九輪草などの春の花を求めて京都北山へ



- GPS
- 04:29
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 682m
- 下り
- 675m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
倒木が多以外は危険な場所はない |
写真
感想
春の花を見に行こうと雲ケ畑・中津川から松尾谷分岐に向かった。狭い林道を進むと一人のハイカーが前を行く。モクモクバスで入山の人であろう。しばらくの後に松尾谷分岐に着くとすでに1台の車があった。昔はもっと奥まで入れたが、最近はここまでのようだ。準備をして、直谷を進むと、すぐに林道は大きな山となるほどの土砂崩れだ。昨年のこの時期にはこんなのはなかったから、あれから後の雨で崩れたものと思われる。それにしても今日の水量が物凄く多いのには驚いた。渡渉が心配になるほどである。
道端にははやクリンソウが花を着けて咲いている。川の流れの中にも小さなクリンソウがある。よほど水が好きなのであろう。そうこうする内に樋ノ水谷の木橋があった。今日の水量ではこの橋が流されているのでは?と思っていたが、意外と橋は高く作られていて、心配は余分なことであった。木々の芽吹きと新緑は萌黄色の素晴らしさと相まって、薄日越の太陽が嬉しい感じである。滝谷峠への分岐では細ケ谷に行くには小さい沢なれど水に浸からねば通過できないほどの水量と谷の構成で難儀した。
細ケ谷では途端に倒木と沢筋の面倒くささに嫌気を指すほどで、右往左往としながら木を跨いだり潜ったりとうんざりしながら、上流を目指した。急に辺りが明るくなったと思ったら、樹林の川床が太陽にさらされて、明るい谷に変身していた。すると左岸の斜面にお目当ての葉が見えて、薄クリーム色の花弁も見えてきた。
沢を渡って、斜面を登ると清楚な花弁がぽっかりと口を開けて待っていてくれた。ただ、満開から時間が経過しだしたものが多く、もう数日早ければもっと良い状態であったことだろうが、何を不満を言えようか!このように美しさと清々しさを見せてくれる花に。
近くにはヒトリシズカの葉もあるが、花はまだのようだ。昨年はヒトリシズカが咲き始めていて、目当ての花はほとんどが咲き終りに近かったのだ。今年は満開を過ぎようとする時期で、まだまだ十二分に満足のいく開花状態だ。十分鑑賞してから柳谷峠を目指して沢を辿ると、看板があって二股になっている。ここを右に行けば北山荘のはずなので、柳谷峠への沢から離れて右の小沢へはいると直ぐ先方に小屋が見えた。木々の間にあって二股からは見えない感じであるが、すぐの位置のあるのは山小屋として最適だ。北山荘は誰もが使用可能な小屋らしいが、内部は綺麗に整理され、掃除が行き届いていた。山小屋はこうであるべきだとの見本のようであった。小屋の前にも目当ての花があるのには驚いた。
再び、柳谷峠を目指して小沢を登るが、急斜面で荒れていて登りにくい。流れが消えると斜面は更に急傾斜のザレ場で息が切れかかるとすぐ上が峠のようだ。疎林の柳谷峠に着いてホッとすると、11時40分を過ぎているのと、このような下草のない芦生のようないい雰囲気の場所なので昼食とした。当初の計画ではこの峠に11時丁度に到着し、稜線を芹生峠まで歩いて昼食と考えていたのだ。今日は花の感傷に十分時間を費やしたのと、朝の遅れが計画通リの行程は困難であると判断して次善策を食事をしながら考えた。
その時メンバーが今日は久しぶりに一献を傾けたいが如何か?と妙案を提題してきた。この案に誰も反対はなく、それより積極的な賛成ばかりだ。それなら、休憩もそこそこに魚谷山、峠と稜線を歩き。魚谷林道を辿って、最後にクリンソウ自生地を鑑賞しようと腰を上げた。
ミツバツツジがまだまだこの高さでは満開の時期で、今年は見飽きた感じさえするが、そんな勝手なことは言うべきでなないだろう。どの花も精一杯この時期を生きているのだ。魚谷林道ではシロモジ、ウリハダカエデなどが多く、クリンソウは道端に沢山だ。またここにも目当ての花がひっそりと咲いているのには驚いた。今回は3個所で咲いているのを見せてもらい最高の花巡りとなった。
クリンソウの自生地も昨年よりか少し早いようで、まだ満開ではないものの、無数の花が立ち並んでいる様は圧巻であった。松尾谷分岐に戻ると、何時もより早く車を出発しているのは、このあとの楽しみが待つているからなのは言うまでもないことである。
”八”、”竹”、”柳”、”中” L
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