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Yamareco

記録ID: 311701
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トレイルラン
東北

猫の首輪つけて四角岳と中岳

2013年06月22日(土) [日帰り]
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GPS
02:00
距離
10.1km
登り
851m
下り
851m

コースタイム

登山口-30分-分教場跡-15分-四角岳・中岳暗部-7分-中岳-10分-四角岳-20分-分教場跡-20分-登山口(休憩時間含めておおよそ)
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2013年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
盛岡方面から来る場合、田山駅を過ぎてから花輪鉱山右の看板を右折し日泥踏切で花輪線を渡ります。1キロ位で右に分ける道に入ります。しばらくして未舗装の林道になりますが、軽自動車でも丁寧に走れば問題ありません。
自家用車でなければ、荒屋新町駅か鹿角駅からタクシーか、田山駅から14kmくらい歩く必要があります。
コース状況/
危険箇所等
林道は狭くて、車のすれ違いができるところが少ないです。幸いにも1台もすれちがいませんでしたが、鉢合わせしたらどちらかが、かなりの距離をバックで戻らなければならなくなります。
登山口に駐車場はありませんが、周囲に車を止めるスペースはあります。登山ポストはありません。
登山道はしっかりしていますが、山菜取り用らしい踏み跡が何か所もありますので、入り込まないように注意が必要です。
熊の生息地のため、熊鈴は必携です。
鉱山があったため、沢の水は飲まない方がよいようです。
林道で最初の分岐。ここは看板通り左に入ります。この後しばらく行くと左に四角林道を分けますが、道が悪そうなので、間違えることはないでしょう。
林道で最初の分岐。ここは看板通り左に入ります。この後しばらく行くと左に四角林道を分けますが、道が悪そうなので、間違えることはないでしょう。
ようやく登山口に到着しました。駐車スペースはあります。軽トラックが1台だけ止まってましたでした。
ようやく登山口に到着しました。駐車スペースはあります。軽トラックが1台だけ止まってましたでした。
キャメルバックに猫から奪ってきた首輪を付けます
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キャメルバックに猫から奪ってきた首輪を付けます
ここから登りです。右下の赤い看板が2つ前の写真の看板です。
ここから登りです。右下の赤い看板が2つ前の写真の看板です。
旧道との分岐の標識です。熊にカジカジされて折れてました。
旧道との分岐の標識です。熊にカジカジされて折れてました。
第一渡渉点です。水量は多くなく問題ないでした。
第一渡渉点です。水量は多くなく問題ないでした。
分教場跡の石碑。この周辺は少し広いですが、とても人が住んでいたとは思えません。
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分教場跡の石碑。この周辺は少し広いですが、とても人が住んでいたとは思えません。
石碑より上を望みます。ここも少し切り開いた跡があります。
石碑より上を望みます。ここも少し切り開いた跡があります。
石碑より来た道を振り返る。
石碑より来た道を振り返る。
石碑周辺。当時はもっとひらけていたのでしょう。
石碑周辺。当時はもっとひらけていたのでしょう。
分教場跡から5分くらいで、鉱石採取時の残滓を捨てたズリと呼ばれるところ。100年位経ってますが、赤茶けて植物もいまだ生えていません。
分教場跡から5分くらいで、鉱石採取時の残滓を捨てたズリと呼ばれるところ。100年位経ってますが、赤茶けて植物もいまだ生えていません。
四角岳、中岳の鞍部です。秋田県側の登山道が合流します。
四角岳、中岳の鞍部です。秋田県側の登山道が合流します。
この標柱も熊さんがカジカジしてます。齧られた部分が新しい感じです。
この標柱も熊さんがカジカジしてます。齧られた部分が新しい感じです。
さらに裏側。
中岳頂上です。やはり標柱をピークハンターの熊さんがカジカジ。
2013年06月22日 11:15撮影 by  740SC, SAMSUNG
6/22 11:15
中岳頂上です。やはり標柱をピークハンターの熊さんがカジカジ。
遠くに岩手山、八幡平が見えますが、頂上は雲の中です。
2013年06月22日 11:16撮影 by  740SC, SAMSUNG
6/22 11:16
遠くに岩手山、八幡平が見えますが、頂上は雲の中です。
中岳頂上から四角岳を望みます。
2013年06月22日 11:16撮影 by  740SC, SAMSUNG
6/22 11:16
中岳頂上から四角岳を望みます。
中岳頂上から双耳峰の七時雨山が見えます。今頃登山者でにぎわっていることでしょう。
2013年06月22日 11:16撮影 by  740SC, SAMSUNG
6/22 11:16
中岳頂上から双耳峰の七時雨山が見えます。今頃登山者でにぎわっていることでしょう。
四角岳頂上です。やはり熊さんが・・・以下省略。湿原があるとのことでしたが・・・
四角岳頂上です。やはり熊さんが・・・以下省略。湿原があるとのことでしたが・・・
岩手、秋田、青森の県境です。ぐるっと回って三県訪問が儀礼のようです。
2013年06月22日 11:27撮影 by  740SC, SAMSUNG
6/22 11:27
岩手、秋田、青森の県境です。ぐるっと回って三県訪問が儀礼のようです。
四角岳から中岳を望みます。
2013年06月22日 11:32撮影 by  740SC, SAMSUNG
6/22 11:32
四角岳から中岳を望みます。
ヒメタケノコの収穫です。猫に首輪返さねば!
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ヒメタケノコの収穫です。猫に首輪返さねば!
撮影機器:

感想

 土曜日に仕事で県北に行くが、早く終わりそうなので、以前から気になっていた四角岳を走ってこようと思い立った。でもちょっと問題が。なにかというと、この周辺は熊が多いらしい。ブログなどでも目撃談が載っているのもある。実は、いままで北海道だろうと奥利根だろうと、もちろん岩手県内でも熊鈴付けて歩いたことがないので持っていないんです、熊鈴。そうです、自分だけは大丈夫っていう一番危険な思想の持ち主です。熊の足跡、糞なんかはいままで見たことあるし、車に乗ってだけど熊と遭遇したことは2回あります。でもこれじゃまずいよなと最近思ってたんだけど、急には買えないよな。
 地図とにらめっこしてたら目の前をチリンチリンと歩いているヤツがいた。これだ!そうです。猫の首輪です。ということで、ねこの首輪没収。
「えー、何すんのよ、猫さらいに連れていかれたらどーすんの!おーぼー、おーぼー」って抗議しているようですが、あんたら家猫で猫さらいに連れてかれるはずないでしょ。それより、おっちゃんが熊に拉致されたら、あんた達のごはんとトイレどーすんの。ってことで黙らせました。
 天気は朝から曇りですが、雨は降りそうもない感じ。時々日がさすこともある。ヒメタケノコの時期には車がいっぱい入るようですが、登山口に1台あっただけです。
 さっそく着替えて走り出す。道は少し湿ってるくらいで問題なし。でもね、やはり猫の首輪では鈴の音がちょっと小さいかな。走っているとチリチリ鳴るんだけど、急坂で走れなくなると鳴らなくなるんです。ないよりましだけど。空のペットボトルを潰す音が熊に効果あると、なにかで読んだことがあるので、それは持ってきてるけど。
 旧道との分岐といわれている熊にかじられている標柱は折れてました。数年前の記録写真では、折れてなかったのに。その先で初めて人にすれ違います。ヘルメットに地下足袋姿なので山菜取りかな。
 今回念願の分教場跡に到着。どんなところか見てみたかったのです。ここは四角鉱山があった場所です。奥山の中に鉱山があるのは珍しくないけど、学校まであったていうのは他にないんじゃないですか。実際そんなに広い所ではないです。たぶん小さな小屋に生徒4-5人ってところかな。でも100年前の話ですよ。その当時から教育の大切さが判っていて、熱血先生なんかが頑張って山で生活していたのかなと想像します。
 分教場跡からすぐに沢を過ぎ、しばらく行くと左に赤茶けた崖のようなところがあります。鉱石を採掘したあとの残滓を捨てたところで、ズリと呼ばれています。いまだに草木が生えていません。そこからジグザグに登ると四角岳と中岳の鞍部にでます。ここで秋田側からの登山道が反対側から合流し、十字路になっています。ここの標柱も熊の餌食です。
 左に進んで中岳を目指します。道のかたわらに山菜用のザックが3-4個デポしてありました。そういえば山の中からかすかにラジオの様な声や、時々ピロピロピロという、不自然な電子音が聞こえています。姿は見えませんが、秋田側から登ってきた山菜取りの人たちでしょう。そういえばズリを過ぎてから、道の脇にヒメタケノコが生えています。
 中岳の頂上は360度の展望です。でも曇りのため、岩手山や八幡平の頂上は雲がかかってみえません。ここの標柱も熊さんが・・・。一度鞍部に降りて、四角岳に登ります。四角岳の頂上は岩手、秋田、青森県の境になっています。奥秩父の甲武信ヶ岳と同じです。でも知名度は断然甲武信ヶ岳の方が上です。なんたって、今日会った人は結局一人だけ、それも登山者ではないでしょう。展望も中岳より劣ります。
 さて下るとします。同じ道なのであまり書くことはありませんが、走りながらヒメタケノコ取りです。走りながらです! 本当にいっぱい生えているんですよ。走りながらでも取れるんです。マラソン大会に出たことのある人ならわかるかと思いますが、走りながら給水所の手前で、どのコップを取るか決めて、少しスピードゆるめて走りながらコップを取る、同じ要領です。走りながら数メートル先のタケノコに目を付けます。そのまま少しスピード緩めて、タケノコをつかんでポキリと折取るんです。さすがに手で持てなくなったら止まってザックにしまいました。
 そんなこんなで2時間弱のランニングでした。ほとんど人に会わず(気配はありましたが)気持ちよいトレランでした。もちろん猫のおかげで熊さんにも会いませんでした。
 家に帰って、まず猫に首輪を返しました。ありがとね、今日のポリポリは少し多めにあげよう!

 四角鉱山について少し調べたことを書いておきます。古くは藩政時代から記録がある銅山です。大正に入ってからさかんになって、掘り出した鉱石は3キロ程北にある秋田の不老倉鉱山まで索道で搬出されていたようです。不老倉鉱山は当時としてはかなりの人数が暮らしていて、麓の町より人口は多かったそうです。たぶん分教場があった大正4年から9年までが一番さかんだったのではないでしょうか。その後、埋蔵量が減ったため閉山、索道も撤去されたとのことです。昭和に入ってから一度再開したようですが、2年位でまた閉山して現在まで放置されているようです。

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