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記録ID: 2928983
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積雪期ピークハント/縦走
谷川・武尊

荒沢山 〜雪庇崩落(撤退)〜

2021年02月13日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
05:38
距離
4.5km
登り
649m
下り
632m

コースタイム

日帰り
山行
4:16
休憩
1:21
合計
5:37
6:30
139
スタート地点
8:49
9:22
16
1120m峰
9:38
10:12
11
撤退地点
10:23
10:34
31
1120m峰
11:05
11:08
59
1000m峰(分岐)
12:07
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
湯沢中里スキー場の南側(魚野川右岸沿い道路の除雪終点)よりスタート 
コース状況/
危険箇所等
1120m峰から荒沢山方面の稜線は雪庇が発達し波打つように連なる。特に1148m岩峰手前は不安定に空中へ張り出した雪庇のトラップが危険。ルート工作をして荒沢側崖基部の荒沢側斜面をトラバースで突破した方が良さそうに見える。また1120mへの登路尾根は下部は歩きやすいが上部ほど急(平均斜度45度)になり一部ガリガリ状態。下山した1000m峰からの枝尾根は細くて雪庇が波打ち歩きにくい。いずれの尾根も気の抜けないルート。
その他周辺情報 岩の湯(\600)
中里スキー場南側、魚野川右岸沿いの道路の除雪終点。作業者の邪魔にならぬよう駐車。
中里スキー場南側、魚野川右岸沿いの道路の除雪終点。作業者の邪魔にならぬよう駐車。
魚野川右岸沿いの杉林の中を南下、左上は仙ノ倉山方向
魚野川右岸沿いの杉林の中を南下、左上は仙ノ倉山方向
裸沢を横断し対岸の尾根に取付く
裸沢を横断し対岸の尾根に取付く
ブナやミズナラなどの落葉樹が目立つ。尾根下部は登りやすい。スノーシューで15センチ前後沈む程度。
ブナやミズナラなどの落葉樹が目立つ。尾根下部は登りやすい。スノーシューで15センチ前後沈む程度。
先行するウサギ先生のトレースを参考にコース取りをする。
先行するウサギ先生のトレースを参考にコース取りをする。
徐々に勾配が急になり標高850mを超えると尾根から急斜面の登りとなる。平均斜度45度くらい。
徐々に勾配が急になり標高850mを超えると尾根から急斜面の登りとなる。平均斜度45度くらい。
登って来た尾根を振り返る
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登って来た尾根を振り返る
仙ノ倉山〜平標山方面
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仙ノ倉山〜平標山方面
主稜線手前の急登、スノーシューの爪を立てて登る。
主稜線手前の急登、スノーシューの爪を立てて登る。
主稜線直下、雪庇が出てくる。
主稜線直下、雪庇が出てくる。
主稜線の1120mピークに到着、見晴らし抜群。
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主稜線の1120mピークに到着、見晴らし抜群。
登って来た北西尾根を振り返る
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登って来た北西尾根を振り返る
苗場山〜霧ノ塔方面
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苗場山〜霧ノ塔方面
目指す荒沢山方面。ピラミダルな山容の荒沢山がかっこいい。
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目指す荒沢山方面。ピラミダルな山容の荒沢山がかっこいい。
巻機山塊、大源太山方面パノラマ(元サイズ)
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巻機山塊、大源太山方面パノラマ(元サイズ)
越後湯沢、飯士山、金城山方面パノラマ(元サイズ)。左手前は越後中里、中央手前は柄沢山方面へ連なる主稜線。
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越後湯沢、飯士山、金城山方面パノラマ(元サイズ)。左手前は越後中里、中央手前は柄沢山方面へ連なる主稜線。
雪氷に覆われた大源太湖、旭原方面
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雪氷に覆われた大源太湖、旭原方面
巻機山アップ
荒沢山を目指して波打つ雪庇稜線を進む(元サイズ)
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荒沢山を目指して波打つ雪庇稜線を進む(元サイズ)
想像以上に細尾根で雪庇が発達しており緊張と不安が高まる
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想像以上に細尾根で雪庇が発達しており緊張と不安が高まる
地形図で崖記号に囲まれた1148mピークの手前にくる。空中に張り出した雪庇ブリッジに隠されたギャップ(丸印)。小動物は軽々と越えている。左の小沢側の斜面は日が当たらず60度の急傾斜、トラバースでの通過困難。
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地形図で崖記号に囲まれた1148mピークの手前にくる。空中に張り出した雪庇ブリッジに隠されたギャップ(丸印)。小動物は軽々と越えている。左の小沢側の斜面は日が当たらず60度の急傾斜、トラバースでの通過困難。
荒沢側の斜面は日が当たり緩んだ雪質。それほど急傾斜には感じない。
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荒沢側の斜面は日が当たり緩んだ雪質。それほど急傾斜には感じない。
雪庇の状況を確認するため空荷で偵察にいく。ストックで雪庇を突くか突かない内に一瞬無重力になり気が付くと雪塊ごと4m下の狭いテラスに落ち停止していた。雪塊がクッションになり身体は無事。だがしばらく気を取り直せない。
(右側へ落下 復帰してから撮影)
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雪庇の状況を確認するため空荷で偵察にいく。ストックで雪庇を突くか突かない内に一瞬無重力になり気が付くと雪塊ごと4m下の狭いテラスに落ち停止していた。雪塊がクッションになり身体は無事。だがしばらく気を取り直せない。
