娘(10歳)と鋸岳。百高山72(釜無川in釜無山out)
- GPS
- 27:01
- 距離
- 30.4km
- 登り
- 3,053m
- 下り
- 2,042m
コースタイム
- 山行
- 11:28
- 休憩
- 2:58
- 合計
- 14:26
- 山行
- 12:34
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 13:23
日没を気にして慌てるより、ゆっくりと歩きました。
1日目のノーマルルート?の鋸岳は、横岳峠にテント張ったのでその先は登りが続くとは言え普通のペース。
2日目の釜無山へのルートは、倒木処理が大変。ザックがつっかえてなかなか進みません。
東谷頭2130ピークから釜無山への小ピークは東側の獣道?踏み跡?で迂回。
釜無山2100メートルあたりから釜無山山頂までは笹薮。
どこが山頂かさっぱりわかりません。踏み跡、リボンなし。地図読みまたはGPSで迷わないように。
天候 | 1日目 曇り一時雨のち晴れ 強風 2日目 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
下山は釜無山登山口近く |
コース状況/ 危険箇所等 |
・釜無川ゲート〜小屋 事前の下調べ通りの崩壊箇所は、もっと酷いのかと思っていたので拍子抜け。ガードレールが垂れ下がっている場所は大きく迂回すれば何でもなかった。その他の崩落箇所も特に危険というほどではない印象。 ・小屋〜横岳峠 新しいリボンあり。小屋からの登り口までが分かりにくかったようだが、新しいリボンで問題なし。源流の標識のすぐ先が最後の水場。淡々と登りが続くが難しい箇所は無し。 ・横岳峠〜鋸岳 ここに登ろうというレベルの人なら大丈夫でしょう。最後の核心部は切り立っている。北アルプスあたりにはよく見かける程度。安全第一なのでコンティニュアスロープで通過。山頂より先はやめておきました。 ・横岳峠〜釜無山 倒木。倒木。倒木。鋸岳より厄介。テント泊装備の80リットルザックでは面倒です。這いつくばって潜ったり、上を乗り越えてたり、右に左に避けたり、なかなか進みません。 釜無山近くの笹藪もなかなかのものです。子供だけだと何も見えなくなって迷子になります。 歩きやすい区間は楽しいが、アップダウンも多いので、時間かかります。 |
その他周辺情報 | 道の駅駐車場で仮眠。 高速のサービスエリアでトイレを拝借し、店舗の中を覗いたら、お客さんゼロ。 これなら大丈夫と、うどんを注文したら、名前と連絡先の記入が必要。 高速のサービスエリアでこんなことが可能なくらい人がいない。 私の前に食事した人は4,5時間前の様子。 |
写真
感想
人の少なそうな山ということで鋸岳へ。
梅雨が本格化すると崩落が進むとますます難易度が上がりそう。
その前に行けそうで、人の少なそうな山を選びました。
事前の準備は、日本百名山の幌尻岳(チロロ林道ルート)同様かなりの時間を情報収集に費やしましたが、直前の山行記録でオレンジリボンをたくさんつけて下さったとのこと。
となれば、(案1)安心の釜無川ピストンルートもアリですが、せっかくの鋸岳なのでバリエーションを楽しまなきゃ。ということで、(案2)「釜無川」ゲートから入って「釜無山」へ戻るV字ルートとして、(案3)余裕があれば状況次第で釜無山からゲートへ下りるバリエーションルートの3案で出発。
1日目の天気予報は風が強めでやや荒れ気味、午後から回復の予報。最短の(案1)なら初日は横岳峠まで登ってテント泊だけなので、なんとかなるでしょう。
前夜ゲート前に到着し、少し戻って広いところに駐車し仮眠。
翌朝日の出前に目を覚まし軽く朝食とウォーミングアップして出発。
土曜日でしたが、工事の人も車も見当たらず、この時間帯なら気になることもなくスタートできました。
しばらく工事現場の中のようなところを歩き、幅広い林道を歩いていきます。
事前の予習通りに数々の崩落個所などが出てきますが、テント泊装備でも問題なく通過(もちろん迂回したりします)しました。
