渋沢丘陵/頭高山・八国見山・震生湖

2021年04月04日(日) [日帰り]

• GPS: 04:21
• 距離: 14.8km
• 登り: 492m
• 下り: 451m

コースタイム

日帰り

• 山行: 3:33
• 休憩: 0:45
• 合計: 4:18

6:59 箱根そば・新松田店
7:35 7:47 神山滝
8:14 8:28 頭高山
9:14 9:27 八国見山
9:52 9:54 栃窪スポーツ広場
10:13 10:14 浅間台
10:35 10:38 震生湖
11:17 秦野駅

天候

曇り時々晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

◆往路
松田駅6:49着の御殿場線下りに乗車。今日は忘れずに切符を購入した。
◆復路
秦野駅11:20発の神奈中バス平塚駅北口行きに乗車。

コース状況／危険箇所等

◆道の状況
危険箇所は無く道標も良く整備されているが地図に無い小径が結構あり戸惑うこともあった。ヤマレコアプリが非常に有効。
◆登山ポスト
周辺には登山ポストは見当たらなかった。

写真

4/4 6:50

今日は御殿場線で松田に来た。東海道線だとせいぜい沼津だけれど静岡行き。

4/4 6:57

松田駅。駅員はいますのでSUICA/PASMOで乗って来ても対応はしてくれますが、紙の切符が楽。

4/4 7:04

小田急線の高架だけれど2mって低い。しかも暗い。

4/4 7:08

川音川まで来た。小田急線の橋梁は低いですね。

4/4 7:09

川音川が氾濫したら浸水3mになる！

4/4 7:26

神山滝BS。何と平日の昼に新松田駅行きが1本あるだけ。平日のお昼の利用者ってどんな人だろう？

4/4 7:28

秦野市に入る。

4/4 7:30

市の境界から100m位で頭高山への登山口があり「矢倉沢往還道を甦らせる会」と書かれている。善波峠から川音川に沿って昔の人は往来していたんだな。

4/4 7:31

結構野趣に富んだ登山道です。

4/4 7:32

滝音がして来た。樹間から小滝が見えたのであれが神山滝かと思った。

4/4 7:32

どうやら神山滝に向かうと思しき径にロープが張ってある。字が一部消えているけれど多分冬は危険だから立入禁止と書いてあるのでしょう。今はもう春なので通らせて貰います。

4/4 7:34

少し下り気味にアプローチして行くと想像していなかった見栄えのする滝が落ちていた。勝手にどうせショボいだろうと思い込んでいたが。

4/4 7:38

どうしても下から見上げたくなったので更に降りて行く。足元は良くないが柵とかロープも設置されていた。下流を見ると遊歩道らしきものも見られる。さっきの沢沿に来るのかな？

4/4 7:38

神山滝の全景。2段の滝で下部は3m、上部はその3倍位なので12〜13m位だろうか？下部は登れそうだけれど上段はほぼ垂直なので難しいだろう。黒いのも嫌らしい。でもなかなか良い姿を見ることができた。

