大峰 池郷川 下部ゴルジュ



- GPS
- 08:00
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 1,312m
- 下り
- 1,320m
コースタイム
- 山行
- 8:09
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:09
天候 | 曇り時々雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2021年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
常時ゴルジュ帯なので水力によって難易度が左右されます。当日の池郷川は初遡行のため水量については分かりませんが過去の記録を見ると多かった印象。 |
その他周辺情報 | きなりの湯 アルカリ寄りのとろとろ温泉。 JAF割で550円。飲食店あり。 |
写真
装備
共同装備 |
カムは1番まで
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感想
【動画】
後日公開予定
【メンバー】
わんこ、Nerd
【遡行記録】
中部ゴルジュに向けて前夜祭。ビール3本に日本酒入れて寝床についた。
朝、ギア合わせしていざ中部ゴルジュへ…のはずが林道崩壊のため通行禁止。「…下部ゴルジュか…笑」わんこ氏の一言で和やかムードだった2人に緊張が走った。
池郷川ゴルジュは下部、中部、上部から形成され堰堤や林道等の人工物が出来る以前は6級と評される程の悪絶ゴルジュとされていた。下部ゴルジュは特に水量の影響が大きく、一際難しい印象を持っていたので、突然の転戦に崩壊した林道を恨んだ。
墓地前の駐車場をお借りし入渓。下流域は穏やかでこの先悪絶ゴルジュがあると思えない光景。程なくして大釜を抱えるF1に到着した。よく写真で見る場所だ。奥には岩壁が聳り立ちゴルジュの始まりを予感させる。「去年より水量多いわ」。わんこ氏は昨年、渇水時の下部ゴルジュを遡行しており後半の3m斜滝、エコ滝、ネジレ滝を登攀しているが今回はどうなるのか‥F1に泳いで取付き右岸の岩場から越えると轟音と共に細い廊下が現れた。その先には前衛滝10m、昨年沢の精鋭達が登攀したようだがとても取り付こうとなど思えない‥初登は30年以上前とのこと。どうなってんだ人類。我々はセオリー通り右岸のリッジを登攀した(リード:ワンコ)。堰堤を作った時に打たれたと思われるボルトが登攀を和らげる。登攀途中のバンドでピッチを切り、前衛滝の奥にある不動滝(20m)の偵察へ。細い廊下を見下ろすとその先に不動滝。豪快な水飛沫を飛ばし遠目から見ても凄まじい威圧感、登攀可能な左岸壁は水飛沫で上部の一部を残して全て濡れていた。ただでさえ絶望感を与える左岸壁登攀だが、あの成瀬氏はこの不動滝を正面突破したらしい。どうなってんだ人類。引き返し再びリッジを登攀し作業道を進む。トンネルまでのトラバースは外傾していてライフジャケットの厚みも相まって怖かった。
トンネルを抜けるとそこは堰堤であった。彼の有名な一節を頭に巡らせながら堰堤到着。水量が多く横断を試みるが首の骨が折れそうなので断念。泳いで横断試みるものあれよあれよという間に流されていく。引っ張ってくださーいの合図を送ると視線の先にいたのは今にもキジを打ちかけているワンコ氏。谷底の露出狂と化した師匠に引っ張りあげてもらいその光景を目に焼きつけた。結局右岸から堰堤を越える。作業用ボルトが随所に打ち込まれていて特段難しくはなかった。終了点に朽ち果てた残置あり。流れは穏やかになり透明度の高い沢は一見浅く見えるが歩いてみるとかなり深い。ここからしばらく泳ぎパートだった。
快適に遡行していると巨大釜を要する斜滝3mに辿り着く。中洲からはその姿を確認出来ないが白濁した釜が困難さを物語る。先頭を切り右岸のレストポイントへ30m程泳いだ。流れの弱い岩壁沿いを進み強点はもクロールして辿り着く。斜滝は水流右側を登るらしいが水量が多いのか取り付けない。ハング帯をエイドで試みるもの越えられず右岸高巻きとなった。先のエコ滝も同様、白濁釜に水飛沫を撒き散らしながら鎮座されており泳ぐこともなく右岸巻き。砂利道をトラバースしながらクライムダウンする所が怖かった。泳ぎ進めるとクライマックスのネジレ滝(15m)、取り付かないと御神体は確認出来ない。釜を快適に泳いで右岸壁にスタンバイ。斜滝と同じ要領で取付きを試みるが‥流れが強くて進まない。轟音と爆風で威圧感満載の御神体に興奮冷め止まぬ。見た感じ登攀ラインの水流左側はホールドは細かった。ここで遡行を打ち切り。沢を降り傾斜の緩そうな尾根を詰めあげて林道に出た。
帰り道、林道から遥か下に見える池郷川を見て堰堤が無く林道(逃げ場)も無い池郷は一体どんな姿だったのか‥思いを馳せながら駐車場に戻った。
【感想】
下部ゴルジュに弄ばれた遡行だったが満足度は高い。しかし下部ゴルジュを遡行する他の沢ヤとの圧倒的な差に、憧れが強くなる一方で絶望感もあった。そもそも沢を始めて3年目でこんなところに来れるだけで幸せなのだが‥笑
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