巻機山(前巻機山まで)
- GPS
- 06:45
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 1,315m
- 下り
- 1,314m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴 前巻機山付近は微風、それ以外はほぼ無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪はスキーをするには十分。凍結しているような箇所はなかったが、各所で雪が硬くスキー+シールでの登高が難しいところもあった。 |
写真
感想
冬期の駐車場というか、路肩には5:09に到着。既に準備中のパーティあり。我々も準備の後に5:24に行動開始。日の出が早くなり、ヘッドライトは不要だった。積雪期の巻機山は何度か来ているので、地図やGPSを見ないでも進めるようになった。尾根に上がりしばしゆるゆる上がると例によって井戸の壁に当たる。例年ここは自分の技量ではシールでは上がれないので、今回も早々にアイゼン歩行に切り替える。今回は装備も身のこなしも軽いZさんが先行してくれた。ステップがあるので助かった。いくら身のこなしが軽いとは言え、そのうち追いついてトップを入れ替わろうと思ったが、自分より早く壁を突破。5分くらい先に着いていたようだった。早い。が、これが後にバテの要因となったようだ。五合目にくると本来なら展望が開けるのだが、今日は曇っていて何も見えない。予報は良かったはずだが、山は来てみないと分からない。しばし休憩して出発するが、今度は濃いガスに周囲が巻かれるようになる。事前の天気予報と全然異なる展開に面食らう。ぶなの森を歩き標高を上げるが、Zさんが上がって来ない。5分くらい待つとようやく姿が見えたが、ペースが遅い。さらに5分ほどかけてようやく合流。体調が優れないようだ。顔色も悪い。即下山を提案したが、樹林帯の外に出るまではもう少しなので、そこまで行って展望を眺めてから下山とすることに。が、樹林帯の外に出ると少し風はあるもののガスは取れて青空が見えるように。この状態で下山か、と思ったが仕方ない。Zさんに下山を促すが、本人はゆっくりなら行けると言う。前巻機山までは行きたいとのこと。まだピークまでは距離も標高差もあるし、体調が更に悪化したら大変なことになるかもしれない。色々考えたがZさんはこちらの心配を知って知らずか歩き出してしまったので、それに付いて行く形で行動再開。子供じゃないので、だめならだめと言うだろうと安易に考える。
樹林帯の外に出ると風が強まり、立ち止まると寒さを感じるようになる。そして雪質が硬くなり、シールで歩くのが難しくなってきた。傾斜もきつくなってきたので、適当なところで板を担いでアイゼンを履く。アイゼン歩行を始めたのは良かったが、風が強くて背中の板が煽られる。今日は好天予報ではなかったか、と恨み言を言いたくなった。というか散々言いながら登った。幸いに両手にはピックストックがありそれがあったお陰で、硬めの雪の急斜面とは言え、それほどの恐怖感を感じることなく登ることができた。それでも体調不良のZさんよりもだいぶ遅れてしまう。よろよろしながら登り切り、9:47に前巻機山に到着。ガスのせいで展望はなし。着後この先について話をするが、Zさんはきっぱりとここまで、と言う。自分としてはここは九合目。あともう少しで山頂まで到着だし頑張って行きたいところだったが、同行のZさんにその余裕はなさそうだったし、何よりも展望も良くなくて、このまま進んでもあまり楽しくないように思えた。よって、先に進みたい気持ちを抑えつつも下山することに。だが前巻機山付近は風が少し出ていて寒く、最近の暖かい気候に慣れてしまった身としては、なかなかつらい準備時間だった。体調が優れない中待ってもらったZさんにも申し訳ない。
10:06に準備が整い下山開始。振り返りつつ進むもガスが取れる様子はなかった。雪質は、少し硬いもののエッジが立たないほどではなく、恐怖感なく滑ることができた。しかし時折濃いガスが出て周囲が全く見えず、しばらく立ち止まってガスが晴れるのを待つこともあった。ガスが取れたら進むを繰り返しつつ進み樹林帯まで降りてくる。ここまで来るとあとはガスに巻かれることはなかった。快適なザラメ斜面をツリーランしながら滑る。Zさんも体調不良に見舞われたが、遅れることなく歩いて来る。この根性というか、モチベーションの高さは見習わなければ。
さて登りが困難な井戸の壁は下りもやはり容易ではない。とはいえ自分は既に過去何度か下降もしているので、とにかく転ばず樹木にぶつからずに降りてくることに専念する。Zさんはここを下るのが初めてで、少し苦労したようだった。雪は緩んでいたいのでその点は問題なかったのだろうが、反対に緩み過ぎていて歩きにくかったようだ。それにやはり急傾斜なので、恐怖感も感じていたようだ。スキーで滑るのも楽ではないが、つぼ足で降りるのも楽ではなかったようだ。2人ともとにかく慎重に下り、無事夏期駐車場まで到着。ここまでくればあとは比較的なだらかな斜面を下るのみ。スキーの自分は先行させてもらい12:02にクルマに到着。15分ほど遅れてZさんも到着。下山したら晴れる、というパターンだったが、無事下山できたので今日はこれで良しとしよう。
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