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Yamareco

記録ID: 3211125
全員に公開
ハイキング
京都・北摂

皆子谷から薄暮の皆子山へ☆サンセット・ハイクのつもりが

2021年05月25日(火) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
02:49
距離
7.8km
登り
527m
下り
526m
歩くペース
とても速い
0.50.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:49
休憩
0:01
合計
2:50
16:27
116
スタート地点
18:23
18:24
53
19:17
ゴール地点
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2021年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
ヒノコの修道院の手前の広地に
コース状況/
危険箇所等
ヒノコ〜皆子谷の出合までの林道は三年前の台風による倒木で酷く荒廃
多数の倒木を巻いて進む必要があるのでかなり時間を要する
皆子谷の登山道は不明瞭な箇所が多く、整備もされていない。
皆子谷に入渓・・・
ここまでの林道が倒木地獄で大変だった
2021年05月25日 17:03撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6
5/25 17:03
皆子谷に入渓・・・
ここまでの林道が倒木地獄で大変だった
小滝の滝下に
2021年05月25日 17:10撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 17:10
小滝の滝下に
トチノキの大樹
2021年05月25日 17:13撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 17:13
トチノキの大樹
一本杉
この杉は実に大きい
2021年05月25日 17:19撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 17:19
一本杉
この杉は実に大きい
谷には小滝が続く
2021年05月25日 17:24撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 17:24
谷には小滝が続く
2021年05月25日 17:26撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 17:26
苔むした炭焼き窯の跡も数多く現れる
2021年05月25日 17:31撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 17:31
苔むした炭焼き窯の跡も数多く現れる
5mほどではあったが、最大の滝だったか
右岸を高巻く
2021年05月25日 17:37撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 17:37
5mほどではあったが、最大の滝だったか
右岸を高巻く
2021年05月25日 17:40撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 17:40
広々としたV字谷に
左に炭焼き窯跡
2021年05月25日 17:47撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 17:47
広々としたV字谷に
左に炭焼き窯跡
小滝
2021年05月25日 17:54撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 17:54
小滝
源頭が近づくと谷が広がりなだらかな斜面には
イワヒメワラビの緑のカーペットが広がる
2021年05月25日 18:06撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/25 18:06
源頭が近づくと谷が広がりなだらかな斜面には
イワヒメワラビの緑のカーペットが広がる
大きなトチノキを見上げて
2021年05月25日 18:08撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 18:08
大きなトチノキを見上げて
源頭の手前にも5mほどの滝
2021年05月25日 18:12撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 18:12
源頭の手前にも5mほどの滝
滝を越えると一気に夢幻的な草原に
2021年05月25日 18:20撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 18:20
滝を越えると一気に夢幻的な草原に
もうすぐ山頂
2021年05月25日 18:21撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 18:21
もうすぐ山頂
源頭を振り返って
2021年05月25日 18:22撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 18:22
源頭を振り返って
山頂から見える筈の武奈ヶ岳は雲の中
2021年05月25日 18:24撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 18:24
山頂から見える筈の武奈ヶ岳は雲の中
遠くに比叡山を望んで
2021年05月25日 18:30撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 18:30
遠くに比叡山を望んで
西尾根のベニバナドウダンは花盛り
2021年05月25日 18:34撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 18:34
西尾根のベニバナドウダンは花盛り
西尾根の西側の源頭
イワヒメワラビの緑のカーペットが美しい季節になった
2021年05月25日 18:37撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 18:37
西尾根の西側の源頭
イワヒメワラビの緑のカーペットが美しい季節になった
皆子谷左俣の大きな源頭
2021年05月25日 18:40撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 18:40
皆子谷左俣の大きな源頭
権現山から蓬莱山にかけての南比良の稜線
サンセットどころか雲行きがあやしい
2021年05月25日 18:45撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 18:45
権現山から蓬莱山にかけての南比良の稜線
サンセットどころか雲行きがあやしい
最後に滝谷山(中央)を望んで
もうすぐ雨が降りそうな気配・・・
2021年05月25日 19:02撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 19:02
最後に滝谷山(中央)を望んで
もうすぐ雨が降りそうな気配・・・

感想

美しい夕空を期待して皆子山へのサンセット・ハイクを試みる。皆子谷に訪れたのは三年前の新緑が始まったばかりの季節であった。今回も前回とほぼ同じコースを辿ることになる。ヒノコに至ると北山修道院の手前の広地に車を停めて百井川沿いの林道に入る。ヒノコとは変わった地名であるが、百井の集落の地図によると漢字では火の子と書くらしい。

林道はかつての釣り堀の池を通り過ぎると、途端に夥しい数の倒木が現れる。以前に訪れた時は林道は間伐された杉が散在してた程度ではあったが、当時とは明らかに状況が全く異なる。2018年の秋の台風による被害なのだろう。折り重なる倒木を何度も迂回して進むので、予定外に時間を要する。

