芦生:天狗峠
- GPS
- 07:01
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 829m
- 下り
- 810m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
芦生に珍しいエビネが咲いているとの情報を得たのでその確認に、梅雨の中休みの最後に出かけた。岩屋谷分岐から滝谷林道を辿るのは何年ぶりになるのだろうか?10年になるだろうか?そんな気持ちで、歩き始めた滝谷林道には赤の三角スポットが置かれて、車の進入はNGとのことのようだ。林道終点の広場まで意外と長いなと感じていると広場に達した。
林道からホンのわずかな踏み跡を辿って谷を右に左にと進むと左岸側から支流が流れ込むが、この尾根が登路のようだ。GPS軌跡では左岸側の支流を少し入ってから斜面をトラバースしながらジグザグと進むようだ。針葉樹林と藪灌木に覆われた尾根は陽の光が差さないので今日の暑さにはもってこいのようだ。斜面のトラバースは足元がズルズルとするので左の尾根芯を目指して左へ進むと踏み跡は少しはっきりしたかのように見えると共に赤テープが適度につけられていてルートファインデイングに苦労しなかった。登路の灌木は多く、しかもユズリハでは中々シンドイ。それでも急斜面は20分ほどで終わり尾根が東を向き始めると登りやすくなり1時間程で三国岳からの稜線に到着してホッとしたものだ。稜線の分岐近くに赤と青のテープで位置表示がなされていた。
この辺にエビネが咲いているらしいので府大尾根方向に10分程探索をすれどそれらしき葉は見当たらないので、天狗峠方向へ足を向けるとすぐにそれを発見した。1本だ。昨年と同じ位置のように思える。ただ、花は終わった後のようで、黒く萎れた葉のようなものが着いているだけだ。残念だが今年の季節の移ろいの速さがなせる業のような気がする。天狗峠分岐迄に更に2個所にもあったが、最後の場所には花が萎れ掛けてはいるがまだ咲いていた上に実が大きくなっていて来年にも期待が持てた。先月の三国岳ちかくのものよりかなり大きい葉であるのに満足した。
天狗峠分岐から天狗峠に進み北側の少し開けた場所でランチとした。百里ケ岳の見えるいい場所であった。ここ天狗峠は見通しの効かないピークではあるが、唯一ここだけが由良川源流域を俯瞰できる場所である。ただ三国岳は木々の多さで見えないのが残念至極である。
天狗峠から城丹国境稜線を南下するが、滝谷中俣を遡行すると飛び出すあたりのコル付近に『人面木』があると以前聞いたことがあるので、それを探しながら由良川側の木々を確認しながら歩いたが、発見には至らなかった。921mピークには昔標識があったはずであるが、今日は見当たらず、黄色テープに書いたものだけであった。927mピークも同様だ。
時間が少し早いので、光砥(コウンド)山までピストンしようと踏み跡は殆ど消えかけた稜線に足を踏み入れた。藪は殆どなく針葉樹と落葉樹の混交林を小さいがアップダウンは次々に現れる。GPSを確認しながら951mの光砥山を目指した。何度か方向変更をしながら光砥山に到着するが、ここにも山頂標識は見つけられなかった。
昨年能見谷からここに上がってきた時に見たエビネはこの辺のはずであったと思ったが、周辺を探すも見当たらない。そこで、小野村割岳方向迄進んでいるとあるではないか!しかも20株ほどの群落を形成している上に、沢山の花が咲いているのである。此処まで来て本当に良かったと思った。(帰宅後昨年の記録を調べると、光砥山山頂より100mほど低い場所であった) 927mピークまでの帰路は足取りも軽かったことは言うまでもない。
北東尾根は10年以上前に下降したことがあるが、GPSの軌跡があるわけでないのでGPS上の地図の尾根を忠実に辿るので、下降地点を間違わずに方向を定めて慎重に急斜面を降りた。踏み跡は薄いが稜線上を辿れば問題はなかった。829mピーク直前に直角(右)に曲がる場所はポイント確認しつつであった。
いつの間にか獣害防止ネットが現れて、それらは既に倒壊してるので靴にそのネットが掛かって邪魔になって仕方がなかった。設置したものの効果が失せたものは、現状復帰すべきである。費用が掛かるが、それをすることで元に戻るのである。今後は全国で獣害防止ネットのリスクをも考慮した判断をして、設置の可否、撤去の実施をすべきである。
稜線が狭くなると、灌木を避けるのと倒壊ネットに足を取られるのを避けながら、急斜面のトラバースに神経を使いながら腹立たしさが再び気持ちをザワつかせた。長い北東尾根を1時間半歩くと、下に川の流れが見えてきた。もう少しと思っていると細い尾根は大きな倒木で前に進めないので、左斜面を落ちるように木につかまりながら下降して川床に降りたが、ここにも杉の大木が何本も横倒しで越えるのが大変だ。沢の流れもトロのように水深が深く、倒木を越えないと対岸へは進めない。這う這うの体で、川を渡り林道迄登りついてホッとした。岩屋谷出合はすぐそこだ。
昔の記憶は何もない北東尾根は困難さはないが、獣害防止ネットだけが腹立たしいものであった。
”八”
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する