もう少しでログハウスというところで、前方に雨が降っているのが見えたので木の下でおにぎり休憩して雨をやり過ごします。
ちょうど、後からやってきた外人さんが追い越していきました。この日に出会ったのではこの方お一人だけでした。
雨もサッと止んで晴れ間も見えてきて天候回復の予感。
すぐにログハウスが見えてきましたので、林道に復帰せずそのまま河原を通ってログハウス。ここもブログや山行記録の通りなので、写真だけ撮ってスルー。
道しるべのリボンがいっぱいで、これなら迷わないでしょう。
ただリボンをトレースしてもつまらないので、見て見ぬふりをしながら少しでも歩きやすそうなところを登ります。
やや急こう配ではありますが、横岳峠まではそれほどということもなく、源流の水4リットルを積んでも割と楽に到着。 テントはお好きなところに張ることができます。(どなたか直火で焚き火をした人がいるようですが、山火事になっちゃいます。) 早速テントを張って、天気も回復方向なので、今日のうちに山頂へ行ってきましょう。 風が強いのでテントの固定には気を使いました。ペグは効きにくいので、テントと木をシュリンゲで確保。爆風なら千切れちゃいますが林間なので、そこまでは吹かないでしょう。
ザックの中身を必要装備に入れ替えて、出発。
テントなどを下ろしたせいか、足取りが軽い気がしましたが、そこそこ頑張ってだんだんと展望が見えてきます。そのあたりで、朝、追い越して行った外人さんが早くも戻って来られました。速いです。
我々はテントまで戻ればよいので、気楽に山頂を目指します。
手前の三角点ピークで、さらに荷物を整理し、娘は久しぶりの(?)荷物なし。
念のためのフルハーネスだけで。
途中の小ピークの登り降りがありますが、下を見すぎるとちょっと気になりますが、高所が好きじゃない私でもそれほど緊張することなく通過し、最後の登りに取り付きます。手がかりもあり、岩も安定しているようなので、娘に先行して登ってもらいました。ここも予想よりは安心して通過でき、無事に山頂に立つことができました。
ただのんびり歩きすぎたので、テントに戻ると暗くなりそう。ということで、あまり長く山頂にいることができませんでしたが、あの最難関ともいわれる「鋸岳」にリラックスして登れたのは嬉しかったです。
きっと第1高点より先に進むとヤバいのでしょう。
山頂でのひとときを満喫し、三角点ピークに戻り、三角点を探してから下山開始。
案の定、途中で日没ですが、ヘッデンでテントに戻りました。
とりあえず乾杯して、お夕飯タイム。のち就寝。 携帯(DoCoMo)は圏外でした。
■2日目
目を覚まして朝食の準備をしながら天候判断。
今日は天気回復なので、このままピストン下山はもったいない。
朝食後、テントを撤収し、釜無山を目指して出発。
まずは横岳山頂。踏み跡もあることはあるが崩れやすかったりして重装備ではちょっと面倒だが、短いのでサッと登れる。
その先は、踏み跡が薄くなってくるが基本尾根沿いルートなので、見失うことは少ない。ただ大量の倒木がどうにもならない。状況を知らない人がこの景色をみたら遭難?迷子?と思うような場所も多数。またいで乗り越えられる倒木は問題ないが、倒木が積み重なっていたりして中途半端な高さだと、這いつくばって下をくぐろうとするも80リットルザックがつっかえてどうにも身動きがとれなくなったり、登って乗り越えるには高すぎたり、大人は通りやすくても子供が通りにくいとか、逆に、子供はくぐれても大人は一苦労するとか、、、
何度腹ばいになってザックを背負って立ち上がったか。。。
鹿のフン満載の天然の無限アスレチックとの戦いが何時間も続いた。
アスレチックのない区間は、歩きやすく、コケや花や山菜がいっぱい。木々の間から見える南アルプスの山々。
お時間と体力のある方には楽しい楽しい異次元空間が待っています。
今日は誰にも会わないだろうなぁと思っていたら、健脚な短パンの方が表れてビックリ。2日目は、テント撤収中に通過していった2名とこの方の3名にお会いしただけ。
