三沢山 寒沢から再び
kyom4
その他1人 
体力度について
- GPS
- 03:28
- 距離
- 5.6km
- 登り
- 805m
- 下り
- 802m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 3:11
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 3:27
| 天候 | 曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2021年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
寒沢集落を抜け、舗装道を道なりに走行 大硲稲荷大社を過ぎた先の分岐を左折、 林道終点に駐車スペースがあります |
| コース状況／ 危険箇所等 |
沢沿いに、赤ペンキ印と踏み跡を辿りましたが 途中踏み跡を外し、幾度か沢登りを余儀なくされました GPSログで明らかですが、左の谷間に入り込み 引き返しているのでご注意ください 以後、次第に急斜面になると踏み跡明瞭、 急斜面の巻道は前日の雨で滑りやすく、慎重に通過 稜線直下ロープあり、稜線上は笹が刈られ、道跡明瞭 |
写真
拍手満開と聞き、登山に向かう途中で寄り道し、小布施町図書館前で撮影
堅固な石積みは今も堂々として、沢次郎せぎの悲劇を思い起こさせます
道沿いにずっと咲いています。踏まないように苦労しました(^^ゞ
尾根まで後少し！汗が目に沁みます(:_;)こんなにきつかったっけ？
昨日までの雨もあり、今が新緑を一番美しく感じる時期かもしれません
感想
初めて三沢山に登った日以来、この山の名を聞いたり、姿を見れば
いつも「沢次郎せぎ」の史実を思い出すようになっていました。
改めて史実を、広く知ってほしくて引用文を載せます。
明治初期、麓の菅・寒沢集落は、米が思うように作れぬ貧しい村で
地元の鈴木沢次郎は、開田のため県境の群馬から
横手山、笠ヶ岳、三沢山を通す水路建設に村人と共に工事に着手。
難工事の連続で、沢次郎の父親や工夫を亡くし、
沢次郎一家の全財産を使い果たして妻子にも去られ、
座敷牢同然の状況で亡くなられたといいます。
あとを引き継いだ村は、沢次郎が工事着手してから20年後、
明治29年に（全長8里、約30�辧某縅�を完成させ、
現在、中部電力の平穏発電所がその水を利用しているとのこと、
「寒沢堰」の名は、「沢次郎せぎ」と語り継がれていたそうです。
初めて登った時にもあちこちの落ち葉に埋もれた窪みがそれかと
想像しながら歩いたのですが、水路は一層分かりにくくなっており、
唯一、登り切った尾根合流点から三沢山に向かって右側に
広い道跡の巻道が今でもはっきり水路と分かり、
せめて、この静寂を保つ山に登った方々にだけでも
功績を偲べる手掛かりとなる案内を残してもらえないのかと、
埋もれていく史実に寂しさを感じます。
前回来たのは四月の終わり、小池峠から尾根を辿りました。
木々は一層緑が濃くなり、足元に花が咲き始め、目に嬉しい季節。
懐かしさのあまり、もう一度寒沢から登ってみたくてたのに、
二十年程前なので登山口はおろか、途中も記憶は殆ど残っておらず
沢に沿う道が幾度か出水に遭って、削られてしまった感じで
荒廃が進んでいるのでは、と歩きながら思い出していました。
沢沿いでも幾度か道跡から外れ、沢登りをし、
左右に分かれる谷間では、間違えて左の谷を詰めそうになり、
二度目とは到底思えぬ先行きに不安さえ感じる始末。
一歩毎に険しくなる急斜面に至って、記憶の無かったのは
若さ故の無謀と、体力だったのだろうと考える内、
稜線直下のロープに差し掛かって、不意に記憶が蘇り、
やはり、心のどこかに辛い印象は仕舞われていたのだろうと納得、
ちょっぴり慰められました。
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