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Yamareco

記録ID: 3137729
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲信越

鳩打峠から笠松馬道へ

2021年05月03日(月) [日帰り]
 - 拍手
体力度
1
日帰りが可能
GPS
06:34
距離
17.0km
登り
618m
下り
610m
歩くペース
とても速い
0.20.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:40
休憩
0:00
合計
6:40
8:44
36
鳩打峠
9:20
9:20
71
笠松林道分岐
10:31
10:31
179
林道終点
13:30
13:30
114
大平林道へ下る
15:24
鳩打峠
スタート地点から笠松林道分岐あたりまで、GPSログがうまく録れなかったため、手書きで修正しています。
天候 晴れのち曇り、一時雨
過去天気図(気象庁) 2021年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
鳩打峠に駐車
コース状況/
危険箇所等
一般コースを歩いていません。特に林道終点から先は背丈ほどの激やぶ(もちろんトレースなど無い)なので、健全な一般登山者の皆様は決して歩かないように。
今日は鳩打峠からスタート。トンネルの向こう側へ。
今日は鳩打峠からスタート。トンネルの向こう側へ。
まずは林道沿いに尾根まで上がります。
右へ行くと笠松山山頂だが、今回は寄らずに左へ。
まずは林道沿いに尾根まで上がります。
右へ行くと笠松山山頂だが、今回は寄らずに左へ。
林道とは別に、尾根伝いに赤テープが見える。
林道とは別に、尾根伝いに赤テープが見える。
赤テープをたどると、一体なんだろう。
赤テープをたどると、一体なんだろう。
(写真には写っていないが)左側に林道、右側に赤テープ、そしてその間に道らしき跡がある。
(写真には写っていないが)左側に林道、右側に赤テープ、そしてその間に道らしき跡がある。
道の跡をたどると、標識発見。
このルートが笠松馬道で間違いないようである。
道の跡をたどると、標識発見。
このルートが笠松馬道で間違いないようである。
地図では林道から大きく外れ、ピークの東側を巻いている。
このあたりも下調べの通り。
地図では林道から大きく外れ、ピークの東側を巻いている。
このあたりも下調べの通り。
その後、林道と合流したところに標識。「あぶら」とはどういう意味だろうか?
その後、林道と合流したところに標識。「あぶら」とはどういう意味だろうか?
林道の崩落地。
崩落地を過ぎると、(写真ではほとんどわからないが)林道の右側の斜面にふたたび道が見えたので、そこまで無理矢理登る。
崩落地を過ぎると、(写真ではほとんどわからないが)林道の右側の斜面にふたたび道が見えたので、そこまで無理矢理登る。
笹に覆われているが、道はわかりやすい。
笹に覆われているが、道はわかりやすい。
と思ったら道が途切れる。
仕方ないので林道へ戻る。