白岩岳山頂の先で、ちょっと娘とはぐれるアクシデントがありましたが、お互いに地図でルート確認できて、無事に再会。娘がリボンを信じて勝手に予定ルートから離れてしまいましたが、おかしいと思って戻ってきました。 白岩谷北側の稜線を下るルートのリボンにつられてしまったようです。自分で現在位置を把握して戻ってきてくれたのはとても良かったです。迷子になった時のルール、これも定期的にインプットしておきたいです。
釜無山近くは笹薮。これもここまでの笹薮はなかなか経験できません。
数年前の四阿山から根子岳へ歩いた時に少しありましたが、ここは背が低いと迷路状態です。 どうにか笹薮を抜けてちょうど日没直後に釜無山山頂到着。
ここからは登山道がしっかり整備されていますが、アクシデントで30分少々ロスがあって今日もまたヘッデンで登山口へ。
見た目の良さげな中華性のヘッデンはバッテリー切れ。念のためヘッデンは大3台、小2台、モバイルバッテリーの照明機能、スマホのライトと予備多数なので、心配は少ないですが、今回ダウンしたヘッデンはキャンプ専用に格下げ。
できたら大阿原湿原まであるいて赤線つなぎしたい気もしましたが、今回の冒険は林道まで終了。
車に戻って、運転するも気が乗らないので、道の駅で仮眠。
日付が変わるころ帰宅開始。トイレお借りしようと双葉サービスエリアに立ち寄り、ついでにちょっと店内を覗いたらお客さんゼロ。これならリスクなしということでうどんを注文。サービスエリアで食事したら名前と連絡先の記入が必要とのこと。見ると3、4時間前にどなたかが食べたっきりらしい。ウソのように静かなサービスエリアでした。
あとは安全運転で無事に帰宅しました。
終わってみれば、今回の鋸岳は「アプローチの林道崩壊」「鋸岳登頂」「横岳〜釜無山縦走」の3部構成。どれもとてもいい経験になった。
百高山最難関ともいわれていたように思う「鋸岳」だが、日帰りだと体力が大変なのかな。荷物が日帰り装備だったり、自転車利用できる人にはまた難易度が違うのかも。。。
テント泊で鋸岳ピストンであれば、思っていたよりはずっと楽でした。
これからも油断せず、安全登山を続けたいと思います。
(山頂ピークハントより、長ーい縦走の方が楽しいかもしれない。。。)
はやくコロナ終息して、みんなと登りたい。
持ち物:テント、エアーマット、寝袋、ロープ9mm40m、ハーネス、カラビナ、シュリンゲ、ヘルメット(今回もあってよかった)、
(ヌンチャク、レインウェア、チェーンスパイク、ツェルト、赤テープは使用せず)
水4リットル、ポカリ900、お茶500、お湯1リットル、缶コーヒー2本、缶チューハイ500、梅酒小瓶
おにぎり9個、サンドイッチ、菓子パン6個、ドーナツ、アルファ米、粉末スープ、マカロニサラダ、ソーセージ2袋、チーズ、ピーナツ、乾燥レモン、ココア(缶詰3缶、インスタントコーヒー、味噌汁、粉末スープ、お茶漬け海苔 食べなかったもの)
メモ:テント用のペグ、もう少しだけ太く長いものに替えておいた方がいいかな。
今は刺さりにくい場所用に標準にアルミペグのほかに1本だけスチールのペグを持っていっている。どうしても刺さりにくい場所であればスチールペグを打ち込んでから差し替えて使用する。全部スチールだと重くて。。。
1日目は途中で追い越していった外人さんに会っただけ。
2日目はテント撤収中に2人が登ってきたのと、縦走中に1人とすれ違っただけ。
コメント
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おはようございます!
鋸岳、お疲れ様でした〜
なんだかレコ見るとそんなに大変でもなさそうに書かれているけど、いやいや、かなり大変な道でしたね!そんな中でも淡々と歩いてるyamanamichan、すごいです!
岩壁も難なく登るし、もう大人よりすごい!
鋸岳はおそらく第二峰、鹿の窓の方が難所なんでしょうが、今回のルートも十分難しいし、長いしで大変だと思います。
本当にお疲れ様でした(๑•̀ ₃ •́๑)‼
鋸岳をこんな感じで登ることができるなら、日本中登れない山はないかな〜😄
次の山も楽しみです⛰
早速のコメントありがとうございます!
