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記録ID: 293308
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ハイキング
朝日・出羽三山

湯ノ沢岳

2013年05月05日(日) [日帰り]
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mokkedano その他1人
GPS
06:12
距離
9.8km
登り
967m
下り
958m

コースタイム

駐車地 8:40
清メ滝 9:50
稜線分岐 11:15
湯ノ沢岳 11:35-12:00
清メ滝 13:20
駐車地 14:40
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
国道112号線から大鳥に向かう県道沿いに湯ノ沢岳登山口の標識があります。
採石場を過ぎて林道終点に10台程度停めることが出来ます。
この日は林道に雪が残っていたので、少し手前に停めました。
コース状況/
危険箇所等
●登山ポストは登山口の水場にあり。
●主稜線に上がるまでは両側が切れ落ちた細尾根で、何箇所か岩場もあります。
●主稜線直下の雪面ではアイゼン・ピッケルを使用しました。夏場は固定ロープがあるようです。
●今回は立ち寄りませんでしたが、最寄の温泉は「かたくり温泉ぼんぼ」。良いお湯です。
砂防ダムの下が登山口です。
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砂防ダムの下が登山口です。
水分補給もできますよ。
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水分補給もできますよ。
コナラやミズナラの雑木林の隙間から…
コナラやミズナラの雑木林の隙間から…
遠くに目指す頂が時々見えます。
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遠くに目指す頂が時々見えます。
足元にはカタクリが…
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足元にはカタクリが…
足の踏み場もないほど咲いていました。
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足の踏み場もないほど咲いていました。
標高が上がって振返ると月山が見えていました。
標高が上がって振返ると月山が見えていました。
立派なブナもありました。
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立派なブナもありました。
一見すると快適なブナの尾根道ですが…
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一見すると快適なブナの尾根道ですが…
急だったり…
滑りやすいトラバースがあったり。
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滑りやすいトラバースがあったり。
でも足元に癒されます。
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でも足元に癒されます。
次第に山頂も近づいてきました。
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次第に山頂も近づいてきました。
反対側の尾根からブロック雪崩の轟音も聞こえます。
反対側の尾根からブロック雪崩の轟音も聞こえます。
ここで早めにアイゼン装着。
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ここで早めにアイゼン装着。
直後から雪も現れ始めます。
直後から雪も現れ始めます。
鎖の岩場を登って…
鎖の岩場を登って…
振返るとなかなかの高度感。
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振返るとなかなかの高度感。
細尾根の上には核心部の雪壁が見え始めます。
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細尾根の上には核心部の雪壁が見え始めます。
見上げると首が痛くなりそうな斜度です。もちろん、怖いので下は見ません。
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見上げると首が痛くなりそうな斜度です。もちろん、怖いので下は見ません。
登りきると湯ノ沢岳の山頂がすぐ側にありました。
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登りきると湯ノ沢岳の山頂がすぐ側にありました。
ブナの疎林を進むと…
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ブナの疎林を進むと…
広い雪原の湯ノ沢岳山頂です。
遮るもののない大展望でした。
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広い雪原の湯ノ沢岳山頂です。
遮るもののない大展望でした。
東には月山。
南側は摩耶山に続く尾根。
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南側は摩耶山に続く尾根。
北側は田起しが始まったばかりの庄内平野。
鳥海は残念ながらご機嫌斜めでした。
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北側は田起しが始まったばかりの庄内平野。
鳥海は残念ながらご機嫌斜めでした。
登ってきた尾根も見えました。
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登ってきた尾根も見えました。
北には母狩山を経て金峰山に続く尾根。
いつか縦走してみたいです。
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北には母狩山を経て金峰山に続く尾根。
いつか縦走してみたいです。
「山頂から少し下って名残を惜しむ」の図。
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「山頂から少し下って名残を惜しむ」の図。
再びスリリングな尾根を通ります。
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再びスリリングな尾根を通ります。
慎重に下山開始。
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慎重に下山開始。
核心部を突破してホッと一息。
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核心部を突破してホッと一息。
でも、まだまだ道のりは長いです。
でも、まだまだ道のりは長いです。
清メ滝まで下りてきました。
清メ滝まで下りてきました。
迫力ある樹形でした。いつからここにいるんでしょうね。
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迫力ある樹形でした。いつからここにいるんでしょうね。
今日は日が差して暖かいです。
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今日は日が差して暖かいです。
まだまだ白い月山と芽吹き始めた里山の図。
目を凝らすとと山形道の橋も見えました。
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まだまだ白い月山と芽吹き始めた里山の図。
目を凝らすとと山形道の橋も見えました。
登山口近くの休耕田は…
登山口近くの休耕田は…
春真っ盛りですね。
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春真っ盛りですね。
白いカタクリに見送られながら…
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白いカタクリに見送られながら…
どうにか無事に戻ることができました。
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どうにか無事に戻ることができました。