こんな感じで道があったり無かったりしながら進む。
と思ったら道が途切れる。
仕方ないので林道へ戻る。

こんな感じで道があったり無かったりしながら進む。
八丁坂の頭に到着。ここには誰が名付けたか「獅子頭」という地名がある。
八丁坂を下ると妙琴のあたりに出る。この尾根もそのうち歩いてみたい。
八丁坂の頭に到着。ここには誰が名付けたか「獅子頭」という地名がある。
八丁坂を下ると妙琴のあたりに出る。この尾根もそのうち歩いてみたい。
林道終点。
だが左側にまだ轍が続いている。
林道終点。
だが左側にまだ轍が続いている。
崩落地。
しばらく林道を進んでいると、斜面の下に道らしき地形を発見。
下ってみると獣避けのネットが続いていた。
はたしてこの道はネットを張るための道なのか、古い道に沿ってネットを張ったのか、いろいろ考えながら辿る。
しばらく林道を進んでいると、斜面の下に道らしき地形を発見。
下ってみると獣避けのネットが続いていた。
はたしてこの道はネットを張るための道なのか、古い道に沿ってネットを張ったのか、いろいろ考えながら辿る。
沢を越える。
ここには水場の標識が。
定期的に歩かれることを想定していたのだろうか。
この標識は活字で印字されているので、今までのものとは異なる可能性あり。
ここには水場の標識が。
定期的に歩かれることを想定していたのだろうか。
この標識は活字で印字されているので、今までのものとは異なる可能性あり。
笹は背丈ほど。決して歩きやすくはない。
先程の水場から先、ネットも無くなったので、慎重に地形を読みながら進む。
笹は背丈ほど。決して歩きやすくはない。
先程の水場から先、ネットも無くなったので、慎重に地形を読みながら進む。
ルートは大正解!同じタッチで描かれた標識を発見。
ルートは大正解!同じタッチで描かれた標識を発見。
またもや崩落地。滑落に気をつけながら慎重に渡る。
またもや崩落地。滑落に気をつけながら慎重に渡る。
崩落地の先は急に笹が薄くなっていた。
ここらへんでちょうど12時頃。昼食も兼ねて休憩。
崩落地の先は急に笹が薄くなっていた。
ここらへんでちょうど12時頃。昼食も兼ねて休憩。
ズボンにマダニがついていた。皮膚じゃなくて幸い。これがあるから藪漕ぎは油断ならない。
一応、下山後に温泉に寄って全身をチェック。今回はどうやら噛まれなかったようである。
ズボンにマダニがついていた。皮膚じゃなくて幸い。これがあるから藪漕ぎは油断ならない。
一応、下山後に温泉に寄って全身をチェック。今回はどうやら噛まれなかったようである。
さらにしばらく進むとふたたび標識。
さらにしばらく進むとふたたび標識。
かつての道は右へ進み、崩落地へと続いていた様子。
(迂回路の先も崩落していたが)。
かつての道は右へ進み、崩落地へと続いていた様子。
(迂回路の先も崩落していたが)。
その後、大きめの沢を渡ったところでルートを完全に見失った。
30分ほど笹と格闘しながらルートを探したが万事休す。
馬道を辿ることを諦め、鳩打と大平を結ぶ林道へと下っていく。
その後、大きめの沢を渡ったところでルートを完全に見失った。
30分ほど笹と格闘しながらルートを探したが万事休す。
馬道を辿ることを諦め、鳩打と大平を結ぶ林道へと下っていく。
先ほどの沢に合流し、沢沿いに下る。
本来ならば沢沿いに下山するのはあまり良くないのだが、地図を見る限り大きな滝などがなく、安全に下れそうだったことと、深い笹やぶを抜けていくよりは楽だろうという予想から、今回は沢下りを選択した。
先ほどの沢に合流し、沢沿いに下る。
本来ならば沢沿いに下山するのはあまり良くないのだが、地図を見る限り大きな滝などがなく、安全に下れそうだったことと、深い笹やぶを抜けていくよりは楽だろうという予想から、今回は沢下りを選択した。
20分ほど下り、林道へと出た。
20分ほど下り、林道へと出た。
ちょうど工事をしているあたり。
清内路の水力発電の取水口だと思われる。
ちょうど工事をしているあたり。
清内路の水力発電の取水口だと思われる。
少し大平のほうへ歩く。
このあたりが本来、笠松馬道の取付点だったであろう場所だが、それらしい道は見当たらない。
少し大平のほうへ歩く。
このあたりが本来、笠松馬道の取付点だったであろう場所だが、それらしい道は見当たらない。
近くに標識もあったが、このあたりから登れそうな場所は見つからなかった。
近くに標識もあったが、このあたりから登れそうな場所は見つからなかった。
帰り道。
こんな山奥まで道を走らせて、禿げ山にして、切った木は谷底へ山積み。人間はいったい何をしたいのだろうか。
帰り道。
こんな山奥まで道を走らせて、禿げ山にして、切った木は谷底へ山積み。人間はいったい何をしたいのだろうか。
昭和6年頃の地図を見てみると、林道終点あたりから斜面を斜めに下っている登山道が確認できる(赤・登山道 青・適当に描画した現在の林道)。
昭和6年頃の地図を見てみると、林道終点あたりから斜面を斜めに下っている登山道が確認できる(赤・登山道 青・適当に描画した現在の林道)。

感想

かつて笠松山は飯田から大平を経由して木曽へと続く最短路であり、人馬が盛んに往来していたらしい。笠松山の東側は日本トレッキングからの登山道として現在も道が残っているものの、西側の道はほとんど廃れていて、1940年頃にはすでに人足が途絶えていたとか。一方で1980年頃に西側ルートの道中に標識が立てられたとのことで、今回はその標識を探しつつ、かつての笠松馬道を辿ってみようと思い、山行を計画しました。

とはいえ、事前資料がほとんどなく、標識が立てられた当時は当然インターネット普及前なので、調べてもなにも情報が出てこない。
唯一手に入れられたのが昭和6年(1931年)頃の地形図。そこには現在は存在しない登山道が載っていたので、そのルートが笠松馬道ではないかという仮説を立て、実際に歩いてみることに。結果的にその仮説はほぼ正しかったようで、古い登山道の跡といくつかの標識を見つけることができました。

とはいえ、90年前の地図。そして80年前にはすでに歩かれなくなったという道。
結局最後まで辿ることはできず、かろうじてトレースできた部分も背丈以上の激藪。もう一回行っても同じ道を歩けるかと聞かれたら、正直自信がありません。

笠松山ではほかにもいくつか古い登山道(単純に歩かれなくなったものや、崩落してルート変更されたものなど)を辿ってみたことがあるけど、個人的に里山でこうした古い道を見つけて歩いてみる行為にとてもワクワク感を覚えます。歴史の勉強は嫌いだけど、歴史好きなのかな?

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