やっぱり鋸岳ということで気が張っていたのかもしれません。
大変という感覚なく長いなぁと思いながら帰ってきましたが、体は正直。 今頃、少し疲れがでてます〜。
岩登りは楽しいようで、もっと安全なところでいっぱい練習させてあげたいです。
鹿窓も見てみたい気もしましたが、テントに戻れなくなりそうだったので、やめておきました。
コロナ収まって、みんなと一緒に歩くときにしっかり歩けるよう体力作っておきます。
お疲れさまでした<m(__)m>
80リットルの装備で30.8kmは本当に凄い!
担いだことないから分からないけど何キログラムあるのでしょう?
あの崩落現場を乗り越えるのは大変だったでしょう
計画、情報の収集、下山後のまとめ、恐れ入ります ^^) _旦~~
ピークを目指すだけでなくバリエーションルートを組まれるところはさすがですね
yamanamiちゃんと逸れたとのこと、基本ルールを決めていたから良かったですね
一座一座 着実に前進 してください
hide8152さん
コメントありがとうございます。
私のザックは出発前の計測で19キロでした。さらに途中で水を汲んだのが3キロ、脱いだ上着なども詰め込みました。
今回はロープ(40m)とテント類で5キロくらい。これがずっしりです。
娘は12キロくらい、食糧が多いのでどんどん軽くなりますが、それでもまあまあ重いですね。
安全装備のベルト、カラビナ、シュリンゲ、アイゼン、救急箱などなど。
防寒具も食糧も、結果的に使わないものも多いですが安全優先でしっかりと持って行きます。
次の山行のトレーニングだと思って、重い御守りだと割り切ってます。
迷子は、探しに登り返さないといけないと思って登り始めたら、自分で地図をみて下りて来てくれて助かりましたが、油断大敵。反省です。
初めまして、donsokusanへのコメントにアドバイス下さり誠にありがとうございます。私は一昨年川崎市から北杜市甲斐駒ヶ岳横手登山口近くに移住してきたものです、まさかコロナがあるとは、いいときに移住でき神様に感謝しております。
親子での山行はとても素敵、私も二女と妻と一緒に登っていましたが子育てと仕事が忙しくしばらくは一緒にいけなく残念。
アマチュア無線していたのですね、昔は無線ばかりしていたのですが、定年後はすっかり山にはまってしまいました。
鋸岳は崩落が収まるまで控えようと思います。ご助言情報ありがとうございました。白州の 北じーから
白州の北じーさん こちらへもご返信ありがとうございます。
移住されたんですね!
実は私も現在、川崎市在住で、八ヶ岳近辺への移住を夢見ているところです。
羨ましいです。
あまり歳をとる前に引っ越した方が良さそうな気もしていますが、アドバイスいただけると嬉しいです。
無線は、高校時代に免許取ったのですが、仲間内での通信がメインでした。
鋸岳、最難関とも言われているようですが、長いことと崩落などの点を除けば極端に難しいとは思えないルートです。南側からのアタックや甲斐駒側からのルートは危険がいっぱいありそうです。
他にもたくさんいい山がありますから、鋸岳は、いいタイミングでお仲間と一緒にチャレンジしてみてください。
早速のコメントありがとうございます。移住を考えていられるのですね、最近は現役の方の移住も増えているようです。私は70歳で完全リタイヤして移住してきました。仕事さえ見つかれば若い時から移住するのもよいですね。白州はサントリーさんがあるように水と空気が美味しいです、お酒もワインも美味しいですね。
私どもは溝口の後鷺沼に28年住んでいました。出身はトムラウシ山近くの十勝清水町、今年こそコロナが収まったら帰省して登りたいです。
お子様の登山歴も凄いですね、確か山梨県にも小学生の女子が百名山達成したと去年地元の放送局でニュースになりました。
私も時々テント泊で楽しみながら山行を妻と一緒に楽しんでいます。せいぜい15kg以内の荷物にしています。お子様と同じくらいでお恥ずかしいですが、若くないので無理はしません。どうぞこれからもお子様と山を楽しんでくださいまし!
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