
青空も見えます。
第三ベンチは、看板のある棚の他、もう一段上でも休憩エリアがあります。
重い荷物なのでちゃんと下ろして足を休ませます。
第三ベンチは、看板のある棚の他、もう一段上でも休憩エリアがあります。
重い荷物なのでちゃんと下ろして足を休ませます。
富士見ベンチまでの登りは急。
と聞いていましたが、特に違いは感じませんでしたw
というかずっとキツいw
富士見ベンチまでの登りは急。
と聞いていましたが、特に違いは感じませんでしたw
というかずっとキツいw
富士の見えない富士見ベンチです。
相変わらず、きっちりと休みは取るスタイル。
1
富士の見えない富士見ベンチです。
相変わらず、きっちりと休みは取るスタイル。
ゆっくりの登りとたくさんの休憩でしたが、
そろそろ腹も減ってきて疲れ始めた頃。とにかく暑い!
ゆっくりの登りとたくさんの休憩でしたが、
そろそろ腹も減ってきて疲れ始めた頃。とにかく暑い!
やっと合戦小屋まで10分の看板。
ご存知の様にこの後しっかり5分の看板もあります。
やっと合戦小屋まで10分の看板。
ご存知の様にこの後しっかり5分の看板もあります。
というわけで合戦小屋でスイカです。
この日は燕山荘でテン泊予定。昼に急いで到着しても、コロナで涼しい館内では休めないので、更にゆっくり休みを取ります。
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というわけで合戦小屋でスイカです。
この日は燕山荘でテン泊予定。昼に急いで到着しても、コロナで涼しい館内では休めないので、更にゆっくり休みを取ります。
久しぶりの晴天でどの小屋へもヘリの荷揚げが行われ続けていました。何回も何回も。
7月末日にしてようやく荷揚げできたそうです。
久しぶりの晴天でどの小屋へもヘリの荷揚げが行われ続けていました。何回も何回も。
7月末日にしてようやく荷揚げできたそうです。
合戦小屋からほどなくで、合戦の頭へ。
気持ちのいい稜線ですが、、、、日が遮られないので暑くて休めませんw
合戦小屋からほどなくで、合戦の頭へ。
気持ちのいい稜線ですが、、、、日が遮られないので暑くて休めませんw
ひーひー言いながら燕山荘まで進みます。
見えてからが長いですねーほんと。
ひーひー言いながら燕山荘まで進みます。
見えてからが長いですねーほんと。
というわけで梅雨明け初日、気持ちいい晴れの燕山荘に到着です。急いでテントを立てて場所を確保します。
2
というわけで梅雨明け初日、気持ちいい晴れの燕山荘に到着です。急いでテントを立てて場所を確保します。
昼食営業は13:45まで。
狙い通りテント立てて13:30に滑り込みました。
涼しい館内でカレーをいただきます。
昼食営業は13:45まで。
狙い通りテント立てて13:30に滑り込みました。
涼しい館内でカレーをいただきます。
畦地梅太郎さんの山男の石像です。かわいい。
モンベルTシャツの白い山男を着ている人も多いですよねー
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畦地梅太郎さんの山男の石像です。かわいい。
モンベルTシャツの白い山男を着ている人も多いですよねー
目指す槍にはずっと雲がかかっていましたが、
この日5秒だけ顔を出してくれました。その瞬間の写真。
「おぉ!槍!!!!」とデカい声で教えてくれた人に感謝!!
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目指す槍にはずっと雲がかかっていましたが、
この日5秒だけ顔を出してくれました。その瞬間の写真。
「おぉ!槍!!!!」とデカい声で教えてくれた人に感謝!!
贅沢品の山コーヒーを頂きます。
水を細く出す専用容器を忘れ、別のPPケースにその場で穴を開けましたw信じられないほど上手くいって最高の笑顔の相方です。
贅沢品の山コーヒーを頂きます。
水を細く出す専用容器を忘れ、別のPPケースにその場で穴を開けましたw信じられないほど上手くいって最高の笑顔の相方です。
今回持っていった食料と酒のつまみの数々。
重いものから順に食べていくスタイルです。
僕の贅沢品は山専ボトルに氷とウイスキーw
今回持っていった食料と酒のつまみの数々。
重いものから順に食べていくスタイルです。
僕の贅沢品は山専ボトルに氷とウイスキーw
日が落ちてくると途端に寒くなってきます。
稜線のなので風が冷たいからですねー
初日なので酒盛りもソコソコにテントで就寝。
日が落ちてくると途端に寒くなってきます。
稜線のなので風が冷たいからですねー
初日なので酒盛りもソコソコにテントで就寝。
翌朝。
安曇野側は雲海が広がっていました。素晴らしい夜明け。
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翌朝。