4/4 7:50

10分登るとこんな標識があった。やっぱりね。

4/4 7:53

平らになって来たのでもう頭高山かと思ったら向こうにそれらしいもっと高いピークが見えた。青空も出て来たぞ。

4/4 7:58

アカネスミレでしょうか？

4/4 8:00

キランソウ。

4/4 8:02

青空が広がって来た。もう新緑の季節だなぁ。

4/4 8:02

シャガはあちらこちらで咲き誇っていた。

4/4 8:03

ヤマブキも。

4/4 8:04

ケマンのようだけれど？ムラサキじゃ無いような？

4/4 8:05

開けたところに出た。ここが神山滝分岐のようだ。

4/4 8:06

カキドオシかな？

4/4 8:07

八重桜が多いようだけれど残念ながら花期は過ぎてしまっていた。満開だと凄いんだろうなぁ。

4/4 8:07

1本だけ満開の八重桜が残っていた。

4/4 8:08

八重咲きのスイセン。

4/4 8:08

丹沢の表尾根が全部見える訳だ。

4/4 8:09

晴れていれば…。でも雲が掛かっていても大山、二ノ塔、三ノ塔、烏尾、行者ははっきり解る。

4/4 8:09

八重桜の里として大事に保守されているようだ。東屋とトイレもあった。

4/4 8:10

色々な記念碑があった。

4/4 8:12

進んで行くと右廻りと左廻りに別れた。取り敢えず右廻りルートに進む。

4/4 8:12

ここにも八重桜。

4/4 8:14

タチツボスミレ。

4/4 8:14

ちょっと色が薄いけれどタチツボスミレなんだろうなぁ。

4/4 8:17

白い個体もある。

4/4 8:18

どうやら周回コースのようで最終的にはここから山頂へ登る。

4/4 8:20

緩やかに登って行くと頭高山の山頂に出た。ここにも東屋がある。

4/4 8:21

山頂標識は無いがこのような案内標識が設置されていた。

4/4 8:22

ツツジが1本。ほとんど散っていた。

4/4 8:22

山頂には大樹が多いが大山から弘法山の尾根の方角に展望が開けていた。

4/4 8:23

ヤマツツジだろうか？

4/4 8:24

山頂には馬頭観音。明治9年と彫られている。

4/4 8:24

観音様だけれど秋葉神社。秋葉山と言うのがさっきの解説に書かれていたのでそれからか。

4/4 8:29

さっきの場所に帰って来たらずっと良い展望になっていた。天気予報だとここまで良くはならない印象だったけどまあ良いか。

4/4 8:32

途中で細径が左に別れていたので辿ってみた。

4/4 8:33

ピークに行くのは鉄塔保守のためだったようだ。特に山頂標識は無し。

4/4 8:34

元の道に戻って来た。この先でまた二手に別れているが渋沢丘陵は右になっている。

4/4 8:36

明るい桜の道。ハイキングコースに花びらがいっぱいだ。

4/4 8:39

こんなモニュメントがあった。太平洋戦争のこの地区の戦没者の慰霊碑のようだ。

4/4 8:43

ここも桜がいっぱい。迷彩色の小屋のようなのはトイレのようだ。頭高山で見られるウツギについての解説が書かれていた。

4/4 8:44

ここに駐車場もある。

4/4 8:46

雁音神社。もっと大きなお社と思っていたので一旦通り過ぎてしまった。

4/4 8:46

白い花。

4/4 8:50

手製の道標や案内標識にはどうも惹かれる。西端里山と言うのは地図の289mピークなのかな？

4/4 8:51

東側に見えるのは八国見山だろう。

4/4 8:53

ここはビューポイント。いつの間にか晴れて大山から鍋割山まで一望に出来る。素晴らしい！でもこの後も結構こんな好展望にあちらこちらで出会えた。

4/4 8:54

Googleさんの手に掛かればこの位簡単なようだ。いつも感じるけれど大山と三ノ塔と塔ノ岳はだいたい同じような高さに感じる。

4/4 8:55

震生湖まで4.8km。まだまだだな。

4/4 9:00

KDDIの無線中継設備の隣に峠配水場。

4/4 9:01

ツルニチニチソウ。

4/4 9:03

これは凄い手作り道標。八国見山、行ってみようかって気になる。

4/4 9:03

往復30分は許容範囲です。じゃあ行ってみましょうか。

4/4 9:04

ちょっと行くとまた右廻りと左廻りの分岐。ここも右に行ってみましょう。

4/4 9:07

右廻りはワイルドな普通の登山道。

4/4 9:08

トラック。どうやってここまで来たのだろう？

4/4 9:12

ここは上に行く。竹で階段が設えてある。

4/4 9:13

八国見山山頂。駿河、伊豆、甲斐、相模、武蔵、安房、上総、下総が見渡せたのが山名の由来のようだ。今では鬱蒼としていて展望も限定的だが。

4/4 9:17

山頂からは西側に展望が開けている。手前に見えるのは松田山の続きで奥には山北から矢倉に続く尾根、その向こうには晴れていれば富士山が望めるはずだ。

4/4 9:20

下りは南側へ下るがやはり竹で階段が設えてある。

4/4 9:20

View Pointの道標あり。色使いもセンスあるね。

4/4 9:21

無線塔の向こうに相模湾、真鶴半島が望める。

4/4 9:22

こちら側にはこんな道標がある。

4/4 9:24

オドリコソウでしょうか？

4/4 9:26

ここも指差しマークあり。大山から三ノ塔の展望がグッド。

4/4 9:28

山の中にまた八重桜。

4/4 9:29

ハナダイコンでしょうか。

4/4 9:30

群生して一面紫色。

4/4 9:33

分岐。震生湖は右側。

