鳳凰三山(猛暑を忘れさせてくれた一日)
- GPS
- 12:59
- 距離
- 20.2km
- 登り
- 2,269m
- 下り
- 2,264m
コースタイム
4:46 薬師岳登山口(登山口分からず林道を直進してしまいました 約15分)
7:46 御座石
9:39 薬師岳
10:17 観音岳
10:38 鳳凰小屋分岐(昼食、小休止)
11:24 アカヌケ沢の頭
11:35 賽の河原
11:40 地蔵岳山頂直下
12:25 鳳凰小屋
13:08 五色滝
15:02 南精進ヶ滝
16:25 青木鉱泉
天候 | 曇り、稜線は時々霧雨、風強し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
午後11時で8割方満車 午前 3時で満車 路肩駐車 多し |
コース状況/ 危険箇所等 |
とっても分かり易いコースだと思います。 強いていうなら薬師岳登山口でしょうか。 林道から50m程奥に登山口があるので、林道右手にある小さな道標を見落とすと行き過ぎてしまします。 中道コースを利用して薬師岳に向かった登山者(中道コース、薬師岳山頂でお話した人) 3人/6人 50%の方が行き過ぎてしまっていました。 (私を含む3人は、初鳳凰三山でしたが...) ※鳳凰三山日帰りと考える人は、暗いうちに林道を歩き始めると思うので小さな道標を見落とす確率が大きくなったみたいです。 (それなりに事前調べをしたのですが…) ・青木鉱泉〜薬師岳登山口(中道登山道) 青木鉱泉駐車場利用者用トイレ脇からドンドコ沢河川敷に向かい、橋の無い川を 渡り直ぐ右折し小さな丘を越えて林道へ。 林道を約30分歩くと林道右手に「10cm×50cm道標」があります。 そこを右に曲がると薬師岳登山口です。 ・薬師岳登山口〜薬師岳(中道登山道) 登山口から約1時間歩くと、一瞬 オベリスクが見えますが、それ以外は一切景観はありません。標高差1500mをひたすら登ります。 もし、オベリスクが見えなかったら、稜線が見えなかったら、小雨の中、急登を歩くと思う心が折れ、引き返そうと思うくらいつらいコースでした。 中道コースを選択した登山者は青木鉱泉にいた人の1割もいないと思います。 ・薬師岳〜地蔵岳 花崗岩が風化されてできた奇岩を見ながらの快適稜線縦走ができました。 進行方向右手は、韮崎市街、奥秩父の山々、富士山が見えましたが、 左手は北岳、甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳の山頂付近にガスがかかってしまい 美しい南アルプスの山々を堪能することは出来ませんでした。 常に前方には地蔵岳オベリスクが見え、「早くここまでおいで」と 言ってそうな感じでした。 今回は霧雨、強風で少し寒かったですが、日頃の猛暑を忘れさせれさせてくれた素晴らしい稜線歩きができました。 ※数ヵ所、手を使うところがあります。 岩は花崗岩ですので表面がざらざらしています。 手を怪我しなためにも手袋があったほうが良いと思います。 ・地蔵岳〜鳳凰小屋 はっきり言って、中道コースを選択して良かったと思いました。 ドンドコ沢ルートから地蔵岳へ向かう人は、1歩進んで半歩下がる状態 でしたが、私は一歩進んで2歩進む韋駄天のような走り状態でした。 ドンドコ沢コースを選んだ人は皆さん、「辛い、しんどい」と言ってました。 ・鳳凰小屋〜青木鉱泉 標高が下がるにつれ気温が上昇。 噴き出す汗、体力の限界と戦いながらの下山でしたので、計画当初、 滝を見ながら下山をしようと思っていましたが、そんな気もおきませんでした。 ひたすら転倒しないことに気を使いながら歩きました。 ドンドコ沢の河原に出て道が平坦になった時には本当にほっとしました。 「怪我をしなくて良かった」 と思うぐらいキツイ登山でした。 山レコユーザさんは本当に強者揃いの方が多いと思いました。 また、鳳凰小屋へ向かう登山者とのすれ違いが頻繁にありました。 皆さん、 「テン場はどのくらい埋まっていました」 「小屋の混雑は」 「あとどのくらいで着きますか」 「オベリスクはどうでした」 と聞かれていました。 やはり、3連休初日、青木鉱泉の駐車場の混雑状態から皆さん宿泊状況を 気にしていたようです。 小屋は12時過ぎでもかなりの混雑状態。 甲府市内の高校山岳部の団体さん、大学サークルの団体さんら多くの方 が登って行ったので 「相当込んでますよ」 また、 「稜線は下界の猛暑を忘れるぐらいの天然ミストシャワーが迎えてくれますよ」 と答えました。 |
写真
感想
昨年、北岳山頂から見た奇岩、つい1か月前まで「オリベスク」と覚え込んでしまった「オベリスク」を見に鳳凰三山に行ってきました。
多くの山レコユーザさんのレコを参考にして、
「地蔵岳山頂直下の砂地獄があるドンドコ沢コース」
「景観0%、直登の中道コース」
のどちらを選択するかかなり悩みましたが、砂地獄を避け「景観0%、直登の中道コース」を選択しました。
しかし、「景観0%、直登の中道コース」は、半端じゃない急登でした。
登山道入口から杉林のつづら折りの急登が一時間、
一瞬見える地蔵岳のオベリスク。
丁度良いのでこの景色を見ながら一休み。
「オベリスクを見るためならこの急登を登りきるぞ」と、気持ちに喝を入れ直して出発。
