記録ID: 3276154
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ハイキング
奥秩父
両神山
2021年06月13日(日) [日帰り]
体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 12:05
- 距離
- 15.7km
- 登り
- 1,740m
- 下り
- 1,750m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 9:11
- 休憩
- 2:51
- 合計
- 12:02
4:59
36分
スタート地点
17:04
ゴール地点
天候 | 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年06月の天気図 |
アクセス |
写真
撮影機器:
感想
幻の秩父源流イワナの故郷を訪ねて
尾ノ内沢は魚影なし。
稜線に出て剣ヶ峰。今日も眺望はなし。
群馬と秩父とを両神山が雲を堰き止め隔てている。
岩峰の隙間は雲が吹き抜けている隙間。
昼には雨が降り出すと、八丁尾根はツルツル滑る。
八丁峠から、行蔵坊沢は魚影なし。
俺は思った。そもそも山奥の源流って魚いないのか?隠れているのか?RCで出来た堤防や滝の上にいるのが不思議。おれが深淵を覗き込む時、深淵もまたおれを覗き込んでいる。
イワナはよく昔話や怪談にでてくるが、とり過ぎていなくならないようにと昔から諌めされていたに違いない。人工堤防ができる前はこの山の上にまでイワナがいたのだろうか。
淵から浅く流れが緩やかな場所があった。こんなとこで今日釣ったイワナを塩焼きにして野営していると、お坊さんがやってくる。山奥にお坊さんに無駄な殺生を諌められる。お団子を勧めて、お坊さんと別れる。
このお団子を、次どこで見たか。
今日も霧の中あるくことになり、霧の谷、沢の道は霧の5時限。登山者の姿もなく、陽も出ておらず。聴こえてくるのは水が轟く中の雨を打つ葉っぱの響。地面を叩く雨の響。呼吸の中で匂いの変化を嗅ぎ取る。雨の日の濡れた落ち葉から蒸し返してくる匂い。緑の葉の匂い。鹿が削り取ったあとの生木の匂い。
匂いの思い出と、追い続けている響。幼い頃と若かりし頃にあったはずだが、頭の中全くもって皆無の思い出。匂いを手かがりにそれを探す旅。おれが生きている中で失われた時間。
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