荒島岳(真名川ダム-モッカ平経由で)
- GPS
- 07:41
- 距離
- 20.0km
- 登り
- 1,531m
- 下り
- 1,521m
コースタイム
- 山行
- 7:29
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 7:41
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
今回はデブリ手前まで入れた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆真名川ダム〜小屋(680m付近) ・最初の橋を渡ってすぐにショートカットのため尾根取付き。結構急なのでモンキーでよじ登った。 ・ほとんど雪がなかったので林道歩き。 ・小屋の手前からシールハイク開始。 ◆小屋〜モッカ平 ・本当に雪が少ないので辛うじて雪が残る北斜面の雪を拾って歩く。 ・稜線に出ることを考えると遠回りになるが、こっちの方が早いし登りやすい。 ◆モッカ平〜荒島岳 ・稜線はとにかくアップダウンが多い。 ・朝のうちはカチカチなので巻かずにピークを踏んで歩いたほうが楽。 ・稜線も雪切れ多く笹薮をシールで突破するシーンも数か所あり。 ・荒島の最後の急登はアイゼン+ウィペットでこなした。 ◆荒島岳〜モッカ平(滑走) ・登りはアイゼン+ウィペットが必要なカチカチ急斜面でも滑りならいける。(その人の滑走技術による) ・そのまま笹薮を滑りながら1,180mまで滑走してシール装着。 ・シールで1,209mピークの手前まで歩いて南側を巻き気味にスキー滑走。 ・林道まで落としてモッカ平までは林道をトラバースして戻る。 ◆モッカ平〜小屋 ・来た時のルートを辿る形でスキー滑走。 ・とにかく雪が少ないので来た時のルートを辿らないと雪切れでハマる可能性があった。 ・小屋の先までスキーで滑って、あとはツボ足で来た道を戻った。 |
写真
感想
今日は元々天気予報が悪かったので地獄山行はナシ。
各自で山を楽しむことになっていたが、所用で夜中からの山行が難しかったため朝一スタートとなる。
先週は良く晴れてカチカチ、その上に前日の土曜日は南岸低気圧で高い山はゴン振りだったはず…つまり雪崩がヤバそう。
低山は雪がかなり減っていそうだが荒島岳なら辛うじていけるか。時間的にも朝一スタートで大丈夫そうだ。
当初久しぶりに仏原ダムから登ろうかと思っていたが、パクが一緒に行くというのでYSHRセンセーおススメのモッカ平からのマイナールートで登ることにした。
前日のうちに近くまで移動して車中泊。
朝5時に起きるとパクからラインが入っていた、「眠すぎるのでリタイアさせてください」…珍しいな。
まあ確かに雨上がりの低山じゃ三重から遥々ドライブするだけのモチも上がらないか。
元々一人で行こうと思っていたわけだから問題ない、未知の景色を見に行こうじゃないか。
ダムまで向かって支度を済ませたらおひとり様スタート。
それにしても雪がない!視界に見える山肌はすべて茶色かった。
これ、本当にスキーで行けるのか。パクはリタイアで正解だったんじゃないか?
半信半疑になりつつも、YSHRセンセーが登っていたのも13年前のこの時期だ、上まで行けば雪はあるはず、そう信じて登っていった。
今年は例年になく雪が多かった。そう考えると今年ここを登れなかったらもう二度と登れるチャンスは来ないんじゃないのか、そんな危機感も抱いていた。
スキーはもちろん履けないが斜面も歩けないので延々と林道を歩いていく。
たまに雪が出てくるが切れまくっている、これじゃスキーは担いだ方が早い。
結局小屋まで1時間ほどツボ足で歩くことになった。
そこからようやくスキーが使えるようになったものの、どこでも歩ける状態ではなかった。
日があたりやすい斜面や沢沿いはとことん雪が切れている。
結果的に北斜面の雪を拾って歩くしかなかった。
雪の迷路を歩くようにモッカ平に向かって高度を上げていく。
いつの間にかガスに包まれていたがおかげで霧氷の森が美しかった。
1,100mを超えてようやく雪の量が安定してきた。これならどこでも歩けそう。
稜線はアップダウンが多いがトラバースはカチカチだしブッシュも多いので素直に稜線を行くことに。
核心はラスト標高差200nだった。
急斜面で雪付きが悪い。クレバスや笹薮、崖などが次々と襲い掛かる。
途中までクトーでしのいだがさすがにラストはアイゼン+ウィペットでクライミングとなった。
山頂に着くと人がいっぱい。
さっきまでの貸し切りルートが嘘みたいだ。
やっぱり晴れ予報を目当てに勝原から多くの登山者が訪れていた。
10人くらい登山者がいたと思うがスキーヤーは自分だけ。
しかも西側から登ってきているので怪しい人に思われたかもしれない。
しばらく晴れ間を待っていたがらちがあかないので痺れを切らして滑走開始。
カチカチ急斜面だがスキーならいける。魔法の翼だ。
途中のクレバス、笹薮、崖もスキーのままこなして1,180mまで滑走、そこからシールに換装して稜線をハイキング。
振り返るとさっきまでガスで隠れていた荒島岳の雄姿が見えていた。せめてこの景色が見れてよかった。
1209mピークの手前から再び滑走モード、北斜面まで行かないと進退窮まるのでうまいこと林道を使ってトラバース、なんとか来た道に合流することができた。
あとは小屋まで滑って、シートラでダムまで帰還。
当初はピークまで行けるのか不安だったが終わってみれば二重丸。
雪が少ないながらもアドベンチャーは楽しかったし貴重な西側からの荒島岳の雄姿を眺めることができて良かった。
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