安曇野側は雲海が広がっていました。素晴らしい夜明け。
3時起きの5時出発です。
燕山荘向かって右の登山道から稜線歩きスタート。
槍ヶ岳が綺麗に見えます。
3時起きの5時出発です。
燕山荘向かって右の登山道から稜線歩きスタート。
槍ヶ岳が綺麗に見えます。
蛙岩。げえろいわ。
蛙だからげぇろ??
どこらへんが蛙なのか良く分かりませんが、特徴的な岩です。
蛙岩。げえろいわ。
蛙だからげぇろ??
どこらへんが蛙なのか良く分かりませんが、特徴的な岩です。
良く整備された登山道が遥か先まで見通せます。
ここは是非早朝の気持ちいい時間に歩いていただきたい。
良く整備された登山道が遥か先まで見通せます。
ここは是非早朝の気持ちいい時間に歩いていただきたい。
右手には裏銀座の山々が良く見えます。
北アで次に行きたいルートですねー
右手には裏銀座の山々が良く見えます。
北アで次に行きたいルートですねー
あっという間に大下りの頭に到着です。
ここからは今回の山行初の下り。
あっという間に大下りの頭に到着です。
ここからは今回の山行初の下り。
相方は膝があまり良くなく、下りが苦手なのであります。
痛めない様に、慎重に慎重に下ります。
思った以上に下ります。この分登るのかと思うとウンザリです。
1
相方は膝があまり良くなく、下りが苦手なのであります。
痛めない様に、慎重に慎重に下ります。
思った以上に下ります。この分登るのかと思うとウンザリです。
下りきったところで稜線の東側に出ます。
日当たりが良くなり、結構暑いw
頑張って登り返します。
下りきったところで稜線の東側に出ます。
日当たりが良くなり、結構暑いw
頑張って登り返します。
登りきり、平坦稜線を少し進むと、ハシゴのかかる鞍部です。
降りた所に喜作レリーフが右前に見えます。
初の鎖とハシゴで、最下部へ下ります。
登りきり、平坦稜線を少し進むと、ハシゴのかかる鞍部です。
降りた所に喜作レリーフが右前に見えます。
初の鎖とハシゴで、最下部へ下ります。
膝にくる下りに、やや躊躇している相方w
「なんだよここは」と怒っている背中なのです。
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膝にくる下りに、やや躊躇している相方w
「なんだよここは」と怒っている背中なのです。
振り返ると歩いてきた稜線が綺麗に見えます。
距離的には半分、、、かなー。
キツさ的にはここで1/4くらいでしたがw
振り返ると歩いてきた稜線が綺麗に見えます。
距離的には半分、、、かなー。
キツさ的にはここで1/4くらいでしたがw
梯子を登り、更に進むとすぐ大天荘への登りと
大天井ヒュッテへのトラバースとの分岐になります。
僕らは右、というか真っ直ぐ進みトラバース道へ。
梯子を登り、更に進むとすぐ大天荘への登りと
大天井ヒュッテへのトラバースとの分岐になります。
僕らは右、というか真っ直ぐ進みトラバース道へ。
このトラバース道が結構テクニカルでした。鎖場もいくつか、、、
表銀座=東鎌尾根だけが大変。と思っていましたが
ここもナカナカでした。
このトラバース道が結構テクニカルでした。鎖場もいくつか、、、
表銀座=東鎌尾根だけが大変。と思っていましたが
ここもナカナカでした。
今一度振り返り、燕岳への稜線を目に焼き付けます。
それにしても一昨日まで梅雨だったと思えないくらいの良い天気。
今一度振り返り、燕岳への稜線を目に焼き付けます。
それにしても一昨日まで梅雨だったと思えないくらいの良い天気。
45分のコースタイムはチョット無理がありましたな。
暑さにやられ、休み休みの進みで80分もかかりました。
飛ばしても俺の足じゃ60分くらいかかりそう。
45分のコースタイムはチョット無理がありましたな。
暑さにやられ、休み休みの進みで80分もかかりました。
飛ばしても俺の足じゃ60分くらいかかりそう。
眼下に大天井ヒュッテが見えてからは、一気に急降下。
写真中央、広場から左上に下る道が西岳へのルートです。
眼下に大天井ヒュッテが見えてからは、一気に急降下。
写真中央、広場から左上に下る道が西岳へのルートです。
大天井ヒュッテは2020年夏、休業。水場もトイレも休憩のベンチも日差しを避けるスペースもありません。
大天井ヒュッテは2020年夏、休業。水場もトイレも休憩のベンチも日差しを避けるスペースもありません。
最後の急下りで、力を使い果たした相方は必死に膝をマッサージしておりますw
かくいう俺も靴下まで脱いで倒れておりますw
たっぷり1時間休んで西岳へ向かいます。
最後の急下りで、力を使い果たした相方は必死に膝をマッサージしておりますw
かくいう俺も靴下まで脱いで倒れておりますw
たっぷり1時間休んで西岳へ向かいます。
が、日差しの中の休憩で、あまり体力が回復しておりません。
