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Yamareco

記録ID: 3150566
全員に公開
ハイキング
蔵王・面白山・船形山

氾濫原〜泉ヶ岳。現出の胎動、早春の裸出

2021年05月04日(火) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
10:10
距離
19.9km
登り
1,322m
下り
1,308m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
9:17
休憩
0:45
合計
10:02
7:01
84
8:25
8:29
46
9:15
9:16
69
10:25
10:25
21
10:46
10:47
36
11:23
11:29
51
12:20
12:21
28
12:49
12:50
58
13:48
13:49
44
14:33
15:03
78
16:21
16:21
42
17:03
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
徒渉地点二ヵ所あり。幅もそれなりにある。どちらも何がしかの手掛かりがあったが、登山靴のままでは容易とは言い難いような気がした。無事通過したが。
桑沼の駐車場。ここより出発
2021年05月04日 06:55撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 6:55
桑沼の駐車場。ここより出発
しばし林道を歩き、途中から登山道に入る。
芽吹きはじめの新緑
2021年05月04日 07:01撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 7:01
しばし林道を歩き、途中から登山道に入る。
芽吹きはじめの新緑
縄文の森の名にふさわしい場所があったり
2021年05月04日 07:37撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 7:37
縄文の森の名にふさわしい場所があったり
きっと巨石エリアとはここのことだろう
2021年05月04日 07:38撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 7:38
きっと巨石エリアとはここのことだろう
芽吹きの新緑が初々しい
2021年05月04日 07:47撮影 by  Canon EOS M6, Canon
4
5/4 7:47
芽吹きの新緑が初々しい
新緑に目を奪われる。ブナも芽吹いていた
2021年05月04日 07:51撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 7:51
新緑に目を奪われる。ブナも芽吹いていた
向こうにせせらぎが見え。
どうやら氾濫原に到着したよう
2021年05月04日 07:56撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 7:56
向こうにせせらぎが見え。
どうやら氾濫原に到着したよう
きれいな小川が。
いきなり、すばらしい眺め
2021年05月04日 07:59撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 7:59
きれいな小川が。
いきなり、すばらしい眺め
そうして川辺にニリンソウ
2021年05月04日 08:01撮影 by  Canon EOS M6, Canon
3
5/4 8:01
そうして川辺にニリンソウ
水辺の群落
2021年05月04日 08:03撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 8:03
水辺の群落
少し進むと群落が現れ……。
いやー、すばらしい光景です
2021年05月04日 08:04撮影 by  Canon EOS M6, Canon
2
5/4 8:04
少し進むと群落が現れ……。
いやー、すばらしい光景です
太古の趣を感じてしまう
2021年05月04日 08:04撮影 by  Canon EOS M6, Canon
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5/4 8:04
太古の趣を感じてしまう
アップを一枚
2021年05月04日 08:05撮影 by  Canon EOS M6, Canon
2
5/4 8:05
アップを一枚
とても華やか
2021年05月04日 08:07撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 8:07
とても華やか
咲き初めの感じがすばらしい
2021年05月04日 08:07撮影 by  Canon EOS M6, Canon
2
5/4 8:07
咲き初めの感じがすばらしい
ピンクの残る個体も
2021年05月04日 08:08撮影 by  Canon EOS M6, Canon
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5/4 8:08
ピンクの残る個体も
水辺の群生
2021年05月04日 08:15撮影 by  Canon EOS M6, Canon
3
5/4 8:15
水辺の群生
すがすがしいです
2021年05月04日 08:15撮影 by  Canon EOS M6, Canon
2
5/4 8:15
すがすがしいです
アップも
2021年05月04日 08:16撮影 by  Canon EOS M6, Canon
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5/4 8:16
アップも
愛らしい
2021年05月04日 08:16撮影 by  Canon EOS M6, Canon
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5/4 8:16
愛らしい
原始が甦るかのようにも
2021年05月04日 08:17撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 8:17
原始が甦るかのようにも
広範囲に広がるニリンソウ群落
異空間にも感じられてしまう
2021年05月04日 08:19撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 8:19
広範囲に広がるニリンソウ群落
異空間にも感じられてしまう
ワサビがあったり
2021年05月04日 08:20撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 8:20
ワサビがあったり
アップもなかなかのもの
2021年05月04日 08:20撮影 by  Canon EOS M6, Canon
2
5/4 8:20
アップもなかなかのもの
手つかずに蛇行するせせらぎ
2021年05月04日 08:22撮影 by  Canon EOS M6, Canon
2
5/4 8:22
手つかずに蛇行するせせらぎ
ほんとうにすばらしい森です
2021年05月04日 08:22撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 8:22
ほんとうにすばらしい森です
清らかな水と
2021年05月04日 08:25撮影 by  Canon EOS M6, Canon
2
5/4 8:25
清らかな水と
ここのニリンソウは、自然感が直にくる
2021年05月04日 08:25撮影 by  Canon EOS M6, Canon
2
5/4 8:25
ここのニリンソウは、自然感が直にくる
また、川辺のニリンソウ
2021年05月04日 08:28撮影 by  Canon EOS M6, Canon
