安達太良山



- GPS
- 32:00
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 751m
- 下り
- 736m
コースタイム
天候 | 2/28:晴れ、3/1:曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所無し |
その他周辺情報 | 岳温泉「ヘルシーパル二本松」。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
マフラー
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
アイゼン
ピッケル
行動食
水筒(保温性)
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
|
---|---|
共同装備 |
調理用食材
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
|
感想
2月28日 晴れ
君津0130-0740奥岳
奥岳0910(65)1015リフト最上部1035(20)1055五葉松平1110(25)1135薬師岳1150(25)1215仙女平1230
(40)1310安達太良山1355(40)1435峰ノ辻手前1440(25)1505くろがね小屋 (計4:00)
0:00起床。1:30小雨の降る君津を出発。東関道、首都高、東北道ともに渋滞なし。途中の沿道に雪は見られなか ったが、那須SAには少しの雪が残っていた。
二本松ICで高速を下りてすぐ、目の前に安達太良山が大きく眼前に迫っている。「おっぱい山 」の名の通りお椀型の山頂部に乳首のような突起が見える。天気は快晴だ。
岳温泉に入っても道路に雪は無く、このまま奥岳までノーチェーンで行けるかと思いきや、次第に雪が出始め、2.8km手前の所でスリップしだしてしまったので、チェーンを装着した。
7:40奥岳にある「あだたら高原スキー場」に到着。君津から375km、休憩込みで約6時間だった。
ゲレンデ食堂で朝食を食べようとすると、営業は8:30からとのこと。事前調査では7:30からと 思っていたが間違っていた。車に戻って着替えと荷物の準備をし、8:30に食堂に行くが、メニュ ーの大半は10:00からで、8:30からはカレーやうどん類のみだった。やむなくカレーの朝食とする。
雲ひとつ無い快晴の下、9:10出発。最初はゲレンデ脇の車道を行く。ゲレンデの縁やゲレンデ横の林道を1時間ほど登るとゲレンデ最上部リフトの終点に到着。ここで最初の休憩をとる。
リフト終点から上はトレースも目印も無く、GPSを頻繁に確認しながら夏道の上を辿る。この時期に登る人は、くろがね小屋や勢至平(せいしだいら)経由、もしくはゴンドラで登る人が大半で、ゲレンデ上部から薬師岳に向かう人は少ないようだ。
最初はあまり潜らなかったが、五葉松平付近から膝まで潜るようになったのでスノーシューを履いた。
広くなだらかな雪原なので、ガスったら迷いそうな場所だが、GPSを見ながら夏道の上を辿っていくと薬師岳に到着した。
薬師岳からはトレースが多く、ツボ足でOKだった。仙女平付近からは山頂に向かうルートを大勢の人が登るのが見てとれる。今日のくろがね小屋は混雑するかも?
安達太良山は那須と並んで強風の名所だが、今日はとても穏やかで、気温も+2℃と高いので暑 いくらいだ。
山頂直下から乳首にあたる山頂部の岩塊は急峻なので念のためアイゼンを装着して山頂へ。
山頂からは磐梯山、飯豊連峰、吾妻連峰が良く見え、素晴らしい展望だ。雲が少し出て来たが良く晴れていて「ほんとうの空」が広がっている。山頂でも風は殆ど無く気温は+2℃あり、陽差しがあるので暖かい。
山頂から矢筈森まで稜線沿いを歩くと、岩や道標に長さ50cm以上のものすごいエビノシッポがビッシリと付いている。噴火口の底の「沼の平」には地熱のせいか雪が無い。安達太良山は活火山なのだ。沼の平には有毒ガスがあるため立入禁止になっている。
矢筈森から峰の辻に向かって広大な雪原を下る。稜線から約30分でくろがね小屋に到着した。
くろがね小屋は鉄山中腹に建つ福島県営の小屋で、温泉付きなので人気がある。1階に食堂とロビーがあり、 吹き抜けの2階が全部居室になっている。
食堂脇の受付で宿泊受付をし、1泊2食6,450円の宿泊料を支払うと、レシートが出てきた。
山小屋でレシートを貰うのは初めてだが、県営小屋だからだろうか? 80人収容の小屋だが、今日の泊まり客は52人とのこと。
我々の部屋は6畳の6人部屋だが、今日は福島市の女性2人組と相部屋で5人だ。居室は大半が2段に仕切られているが、天井は2m以上あるので閉塞感はない。
部屋の隅の床下が靴入れになっており、とても珍しい。
部屋で一服した後、まずは温泉へ。浴室は5〜6人で満員の小さなお風呂だが、乳白色の硫黄泉でとても気持ちが良い。くろがね小屋の温泉は、岳温泉の源泉でもあるのだ。
お風呂のあと、夕食までの時間に食堂でビールを飲む。おつまみはおでんとアジの味醂干。く ろがね小屋は食堂内の床上で火器が使えるのが有り難い。
暖房は昔懐かしいダルマストーブ。赤々と燃える石炭の炎が力強く暖かい。小学校のストーブ はこのダルマストーブだった。
17:00からの夕食はカレーだった。山小屋でカレーを食べるのは久しぶりだが、野菜たっぷりで なかなか美味しかった。
食堂脇のテーブルでは自炊のパーティーが大宴会をやっていた。大きなテーブルに大皿や鍋が並んでいて美味しそうだ。くろがね小屋では宴会山行を歓迎しているようで、ガスコンロの貸し出しもしているようだ。今度来る時には自炊にしようか?