こんな登りが普通にきつい。
しかも僕は携帯見ながら歩いていて、一度登山道から落ちました。
が、日差しの中の休憩で、あまり体力が回復しておりません。
こんな登りが普通にきつい。
しかも僕は携帯見ながら歩いていて、一度登山道から落ちました。
びっくり平までのトラバースは整備されているものの、
燕山荘周辺のパーフェクトな道に慣れた身体には少々ダメージがあります。
びっくり平までのトラバースは整備されているものの、
燕山荘周辺のパーフェクトな道に慣れた身体には少々ダメージがあります。
今思い返すと、普通の登山道なのですが、
甘い道に慣らされてしまったこの時は、結構キツかったのですね。
今思い返すと、普通の登山道なのですが、
甘い道に慣らされてしまったこの時は、結構キツかったのですね。
赤岩岳の登りも、地図の等高線から想像したより
はるかにきつく、今回の山行で一番心が折れたのは
びっくり平→西岳の道のりでした。眺めはいいんですがね。
赤岩岳の登りも、地図の等高線から想像したより
はるかにきつく、今回の山行で一番心が折れたのは
びっくり平→西岳の道のりでした。眺めはいいんですがね。
少々危険を感じる道を赤岩岳から100分もかけ、
やっとヒュッテ西岳のテン場を見ることができました。
少々危険を感じる道を赤岩岳から100分もかけ、
やっとヒュッテ西岳のテン場を見ることができました。
ヒュッテ西岳に到着。受付し水を買いトイレを済ませ、
奥のテン場へ向かいます。
あ、トイレすげー綺麗でした。
ヒュッテ西岳に到着。受付し水を買いトイレを済ませ、
奥のテン場へ向かいます。
あ、トイレすげー綺麗でした。
ヒュッテ西岳のテン場は、手前の西側東側の2箇所、
奥のエリアに大きめ1箇所がありますが、平坦なエリアは少なく、傾斜地が多いテン場です。
急いでメシを食い、20時頃就寝。
1
ヒュッテ西岳のテン場は、手前の西側東側の2箇所、
奥のエリアに大きめ1箇所がありますが、平坦なエリアは少なく、傾斜地が多いテン場です。
急いでメシを食い、20時頃就寝。
翌朝の槍ヶ岳は赤く染まっていました。
痛むヒザと相談しながら、とりあえず水俣乗越に向かいます。
2
翌朝の槍ヶ岳は赤く染まっていました。
痛むヒザと相談しながら、とりあえず水俣乗越に向かいます。
相方苦手の下りですが、ハシゴはそれほど膝に負担がないのか、
ひょいひょい進んでいきます。
相方苦手の下りですが、ハシゴはそれほど膝に負担がないのか、
ひょいひょい進んでいきます。
水俣乗越まで、いやってほどの急降下です。
三点支持必要な下りはメットも必須。当然ストックはしまいます。
水俣乗越まで、いやってほどの急降下です。
三点支持必要な下りはメットも必須。当然ストックはしまいます。
こんな感じに、どこまで下るかわからない道って
登り返すことを考えると、ちょっと嫌ですよね。
こんな感じに、どこまで下るかわからない道って
登り返すことを考えると、ちょっと嫌ですよね。
時間はかかっていますが、膝の調子も戻ってきて、
この時点で槍まで行ける自信が戻ってきた様に感じます。
天気が良かったのも好影響だったのですかね。
時間はかかっていますが、膝の調子も戻ってきて、
この時点で槍まで行ける自信が戻ってきた様に感じます。
天気が良かったのも好影響だったのですかね。
前日の反省から、ちゃんと座れる&日陰の休憩ポイントで
休み休み降ってきたので、コースタイムの倍ほどかかって水俣乗越です。気力/体力問題なし!いよいよ東鎌尾根です。
前日の反省から、ちゃんと座れる&日陰の休憩ポイントで
休み休み降ってきたので、コースタイムの倍ほどかかって水俣乗越です。気力/体力問題なし!いよいよ東鎌尾根です。
大槍まで、幾つも小ピークを越えていきます。
太陽が照りつけ日差しが痛い。
大槍まで、幾つも小ピークを越えていきます。
太陽が照りつけ日差しが痛い。
振り返ると、昨日心が折れた赤岩岳-びっくり平がはっきり見えます。
遠くから見ると大した距離じゃないんだけどなぁ。
振り返ると、昨日心が折れた赤岩岳-びっくり平がはっきり見えます。
遠くから見ると大した距離じゃないんだけどなぁ。
ひーひー言いながらも、気持ちが折れることなく、
東鎌尾根を進みます。
休憩できるポイントで細かく小休止したのが良かった気がします。
ひーひー言いながらも、気持ちが折れることなく、
東鎌尾根を進みます。
休憩できるポイントで細かく小休止したのが良かった気がします。
ヒュッテ大槍をスルーして、デポの為、殺生ヒュッテへのトラバース道へ進みます。最高の展望!!!
ヒュッテ大槍をスルーして、デポの為、殺生ヒュッテへのトラバース道へ進みます。最高の展望!!!
眼下には槍沢ルートの登山道がはっきりと見下ろせます。
いやー気持ちいい。
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眼下には槍沢ルートの登山道がはっきりと見下ろせます。
