大菩薩嶺
山梨県
mak1965
mji
sada
- GPS
- 06:40
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 1,212m
- 下り
- 524m
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| 天候 | 曇り⇒晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2008年10月の天気図 |
| アクセス |
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感想
６分遅れで塩山駅に到着した。
過密ダイヤでない中央本線はのどかなものである。
我々は無事に全線１００円のバスに乗った。
”こんなに安いバスは無い”と以前は感動したが、車内の料金表には”３０”の文字。
それは３００円を意味していた・・・。。
１００円の時代は終わった。時は流れたのだ。
mak・mji・sadaの３人は、そんな時の経過を感じさせることもなく
１年半ぶりにチーム復活を成し遂げ大菩薩嶺を目指す。
林道を登りながら空を見上げる。雲が厚い。
午後には晴れるという天気予報を我々は信じた。
橋を渡り往時を偲ぶ千石茶屋を過ぎれば気分は登山だ。
第一、第二展望台と続き標高を上げていく。
９：５０、上日川峠のロッヂ長兵衛で休憩。
ろくな朝食をとっていない我々は食欲旺盛である。
mjiは名物「きのこ汁」、makは「うどん」、sadaは「カレーライス」を注文する。
雨粒が落ちてきたが土壌を濡らすことは無かった。
ロッジを後にし再び山林を行く。
口紅で染めたような紅葉が目を刺す。
落葉を踏み秋を感じる。
分岐点である福ちゃん荘に到着。
我々はストレートに山頂を目指す。
急な山道を登れば展望が開けた。
背後の富士山を何度も振返る。
その頂を射していた陽光が我々を照らし始めた。
大菩薩は身に纏うススキを眩しいほど光らせキツネ色のコートを自慢している。
１１：４０、雷岩に到着。
ここ雷岩は大菩薩嶺第二の山頂といえよう。
青々とした空が広がり先程までの小雨と寒さが嘘のようである。
背中を押してくれた富嶽を拝むように眺め山頂を目指す。
木陰に隠れた山頂部はぬかるみが多い。
暗い山道を抜け、１１：５０登頂。
木々が多く眺望の無い平地に【大菩薩嶺 ２０５７ｍ 山梨百名山】とあった。
日本百名山にしては控えめな演出である。
もう天候が崩れることはない。
山頂と雷岩を後にし、賽の河原を目指す。
一筆書きで描かれた南アルプスが美しい。
賽の河原を過ぎて昼食にした。
mjiは豚汁、sadaは蜆汁、makは饅頭を与え合う。
仲間と天候に恵まれた山旅に酔う。
mjiの水筒が見当たらない。
”上日川峠のロッジに置き忘れたのか”
下山開始するも名所の大菩薩峠で休憩。
介山荘の御主人から昔話を頂戴した。
１４：００、ロッヂ長兵衛を目指す。
mjiと苦楽を共にした水筒は静かに御主人様を待っていた。
ロッヂのベンチに水筒は立っていた。
忠犬ハチ公ならぬ忠筒ハチ公か。
忘れ物をそのままにしてくれた人々に感謝する。
多くの登山者の心遣いに感動した。
裂石まで乗合タクシーに乗車する。
makは爆睡。sadaもコックリ。
mjiは車窓を流れる山々を眺めていた。
大菩薩の湯で癒され、ビールで鋭気を養う。
塩山行きのバスに乗車した。
「後ろの御客さ〜ん。電車の時間は決まってますかぁ〜！？」
運転手が我々に声をかける。
決めてないと返すとバスは路肩に停車した。
扉が開けば競走馬のごとくカップルが走りだす。
”忘れ物らしい”
１０分ほど時は流れ二人は両手に袋を担ぎ走って来た。
今日は”忘れ物の日”であるようだ。
日が暮れたプラットホームを列車のヘッドライトが射す。
車内での宴会が次なる山の誓いを意味していた。
大菩薩、そこは眺望に恵まれ、風が歴史を誘い、人情あふれる名峰である。
完
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大菩薩紀行(奇行？）更新ありがとうございました。後半天気に恵まれてよかったです
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