岡山県津山市 声ヶ乢〜山形仙〜中山城跡 桜&カタクリ&ツツジ



- GPS
- 02:58
- 距離
- 5.7km
- 登り
- 416m
- 下り
- 420m
コースタイム
- 山行
- 2:47
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 2:59
歩行距離6km、歩行時間3時間、歩行数11,700歩、消費カロリー1,470Kcal
天候 | 晴れ時々曇りたまに小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所やヤブコギはありません。直前まで雨が降っていましたが、気を付ければ滑らず歩けます。782m峰周辺<写真28〜30>は低いササの間の細道で、時季によってはわかりにくいかもしれませんが、稜線から逸れないように歩けば大丈夫です。 |
その他周辺情報 | 峠の茶屋は土日祝日の13〜17時のみ開放されるようです。無料でお茶やお菓子をいただき、かきもちを購入したことがあります。津山市街地まで出れば、津山インターチェンジ前のイオンモール津山など、飲食や買い物スポットが多数あります。 |
写真
八重桜並木のさらに南にたくさん咲いていました。フジに似ていますが、蔓の巻き方向が反対であること、花穂がフジよりも短いことで区別できます。手前の濃いピンクの八重桜と一緒に動画を撮り、引き返し始めると小雨が降ってきました。
山形仙&広戸仙&滝山
小雨はすぐにやみ、うっすら晴れてきました。左から山形仙、広戸仙、滝山が見えています。この時はまだこの三山を登る可能性がありました。動画には滝山の右に那岐山(なぎさん)も映っています。
ヤマザクラより白みが強い花なので、満開になると山肌に霞がかかったように見えることからこの名がつけられました。ソメイヨシノやヤマザクラよりも開花が遅く、花柄や葉柄に毛があります。また、開花と同時に出る葉は、ヤマザクラほど赤くはありません。
広戸仙南西斜面
山肌にはヤマザクラかカスミザクラが垣間見られます。手前のドウダンツツジ<写真11>は去年11月には紅葉しており、葉が小さいのでベニドウダンかと思っていたのですが、まさかまさかの植栽のドウダンツツジでした(*_*;
これは自生種のヒロハドウダンツツジ(岡山県内自生地報告なし)をもとに作り出された園芸品種なので、東屋の設置時に植えられたのかもしれません。満開だったので動画も撮りました。北東向かいにある広戸仙は、中国地方屈指のベニドウダン&サラサドウダンの群生地ですが、山形仙はどうなのでしょう。
雌雄別株で葉の展開と同時に開花します。遠目には気が付きませんが、近くで見ると、黄緑色の小さな花が集まっているのがわかります。ちょうど見頃で、クロモジロードになっている箇所もいくつかありました。
<標高791.1m?>
地形図上では三角点<写真23>を山形仙頂上としていますが、看板ではその少し東にあるピークが頂上になっています。どっちが本当の頂上!?背後に広戸仙と滝山が見えています。
花の裏側に萼片と細い副萼片があるので、ヘビイチゴやヤブヘビイチゴと区別できます。咲き始めの頃はこのように小さな葉が3枚セットになっており、ミツバツチグリと間違えやすいです。赤みを帯びることが多い茎に毛があります。
タチツボスミレの仲間
花色は淡い水色でハート形の葉裏は緑色、くし形の托葉がありました。葉の形以外はサンインタチツボスミレ(仮称)に似ています。石の間からひょっこりというのが趣がありました。
那岐三山&山形仙
山形仙の西にあるので、山形仙と那岐三山すべてが望める唯一のスポットです。以前、現地道標では中山城本丸跡になっていました。岡山県埋蔵文化財地図では、山形仙の頂上を中心に東西に曲輪(くるわ)がそれぞれ30以上あり、ここもそのうちの1つとされています。
三角点「能田」
手前には堀切らしき溝が南北に延びており、キンポウゲ科の植物が生えています。三角点「能田」<写真23>までは急斜面になっており、切岸のような気がします。山城跡らしい地形でした。往路ではこのすぐ北西のアセビを動画に撮りました。
往路で見たカタクリ<写真20>が復路ではご覧の通り、「これぞカタクリ!」という状態になっていました(*^^*)中心部の模様が花のように見えます。この後、数人の団体さんとソロの方とすれ違いました。