いやー気持ちいい。
ヒュッテ大槍から15分で殺生ヒュッテです。
時間は11時過ぎ。大休憩&昼食とします。
ヒュッテ大槍から15分で殺生ヒュッテです。
時間は11時過ぎ。大休憩&昼食とします。
コロナ対策で、会話厳禁の室内で牛丼をいただきました。
いや、美味しかった。ブラボー殺生ヒュッテ。
コロナ対策で、会話厳禁の室内で牛丼をいただきました。
いや、美味しかった。ブラボー殺生ヒュッテ。
17kgの荷物をデポし、水とシェルだけ持って槍ヶ岳山荘へ向かいます。
身体が軽い、、、ひょいひょい登れます。
17kgの荷物をデポし、水とシェルだけ持って槍ヶ岳山荘へ向かいます。
身体が軽い、、、ひょいひょい登れます。
槍がもう目の前。テンションの高さも相まって、
今回の登りで、初めてコースタイムを切るペースでした。
槍がもう目の前。テンションの高さも相まって、
今回の登りで、初めてコースタイムを切るペースでした。
槍ヶ岳山荘へ到着です。
日曜日ということもあり結構の人数かと思いましたが、
意外と少なかったですね
槍ヶ岳山荘へ到着です。
日曜日ということもあり結構の人数かと思いましたが、
意外と少なかったですね
水分をとりつつ、渋滞の切れ間を狙います。
とはいえ、それほど人数も多くない様子。
水分をとりつつ、渋滞の切れ間を狙います。
とはいえ、それほど人数も多くない様子。
眼下には殺生ヒュッテ。
左端にはヒュッテ大槍も見えます。
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眼下には殺生ヒュッテ。
左端にはヒュッテ大槍も見えます。
逆サイドには裏銀座の山々が見通せます。
ちょうど雲も少なそう、、、いよいよ穂先へ向かいましょう!
逆サイドには裏銀座の山々が見通せます。
ちょうど雲も少なそう、、、いよいよ穂先へ向かいましょう!
穂先へのルートは、聞いていたほど難しくはありません。
梯子も鎖も足場もあります。
が、体力はもうありませんw渋滞しない程度に休みつつ頂上へ!
穂先へのルートは、聞いていたほど難しくはありません。
梯子も鎖も足場もあります。
が、体力はもうありませんw渋滞しない程度に休みつつ頂上へ!
念願の槍ヶ岳頂上です!
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念願の槍ヶ岳頂上です!
かわるがわる、写真の撮り合いw
かわるがわる、写真の撮り合いw
雲が出てきて残念でしたが、肉眼では一瞬、
歩いてきた表銀座の山々を見ることができました。
雲が出てきて残念でしたが、肉眼では一瞬、
歩いてきた表銀座の山々を見ることができました。
この日槍ヶ岳周辺では3人の遭難者が出ていた様です。
小槍からの滑落者救助のためでしょうか、
ヘリがきて隊員が降下しています。
この日槍ヶ岳周辺では3人の遭難者が出ていた様です。
小槍からの滑落者救助のためでしょうか、
ヘリがきて隊員が降下しています。
気力充実のうちに、下れるところまで下ろう!
ということでババ平を目指します。
気力充実のうちに、下れるところまで下ろう!
ということでババ平を目指します。
槍沢の下りは一度通ったことがあります。
明るいうちに大曲まで行ければ、あとは大丈夫、、、
必死で下ったので、写真がこの1枚のみw
サルが写ってるのわかりますかね?
槍沢の下りは一度通ったことがあります。
明るいうちに大曲まで行ければ、あとは大丈夫、、、
必死で下ったので、写真がこの1枚のみw
サルが写ってるのわかりますかね?
そもそも降り始めたのが遅かったこともあり、
ちょうど日没頃にやっとテン場にたどり着きました。
翌日はテント乾燥のためゆっくりの出発。
そもそも降り始めたのが遅かったこともあり、
ちょうど日没頃にやっとテン場にたどり着きました。
翌日はテント乾燥のためゆっくりの出発。
全ギアを出して、整備して、パッキングし直しです。
出発は9:30でした。
全ギアを出して、整備して、パッキングし直しです。
出発は9:30でした。
槍沢ロッジでテン場の支払いをすませ、さらに降ります。
時間も余裕、道も余裕。
槍沢ロッジでテン場の支払いをすませ、さらに降ります。
時間も余裕、道も余裕。
一の俣あたりからは、傾斜もゆるくなり、サクサク。
一の俣あたりからは、傾斜もゆるくなり、サクサク。
水と岩と苔と。
こーゆー写真を見ると、山が恋しいですね。
水と岩と苔と。
こーゆー写真を見ると、山が恋しいですね。
横尾まで降りて登山道は終了です。
あとは平坦道を3時間。上高地へ。
横尾まで降りて登山道は終了です。
あとは平坦道を3時間。上高地へ。
河童橋で締めの写真。
バイバイ槍ヶ岳!またくるぜ。
河童橋で締めの写真。
バイバイ槍ヶ岳!またくるぜ。