2
5/4 8:28
また、川辺のニリンソウ
きりがないので、そろそろ先へ進もう
2021年05月04日 08:29撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 8:29
きりがないので、そろそろ先へ進もう
最初の徒渉地点。
水がきれいすぎる
2021年05月04日 08:36撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 8:36
最初の徒渉地点。
水がきれいすぎる
二つ目の徒渉地点を越えて、振り返る。
すれ違ったグループ
2021年05月04日 08:45撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 8:45
二つ目の徒渉地点を越えて、振り返る。
すれ違ったグループ
大倉山への登りを終えた後に、笹原の平坦地を進む。
このあたりは、少々芽吹きが遅い
2021年05月04日 09:06撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 9:06
大倉山への登りを終えた後に、笹原の平坦地を進む。
このあたりは、少々芽吹きが遅い
大倉山の展望台を過ぎ、タムシバが咲いていたり
2021年05月04日 09:14撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 9:14
大倉山の展望台を過ぎ、タムシバが咲いていたり
しばらく進むと、登山道わきにカタクリの群生があらわれはじめた。たくさん咲いている
2021年05月04日 09:37撮影 by  Canon EOS M6, Canon
2
5/4 9:37
しばらく進むと、登山道わきにカタクリの群生があらわれはじめた。たくさん咲いている
こうしてみるとカタクリもなかなかのもの
2021年05月04日 09:38撮影 by  Canon EOS M6, Canon
6
5/4 9:38
こうしてみるとカタクリもなかなかのもの
桑沼展望地に到着。
眼下に、桑沼と新緑林
2021年05月04日 09:40撮影 by  Canon EOS M6, Canon
3
5/4 9:40
桑沼展望地に到着。
眼下に、桑沼と新緑林
まだカタクリロードは続き
2021年05月04日 09:43撮影 by  Canon EOS M6, Canon
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5/4 9:43
まだカタクリロードは続き
また一枚アップを
2021年05月04日 09:44撮影 by  Canon EOS M6, Canon
2
5/4 9:44
また一枚アップを
こんなにも長い距離にわたって、カタクリが群れ咲いているのが続く道ははじめて
2021年05月04日 09:53撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 9:53
こんなにも長い距離にわたって、カタクリが群れ咲いているのが続く道ははじめて
雪の残る斜面を登りきると、北泉ヶ岳に到着した。
展望なく、先へ進む
2021年05月04日 10:22撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 10:22
雪の残る斜面を登りきると、北泉ヶ岳に到着した。
展望なく、先へ進む
泉ヶ岳への登りで。
今度はショウジョウバカマがたくさん咲いていた
2021年05月04日 10:56撮影 by  Canon EOS M6, Canon
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5/4 10:56
泉ヶ岳への登りで。
今度はショウジョウバカマがたくさん咲いていた
ショウジョウバカマも愛らしい
2021年05月04日 10:56撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 10:56
ショウジョウバカマも愛らしい
そうして泉ヶ岳に到着。
多くの人が休憩していた
2021年05月04日 11:22撮影 by  Canon EOS M6, Canon
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5/4 11:22
そうして泉ヶ岳に到着。
多くの人が休憩していた
展望を求めて、来た道を少々戻る。
ここで休憩
2021年05月04日 11:35撮影 by  Canon EOS M6, Canon
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5/4 11:35
展望を求めて、来た道を少々戻る。
ここで休憩
船形山
2021年05月04日 11:35撮影 by  Canon EOS M6, Canon
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5/4 11:35
船形山
北泉ヶ岳
2021年05月04日 11:37撮影 by  Canon EOS M6, Canon
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5/4 11:37
北泉ヶ岳
鳥海山方面でしょうか
2021年05月04日 11:38撮影 by  Canon EOS M6, Canon
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5/4 11:38
鳥海山方面でしょうか
大東山、面白山方面でしょう
2021年05月04日 11:35撮影 by  Canon EOS M6, Canon
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5/4 11:35
大東山、面白山方面でしょう
蔵王連峰はちょっと霞み気味
2021年05月04日 11:36撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 11:36
蔵王連峰はちょっと霞み気味
素人なので間違っているやもしれぬが、あれは、広大な段丘崖ではないだろうか。歩きながら、ときおり気にかけていたが。
もしそうなら、とても明瞭な場所に思われる
2021年05月04日 11:40撮影 by  Canon EOS M6, Canon
5/4 11:40
素人なので間違っているやもしれぬが、あれは、広大な段丘崖ではないだろうか。歩きながら、ときおり気にかけていたが。
もしそうなら、とても明瞭な場所に思われる
帰路、北泉ヶ岳を過ぎ、桑沼展望地付近で。
七ツ森方面の眺め
2021年05月04日 13:03撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 13:03
帰路、北泉ヶ岳を過ぎ、桑沼展望地付近で。
七ツ森方面の眺め
なんとも言えぬすばらしい広大な森
2021年05月04日 13:15撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 13:15
なんとも言えぬすばらしい広大な森
氾濫原に戻って来た。
今度は上流域から
2021年05月04日 14:06撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 14:06
氾濫原に戻って来た。
今度は上流域から
ほんとうにすばらしい
2021年05月04日 14:08撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 14:08
ほんとうにすばらしい
水は透明度が高く
2021年05月04日 14:09撮影 by  Canon EOS M6, Canon
