那須・三斗小屋温泉
- GPS
- 32:00
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,043m
- 下り
- 1,030m
コースタイム
- 山行
- 5:10
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 6:50
天候 | 11/10:晴れ、11/11:雨のち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2017年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
峰の茶屋は爆風で飛ばされそうでした。 |
その他周辺情報 | 鹿の湯 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
調理用食材
調味料
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
|
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感想
11月10日 晴れ
今回は長島さんと那須・三斗小屋温泉へ。
川崎へは山手トンネルと三号線経由か、保土ヶ谷バイパス・東名経由だったが、今回は大黒ジャンクションから第三京浜の港北に接続するK7・横浜北線を初めて走った。横浜北線は今年3月に完成していたのだった。このルートだと都築インターまで10分位早く着けるのだ。
都築インターからは下道を走って20:00に長島さんのマンションに到着。長島さんとの山行は9月末の双六岳以来だ。
平日なので首都高も東北道も空いている。佐野SAで夜食に「佐野ラーメン」を食べ、那須インターで降りて23:25に峠の茶屋の県営駐車場に到着した。木曜日の夜なので車は数台しかいない。気温は-1℃、天気は良いが風が強い。
ステップワゴンの2列目と3列目を倒し、山用のマットを敷いて寝袋に入って仮眠。那須は近いのでそこそこの睡眠が取れて嬉しい。
5:30起床。エンジン切って寝たが、寒くはなかった。車内+1℃、外気温-4℃。天気はピーカン、オレンジ色に輝く地平線が美しい。
6:12日の出。とても綺麗な日の出なので、今日はきっと良い天気だ。モルゲンロートに輝く茶臼岳と旭岳が燃えるように美しい。
朝食は冷凍の「鍋焼きうどん」。ローソンのアルミ鍋に入ったやつだが、クーラーバッグに保冷剤と一緒に入れて来たが、全然融けていなかった。バーナーで温めて5分で出来上がり。具だくさんでとても旨い。
朝食を食べ、身支度をして7:20出発。快晴無風の絶好の登山日和だが、紅葉も終わった金曜日なので、駐車場はガラガラだ。
登山指導所でポストに計画書を投函して登山道に入る。地面は霜柱が立っていて日の出前の寒さを物語っている。15分ほどで樹林帯を抜けると、雲一つない青空に映える茶臼岳と朝日岳がとても綺麗だ。
35分で峰の茶屋跡避難小屋に到着。ここは強風の名所だが、今日は珍しくほぼ無風だ。
小屋で休憩して茶臼岳に向かう。避難小屋から30分で山頂に到着。ここもほぼ無風だ。誰もいないので、岩の上にカメラを置いて記念撮影。依然として雲一つない快晴無風で、日光白根山、燧ヶ岳、会津駒ヶ岳、飯豊山が良く見える。みな雪を被っている。
帰りはいつものように小さいながらもお鉢巡りをしてから往路を峰の茶屋跡まで戻る。当初計画ではそのまま牛首から姥ヶ平に降りる予定だったが、明日の天気が良くないようなので、明日登る予定の朝日岳に今日登ることにする。
日陰のトラバースには雪が残っていて3m位だがアイスバーンになっている。最近降った雪が残っているのだろう。慎重に通過する。
峰の茶屋から40分で朝日岳に到着。360度の展望だが、この位置からの茶臼岳が特に素晴らしい。
避難小屋に戻ってランチタイム。当初計画では姥ヶ平でランチだったが、朝日岳に登った分時間が遅くなったので、小屋で食べる事にする。
まずはおでんを温め、135ccのビールで乾杯。次はメインのチーズフォンデュ。
イオンで買ったトップバリュのチーズフォンデュの素。細かいチーズとフォンデュパウダーが入っており、2〜3人分。百均で買った小型のホーロー鍋に牛乳100ccを入れ、チーズとフォンデュパウダーを入れてかき混ぜながら加熱して融かす。
同時に長島さんのジェットボイルでウインナソーセージとブロッコリーを茹でる。いい感じに融けたチーズをバーナーから下ろし、ウインナ、ブロッコリー、バゲット(正確にはバタール)にチーズを絡めて食べる。家で食べても旨いが、山では格別だ。
45分間のランチの後、茶臼岳西側の「平坦道」というトラバース道を行く。あちこちで噴気が噴出していて茶臼岳が活動中の火山であることを実感できる。特に「無限地獄」の噴気が大量で迫力がある。
牛ヶ首から姥ヶ平への下りは途中から樹林帯になり、25分ほどで姥ヶ平に到着。広々とした平坦地にテーブルとベンチがあって休憩に最適な場所だ。ここから見上げる茶臼岳は爆裂火口と激しい噴気が見えて迫力満点だ。今日は他に誰もおらず、貸切だ。
姥ヶ平からは樹林帯の道をひたすら下って三斗小屋温泉に向かう。姥ヶ平から1時間20分で三斗小屋温泉に到着。14:05だ。