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 飲料 ハイドレーション ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 調理器具 ライター コンパス ヘッドランプ 予備電池 GPS 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック ポール テント テントマット シェラフ ヘルメット 携帯トイレ 計画書
共同装備
地図(地形図) ファーストエイドキット
備考 稜線歩き=晴れの場合の日焼けが酷く、首元ガード用のタオルを別途準備すべき

感想

登山自体は何年かやっていますがね、でも一年に1回とか2回とか。
歳ですか?もうすぐ40歳になりますよ。えぇ、ジョギングとかそんなことしてません。
いやー腹が出てきちゃってねー、痩せなきゃと思ってはいるんですけどね。
ははは・・・




そんなオジさんでも、槍ヶ岳は登りたいのですw
きっとそんなオジさんは僕だけじゃないはず。

表銀座縦走したいというオジさんに言いたいこと、それは、、、


「あきらめて3泊4日にしておけ!!!!」





【1日目】
マイカーを南安タクシーさんに回送依頼し、
中房温泉登山口までタクシーで向かいます。
時間は5時50分。しばらく会えない水洗トイレに別れを告げ、いよいよスタートです。

2020年はコロナの年。燕山荘のテント場は予約が必要です。
大天荘のテント場は予約が必要ないので、混雑が予想されます。
その時点で、足の遅い私は、燕山荘止まり=3泊4日が決定しました。

今回の山行は一歳年上の仕事仲間と一緒です。
彼も体力に自信のある方ではありません。膝に持病もあり、下りがゆっくりの方です。
闇雲に頂上を目指すのではなく、山歩きを、山ごはんを、テント泊を一緒に楽しめれば、との想いもあり
この2-3週間、ルート計画やギヤ選びなど、入念に準備してきました。
天気予報とにらめっこし、スケジュールと相談し、ギリギリの判断でこの日程で出発になりました。

ゆっくり行くからには、贅沢品も、、、
などと言っているうちにみるみる重くなった17kg超えのザックを背負い、
合戦尾根を登ります。

"いきなり急登"とか"北ア三大急登"とか、いろんなブログで脅されていたので、
前週に常念岳でのトレーニングをするほど恐れていたのですが、
ゆっくりいけばそれほどの登りではありませんでした。

(常念岳は下記参照)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2449125.html

というか、特に1日の歩き初めとか、休憩明けのタイミングは、
意識してゆっくり歩く。というのが大切ですよね。
道自体も、良く踏みしめられ、良く整備され、非常に歩きやすい道です。
これは地元の学校の遠足で登られるだけのことはありますw

第一ベンチ/第二ベンチ/第三ベンチ/富士見ベンチと、
2-30分ほどの間隔でベンチがあるのも気持ちが楽です。

そしてひたすら登り続ける道なので、
アップダウンの連続で疲れるようなこともありません。
ペースをつかむ事。これが大事。

天気だけが心配でしたが、予報では4日とも雨はなさそう。
結果的には、ちょうどこの日から梅雨明けだったようです。

全てのベンチできっちりと休みをとりつつ、
腹が減ってきた頃、やっと合戦小屋まで10分の看板。
そこから本当に10分で合戦小屋です。


名物のスイカを食べますが、とにかく暑いw
テント泊経験者なら、1時2時の暑い時間に、うだるテントの中で過ごすツラさは分かりますよね。
今年の燕山荘は昼食以外、テン泊者は館内で涼むことも出来ません。
そして昼食営業は13:45まで。
ということで、ゆっくり13時燕山荘到着を目指し、合戦小屋で1時間の休憩にしました。

合戦小屋からさらに登り、合戦の頭へ。結構近かった印象。
稜線に出ると気持ちいい風に当たれるかな?と思っていたのですが、
風もなく、日が遮られないので暑くてしんどかったです。

もう間も無くで、燕山荘が見えたのですが、
例によって見えてからが長いです。
ひーひー言いながら燕山荘にたどり着きました。

急いでテントを立てて場所を確保。
13:30に滑り込みで昼食を頂きました。


あとはやることもなく、だーらだーら過ごしますw
今回相方がこだわっていたのは、山コーヒー。
ミルだけで4種、ドリッパーだけで5種も購入し、いくつもの豆を、下界で試していました。
そのこだわりのコーヒーを、いよいよ燕山荘で頂きます、、、、