登山口まで下りて桜の花びらがじゅうたんのようになった舗装道路を歩きながら動画を撮りました。この桜は、開花と同時に緑色の葉が出るようです。開花すぐの花は真っ白に近いのですが、次第に赤みを帯び、つぼみは淡いピンク色です。散り始めでした。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
防寒具
手袋(防水加工)
軍手
雨具
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
サブザック
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex22x(GPSナビゲーター)
虫よけスプレー
|
---|
感想
【天候不安定&花期中途半端でも登山客が多い声ヶ乢】
この日、津山市旧勝北町の隣の奈義町の天気予報は晴れになっていたのですが、雨雲レーダーの予報を見る限りでは、雨が降る可能性がありました。現地で判断することにし、那岐山系の麓の塩手池公園の南にある桜や藤を見ていると突然、雨が降り始めました。幸い、小雨はすぐに上がり<写真04>のように那岐山系は晴れ間が見えましたが、不安定なのは確かです。雷注意報が出ていたこともあり、短時間で山行ができる山形仙にターゲットを絞りました。
ウッドパーク声ヶ乢(こえがたわ)まで来ると、例年ならこの時期は桜目当ての人で賑わっているはずが、桜がほとんど散り終えていたため、誰一人いませんでした。
ところが、広戸仙と山形仙の登山口である声ヶ乢まで来ると、駐車場は満車、路駐までして登山中の方々がおられるのがわかりました。結局、声ヶ乢から少し下った峠の茶屋の駐車場に自動車を停めました。ここも程なく満車になったようです。那岐山が4月14日に無積雪期の山開きをしたことが影響し、急に登山者が増えたのでしょう。花見と登山を兼ねてやってこられた方が結果的に登山のみを楽しむことになったのかもしれません。山形仙には何度か登ったことがありますが、今回初めて人にお会いしました。しかも、往路はソロ2人、復路はソロ1人と数人の団体1組と、予想外の大人数でした(*_*;
心配していた雨はたまにパラついてはすぐにやみ、晴れ間もありましたが、12時前からは小雨がずっと降っていました。我々は12時過ぎには山行を終え、本降りになったのは自動車に乗り込んだ後だったため、今回の山形仙の選択は結果オーライでした。後に那岐山ではこの日雪が降ったことを知りました(*_*)
【5週連続桜見&今年初カタクリ】
例年だと、この時期は桜が満開になっている地域ですが、今年は全体的に桜の開花時期が早まっているため、ほとんどの桜の花が散り終えていました。ところが峠の茶屋付近から山形仙にかけてまだ咲き残っている桜を数本観賞することができました。稜線上は思っていたより咲いていました。岡山市南区から桜前線とともに北上していき、これで5週連続桜見ができました(^^)/
6週目はもうソメイヨシノなどは無理でしょう。見られるとしたら御衣黄(ギョイコウ)かな・・・
山形仙頂上でカタクリ<写真20>を1株見つけました。さらに、山形仙の三角点に向かう途上でも1株見つけました。天気があまりよくなかったので、どちらも花弁は開いているものの、地面すれすれにうなだれていました。
ところが昼近くに復路で同じカタクリを見ると、頂上に咲いていたカタクリの花弁が反り返っていました。“おてんとうさまありがとう!”山形仙でカタクリの開花を見たのは初めてです(#^.^#)
カタクリは、種が根付いてから花が咲くまで7年前後の期間が必要とされています。また、多年草ではあるものの、花を咲かせられるのは7回程度とも言われており、同じ場所で再び見られるとは限りません。
葉だけの株はそこそこありましたが、写真の株以外にはつぼみが1つだけで開花後のも2つしかなかったので、今年はあまり咲かないのかもしれません。来年どうなるかはわかりませんが、山形仙でこのまま増えてほしいものです。
稜線上ではクロモジがあちらこちらで見頃を迎えており、吹上の丘では植栽のドウダンツツジのサプライズと、これだけでも十分楽しめましたが、さらには、この山域を代表する桜、アセビ、カタクリ、ツツジ、スミレの仲間を同じ時期にすべて見ることができました!(^^)!天気も予想よりはかなりマシで、行った甲斐がありました(^^♪
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する