三斗小屋温泉には煙草屋と大黒屋の2軒の温泉宿がある。山奥にもかかわらず立派な宿だ。三斗小屋温泉は873年の歴史があり、江戸時代には会津中街道の経由地として栄え、明治の初めには5軒の宿があったが、明治維新の戊辰戦争で全戸焼けてしまい、現在は明治44年に進出した煙草屋と大黒屋の2軒だけになっている。
会津中街道は土砂崩れで通行不能になった会津西街道の代替として会津藩によって整備された街道で、三斗小屋温泉も宿場の一つだった。会津藩や越後藩が参勤交代にも使用したとのこと。現代の我々にとっては登山道だが、江戸時代には立派な幹線道路だったのだ。歴史を感じる道だ。
当時の三斗小屋温泉はこの場所ではなく、沼原方面に1時間ほど下ったところにあったらしい。
煙草屋旅館は2年ぶり5度目。長島さんはもちろん初めてだ。煙草屋旅館は100人収容の温泉宿。名前は旅館だが、場所が場所なので、旅館と山小屋の中間のような宿だ。とはいえ部屋はすべて個室で、今回は2人で8畳間なのでゆったりだ。隣の部屋との仕切りは襖1枚のみだが、充分快適だ。宿泊料は2食付9,000円、テントもOKで幕営料は入浴料込で2,000円だ。
今日の泊客は3組6人で、我々が一番乗りだった。露天風呂は15:00〜17:00は女性専用になるので、早速露天風呂へ。当然誰もおらず、2人占めで満喫する。正面の大倉山、流石山の展望も素晴らしい。湯加減も丁度良い。
しばらくすると我々の少し後に到着したご夫婦のご主人と2人組の男性が来て5人になった。みなさん我々より年配で、山も大ベテランのようだ。40分ほど温泉を満喫して上がった。
夕食は16:30からなので、布団を敷いてしばらくウトウトする。風呂上がりで身体が温まっており気持ちが良い。
16:30〜1階の広間で夕食。100人食べられる広間に6人なので少々寂しい。メニューは豚肉生姜焼、鮎の甘露煮などいつも通りだが、ご飯がとても美味しい。栃木産のコシヒカリだそうだ。
ご夫婦は横浜から来られた80歳のご主人と75歳の奥様。もう一組の男性二人は茨城県の日立市から来られたそうで、72歳と74歳とのこと。悠々自適の年金暮らしで山を楽しんでいるらしく、関東や東北の山にとても詳しい。63歳と60歳の我々二人が最年少の若造だった。彼らは深山湖の一般車通行止めの場所から来たとのこと。小屋の人が荷揚げに使っている道で、標高差が少ないルートだ。
夕食後は内風呂へ。あまり広くはないが2人貸切なのでゆったりだ。浴室に掲示された効能書きには、「ノイローゼ」まで書かれている。日立から来た先輩は「年金生活者に悩みは無い」と言われていたが、我々には効果があるかも?
温泉で温まってから19:00頃就寝。暫く寝付かれなかったので、星の撮影をする事にした。廊下の窓から1階の屋根の上に三脚を立てTG-4で星の軌跡を撮影した。1時間程度撮影しようと思い、布団に潜っていたら眠ってしまった。21:00頃カメラを回収したが、電池切れなのか撮影時間の限界なのか止まっていた。
星の軌跡はなかなか良く撮れていた。広角端でライブコンポジット撮影をすると周辺が歪んで不自然な軌跡になるが、今回は少し望遠側にズームして35mm換算で40mmの焦点距離で撮影したら自然な軌跡が撮れた。21:30頃就寝。
11月11日 雨のち晴れ
5:30起床。天気は曇り。朝風呂に入りに露天風呂に行くと、若者が1人入って来た。テント泊の人だが、3人3張で幕営とのこと。部屋に戻ってから玄関前でお湯を沸かしてコーヒーを淹れた。
6:30朝食。シンプルながら美味しいご飯で、温泉玉子も付いている。朝食中に雨が降り出した。
玄関で出発準備中に小屋に電話があり、強風のためロープウェイが運休するとのこと。風速20m/s以上で運休するそうだが、峰の茶屋跡では25〜30m/sだろうとのこと。
7:35カッパを着て出発。当初計画では隠居倉経由だったが、雨なので最短ルートの那須岳避難小屋を経由して峰の茶屋に登るルートにする。
雨は小降りでたいした事はない。Tシャツにフリースを着た上にカッパを着たが、すぐに暑くなり45分歩いた那須岳避難小屋で休憩しながらフリースを脱いだ。雨はみぞれ混じりになった。
避難小屋までは風はたいした事無かったが、小屋の上で樹林帯を抜けると風が強くなり、油断するとよろけてしまう。峰の茶屋跡避難小屋周辺が最も強く、チェーンの柵に捕まらないと飛ばされてしまいそうだ。
小屋に入って休憩。テルモスのお湯でココアを作って一服する。今朝登って来た若者数人がおり、朝日岳に行く予定だと言うので、この強風では危険なので止めるように伝えた。
15分ほど休憩して下山開始。小屋にいた若者達は茶臼岳に登っていった。朝日岳に比べればましだと思うが、相当な強風なので事故に遭わなければよいが・・・・
峰の茶屋から30分で県営駐車場に到着した。麓の天気は晴れているので、車はそこそこ多い。
駐車場から15分ほど下ったところにある「鹿の湯」で汗を流した。色々な温度の湯船があり、昔の湯治場のような風呂は中々楽しい。
鹿の湯の後は帰路に就き、途中上三川SAで宇都宮餃子の定食で昼食。東北道、首都高ともに渋滞なく13:55に長島さん宅に到着。途中金田アウトレットに寄って買い物をして、15:45に我が家に到着した。
今回は2日目は雨に降られたものの、初日に素晴らしい天気に恵まれ、山の秘湯と絶景を満喫出来てとても充実した山行だった。
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