が、ドリップ用の水を細く出す専用容器を忘れたのです!
普通の人間なら、諦めてクッカーかなんかで普通にドリップするところですが、
彼はこだわりの人間なので、そんなことはしないのです。
なんとチタンカップに穴を開けようと試みます。

「もったいないなぁ」「そのツールセットじゃ穴あかないんじゃないかなぁ」とぼんやりしていたのですが、
その時目に留まったのは、フィルターを入れていたPPケース。
見事その場で穴を開け、バッチリ最高の山コーヒーを淹れてくれました。

機材の選定から、運搬から、最後には大事なギアに穴を開けてまでして
コーヒーを振舞ってくれる、最高の相方です。ありがとうございましたw

夕食をとりつつ、ウイスキーロックを飲みつつ、優雅な山タイムを楽しみ、
19時頃就寝です。






【2日目】
3時起床。テントの中で軽く朝食をとりつつ準備します。

朝露に濡れたテントをたたみ、ザックを背負い出発すると、安曇野側は雲海が広がっていました。
しばし時間を忘れて素晴らしい夜明けを燕山荘前で楽しみます。

今日は気持ちいい稜線歩きのコース。
天気も良く、右手前方には槍ヶ岳が綺麗に見えます。

遥か先まで見通せる登山道を、時折景色に立ち止まりながら進みます。
早朝の空気と相まり、最高の山歩きです。

大下りの頭からは、今回の山行初の下り。
相方は膝があまり良くなく、下りが苦手なので、とてもゆっくりです。
痛めない様に、慎重に慎重に下りますが、その分体力を消費します。

下りきったところで稜線の東側に出るのですが、朝日に照らされ、結構暑い、、、
今考えると、この下りと日差しで、結構体力を消費した感があります。

喜作レリーフの鞍部で一休み。
振り返ると歩いてきた稜線が綺麗に見えます。
距離的には半分ほど進みましたが、ここからがキツかった。。。

大天荘に用のない僕らは、大天井ヒュッテへのトラバース道へ進みます。
トラバース道が結構激し目の道。
というか、ここまでが甘々の道だったので、その分このトラバースがタフに感じられたという感じでしょうか。

45分のコースタイムを休み休みの進みで80分もかかり、なんとか大天井ヒュッテに到着です。
大天井ヒュッテは2020年夏、休業。水場もトイレも休憩のベンチも日差しを避けるスペースもありません。
最後の急下りで、力を使い果たした相方も、もともと体力のない僕も、
たっぷり1時間休んだのですが、日陰で休めなかった事、飯を食わなかった事が、この先の道を更にキツくしました。

びっくり平までのトラバース道は、草がせまる登山道でした。
地味に疲れていた僕は、残りの距離を見ようと、スマホで地図を見ながら歩いていた、、、、
、、、その時、道の肩の草むらを踏み抜き、登山道から滑り落ちてしまいました。。。
なんとかすぐ草木にしがみつき、相方にも引っ張られ、復帰できたのですが、
落ちた時に右足の膝をひねったようで、、、、痛いw

危険を感じない場所でこそ油断が生じ、
油断が生じるからこそ、事故につながる。

スマホ歩き、というお手本のような油断とミスで膝を痛め、
西岳への道は更にツラいものになりましたw

というか、赤岩岳あたりの道も、西岳あたりの道も、
地図の等高線から想像したよりはるかに登りますし、
道自体もそれなりにキツい道だったですね。
登山雑誌などでは、表銀座は初心者向き、となってますが、
登山経験少ない人が通るには、この道も東鎌尾根もしんどいと思いますね。正直。

西岳まであと30分、というところで、登山カップルとすれ違ったのですが、
彼女は相当キツそうでしたもの。
すでに時間は15:30でしたが、大天荘泊まりだそうで、、、
日没までに着けたのかちょっと心配してしまいました。

コースタイムの倍近くかかりながらも、なんとかヒュッテ西岳に到着。
受付し水を買いCCレモンをイッキのみ。ビタミン足りてなかったのか口内炎できてたんですよねぇ。

ヒュッテ西岳のテン場は、結構広く、エリアは選びたい放題だったのですが、
どこも傾斜が結構キツく、、、ベンチなどもなかったのでちょっと使いにくい印象でした。
トイレは遠いながらも、すごい綺麗だったんですがね。
サクッと飯を食って20時頃就寝です。




【3日目】
前日の膝の痛みで2時頃起床。
寝返り打つたびに、膝が痛く、、、正直なところ7割近く下山を覚悟していました。
とりあえずキネシオテープでテーピングし、マッサージし、身支度を整えます。