夕食後部屋に戻り、同室の福島市から来た女性2人と四方山話をして過ごす。なかなか楽しいお二人だ。
1930頃小屋の人が「星がきれいですよ」と声を掛けてくれた。外に出てみると満天の星。
年末に買い換えたNikon-D90で山の星を撮影するのは今回が初めてだが、ISO1000の10秒露光で オリオン座、北斗七星がきれいに撮れた。やはりNikonは高感度時のノイズが少ない。
星を見た後、再度温泉に浸かり、20:30頃就寝体勢に入る。
23:00頃目が覚め、トイレに行ったが、ストーブが点いているので小屋内は暖かく温度計は16℃を指していた。
3月1日 曇り
くろがね小屋0820(25)0845勢至平分岐0935(45)1020奥岳 (計1:10)
奥岳1050-1115岳温泉1230-1750君津
5:30起床。室内は12℃、外は-4℃であまり冷えていない。天気は曇りだ。昨日山頂を踏んでおいて正解だった。
夜中に何度か目覚めたがそこそこ良く眠れた。1階のストーブが点いていたため、フリースを着て毛布2枚で暖かだったが、3:00頃にはストーブが消えており少し寒く感じたのでインナーダウンを着た。
6:00から朝食。ごはん、みそ汁、温泉玉子、肉の煮物、海苔、豆、漬け物、梅干と質素だが美味しい朝食だった。
今日は麓に下るだけの1時間足らずの行程なので、食後はコーヒーを淹れてゆっくりと過ごした。
ゆっくりと準備をし、8:20出発。殆どの人が既に出発していた。小屋の前では茨城県の山岳会が雪崩救助の訓練をしていた。
小屋からの下りは傾斜は緩いが急斜面の細い足場のトラバースで、滑落したらかなりヤバイ感じだ。慎重に通過する。
勢至平分岐で同室だった二人組が休憩していたので、我々も休憩することにした。ビールを開け、餅を焼き、おしるこを温めてのんびりした。ここ勢至平は天候が悪化すると「烈風吹きすさぶ」 ようで、映画「八甲田山」のロケ地にもなったそうだ。
勢至平分岐から奥岳の途中には急な下りがあったのでアイゼンを装着した。
10:20ゲレンデ下部に到着。スキー場は昨日よりさらに賑わっている。
パトロール小屋脇で下山届けを出し、駐車場へ。
装備を解いて、帰り支度をしていると、同室だった2人が帰って来た。車は正面にあったプリウスだった。周囲にもプリウスが数台あり一番人気だ。
その彼女からリンゴ1箱と岳温泉の「ヘルシーパル二本松」の無料券3枚を頂いてしまった。 ありがたや。「うつくしま」の人はなんて良い人なのだろう。
道路の雪はなさそうだったが、念のためチェーンを付けたまま出発する。が、雪は全く無し。JICA研修所の前でチェーンを外した。
岳温泉の「ヘルシーパル二本松」で頂いた入浴券を使って入浴。岳温泉は延暦年間(782〜806年)に坂上田村麻呂が開湯したと伝えられる古い湯治場だ。
温泉街の食堂「成駒」でお昼を食べようとしたら、満席だったので断念した。
帰りは西那須野ICと羽生ICで一旦下りて土日昼間割引(100km未満1日2回まで)の適用で50%割引の適用を受けた。
東北道、首都高、東関道ともに渋滞はなく、東関道の通勤時間帯割引のため市原SAで15分ほど 休憩し、17:50に我が家に到着。
天候に恵まれ、山の温泉にも入れて良い山行だった。
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