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Yamareco

記録ID: 3212610
全員に公開
ハイキング
奥多摩・高尾

高尾山北面支尾根2(非一般道)

2021年05月26日(水) [日帰り]
 - 拍手
体力度
1
日帰りが可能
GPS
04:34
距離
2.4km
登り
316m
下り
304m
歩くペース
ゆっくり
1.71.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:12
休憩
0:20
合計
4:32
10:18
0:00
53
南浅川から尾根に取りつく
11:11
0:00
8
林道へ出る
11:19
11:33
50
林道と取り付く尾根の交点
12:23
0:00
43
崖上
13:06
13:10
24
460m平坦なピーク
13:34
13:36
2
林道へ出る
13:38
0:00
12
林道からの下り口
 本年4月12日に摺差から入ったマイナーな尾根:https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3074321.html
は林道から上は崖に阻まれ、素手で突破することができなかった。今回は念のための安全確保の道具を用い、まずその崖に挑戦した。
 崖の上からのルートもひんぱんに歩かれた形跡はなかった。460m圏の平たいピークを越えてからの下りは踏み跡は明瞭だが相変わらずワイルドで、誰にも会わずにパーキングスペースまで下った。
天候 はれ
過去天気図(気象庁) 2021年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
日影林道口駐車スペースは9:13すでに満車。ちょうど一台出たので止められた。山側に縦列駐車。14:00ころはかなり空いていた。
コース状況/
危険箇所等
全コース、ガイドブックに記載なし。踏み跡はあったりなかったり。3点支持が必要な急斜面連続の箇所が多い。林道から上の尾根への取り付き部の崖では念のため確保用にスリング、カラビナを使用したが必須ではない。
その他周辺情報 圏央道高尾山ICから日影林道口駐車スペースまでにあるコンビニは20号線沿いの京王高尾山口駅と中央線ガードの間にファミマとセブンがある。
南浅川右岸の踏み跡。そんなに歩かれてはいない(上流側を見る)
2021年05月26日 09:43撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
1
5/26 9:43
南浅川右岸の踏み跡。そんなに歩かれてはいない(上流側を見る)
対岸の民家を見ながら歩く
2021年05月26日 09:44撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5/26 9:44
対岸の民家を見ながら歩く
踏み跡(上流側)
2021年05月26日 09:46撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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5/26 9:46
踏み跡(上流側)
踏み跡(下流側)
2021年05月26日 09:46撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5/26 9:46
踏み跡(下流側)
オトシブミ。葉の表を表向きに巻くのもいるのだ
2021年05月26日 09:50撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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5/26 9:50
オトシブミ。葉の表を表向きに巻くのもいるのだ
この辺は歩きやすい
2021年05月26日 09:54撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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5/26 9:54
この辺は歩きやすい
目指す尾根のひとつ手前の尾根の登り口?
2021年05月26日 10:03撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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5/26 10:03
目指す尾根のひとつ手前の尾根の登り口?
つる性植物の根元
2021年05月26日 11:08撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5/26 11:08
つる性植物の根元
林道まで半分くらい登ったところ
2021年05月26日 11:09撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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5/26 11:09
林道まで半分くらい登ったところ
やはり歩かれていない
2021年05月26日 11:12撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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5/26 11:12
やはり歩かれていない
こんな季節の赤い落葉。新芽だろうか。随所にみられる。
2021年05月26日 11:15撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5/26 11:15
こんな季節の赤い落葉。新芽だろうか。随所にみられる。
いきなりカーブミラーの背中が見えた
2021年05月26日 11:15撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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5/26 11:15
いきなりカーブミラーの背中が見えた
林道へ出たが草ぼうぼう。
高尾山頂から真北へ派生する短い尾根の先端が落ち込む谷と、この林道の交わる部分(堰堤がある)が19年の19号台風により大きく崩壊したままであり、車両は2輪でも通行不能。この林道はその奥でいろはの森の歩道と交差すると、その奥は歩行者も通行止めになっており、最奥は林道そのものが行き止まり(踏み跡が続く)なので歩く人はきわめて少ない。裏高尾の秘境。でも2枚後の写真のように草ぼうぼうのところには踏み跡が続く。
2021年05月26日 11:17撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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5/26 11:17
林道へ出たが草ぼうぼう。
高尾山頂から真北へ派生する短い尾根の先端が落ち込む谷と、この林道の交わる部分(堰堤がある)が19年の19号台風により大きく崩壊したままであり、車両は2輪でも通行不能。この林道はその奥でいろはの森の歩道と交差すると、その奥は歩行者も通行止めになっており、最奥は林道そのものが行き止まり(踏み跡が続く)なので歩く人はきわめて少ない。裏高尾の秘境。でも2枚後の写真のように草ぼうぼうのところには踏み跡が続く。
登ってきた尾根の踏み跡。結構しっかりしているように見えるが、先細り。
2021年05月26日 11:17撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5/26 11:17