林道が終わり、皆子谷との出合が近づいたところで、ようやく倒木地獄から解放される。斜面が杉の植林から自然林に変わったからなのだろう。

皆子谷に入ると頻繁に渡渉を繰り返しながら谷を進んでゆく。登山道は不明瞭な箇所が多い。いくつもの魅力的な小滝が現れるが、巻くのに難儀するようなところはない。しかし、滝前に降りては滝の写真を撮ることが多いので、当然ながら時間がかかる。

まもなく谷にはとてつもなく大きな杉の樹が現れる。百井の集落の地図にも一本杉と記されている巨杉だ。他の樹を圧倒して聳えるこの杉には霊的な存在感が感じられる。

沢沿いには次々と苔むした炭焼き窯の跡が現れる。よくよく考えてみるとこの谷に登山道があったのもかつての炭焼きの作業道の跡なのだろう。しかし、山と高原地図ではこのルートは実線で記載されてはいるものの、もはや歩く人も少ないのだろう。登山道は相当に荒れているので、到底、実線で記すには相応しくないところだろう。

いつしか空はすっかり曇ってしまったようだ。前回は新緑の間からこぼれ落ちる木洩れ陽が谷間には溢れていた覚えがあるのだが、この日は谷にはどことなく陰鬱な雰囲気が漂う。

やがて源頭が近づくにつれ、谷は広いV字谷となり、斜面にはイワヒメワラビが繁茂するようになる。いよいよ源頭に上がるというところで、その手前には5mほどの小さな滝が現れた。

滝を右岸から巻いて上がるとついにイワヒメワラビの緑のカーペットが広がる草原状の源頭が広がる。この源頭はこれまで幾度となく訪れたところではあるが、谷をしたから遡行してくると突如として目の前に広々とした夢幻的な光景が広がった時の感動が大きい。

皆子山の山頂に登るとどうも雲行きが怪しい。南の方角の空は明るいのだが、丁度、この皆子山を境に北の方角は重苦しい暗雲が垂れて込めている。恐らく雨雲なのだろう。本来ならこの時間帯はまだ明るい筈であるが、空が暗いせいでかなり薄暗い。ヘッデンは用意はしてあるが、雨具は携行していない。下山を急ぐ必要がある。

皆子山の西尾根は周囲に広がる源頭が美しいところではあるが、源頭の美しさを鑑賞している余裕はない。急ぎ足で尾根を通り過ぎる。西尾根の端のジャンクション・ピークからは修道院のあるヒノコへと下る南尾根に入る。

この尾根は以前、歩いた時は樹々はまだ新緑を生やしていなかった筈だ。尾根は下生のほとんどない自然林の快適な疎林が続く。随所で左手には権現山から蓬莱山へと至る南比良の好展望が広がるが、比良の上の空も不気味な暗さを見せている。空が暗いせいで樹林の中も薄暗いが、ヘッドライトの明かりを必要とするまではもう少し時間がありそうだ。

修道院が近づくと掘割の古道が現れるが、この古道を歩いて修道院の裏手に入ると最後の着地がややこしいことになる・・・というのが前回の教訓だ。修道院の西側から林道に着地する必要がある。暗くなってきたので、修道院の裏手から林道に着地するわずか50mほどの間だけヘッドライトに頼ることになった。

車に戻ると乗り込む前に入念に足元を確かめるが、この日はヒルの被害には遭わずに済んだようだ。日曜日にヒルに噛まれた傷は未だに疼いているのだった。

京都への帰路につくと車のフロント・ガラスにはポツポツと雨滴が落ち始めた。ラジオからは上空に寒気が入りこんだため、山陰から北陸にかけて日本海側では広い範囲で雷雨となっているという知らせが流れてくる。雷雨に見舞われなくて何よりだった。

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コメント

この時期の皆子山、気になりつつ行くことができません😭
皆子谷からは行ったことがないのですが、大変そうですね💦

そして、もう、ヒルの季節。
今回は大丈夫だったようで、何よりです。

うちが再訪できるのは、秋かなあ…🥲
2021/5/29 14:33
Re:
Naojunさん コメント有難うございます。
皆子谷への林道は確かウリさんも天ヶ森からの下山後、平に抜けるのに苦労して歩かれていたかと思いますが、ここが核心部かもしれません。

西尾根周辺の源頭群にイワヒメワラビのグリーンのカーペットが広がる季節もいいですが、いずれも春夏秋冬、それぞれに魅力がありますので、いついらして楽しめると思います。
是非、コロナ禍が落ち着いたら、またいらしてみて下さい。
2021/5/29 17:42
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