テントをたたみパッキング後、テン場を出発。
ヒュッテのトイレに寄りつつ、このタイミングで御来光でした。
痛むヒザと相談しつつ、痛み止めを服用。とりあえず水俣乗越に向かいます。

相方だけでなく、自分も膝を痛めている中での急下りということで、
そもそもの計画時にも、この水俣乗越までの下りをとても心配していたのですが、
ここ数日の山行で歩き方も徐々に良くなってきたのか、思ったよりもいい調子で下れます。

とはいえ、ここは本当に急峻なエリア。
メット着用し、ストックはしまい、三点支持を意識しながら下っていきます。

向かいにこれから登る東鎌尾根が見えているだけに、どんどん下っていくのはちょっと憂鬱ですが、
明らかに大きく見えるようになった槍ヶ岳を前に、テンションが上がっていくのも感じます。
朝の時点では二人とも槍まで行けるか少し弱気でしたが、
朝日が昇ってくるのに合わせて、僕らも自信が戻ってきた様に感じます。

前日は"休憩で体力回復できていなかった"ように感じましたので、
ちゃんと座れる&日陰、という様な休憩ポイントではしっかりと休憩をとります。

休憩が多い分、コースタイムの倍ほどかかって水俣乗越に到着です。
看板が折れていましたが、これなんで折れたんでしょうねぇ、、、雪か落石か、、、
エスケープの相談をすることもなく、いよいよ二人で東鎌尾根に挑みます。

大槍まで、幾つも小ピークが見えます。太陽が照りつけ日差しが痛い。
メットにタオルをくくりつけて、日差しを避けながら進んでいきます。
登りはキツいことはキツいのですが、
まだ出発して間もない事、ここ数日の登り下りで慣れた事もあり、
心折れる事なく、淡々と昇っていきます。

途中赤と黄色のシェルに身を包んだ、長野県山岳遭難救助隊の皆さんとすれ違います。
"岳"で見たあの人たちですね!
少し会話を交わしていたところ、山カード「槍ヶ岳」を頂きましたw

事故の無い様に、と改めて気を引き締め直し、東鎌尾根を進みます。
思ったよりもちゃんと整備もされており、浮石などもそれほど多くは無い印象。
タフですし、一歩間違えれば滑落、というコースではありますが、
体力があるうちに、ゆっくりと進めば、なんとかなる印象のコースでした。
例の三段梯子は、高度感あってナカナカスリリングでしたけどねw
何度も休憩を取り、水俣乗越から3時間30分かけて、やっとヒュッテ大槍です!
ポカリを一気飲みして、頭キンキンなりましたw

いい加減17kgの荷物にうんざりしていた私たちは、ちょっと遠回りして殺生ヒュッテへと向かいます。
他のパーティーの皆さんはそのまま東鎌尾根を詰めていってましたし、
殺生への道はあまり使われない道なのかもしれませんが、ナカナカの絶景でした!おすすめ。
ポカリの力でコースタイム通り15分ほどで殺生ヒュッテに到着し、
昼食をとることにします。

コロナの影響で、どの小屋も一緒ですが、マスクをつけて入館しなければなりません。
どの小屋でもアルコールスプレーを設置頂いているので、もちろん使用して中に入ります。
日焼けがひどく、首裏も耳もヒリヒリの状態でしたので、
「会話なしで食事する」ことをお約束し、そのまま館内で牛丼を頂きました。
こんな高地で、たった1000円で味噌汁までついて、休憩までできる、、、、
なんかこの時ほどその幸せに感謝したことはありませんでしたねー

相方がトイレで梁に頭をぶつけて額を切る、なんてトラブルがありつつも、
昼食後には、槍ヶ岳へ向け準備を進めます。
サブザックにハイドレーションとシェルと財布とマスク。
他のものはレインカバーをかけつつ、全て殺生ヒュッテにデポしていきます。
身軽な装備で12:35再出発です。

ここからはいわゆる槍沢ルート。
急だったり難しかったりする所はほとんど無いかわりに、
石段の登りが永遠に続く道のりです。
とはいえ殺生ヒュッテからは、コースタイムでたった40分。しかも荷物はほとんど無し!
目の前の槍ヶ岳に励まされながら、ほぼコースタイム通り35分で槍ヶ岳山荘に到着です。

槍ヶ岳山荘といえば数々の限定グッズが有名ですよね。
今年に限り、7月中まで通販もしていた様ですが、ノースの黒Tシャツは通販ではあっという間に売り切れていました。
昨年はネイビーとレッドだったんですが、黒が欲しかったんですよね。
山荘ならあるかも、、、と淡い期待を持っていた私は、すぐ山荘に駆け込みますw
サイズはXL。ありますか!?と飛び込んだ所、「ありますよ!」とのこと!!

