妙高小谷林道で寝過ごしてしまう
- GPS
- 06:26
- 距離
- 7.4km
- 登り
- 356m
- 下り
- 351m
コースタイム
( 5分単位に丸めています )
19日 往路
山田旅館_________ 08:55
雨飾荘__________ 09:35
橋(標高960m)______ 09:45 〜 10:05
テント場_________ 10:55
20日 復路
テント場_________ 08:05
橋(標高960m)______ 08:40
雨飾荘__________ 08:55 〜 09:10
山田旅館_________ 09:30
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
車は山田旅館へ徒歩3分ほどの 温泉下洞門 内に停めました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・雨飾荘から先で、地形図の崩落地記号のところの多くは 土石と雪 が崩落していて歩きにくいです。 スキーやスノーシューの場合は脱いで数メートル担ぐことになります。 |
写真
感想
天狗原山から乙見山峠まで稜線を歩きたい。
ラッセルする必要が出てくると私の力では到底日帰りでは届かない。
それで1泊2日で計画した。
初日は積雪期ルートの取付きにテント張って更に250m程登った尾根上にまでトレースを付けておく。
2日目は天狗原山に向けて未明に出発する予定だった。
小谷温泉・山田旅館から先は、カンジキでまず潜ることはなくテント予定地まで着いた。
そこからの積雪期ルートの尾根もカンジキを付けていたら潜らないのでトレースを作っておく必要はなくなったのでテント設営後林道をそのまま1.5km程先の松尾川渡河点の様子を見に行った。
そこには2週間前に偵察で渡河した時の足跡がまだ残っていて驚いた。
この2週間、ほとんど雪は降っていないらしい。
テントに帰幕後、早々に夕食を済ませ6時前にはシュラフにもぐりこんだ。
9時にトイレに立った。
ここ数年は家でも3時間毎ぐらいにトイレに立つ。
次は12時ぐらいということか。
それで起きて朝食を済ませて夜中の1時過ぎに歩き始める。
ちょうどいい時間だ。
そしていつものように次のトイレに行きたくて目を覚ました。
12時かなと時計を見ると、ナニ?!5時を回ってる???
それはあり得ないだろう、雪の上で寝て冷えているというのに8時間以上も 一気寝 なんて。
普段、家で寝ていても3時間ごとにトイレに立つというのに、雪山で8時間熟睡???ウソでしょう!!
もう今日は登れない。
でも悔しいとか残念とかの気は不思議と起こらなかった。むしろ笑ってしまった。
70歳もとうに過ぎたのにこうして一人雪山で寝て、8時間も熟睡できる 身体の若さ が嬉しかったのだろう。
ゆっくり朝食を取り、テントを撤収して、昨日来た道を戻って行った。
[ 雪山でのテントの張り方(私流) ]
このヤマレコでも時々 ペグ の話が出てきますが、私流の雪山のペグに対する考えを書いておきます。
年末年始の内陸部(例えば、八ヶ岳)のパフパフの雪ではなく、3月の今の様に、靴で踏めば雪が固まる場合のテント設営です。
私の雪山泊経験は、東は谷川岳周辺から西は北アルプスですので、それ以外の地域、例えば、北海道とかでは通用しないかもしれません。
では、雪山テントの張り綱の処理について書いておきます。
1.ピッケルのブレード(最近は アッズ と言うのかな?お好み焼きを食べるヘラみたいな部分)で雪に深さ2〜30cmの穴を掘る。
2.テントの張り綱を引っ張って先端側をニョロニョロとその穴に入れる。
埋める張り綱の末端はどんな結び方でも良いのでむずび目を作っておく。
3.張り綱を引っ張ったまま足で周りの雪を穴に埋めてバンバンバンと踏み固める。
4.上記 1〜3 を必要な張り綱分全部にする。
5.最後にテントの本体(外張りではなく)をロープで木に繋いでおく。
これはテントをそのままにして登山する場合、突風でテントが飛ばされないための念のための処置です。
テントを何時間も留守にすることが無いのであれば木に結ぶ必要はありません。
以上で終了です。
撤収は、ピッケルのピック(鶴のくちばしの様な鋭い部分)で、張り綱を引っ張りながら埋まった綱の周りの雪(氷の塊?)を叩き割って綱を取り出します。
埋まっているのがペグの無い綱だけでも掘り出すのに30秒から1分ほどかかります。
ピッケルのブレード(アッズ)の方が効率的ですが張り綱を叩き切る可能性があるのでピックのみで氷を砕きます。
スコップは雪(氷の塊)が固すぎて使えません。年末年始の様なもっと寒い時期ならスコップは使えますが・・・
ところでピッケルを持たない人はどうすれば良いか?