登ってきた尾根の踏み跡。結構しっかりしているように見えるが、先細り。
この色のキイチゴは多くはない。背景は林道の歩行の痕跡。(追記:kastin52さんのレコを見て、モミジイチゴだと知りました)
2021年05月26日 11:22撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5/26 11:22
この色のキイチゴは多くはない。背景は林道の歩行の痕跡。(追記:kastin52さんのレコを見て、モミジイチゴだと知りました)
かなり甘かった。
2021年05月26日 11:23撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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5/26 11:23
かなり甘かった。
懸案の崖。4月12日より葉が茂る。
2021年05月26日 11:25撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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5/26 11:25
懸案の崖。4月12日より葉が茂る。
少し近接。人が分け入った跡がわかる。
2021年05月26日 11:25撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5/26 11:25
少し近接。人が分け入った跡がわかる。
本日のいでたち
2021年05月26日 11:26撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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5/26 11:26
本日のいでたち
(崖の写真はない)崖上に出る。尾根の高みには不自然にくぼみが連続しており、人為的に掘られたように見える。その昔の軍道だったのだろうか。単なる旧道・廃道?この辺の尾根にはこうしたくぼみがいくつもある。
2021年05月26日 12:40撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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5/26 12:40
(崖の写真はない)崖上に出る。尾根の高みには不自然にくぼみが連続しており、人為的に掘られたように見える。その昔の軍道だったのだろうか。単なる旧道・廃道?この辺の尾根にはこうしたくぼみがいくつもある。
460m圏ピークの中央
2021年05月26日 13:09撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5/26 13:09
460m圏ピークの中央
460m圏ピークの標石
2021年05月26日 13:07撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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5/26 13:07
460m圏ピークの標石
道路公団が中央道の対岸山中にこんなものを立てていた
2021年05月26日 13:07撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5/26 13:07
道路公団が中央道の対岸山中にこんなものを立てていた
460m圏ピーク広場の高尾山側
2021年05月26日 13:09撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5/26 13:09
460m圏ピーク広場の高尾山側
定点撮影機材の放置。傘がこんな形で残るとは最近のもの。
2021年05月26日 13:18撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5/26 13:18
定点撮影機材の放置。傘がこんな形で残るとは最近のもの。
スポットライトのように強い光がさす不思議な光景。
2021年05月26日 13:26撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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5/26 13:26
スポットライトのように強い光がさす不思議な光景。
この先で尾根は二つに割れる。倒木に乗って歩く人が多いようだ。
2021年05月26日 13:27撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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5/26 13:27
この先で尾根は二つに割れる。倒木に乗って歩く人が多いようだ。
二俣の左ルート。ここを進めばよかったのに、間違ったと思い、右ルートに修正。
2021年05月26日 13:28撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5/26 13:28
二俣の左ルート。ここを進めばよかったのに、間違ったと思い、右ルートに修正。
林道へ降り口。根に黄色のテープが見える。このコースを好む人がいる印。
2021年05月26日 13:39撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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5/26 13:39
林道へ降り口。根に黄色のテープが見える。このコースを好む人がいる印。
崖全景。右寄りから降りた。ほんとうはもう一つ右の尾根を下りるルートをとりたかったので、ここから右へ林道を進む。
2021年05月26日 13:40撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5/26 13:40
崖全景。右寄りから降りた。ほんとうはもう一つ右の尾根を下りるルートをとりたかったので、ここから右へ林道を進む。
朽ちた腰かけ
2021年05月26日 13:40撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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5/26 13:40
朽ちた腰かけ
パーキングスペースへ林道から直行するルート入り口の巨木。以前(17年ころ)から比べるとだいぶ朽ちた。
2021年05月26日 13:44撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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5/26 13:44
パーキングスペースへ林道から直行するルート入り口の巨木。以前(17年ころ)から比べるとだいぶ朽ちた。
尾根から林道への降り口(ここへ下ってきたかった)(1)
2021年05月26日 13:44撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5/26 13:44
尾根から林道への降り口(ここへ下ってきたかった)(1)
尾根からの降り口(ここへ下ってきたかった)(2)
2021年05月26日 13:44撮影 by  EX-ZR850 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5/26 13:44
尾根からの降り口(ここへ下ってきたかった)(2)