4/4 9:33

幡竜王様のお社あり。

4/4 9:40

ひと下りしてまた好展望地。一週間前に歩いた尾根が全部展望できる。

4/4 9:43

またまたサクラ。

4/4 9:44

サクラの花びらが緑の葉に重なる。

4/4 9:46

栃窪会館。しっかり道標が整備されている。

4/4 9:54

ちょっと小さい花弁のサクラ。

4/4 9:54

また登山道っぽくなった。

4/4 9:56

路傍に馬頭観世音があった。安政7年とある。

4/4 9:57

南側の展望が開けた。曽我丘陵と不動山が望める。相模湾も見えているが写真では解りにくい。

4/4 9:58

ポピー。

4/4 9:59

これは何でしょう？

4/4 10:01

上智大学の植樹地。お花畑になっている。

4/4 10:01

このスミレは何というスミレなんでしょう？

4/4 10:03

ホトケノザが一面に咲いている。

4/4 10:09

大きな無線塔だ。

4/4 10:09

ハナダイコン。

4/4 10:11

KDDIの無線塔の隣に向山配水場があった。

4/4 10:13

相模湾側の展望が開けた。

4/4 10:18

震生湖BS。本数は非常に少ない。

4/4 10:19

バス停の裏に関東大震災での埋没者供養塔があった。童女2人の戒名が刻まれている。

4/4 10:21

震生湖まで100m。下って行く。

4/4 10:21

ちょっと小ぶりなツツジ。

4/4 10:22

雑木林セーバーと言う活動がやられているらしい。

4/4 10:24

震生湖まで下りてきた。結構雰囲気が良い。余りこう言う記憶は無いんだが。

4/4 10:27

釣り師も多いようだ。これも記憶に無いが、ちょっとこの工作は私物化しすぎでは？

4/4 10:28

弁天様も鎮座している。

4/4 10:32

なるほど。色々とトラブルもあるようだ。釣り人に聞いたら鯉やチヌ以外にブラックバスもいるらしい。

4/4 10:33

広い駐車場に出た。

4/4 10:34

震生湖は関東大震災で出来た湖。その折に土砂災害での被害も相当にあったのだろう。

4/4 10:43

後は秦野駅に向かって下りるだけ。結構眺めが良い。

4/4 10:57

丘陵から盆地に下りると秦野桜道。もう散り際ではあるけれど少し桜道を歩いてみた。

4/4 11:06

ここは今泉台調整池。豪雨時に貯水する施設だ。

4/4 11:10

室川の園地の向かいに道祖神があった。この辺りが旧街道だったのかな？

4/4 11:14

秦野駅に到着。平塚行きのバスがちょうどあったのでそのまま平塚へ。そしてステーキとビール。

撮影機器：

COOLPIX W300 ニコン

moto g7 plus SIMフリー MOTOROLA

感想

tadomasa

家から見える山はかなり登り尽くしたけれど渋沢丘陵は残っている。湘南に来た頃に震生湖には一度行ったけれど記憶も薄いのでその復習も含めて松田から渋沢丘陵を歩き秦野まで繋いでみた。とにかくサクラが印象的だったけれど他にも多様な山野草が多く咲き誇っていて、また丹沢の展望もとても良く、神山滝にも出会えたし、なかなかご機嫌な半日コースの里山の山旅でした。

午後から天気も崩れて行く予報だったので余り遠出はせずにほどほどの所を、と言うことで未だ歩いていない渋沢丘陵を歩いてみようと思った。渋沢丘陵も家の辺りから西を見るとこんもりとした台地状に弘法山の向こうに横たわっているのが望める。どうせなら松田駅から秦野駅まで繋ぐのが良さそうだとルートを設定した。

松田駅からは神山滝BSを目指し、その100m位先の頭高山への登山道から登って行く。神山滝とは言うもののどうせ大したこと無いのだろうと思っていたが水音がする方向の踏み跡を辿って行くと2段12m級の立派な滝だったので驚かされた。一見の価値はある。沢沿いに進むのが滝に出合うには楽だったかもしれない。そこからもメインと思われる登山道を登って行くが結構踏み跡が交差している。掘り返した跡も見られるのでイノシシかもしれないが。

登りが緩やかになったと思うとサクラの広場に出る。頭高山はここから左手に登って行く。途中で右廻り、左廻りと別れるがこれは頂上周辺の周回路のようで最終的には山頂に向かうルートがあった。山頂は東側には展望が開けている場所があり、大山から弘法山への尾根が良く展望できた。

頭高山から震生湖を目指して歩くが途中で出会った八国見山の手描きの道標に惹かれて八国見山に途中下車。今は樹林が深くて無理だけれど昔は駿河、伊豆、甲斐、相模、武蔵、安房、上総、下総と8つの国が望めたのが山名の由来のようだ。八国見山は頭高山と震生湖の中間地点だがここから震生湖へは里山の風景の半農村的な景色が続く。しかし展望は良い。震生湖BSから震生湖には登山道を下るがこれは記憶に無いなと思いながら下る。震生湖には湖畔を周遊できる遊歩道がありこれを東側に進むと駐車場がある園地に出た。多分ここに来たんだろう。

震生湖からは秦野駅に行くだけだがこうして渋沢丘陵の端に立って見ると秦野は盆地だとつくづく感じられる。盆地に下ると秦野さくら道。少し盛りの頃は過ぎているもののまだまだ十分に楽しめるサクラの街道だ。ここならドライブスルー花見もできる訳だ。河原町とか南平橋辺りまで歩いて行こうかとも思ったがちょうどバスの時間に間に合うようなので秦野駅に直行した。

こうして歩いてみるといろんな地域が繋がって行くのが新鮮だ。秦野って本当に盆地だったんだとか。古い時代の遺構が色々と残っていたり、息づくものが感じられる。花々も良かったし、是非サクラが満開の時にまた来たいものだ。