国土地理院の破線で歩く入道ヶ岳
三重県
onetotani
その他6人 
体力度について
- GPS
- 08:23
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 1,020m
- 下り
- 1,141m
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- 山行
- 6:26
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 8:02
| 天候 | 曇り 【気温】山行中は約5〜8℃ で推移。 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2021年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
乗り合って小岐須渓谷を抜けた大石橋へ移動し、林道ゲート前の スペースに駐車。（移動時間：約30分） 新名神・鈴鹿PAスマートインター利用で近くなりました。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
【大岩谷】 ◎宮指路岳に向かうヤケギ谷を西から併せてほぼ北上し、その後 左(西)から紺屋谷、そして続いて右から松の木谷と顕著な谷を 併せた後、何本もの枝沢を併せてイワクラ尾根の奥の谷分岐となる 鞍部に突き上げる谷です。 �ゝ椹慙�岳登山口の手前から分かれた大岩谷右岸に延びる 林道が尽きた地点で左岸へ徒渉し、山道に入ります。 踏み跡を辿るようにして左岸の高みから再び谷筋に下ると 紺屋谷の出合いとなり、上流に5mほどの滝を見て右岸へ徒渉します。 �⇒卆廚魏瓩�た辺りで北東向きの松の木谷と北西向きの本流を見極め、 左へ向かいます。（要注意ポイント） 分岐の先で本流の左岸高みへ入ると、崩れた獣除けネットが続きます。 足元も作業道と思われる微かな踏み跡が続いています。 ��四ノ谷出合から谷を離れ、尾根に上がります。co650m辺りで曖昧に 広がる地点もありますが、概ね明快な尾根筋でイワクラ尾根に 合流します。気まぐれにテープ目印もあります。 【井戸谷右岸尾根】 ◎井戸谷のポイント3「石神」から二本松尾根のポイント7辺りへ 延びる尾根で、co710m辺りに岩が集まる「イシグラ」と呼ばれる 磐座が有ります。 �．董璽廚領爐眛Г濱廚睨海靴い里如▲ぅ轡哀蕕�ら尾根芯を意識して 二本松尾根に合流しました。 【破線の尾根（参詣の道）】 ◎二本松尾根のポイント7辺りから東南へ向って井戸谷の左股へ 流れる傾斜の厳しい尾根です。登山道が整備される前は参詣の道として 歩かれた尾根道のようですが、当時の道は認められないので 同じルートを歩いたかどうかはわかりません。 �．櫂ぅ鵐�7を過ぎた辺りから斜面をトラバースするように東へ向かい 崩れた尾根の端へ近寄り、落ち葉が堆積した急な尾根筋をひたすら 下ります。展望もなく滑り降りるような下りが続きます。 ��尾根に現れた岩の突端を右下から捲くようにして尾根に戻ると、 しばらくして左手に井戸谷の左股が近づき、石段と石垣で囲まれた 台座のような場所が現れます。ここが磐座遥拝所の跡でしょうか？ 《厳しい傾斜で、展望もありません。登りも下りも難儀すると思います。 個人的には面白味に欠け、お薦めはできません。》 |
| その他周辺情報 | 入道ヶ岳の磐座〜 http://www.cty-net.ne.jp/~hrkn/arekore/nyudo_01.html |
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感想
onetotani
国土地理院1/25000図「伊船」を眺めると、小岐須渓谷の大石橋から
大岩谷に沿ってイワクラ尾根へ上がり、入道ヶ岳を経て二本松尾根の
途中から井戸谷登山口へ続く破線が書かれている。
今回は、そんな破線を辿って磐座、福寿草を絡めて周回する山行だ。
駐車地から戻るようにして、ヤケギ谷を横切る大岩谷林道へ入る。
右岸に延びる林道が尽き、堰堤下を徒渉して左岸を絡むように山道を
行くと作業小屋？や鹿除けネットが現れる。足元には意外にしっかりした
踏み跡が続いている。山仕事の道だろうか？
楽しみだった白滝を見る事はできなかったが、本流の轟音を聞きながら
高捲きと徒渉を繰り返す。
樹間から覗き込む本流には美しい滝やナメが何度もチラ見できる。
遡行すると楽しい谷なんだろうと思いながら何度目かの徒渉を終えると
右股（四ノ谷）と左股（本流）を分けるような尾根に出合う。
地図の破線は左股を忠実に遡っているが、我々はこの尾根を使って
イワクラ尾根に乗り上げる。踏み跡は無いに等しいが歩き易い
尾根だった。
この頃から晴れ間が覗き、仏岩まで来ると鎌尾根の奥には
北アルプス〜御嶽の雪稜が眺められ、更に痩せ尾根をアップダウンして
入道ヶ岳に近づくと一段と白く輝く白山が視界の先に現れた。
馬酔木の森をくぐり笹原が広がる入道ヶ岳に出ると、多くの人が
寛いでいる。珍しく風も無いので我々もここで食事を摂る事にする。
眼下に広がる市街地や山並みの先に輝く銀嶺を眺めながら
のんびりした時間を過ごし、井戸谷に咲く最終盤を迎えた福寿草を
愛でた後、右岸尾根に絡んで再び登り返しイシグラを訪ねると
注連縄で周りを飾られた磐座らしい光景が見られた。
小さな平坦地に突如現れた岩が集まる光景はこの尾根筋では珍しく、
「天狗の遊び場」とも呼ばれたらしいこの場所を磐座と崇めたのも
わかる気がする。
地形図を見ると二本松尾根まで残りは150mの登りだ。
灌木の疎らなルートを選んで尾根芯を意識して登ると、再び馬酔木の
茂みが現れ、しっかり踏まれた二本松尾根に合流するが僅か50mほど
下った辺りで再び踏み跡の無い斜面を絡むように東へ向かうと、
端が崩れた尾根芯に出る。これで破線に示された東南に向かう尾根に
乗ったようだが昔の参詣の道と言うより修行のような尾根道だった。
展望は無くゲレンデを下るような厳しい傾斜の連続だ。
ズルズルと滑るようにして植林に変わった尾根をなおも下り続けると
やっと左手に荒れた井戸谷の左股が近づき「磐座遥拝所」と思われる
石垣に囲まれた台座のような場所が現れて長い下りから解放されたが、
当時はどのようなコースで歩かれていたのだろう・・・。
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大きな落石と数多い滝、入道ヶ岳は
源頭の山なんだと感じられるルートですね。
イシグラは、初めて知りました。
自然石と神話を巧みに利用した
昔の人の発想はすごいですね。
komakiさん 今晩は。
入道ヶ岳に通じる谷はいずれも趣が異なり、尾根との組み合わせで
楽しく歩くことができますね。
流石に天孫降臨神話のお山は磐座も多く、仏岩以外の磐座を訪ねて
歩かれる方も珍しく無さそうです。
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