装備

個人装備
25Lザック メット カッパ上 綿パン コンプシャツ・タイツ パイルソックス 長ぐつ ゴム引き手袋 ヤマレコMAP 補助バッテリー パン カメラ ガスライター 60cmスリング 30cmスリング 安全環付きカラビナ

感想

 ロッククライミングはやったことがないので、数メートルの崖ではあるが、確実に登るため、ウェブで最低限の最近の安全確保・保持(ビレー)の技術情報を得てぶっつけで試行した。基本的には崖(といっても土が主体)を3点支持で登り、体重は主に足で支えるが、保持具は腕を休めるために一時体重をゆだねるのに用いた。
 保持具としては、安全性と軽さを考慮し、静的耐荷重250kgの4mm径7芯パラコード(パラシュートのひもに用いられるらしい)を用いて60cmと30cmのスリング(縄の輪)を数本ずつ作り、簡易腰ハーネス(安全ベルト)は市販の幅18mm長さ120cmテープ・スリング(強度22kN)で組み立てた。しっかりしたツル・灌木・根などにプルージックやマッシャーノット(いずれも摩擦で滑らないようにひもを巻き付ける結び目)などを固定して体重を一時的にゆだね、腕を休めながら登った。この太さのロープ(というより細引き/テントの張り綱)では滑落で加速した体重による衝撃には耐えないが、滑り始めの荷重(静的とみなせる範囲)を止めるには十分と思われる。したがってスリングはなるべくたるませず、衝撃を与えないよう留意した。
 保持具を使う初めてのトライであり、ウェブ情報と実地との違いをあれこれ試し、楽しみながら数メートルの崖に50分もかけた。もっといろいろ試したかったがいつのまにか終わった。
 前回素手で登るのをあきらめた理由は、頼りになりそうな太いツル1本に固執し、他の支点を利用しなかったため、腕力を片時も休めることができず力尽きたから。根も使っていれば腕が疲れる前に登れたはず。根の利用は急斜面の常套手段。

 崖上からのルートは踏み跡は明瞭だが頻繁に歩かれておらず、十分楽しめた。460m圏の平たいピークまで、写真でも説明したが、稜線の最も盛り上がったはずの馬の背部分が長い区間にわたり溝状に不自然にえぐれており、人為的に削られたものと思われ、昔の軍道かと想像したりした。

 今回は、簡単な道具を使った崖トライがハイライトだった。結構楽しめたのでまたやりたい。通常は不要だが、ロープの単純な輪によるマッシャーやプルージックという摩擦を利用する結び目は理に叶っており、スリングは大した荷にならないので、私のような趣向の者は備えておくといざというときに役に立つと知った。経験の蓄積であるシンプルなロープワークのすばらしさを実感した。

 今回のねらいは、もうひとつ、南浅川右岸の踏み跡の踏査。歩くことは可能だが、ブッシュが濃く、谷筋(台風で荒れたまま)を横切るときは続きのルート探しで立ち止まることがあり、日影沢入り口から700m弱の距離を通過するのに1時間を要した。これからの季節はさらに歩き難くなるマニアックなルート。

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コメント

ken13さま
冒険されてますね。羨ましい。
野いちごは私も大好きです。歩きながら摘んで食べちゃいます。
本当は沢山摘んでジャムにしたいのですが「山から持ち帰るのは思い出とゴミだけ」がポリシーなので諦めてます。モミジイチゴは相模湖の孫山から大平小屋辺りにめっちゃ生えていて、可愛かったです。
2021/6/13 10:16
Re:
shirokumanさま

 コメントありがとうございます。
 野いちごは昔から大好きで出会うと必ず食べます。もいでその場で食べるのが一番ですね。
 孫山のレコ読ませていただきました。コースもshirokumanさんも結構タフですね。そして人に会わないコース選びがいいですね。孫山のタフなコース行ってみたいです。
 私は”超人に会わない”コースなのでイノシシが怖いです。高尾山周辺はイノシシの跡がいたるところです。いままでは八ヶ岳山麓の散歩中に一度だけ向こうから慌てて逃げて行ったのに遭遇しただけ。クマだとそうはいきませんが。
2021/6/13 11:15
Re:Re:
孫山レコ見て下さってありがとうございました😊
昨日の山行でも、イノシシ🐗が掘った穴がありました。狭い尾根みちとかでバッタリ遭遇したら逃げられないなぁ…と、よく悪い想像しながら歩いてますよ。お互い気をつけましょう!
2021/6/13 12:42
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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