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5/4 14:09
水は透明度が高く
自然の造形もすばらしい
2021年05月04日 14:10撮影 by  Canon EOS M6, Canon
4
5/4 14:10
自然の造形もすばらしい
水面に映る
2021年05月04日 14:17撮影 by  Canon EOS M6, Canon
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5/4 14:17
水面に映る
透明感を間近で
2021年05月04日 14:18撮影 by  Canon EOS M6, Canon
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5/4 14:18
透明感を間近で
まさに早春の自然の裸出
2021年05月04日 14:22撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 14:22
まさに早春の自然の裸出
再びニリンソウ群生地に
2021年05月04日 14:27撮影 by  Canon EOS M6, Canon
2
5/4 14:27
再びニリンソウ群生地に
キクザキイチゲとニリンソウ
2021年05月04日 14:28撮影 by  Canon EOS M6, Canon
5
5/4 14:28
キクザキイチゲとニリンソウ
太古の趣がぐっとくる
2021年05月04日 14:31撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 14:31
太古の趣がぐっとくる
せせらぎのある森。まっすぐな木々が立ち並ぶ様子もすばらしい
2021年05月04日 14:32撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 14:32
せせらぎのある森。まっすぐな木々が立ち並ぶ様子もすばらしい
シラネアオイとニリンソウ
2021年05月04日 14:34撮影 by  Canon EOS M6, Canon
4
5/4 14:34
シラネアオイとニリンソウ
シラネアオイのアップ
2021年05月04日 14:35撮影 by  Canon EOS M6, Canon
5
5/4 14:35
シラネアオイのアップ
水辺のシラネアオイ
2021年05月04日 14:37撮影 by  Canon EOS M6, Canon
3
5/4 14:37
水辺のシラネアオイ
光る流れ
2021年05月04日 14:37撮影 by  Canon EOS M6, Canon
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5/4 14:37
光る流れ
きれいなニリンソウを
2021年05月04日 14:38撮影 by  Canon EOS M6, Canon
3
5/4 14:38
きれいなニリンソウを
せせらぎとニリンソウ
2021年05月04日 14:40撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 14:40
せせらぎとニリンソウ
もう一枚
2021年05月04日 14:40撮影 by  Canon EOS M6, Canon
2
5/4 14:40
もう一枚
密集
2021年05月04日 14:48撮影 by  Canon EOS M6, Canon
2
5/4 14:48
密集
登山道わき
2021年05月04日 14:49撮影 by  Canon EOS M6, Canon
2
5/4 14:49
登山道わき
群生も
2021年05月04日 14:57撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 14:57
群生も
朝よりも緑が増えたように感じたが。
モミジが芽吹いたような
2021年05月04日 14:59撮影 by  Canon EOS M6, Canon
2
5/4 14:59
朝よりも緑が増えたように感じたが。
モミジが芽吹いたような
2021年05月04日 15:01撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 15:01
二輪目はつぼみのものが多かったような
2021年05月04日 15:04撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 15:04
二輪目はつぼみのものが多かったような
ということは、満開は数日後だろうか
2021年05月04日 15:05撮影 by  Canon EOS M6, Canon
5/4 15:05
ということは、満開は数日後だろうか
そろそろ見納め
2021年05月04日 15:05撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 15:05
そろそろ見納め
川べりを進み
2021年05月04日 15:10撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 15:10
川べりを進み
どうやらここが伏流点のようだ。
地表から川が消えた
2021年05月04日 15:10撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 15:10
どうやらここが伏流点のようだ。
地表から川が消えた
氾濫原を後に、帰路へ。
帰りも緑がまぶしい
2021年05月04日 15:16撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 15:16
氾濫原を後に、帰路へ。
帰りも緑がまぶしい
新緑の合間に大倉山の断崖
2021年05月04日 15:18撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 15:18
新緑の合間に大倉山の断崖
帰りはキクザキイチゲがたくさん咲いていた
2021年05月04日 15:24撮影 by  Canon EOS M6, Canon
3
5/4 15:24
帰りはキクザキイチゲがたくさん咲いていた
行きにはこんなにもたくさん咲いていなかったので、本日開いたに違いない
2021年05月04日 15:44撮影 by  Canon EOS M6, Canon
2
5/4 15:44
行きにはこんなにもたくさん咲いていなかったので、本日開いたに違いない
開ききってはいないよう
2021年05月04日 15:44撮影 by  Canon EOS M6, Canon
2
5/4 15:44
開ききってはいないよう
こんな雰囲気ならキクザキイチゲも可憐だ
2021年05月04日 15:45撮影 by  Canon EOS M6, Canon
2
5/4 15:45
こんな雰囲気ならキクザキイチゲも可憐だ
白と青
2021年05月04日 15:45撮影 by  Canon EOS M6, Canon
3
5/4 15:45
白と青
帰りに、桑沼に寄る
2021年05月04日 16:27撮影 by  Canon EOS M6, Canon
2
5/4 16:27
帰りに、桑沼に寄る
緑色の湖面がよい雰囲気
2021年05月04日 16:31撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 16:31
緑色の湖面がよい雰囲気
陽の差す湖面
2021年05月04日 16:38撮影 by  Canon EOS M6, Canon
1
5/4 16:38
陽の差す湖面
あの尾根を歩いたはず。
桑沼と新緑。
無事駐車場に戻って来た
2021年05月04日 16:44撮影 by  Canon EOS M6, Canon
4
5/4 16:44
あの尾根を歩いたはず。
桑沼と新緑。
無事駐車場に戻って来た
撮影機器:

装備

個人装備
ザックR ダブルストックred ズボン夏 登山靴M 帽子 登山タイツu

感想

 この場所を特別にハンランゲンと固有名詞化している訳はなんだろうと、時折思ってみたりしていた。自然の森が青葉の芽吹きの頃に、ニリンソウが水辺に群落をつくるその様は、圧倒的に美しく、いつかは行ってみたいと、何年が過ぎたろうか。毎年訪れるはずのその固有な美的景観をもってして、氾濫原は「氾濫原」と名付けられたのだろうか。確かにこれで、十分に説得力があるのだが。
 初めて足を踏み入れた氾濫原は、予想通りにすばらしく、木々は芽吹きの初々しさで、ニリンソウの群落も咲き初めの見ごろであった。その早春の眺めに巻かれながら歩いていると、しだいに、このすばらしさは眺めだけではないような気がしてきた。何と言うのだろう、自然の胎動、新生の躍動の前触れが身に迫ってくる、いわば太古の息吹が押しよせてくる、そんな感じだ。蛇行するせせらぎ、投げやられた小枝、ほったらかしの木くずの堆積、無数の花々、それらがこれっぽっちの人工色なく眼前に開けていた。これでは生の自然の現出を感じられぬというわけにはいかない。これが、美しいときているから一層だ。木漏れ日は透明な水面を輝かせ、風が森を鳴らす。原始の無垢が何ひとつ蔽いなく現れ出たと自然思ってしまう。こんな空間はそうそうめったにあるものではないだろう。それなら紛うことなく「氾濫原」だろうと。

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