(右側へ落下 復帰してから撮影)
落ちたテラスから撮影。崖の基部から巻いて薮をつかみながら1148m岩峰へ這い上がれるかも。もしくはそのまま斜面をトラバースして1148mを迂回できるかも。しかし雪崩や滑落のリスクも相当ありそうだ。
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落ちたテラスから撮影。崖の基部から巻いて薮をつかみながら1148m岩峰へ這い上がれるかも。もしくはそのまま斜面をトラバースして1148mを迂回できるかも。しかし雪崩や滑落のリスクも相当ありそうだ。
この先の荒沢本谷のコル(1090m最低鞍部)まで行ければ荒沢山登頂の可能性はありそうだが、前方斜面には全層雪崩の跡も見られ、今回はここで諦める。
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この先の荒沢本谷のコル(1090m最低鞍部)まで行ければ荒沢山登頂の可能性はありそうだが、前方斜面には全層雪崩の跡も見られ、今回はここで諦める。
崖基部より崩落した箇所の雪庇を見上げる。雪庇の上まで這い上がるのに一苦労。
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崖基部より崩落した箇所の雪庇を見上げる。雪庇の上まで這い上がるのに一苦労。
改めて雪庇崩落個所を手前から撮影
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改めて雪庇崩落個所を手前から撮影
気を何とか取り直して1120mピークに戻る
気を何とか取り直して1120mピークに戻る
1120mピークでしばらく休憩
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1120mピークでしばらく休憩
コマノカミノ頭〜足拍子岳のアルペン的な雪稜、エキスパートの領域(元サイズ)
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コマノカミノ頭〜足拍子岳のアルペン的な雪稜、エキスパートの領域(元サイズ)
巻機山〜七ツ小屋山パノラマ(元サイズ)
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巻機山〜七ツ小屋山パノラマ(元サイズ)
七ツ小屋山アップ
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七ツ小屋山アップ
大源太山アップ
巻機山アップ
谷川連峰方面パノラマ(元サイズ)
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谷川連峰方面パノラマ(元サイズ)
毛渡橋(毛渡川)アップ
毛渡橋(毛渡川)アップ
越後湯沢、飯士山方面パノラマ(元サイズ)
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越後湯沢、飯士山方面パノラマ(元サイズ)
飯士山の右後方に大佐渡山脈(金北山)が遠望できる
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飯士山の右後方に大佐渡山脈(金北山)が遠望できる
越後湯沢ズーム
JR上越線の越後中里駅。スキー場と直結している。山側にブルートレイン11両あり(無料休憩所として日中開放されている)。記憶に残る30年以上前からあるようだ。
JR上越線の越後中里駅。スキー場と直結している。山側にブルートレイン11両あり(無料休憩所として日中開放されている)。記憶に残る30年以上前からあるようだ。
中里方面に向けて主稜線を下り1000mピークに到着。(1120mピーク直下は急で後ろ向きになりアイゼンで下降)
中里方面に向けて主稜線を下り1000mピークに到着。(1120mピーク直下は急で後ろ向きになりアイゼンで下降)
1000mピークより北方面(柄沢山)パノラマ(元サイズ)
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1000mピークより北方面(柄沢山)パノラマ(元サイズ)
1000mピークより西尾根を下る。尾根中間部は細尾根で雪庇がかなり発達。
1000mピークより西尾根を下る。尾根中間部は細尾根で雪庇がかなり発達。
またしても雪庇を踏み抜いてしまった(880m付近)。気持ちの緩み?か
またしても雪庇を踏み抜いてしまった(880m付近)。気持ちの緩み?か
波打つ雪庇の細尾根は歩きにくい
波打つ雪庇の細尾根は歩きにくい
下ってきた尾根を振り返る
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下ってきた尾根を振り返る
あとは中里スキー場を正面に見て下るのみ
あとは中里スキー場を正面に見て下るのみ
(参考)(タカマタギ方面から撮影)
1120mピーク〜撤退地点(元サイズ)
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(参考)(タカマタギ方面から撮影)
1120mピーク〜撤退地点(元サイズ)
(参考)(タカマタギ方面から撮影)
1120mピーク〜荒沢山〜足拍子岳拡大(元サイズ)
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(参考)(タカマタギ方面から撮影)
1120mピーク〜荒沢山〜足拍子岳拡大(元サイズ)
(参考)(タカマタギ方面から撮影)
荒沢山北方稜線〜足拍子岳パノラマ(元サイズ)
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(参考)(タカマタギ方面から撮影)
荒沢山北方稜線〜足拍子岳パノラマ(元サイズ)

感想

 荒沢山はJR上越線の土樽駅から魚野川を挟んで目の前に見える山。シシ小屋ノ頭〜コマノカミノ頭〜足拍子岳〜荒沢山〜柄沢山〜越後中里駅へと主稜線沿いにかつて登山道が切り開かれた(昭和44年)。現在は薮化が進んでおり無雪期は沢屋を除いて訪れる人は殆どいないエリア。冬季は標高の割にはアルペン的なワイルドな雪稜ルートを味わえるので、荒沢山〜足拍子岳を中心に登られている。
 今回はその中でもマイナーな北方稜線から荒沢山に挑戦してみた。無雪期には柄沢山から足拍子岳まで薮こぎ縦走したことがあったが、積雪期は全く印象が異なり自分の経験では厳しく荒沢山手前の1148m岩峰で撤退となった。またいつか時期を変えてチャレンジしてみたいと思う。アルペンチックな雪稜は印象的だった。

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