すみません、分かりません。テント張りのためにピッケルの新規購入はお勧めしません(笑)。
もし新規購入されるのであれば、短くて軽い バイル(ピックとハンマーが付いた奴)の方がいいと思います。
ピッケルは長くて重たく、ザックに付けていたら倒木とかに引っかかって邪魔なだけです。
やはりピッケルを持つのなら滑落停止技術とセットでないと、と思います。
それと写真説明で間違いがありますので訂正しておきます。
写真説明の張り綱はテント本体の張り綱を踏み固めていますが、テント本体の張り綱は自立型テントなので張る必要はありません。
そのまま放置しておいて大丈夫です。
引っ張る必要があるのは外張りのスカートの張り綱のみです。
雪山でペグは何故無用かの理由も書いておきます。
1.3月でなく年末年始の雪山でもまず殆どの場合雪は踏み固まりますので上記のニョロニョロ式でテント設営が出来るためペグは要りません。
2.パフパフの雪の場合
靴でバンッと雪を踏み込んでもパフ〜と飛び散る雪の場合、マイナスペグは勿論プラスペグ(十字ペグ)でもグイッと引っ張れば簡単に抜けてしまいます。
なのでパフパフ雪の場合のペグは気休め程度の意味しかありません。
パフパフ雪があり得るのは樹林帯なので周りの木にくくりつけるしかないと思います。
そのためテントに取り付けてある張り綱では短すぎるので長い紐が何本か必要になります。
今回、私は直径2mm15mを持っていきました。これを現地でナイフで切って使います。
勿論今回は使っていません。
そもそもあのプラスペグとかと言うものは50年も前の、夏は家型テント、冬はドーム型テント、と言う張り綱が無いとテントが立たないという時代のものでは?と思っています。
今時の自立型テントにペグは嵩張り、重たいうえに撤収に時間がかかるだけで持参してはいけないとも思っています。
2.初冬の上高地小梨平のような場合
雪が無いかあっても数センチの積雪の場合。
ペグを使うなら5寸釘みたいなものになります。
プラスティックペグはもちろんアルミやジュラルミンの くの字型 ペグは使えません。グニャと曲がってしまいます。
それぐらい凍り付いた地面は固いです。
周りの石を利用するかと思っても石はボンドで地面にくっつけた様に固く、靴で蹴とばしても微動だにしません。
やはり長い紐で木で引っ張るしかないと思います。
3.森林限界を越えた場合
そんなところの雪山でテントを張る猛者は臨機応変にお好きにどうぞ(笑)
ちなみに雪山のペグはレジ袋と言う方が居られます。
確かにレジ袋はペグとしては有効だと思いますが、翌日、全部撤収できますかね?
案外スポッと外せるのかもしれません。やったことないので分かりません。
以上です。
コメント
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雪のテン泊で8時間なんて羨ましいです
自分も近々この辺りを歩こうと思ってましたのでとっても良い情報でした。
今年は雪解け早そうですが、次は天狗原から薬師まで往けると良いですね。
batayhan さん、こんにちは
> 雪のテン泊で8時間なんて あり得ないですよね
あり得ないので、目覚まし時計 なんて意識もしなかったのでこの有様です
> 次は天狗原から薬師まで往けると良いですね
ハイ、なんとか頑張って行きたいと思っています
ありがとうございます
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