晩秋の蛇谷ケ峰
- GPS
- 05:04
- 距離
- 8.2km
- 登り
- 748m
- 下り
- 749m
コースタイム
- 山行
- 4:24
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 5:05
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
初冬の蛇谷ケ峰に行ってきた。この時期紅葉は皆終わり、葉の落ちた枯れ木ばかりの山を見る羽目になるだろうと出かけたが、黄葉はまだまだ沢山あるし、紅葉も残り少ないが残っていた。
てんくう温泉脇の思い出の森駐車場には他の2台の車はすでに到着して準備万端の様子であった。大した準備もないので、すぐに総勢10名で表参道コースである。今日の天候は『曇りで日本海側は時雨るかもしれない』とのことであるが、空には青空もチラホラと見えるので乞うご期待の雰囲気である。
舗装された林道から山道に入るが、駐車地そばには比良・比叡トレイルの看板が設置してあるのに気が付いた。ごく最近設置されたものと推定される真新しいものである。黄色の比良・比叡トレイルテープは見飽きるほどあちらこちらにヒラヒラと靡いているが、標識は初めて確認した次第である。
木々の葉などから木種を云々の講釈が次々になされるが、左から右に説明内容は通リ過ぎてしまうのはどうしてなのだろうか?緩い傾斜の登路から急激に小尾根を直線的に進む新しい道に出た。どうも、古い道は倒壊されたために新たに作られたもののようだ。周囲に黄葉の木々が見えだしてきて、期待していなかった色付きに皆から声が出た。その内に紅葉も少ないが見ることが出来て、今年の見納めだと最後の紅黄葉に喜んだ。
そうこうする内に標高800mほどのピークに立つと、そこはカツラの谷からのコースとの合流点である。しばらく、カツラの谷も歩いていないから、今日は予定を変更して下降しようではないか?という意見に、思い出の森に戻るのに崩壊地があって、柏集落経由の必要がありそうだ。崩壊地の現地確認してNGなら遠回りすればいいではないか!ということで、下降路はカツラの谷コースに決めた。
登り開始から丁度2時間で、蛇谷ケ峰山頂に到着したが、風が強く黒い雲が立ち込みだして雨がそろそろ降りそうな雰囲気である。東側斜面に少し降りて風を避けて昼食とした。雲があっても琵琶湖や安曇川平野と湖東の畑や三上山は見えるものの、鈴鹿の南側は何も見えない。一方金糞、伊吹と霊仙は良く見える。金糞と伊吹の中間ほどの緩いピークはブンゲンであろうとの、雲間の山座同定に頷かざるを得ない。
昼食後は走るように800mピークまで下降し、カツラの谷コースへ足を進める。最近このコースの登山者が少なそうな雰囲気に思い出の森へのコースの崩壊が影響しているようで、枯葉の量や枝や木の倒壊が整理されていないことから頷ける。岩の多い沢状にコースが導かれると、カツラの大きな木が現れたが本来のその場所ではない。もっと下がカツラの谷の名称の謂れとなった場所である。踏み跡が枯葉で隠れていることもあるが、それ以上に登山者の数が少ないために登山路が不明確になってきているようだ。GPSのコースと地面の様子からコースを定めながら、急斜面を下降してやっと正規のカツラの木まで下りてきた。そこにはカツラの木の名称の由来などを記載した看板があって、皆がそれを確認した。そこからも踏み跡が乏しくも尾根を廻り込むと明確になった。沢状態の場所は踏み跡が殆ど確認しにくいが、尾根状のコースは鮮明に踏み跡が良く確認できた。
緩傾斜帯を下降していると、思い出の森への分岐に着くと、思い出の森への進入禁止と看板があった。我々は現地を確認してNGなら元に戻ることを確認して進入禁止路に足を進めた。初めの鋭角な屈曲部が崩壊地ではないかと考えたが、そうではなくそこは小沢の倒木が道を塞ぐだけで、崩壊しているのではなかった。此処は小沢に降りて、木々を越えれば簡単に越すことはできた。こんなことで通行禁止にするはずはないな!と次の危険個所がどんな状況なのかが気になった。
すると次の大きな沢へ廻り込みする個所を進むと急斜面に切られたトラバ-スが土砂で覆われていて、何処を歩けばいいのか判らないことが問題のようだ。そこは少し斜め上にトラバースをして、急斜面の上部に行くと旧の登山路の九十九折れの道が見えてきて、殆ど問題なく歩ける状態であった。ただ、対岸側もステップ幅の狭いトラバースがあって、初心者では心もとないことであろう。何とか崩壊地を越えると後は一般登山路で難なく思い出の森への分岐点に無事到着した。あとは林道状の緩い斜面のコースである。今回は進入禁止の崩壊地なるコースを歩いたが、コース選定を確実にできる時にのみ進んでもいいが、そうではない場合は止めるべきである。
思い出の森に近づくにつれて、紅葉と黄葉の木の葉が増えて皆が写真を撮るのに走り回るほどであった。厚い雲の下でのハイクであったが、小糠雨ほどのものが降った時もあるが殆ど雨具を浸けないでも済むほであったことは幸運であった。初冬の蛇谷で思いのほか紅黄葉を楽しむことが出来たので、2020年の紅葉巡りを締めくくることに相成った。
”LCC10名” M
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