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Yamareco

記録ID: 302903
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山滑走
白馬・鹿島槍・五竜

鹿島槍北峰・北股本谷滑降

2013年05月26日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
11:12
距離
13.2km
登り
1,894m
下り
1,897m

コースタイム

大谷原3:10-4:30最終堰堤-4:50間違えて布引沢引き返し5:10-7:25標高2300m二俣-11:10東尾根スキーデポ-11:35鹿島槍北峰-11:55スキーデポ地点12:25-13:15最終堰堤13:30-14:30大谷原
天候 晴れ、のち山頂付近はガス
過去天気図(気象庁) 2013年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
大谷原、橋を渡ったところにも駐車スペースあり。
コース状況/
危険箇所等
1.北股本谷は特に雪崩やすいところなので、降雪後は必ず雪崩れます(詳細は不明ですが今年のGWに一人亡くなられています)。降雨後もブロック崩壊の危険度が増すのではないかと思います。ここ数日、晴れた日が続いていたため、雪崩どころか落石もみられませんでした。ただ過去の記録では落石も多いようですので、ヘルメット必須です(直撃すれば助からないかもしれませんが)。北股本谷に落ちそうな稜線の雪庇は落ちきっているように見えました。鹿島槍〜爺ヶ岳の主稜線には雪庇が残っていましたので、布引沢方面はブロック雪崩の危険があります。
2.最初の堰堤は左岸林道からトンネルをくぐり抜けて右岸へわたり、第二堰堤は右岸巻き、最後の堰堤は左岸巻きか右岸の梯子を利用。ここまでスキーを背負います。
3.雪は最終堰堤から山頂まで続いています。
4.布引沢と本谷は間違えやすいので注意。
5.傾斜が増してきたらアイゼン+ピッケルに切り替え。
6.2300m二俣は左俣を登るべきなのですが、間違えて右俣を登ってしまいました。標高2300m二俣は左俣へ、2500m二俣で右俣へのつもりでした。下から雪がつながっているいるように見えましたが、シュルントが空いていて、急斜面の迂回がでてきます。グサグサ雪の急斜面で2,3回足を蹴り込まないと足場が安定せず非常に時間がかかりました。
7.北峰直下の東尾根側に突き上げスキーをデポし山頂を往復しました。稜線も雪がグサグサで滑落に注意が必要です。
8.滑りは、上部は急斜面ですがこの時期はザラメなのでさほど難しくないです。ただし、滑る度にスラフがザーッと何百mも流れてなかなか止まりません、下に登山者がいるときには注意が必要です。
9.昨年のデブリ帯は全く滑りになりませんでしたが、今回はうまく斜面を選んでなんとかスキーを脱がずに上から下まで滑り降りることができました。
10.当日の入山者ゼロ。誰にも会いませんでした。
大谷原からヘッドランプをつけて出発、最初の堰堤着。トンネルを潜り右岸に渡ります。
2013年05月28日 03:05撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/28 3:05
大谷原からヘッドランプをつけて出発、最初の堰堤着。トンネルを潜り右岸に渡ります。
最終堰堤上から山頂まですべて雪が続きます。標高差1400mです。
2013年05月28日 03:05撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/28 3:05
最終堰堤上から山頂まですべて雪が続きます。標高差1400mです。
間違えて布引沢へ
2013年05月28日 03:04撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/28 3:04
間違えて布引沢へ
戻って北股本谷。
2013年05月28日 03:02撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/28 3:02
戻って北股本谷。
標高1100mの門付近
2013年05月28日 03:01撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/28 3:01
標高1100mの門付近
高度感があります
2013年05月26日 07:57撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/26 7:57
高度感があります
標高2550m付近岩の上で一休み
2013年05月26日 08:34撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/26 8:34
標高2550m付近岩の上で一休み
グサグサ雪の急斜面、シュルントに行く手を阻まれ登り返して迂回したり、悪戦苦闘して何とか北峰直下の東尾根に到着、上部はあいにくのガス。
2013年05月26日 11:13撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/26 11:13
グサグサ雪の急斜面、シュルントに行く手を阻まれ登り返して迂回したり、悪戦苦闘して何とか北峰直下の東尾根に到着、上部はあいにくのガス。
鹿島槍北峰山頂
2013年05月26日 11:37撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/26 11:37
鹿島槍北峰山頂
鹿島槍南峰
2013年05月26日 11:37撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/26 11:37
鹿島槍南峰
剣岳
2013年05月26日 11:38撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/26 11:38
剣岳
ガスで視界が悪い中、滑降開始。
2013年05月26日 12:24撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/26 12:24
ガスで視界が悪い中、滑降開始。
標高2600m付近でガスが取れて視界が効くようになる。
2013年05月26日 12:30撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/26 12:30
標高2600m付近でガスが取れて視界が効くようになる。
この下によく見るとシュルントがあり、右側を横滑りで降りました。
2013年05月27日 22:18撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/27 22:18
この下によく見るとシュルントがあり、右側を横滑りで降りました。
ここまでくると後は余裕。
2013年05月27日 22:12撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/27 22:12
ここまでくると後は余裕。
雪面は汚いですが、ほどほどに滑ることができる。
2013年05月27日 22:11撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/27 22:11
雪面は汚いですが、ほどほどに滑ることができる。
北股本谷を振返る。
2013年05月27日 22:06撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/27 22:06
北股本谷を振返る。
最後の緩斜面が快適です。
2013年05月26日 13:10撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/26 13:10
最後の緩斜面が快適です。
布引山方面
2013年05月27日 22:03撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/27 22:03
布引山方面
第一堰堤、奥のトンネルをくぐり左岸林道に合流
2013年05月27日 22:01撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/27 22:01
第一堰堤、奥のトンネルをくぐり左岸林道に合流
撮影機器:

感想

昨年、雪崩撤退の北股本谷に再チャレンジ。
前日の仕事が予定通り進み、前夜のうちに現地入り。3時過ぎ、板を背負って、林道をあるく。最初の堰堤はトンネルを使って対岸に渡り、最後の堰堤は左の梯子を使って登ったが右側から登ることもできる。堰堤上から雪面が続きスキーを装着、シールで登る。昨年も来た筈なのに、間違えて布引沢に入って引き返す。斜度が増すと、スキークランポンを使っても登れなくなり、アイゼン装着。スキーを引っ張ってのぼる。2300mで勘違いして右俣に入ってしまった(昨年は左俣に入っている)。地図を見てもわかるがかなりの急斜面で、シュルントもあり、悪戦苦闘。やっと山頂直下東尾根にたどり着き、北峰を往復。
滑降自体はザラメなので、急斜面でも簡単に降りられるが、滑る度にスラフが延々と流れてしまう。デブリを何とか避けて、時には雪崩跡の溝を滑り降りたりしながら、最終堰堤まで意外に快適にスキーで降りることができた。

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