次第に杉から、笹、唐松の林に変わると同時に木の根、岩、ありとあらゆる障害物と悪戦苦闘の2時間半。
既に腿は悲鳴を上げ、数度攣ってしまった 約4.5Km、標高差1200mの直登は厳しかったです。
しかし、ここをトレランの方はすいすと登って行くのを見てびっくり。
標高2650mまで登ると、世界遺産に登録された富士山が真後ろに見えます。
圧倒的な迫力で迫ってくる富士山を見ながらの小休止。
体力の消耗が激しかったので薬師岳ピストンを考えつつ薬師岳頂上。
薬師岳山頂に着いた時は、このコースを選択して体力90%以上は使い果たした感があり このコースを選択したことを後悔しました。
しかし、3時間後に地蔵岳山頂直下で見た砂地獄と悪戦苦闘している登山者の光景。
あの姿を見たら正解と思い直しました。
「景観0%、直登の中道コース」の直登コースをもう一度歩けと言われたら
「結構です」
と即答するぐらい大変でした。
薬師岳、観音岳、地蔵岳を結ぶ稜線は、花崗岩でできた色々な自然造形物が目を楽しませてくれます。
しかし、この区間、それぞれのピークを踏むための100mから200mのアップダウンは、景色を見ながら、写真を撮りながら、会話をしながら進みましたので
あまり体には応えませんでした。
おまけに霧雨、強風のミストシャワーは連日39℃越えの猛暑を完全に忘れさせてくれた自然の恵でした。
北岳を始めとする南アルプスの名山は山頂付近が雲の中に隠れてしまいましたが、薬師岳、観音岳、地蔵岳を結ぶ稜線は、素晴らしかったです。
天候も曇り時々、霧雨。
天候のお陰で体力が回復したと思います。
もし、ピーカンでの稜線歩きでしたら、景色は最高だったと思いますが体力が回復したかどうか分からなかったと思います。
オベリスク、若い方が数人登頂を試みたようですが、強風のため撤退したと聞いて、賽の河原に座って見ただけにしました。
あのオベリスクを登るなんて到底できません。
ドンドコ沢ルートも木の根、岩、トラロープ有りの長いコースでした。
登る人、下る人が細い登山道で交差するので、適度な休憩が自然に取れましたがとっても長く感じられました。
一日経ち、足に多少の筋肉痛がありますが、今考えるとキツイ登山でしたが、
自分の体力、精神力、忍耐力が確認できたこと
が、何よりの収穫でした。
※駐車場
青木鉱泉駐車場はかなり混雑していました。
下山時は、かなりの車が路駐していましたし、
宿泊登山者が多いのか午後4過ぎで空きは数台でした。
駐車場に車を止める場合は、前向きが良いと思います。
帰りの事を考えて後ろ向きに止めたのですが、頻繁に入ってくる
駐車場を探す車のヘッドライトのせいで睡眠がとれませんでした。
アイマスク、遮光用グッズを持参したほうが良いと思いました。
はじめまして。小野と申します。
明日の夜出発して、火曜日にこの周回コースを歩るこうと
思っていましたので、大変参考になりました
やっぱり、どっち周りで行くかが悩み所ですよねー。
直前になった今でも悩んでおりますよ
こうなれば、現地での天気の具合で、
視界良好で有れば『砂地獄』
天気がイマイチならば『景観0』コース
で行こうかと思います
レコありがとうございました
fumihiko_oさん、コメントありがとうございます。
やはり、コース取り悩みますよね。
私も直前まで悩みました。
青木鉱泉までのルート取りプチ情報です。
参考にしてください。
fumihiko_oさんの車種にもよりますが、車高が低い車でしたら韮崎IC、あるいは甲府昭和ICから青木鉱泉へ向かう場合、「甘利山」経由で青木鉱泉鉱泉のルートを検索したら如何でしょうか?
ダートが青木鉱泉手前数百メートルですみます。
また、落石の数も少ないです。
(帰りに立ち寄った韮崎旭温泉を青木鉱泉からルート検索したらこの道でした。)
また、帰りに中道コースをとる場合、鳳凰小屋以降水場
が有りませんでした。
十分な水分を持って行かれたら良いと思います。
帰りにドンドコ沢ルートをとるので有れば、美味しい南アルプス天然水が思う存分飲めます。
皆さん、My cupで美味しそうに飲んでました。
景色は最高です。
思う存分、南アルプスを楽しんで来てくださいね。
レコ楽しみに待っています。
はじめまして。私、薬師岳から観音岳までhaya634さんの15分後ろを歩いていた者です。
当日の天候は芳しくなく、残念でした。しかし、鳳凰三山の稜線歩きは、本当に気持ちの良い時間でした。
私も、当初、青木鉱泉から登るつもりでしたが、急登の連続かつ、中道コースは展望もないとのことで、今回は遠慮させていただきました。ところが、夜叉神峠コースをちょっとなめてました。展望のない地味に延々と続く登り坂に、気持ちがめげました。
機会があれば、ドンドコ沢からオベリスクを目指したいと思います。
火曜日に鳳凰三山へ無事?に行って来ました!
行くに当たってhaya634さんの山行記録とコメントでの甘利山情報が大変助かりました。
行きも帰りも甘利山を使い、不要なダート道を使わずにすみました。私の車は日産デュアリスで一応はSUVですが、そんなに走破性が高い訳では無いのでダート道はシンドかったと思います。
おかげさまで、辛い局面もありましたが楽しい南アプルズデビューが出来ました。ありがとうございました!
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