感想

●偶然にも古い山の友人と休みが合いました。同い年の彼(以下、H氏)は四季を通じて足繁く朝日連峰に通い、山に関する知識も技術も私とは比べ物にならないくらい豊富なのです。ツツジを指差して「この椿、きれいだね♪」と言うお茶目な人ですが…。
●登山口に着くと、ハンターの方に会いました。クマを撃ちに来たとの事。「この辺は良く出るよ〜」と聞かされビビるも、いざとなったらクマを撃って助けてもらおうかと考えてしまいました。
●ブナの新緑も眩しい尾根道を歩きます。整備された道ではありますが、両脇が切れ落ちていて高度感のある場所が続きます。
●鎖場を過ぎると、主稜線直下の雪壁を登らなければなりません。取り付きからの標高差はさほどではないものの、斜度は40〜50°くらいありそうで緊張させられます。一歩ずつ確実にステップを作りながらピッケルを刺して登ります。谷底まで同じ角度で続く雪面が長大な滑り台に見えてきます。
●雪庇を越えて主稜線に上がると、そこからは快適に歩くことができました。目指す湯ノ沢岳もすぐそこに見えます。
●山頂は広い雪原になっていて360°の展望が得られました。鳥海山は残念ながら霞んで見えなかったものの、近くの摩耶山を始め月山や朝日連峰の雄大な山並みを眺めることができました。立ち去りがたい風景ではありましたが、風が強いので少し下りたところでランチタイムとしました。
●先ほどてこずりながら登ってきた尾根を今度は下ることになります。主稜線直下の雪面を上から見ると垂直と思えるほど急に見えます。ここは慎重に後ろ向きに下ることにしました。
●核心部の雪面を下りきって一息つきますが、ここからも気の抜けない細尾根になります。H氏は「この尾根、3月くらいに歩いてみたいね。白馬の主稜みたいにナイフリッジの連続で面白そう♪」と言う。積雪期は結構な技量が必要となりそうな所です。誘われたら・・・アンザイレンで確保してくれるんだったら行ってもいいかなあ、などと密かに考えていました。
●ブナ林で先ほどのハンター氏に再び会います。クマを見かけなかったか尋ねられますが、残念ながら(私達にとっては幸運ですが)古い足跡しか見られなかったことを伝えます。がっかりした様子で「また今度だな」と仰る。クマもハンター氏を見つけて逃げたのかとも思いましたが…。
●だいぶ下りてきた所で、登るときには気が付かなかった白いカタクリの花を見つけました。初めて見ることができましたが、それは不思議で美しいものでした。どのくらいの頻度で現れるものなのでしょうか?
●見た目とても美しい湯ノ沢岳でしたが、1,000mに満たない山とは思えないほど険しいものでした。H氏曰く、「これって一般ルートか?」と。たまにはこういう山歩きも良いかなと思った一日でした。

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コメント

白いカタクリ
mokkedano さんへ

こんばんは。
おちゃめなH氏との楽しい時間、満喫の山歩きでしたね。
ツツジを椿と思っているなんて、珍語録がまだまだありそうな雰囲気^m^

私は今年アイゼンもピッケルも使うことなく雪山時間が終わりましたので、羨ましく思いながら拝見いたしました。

白いカタクリ〜 綺麗ですね。
紫のカタクリとのツーショットの写真も素敵です。
ラッキーですね〜。運が来ているのかも?!
宝くじ買ってみて下さい

お疲れ様でした
2013/5/8 3:37
お疲れ様でした。(^O^)/
摩耶山への縦走ルート
もちろん、いつかチャレンジするんでしょうね

1000mに満たなくても結構厳しい山なんですね
尾根下りとクマハンターには一歩引いてしまいます。

ショウジョウバカマの横に白いイワウチワ
そして紅白のカタクリ(白カタクリ滅多に見られません)
mokkeさん、吉祥の徴です
2013/5/8 6:31
ドラマチック
渋い山なのに、mokkeさんらしくなく、ハンターさん、椿さん、雪壁といろいろありましたね
湯ノ沢岳と母狩山への縦走路、気になっていたところなので参考になりました。でもなかなか行けない山域なんですよね
友達との山行、少し増えるかな。
5日は福島は風が強かったけど、山形は大丈夫だったかな。
2013/5/8 23:13
険しい山ですね
神室連峰と似ているな〜と思いながら拝見しました。13番なんか八森山の東面そっくりですね。やっぱり東面は雪で削り取られて、非対称の山なのでしょうか。

5日は私も船形西部にお邪魔しましたが、帰路、月山の右奥にまだまだ白い山の連なりが見えました。車運転しながらなのでチラッとですが 今年は足を延ばして登りにいってみたいものです

こっちは登山者。クマは見かけなかったと返事して残念な顔をされても困るよネ
2013/5/9 7:06
waqueさん
「椿の話はやめろぉ〜 」と言われました
手先が器用で多趣味な方なので、いつも楽しい話を聞かせてもらってますよ。
語録も少々

白カタクリですが、実はこの側にもう一株あったんですよ
やっぱり宝くじ売り場に直行した方が良さそうですかね
2013/5/9 21:56
meikenさん
母狩山までは近年夏道が整備されたそうでその気になれば金峰山や湯田川温泉まで縦走することもできますよ。
反対側の摩耶山へは、道がなく積雪期限定で地形もかなり険しいので、kamadamさんやtooleさんのテリトリーですね

白いイワウチワ、ご指摘を受けてから気が付きました
・・・一生分の運をここで使い果たしてしまった気もします
2013/5/9 22:02
kiyoshiさん
私らしくない点には「晴天」も含まれるんでしょうか
頂上付近以外は風も穏やかでしたよ。

kiyoshiさんが時間が取れるようになったら鶴岡をベースに付近の山を回ってみてはいかがでしょう?ここ以外にも摩耶山や日本国、高館山など面白そうな低山がいくつかありますし。
湯田川温泉の孟宗竹は今が旬ですよ

お友達との山行、増えれば良いのですがなかなかタイミングがあわなくて難しそうです
2013/5/9 22:11
kamadamさん
私も歩いていて神室に似ていると思いました。主稜線に上がるまでの急登や襞のある山容とか。
kamadamさんのご想像通り、西側はなだらかで非対称の山でした

kamadamさんが運転しながらご覧になっていた山…。私も未踏ですので、今年こそと思っています。
その時は「クマいなかった?」と声掛けされませんように
2013/5/9 22:20
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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