 「うわーマジ嬉しいです!通販でなかったんでちょっと諦めてたんですよ!」
 「いや、でも黒のXLはこれが最後の一枚ですね」

 えっ・・・と固まる相方wもちろんサイズはXL。彼もこのTシャツ狙ってたんですw

 「あ、でもそこの見本にあれば・・・」

 急いで探す相方。・・・・・最後の一枚の黒のXLがそこに掛かっていました。

いやー神様は見放さないもんですねー
ちょうど最後の2枚をギリギリのところでゲットすることができました。
本当に嬉しかったですねーテンション上がりまくりました!

外に出て、ドリンク飲みつつ槍ヶ岳を見上げます。
日曜日ということもあり結構の人数かと思いましたが、取り付きの人は意外と少ない。
これならそれほど時間かからずに穂先まで行けそうです!
色んな事が良い方向に回り始めています。
、、、いよいよ穂先へ向かいましょう!

穂先へのルートは、しっかり整備されていました。
梯子も鎖も足場もありますので、怖がらずしっかりホールドを確認しながら行けば、
止まる事なく進んでいけます。が、体力はもう結構限界w
ヒーヒー言いながら最後のはしごを登りつめ・・・
・・・念願の槍ヶ岳頂上です!

10人もいればいっぱいの頂上エリアにはぼくらを含め7-8人の方がいらっしゃったでしょうか?
頂上制覇に感動しかけた俺に、女性が話しかけてきます。






「チャック空いてますよ・・・」





頂上にいた8人が一体となって爆笑。
世界が1つになった瞬間でした。






恥ずかしさを隠す様に僕がいったセリフは。





「あぁ、すいません、僕の小槍が・・・」





今思えば、そこで"大槍"といえなかった自信の無さが自分らしいです。はい。



そんな槍ヶ岳頂上での思い出ができたところで、
写真を撮って、下山します。

この日槍ヶ岳周辺では3人の遭難者が出ていた様で、
穂先の下山中にはヘリが来るタイミングとぶつかり、岸壁にへばりついたまま10分程の待機を余儀なくされました。
槍ヶ岳山荘に戻ったのは15時前。結構色々なトラブルで時間を食ってしまいました。

殺生ヒュッテでテン泊か。それともババ平まで無理して降りるか。
明日また膝の痛みが再発しては、降りられなくなる可能性もあります。

気力充実のうちに、下れるところまで下ろう!
ということで。日没を気にしながらもババ平を目指します。

槍沢の下りは一度通ったことがあり、明るいうちに大曲まで行ければ、あとは大丈夫、、、
との計算も頭にありましたが、今から思えば、どう考えても殺生ヒュッテで止まるべきでしたね・・・

大急ぎで槍沢ルートをぶっ飛ばして下っていきますが、
流石に足も限界に近づきつつ、休憩を取りながらで無いと前に進みません。
結果、大曲でほぼ日没。
薄暗い中をヘッドライト点灯しつつババ平へ向かい・・・
テン場に到着したのは19:40のことでした。
くそーヘリさえ来なければ・・・ギリギリ行けそうだったのにな・・・

周りのテント泊の皆さんは、盛り上がって酒盛りしている方もいましたが、
まさに寝静まろうとする方もいらっしゃり、、、、
申し訳ないな、と思いつつ、ペグも打たずにテント設営w
飯も食わずに、槍ヶ岳登頂の充実感に包まれつつ、就寝しました。





【4日目】
翌日はスケジュール的には余裕!
毎日の夜露で濡れて重くなったテントを乾燥したい意図もあり、
太陽が出る頃起床し、ゆっくり乾燥しながらパッキングしていきます。

前日まで槍や殺生でお見かけした登山者の皆様が通り過ぎていく中で、
コーヒーを飲みながら優雅に撤収w
全てのギアを乾燥撤収し、9:30頃やっと出発です。

途中槍沢ロッジでテン場の支払いをすませ、さらに降ります。
梓川がすぐ横を通る様になり、綺麗な眺め。
上高地までの平坦道は、長すぎ!と不評も多いですが、
足元を気にせず景色を眺めながら歩けるので、僕は結構好きです。
水と岩と苔と草と木と、山。
最後の山歩きを楽しみながら降りていきます。

上高地で待ってる予定の彼女が、徳沢まで上がってきてくれ、
三人で河童橋に到着。三泊四日のテン泊縦走もゴールとなりました。

茶嵐までタクシーで移動。4日ぶりのマイカーと再会し、日付が変わる前に東京に戻りました。



体力があればあるほど、山歩きは楽しくなる気がします。
僕の様に、ギリギリの体力でテン泊三泊四日などやろうとすると、余裕がないわけで・・・
それでも槍に行きたい!という方は、十分な時間の余裕を持ってスケジューリング頂くのがよろしいかと思います。


燕岳と大天井岳と西岳のピークは、改めて制覇することにしましょう!

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