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記録ID: 331553
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無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

[南アの巨人たち★2日目]熊の平≫塩見岳≫三伏峠≫小河内岳

2013年08月15日(木) [日帰り]
 - 拍手
GPS
11:20
距離
18.4km
登り
1,564m
下り
1,363m

コースタイム

3:55熊の平小屋
4:55竜尾見晴
6:25北荒川岳
8:25塩見岳(東峰)
11:47三伏峠着
12:26三伏峠分岐発
13:35烏帽子岳
15:15小河内岳避難小屋

合計時間: 11時間20分
合計距離: 18.43km
最高点の標高: 3000m
最低点の標高: 2483m
累積標高(上り): 1350m
累積標高(下り): 1159m
天候 朝もや→晴→くもり→雷雨→一時雹→くもり
過去天気図(気象庁) 2013年08月の天気図
アクセス
2日目がはじまった!

新蛇抜山手前竜尾見晴から昨日見ることができなかった、塩見岳のカブトが朝もやの中から現われた。
テンションが上がり始める
2013年08月18日 07:13撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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8/18 7:13
2日目がはじまった!

新蛇抜山手前竜尾見晴から昨日見ることができなかった、塩見岳のカブトが朝もやの中から現われた。
テンションが上がり始める
北荒川岳へ到着。
まだ完全に靄が晴れてはいなかった。
2013年08月18日 07:11撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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8/18 7:11
北荒川岳へ到着。
まだ完全に靄が晴れてはいなかった。
そう思っているうちに靄が晴れてきた
2013年08月18日 07:10撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
8/18 7:10
そう思っているうちに靄が晴れてきた
昨年の「山と溪谷」6月号の特集を見て憧れていた塩見岳の雄姿が眼前に!
2013年08月18日 07:09撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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8/18 7:09
昨年の「山と溪谷」6月号の特集を見て憧れていた塩見岳の雄姿が眼前に!
この気流が作った靄のスクリーンに浮かび上がるのは…
2013年08月18日 07:07撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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8/18 7:07
この気流が作った靄のスクリーンに浮かび上がるのは…
2013年08月18日 07:06撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
8/18 7:06
ブロッケン現象!
初めて遭遇(というのか?)
2013年08月18日 07:04撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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ブロッケン現象!
初めて遭遇(というのか?)
いま見ても不思議
2013年08月18日 07:03撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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8/18 7:03
いま見ても不思議
北荒川岳崩壊地を巻いて再び稜線へ上がると完全に晴れていて、
さらにド〜〜ンっと塩様。
あの縁を登っていくのだよ
2013年08月18日 07:27撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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8/18 7:27
北荒川岳崩壊地を巻いて再び稜線へ上がると完全に晴れていて、
さらにド〜〜ンっと塩様。
あの縁を登っていくのだよ
縁の途中から振り返る。
右は雪投沢。
昔の全山縦走は間ノ岳〜農鳥〜池ノ沢に一回降りて、雪投沢から塩見岳へ登ったのだそう。(小河内岳小屋の河村さん談)
2013年08月18日 07:25撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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8/18 7:25
縁の途中から振り返る。
右は雪投沢。
昔の全山縦走は間ノ岳〜農鳥〜池ノ沢に一回降りて、雪投沢から塩見岳へ登ったのだそう。(小河内岳小屋の河村さん談)
蝙蝠尾根分岐手前から蝙蝠岳が現われた!
なんと美しいフォルム
2013年08月18日 07:22撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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8/18 7:22
蝙蝠尾根分岐手前から蝙蝠岳が現われた!
なんと美しいフォルム
また振り返った。
仙塩尾根と蝙蝠尾根の交わり具合がなんともいえない
2013年08月18日 07:22撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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8/18 7:22
また振り返った。
仙塩尾根と蝙蝠尾根の交わり具合がなんともいえない
塩見岳北俣尾根

正面奥に明日訪問予定の
荒川、悪沢両御大が見える
2013年08月18日 07:21撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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塩見岳北俣尾根

正面奥に明日訪問予定の
荒川、悪沢両御大が見える
蝙蝠岳
侵食前の若い山?これから南ア色に染められる?
染められてほしくないね
2013年08月18日 07:19撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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8/18 7:19
蝙蝠岳
侵食前の若い山?これから南ア色に染められる?
染められてほしくないね
塩見岳登頂!
西峰の山頂標識しか撮っていませんでした
2013年08月18日 07:19撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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8/18 7:19
塩見岳登頂!
西峰の山頂標識しか撮っていませんでした
塩見岳西稜最後の登りはカベでした。三伏峠からの登山者が多かったです
2013年08月18日 07:18撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
8/18 7:18
塩見岳西稜最後の登りはカベでした。三伏峠からの登山者が多かったです
塩見小屋も素晴らしい佇まいだ。
元気なアルバイトの女の子がてきぱきと働いていたのが印象に残る
2013年08月18日 07:17撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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8/18 7:17
塩見小屋も素晴らしい佇まいだ。
元気なアルバイトの女の子がてきぱきと働いていたのが印象に残る
塩見岳から三伏峠までにある本谷山の登りがジワリと効く。
三伏峠でいっぷく。
「トランスジャパンではお世話になりました!」という声が聞こえてきた。
スゲェ
2013年08月18日 07:15撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
8/18 7:15
塩見岳から三伏峠までにある本谷山の登りがジワリと効く。
三伏峠でいっぷく。
「トランスジャパンではお世話になりました!」という声が聞こえてきた。
スゲェ
三伏峠水場と荒川方面の分岐にて。
このころからガスが発達して、雨が降り始めた。
雨具を着込んだ
2013年08月18日 07:38撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
8/18 7:38
三伏峠水場と荒川方面の分岐にて。
このころからガスが発達して、雨が降り始めた。
雨具を着込んだ
烏帽子岳にて。
いったん雨は上がり蒸し暑いので脱いだ。
しかし、このあと凄いことになる
2013年08月18日 07:37撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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8/18 7:37
烏帽子岳にて。
いったん雨は上がり蒸し暑いので脱いだ。
しかし、このあと凄いことになる
小河内岳避難小屋にて。

いきなり飛んだのには理由があります。避難小屋にとっては恵みの雨となったようです。
この屋根と雨どいが大活躍か
2013年08月18日 07:36撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
8/18 7:36
小河内岳避難小屋にて。

いきなり飛んだのには理由があります。避難小屋にとっては恵みの雨となったようです。
この屋根と雨どいが大活躍か
大井川西俣
2013年08月18日 07:36撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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大井川西俣
小河内岳にて。
一瞬、悪沢岳が見えた
2013年08月18日 07:34撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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小河内岳にて。
一瞬、悪沢岳が見えた
前小河内岳は見えているが塩見岳は見えず
2013年08月18日 07:32撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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前小河内岳は見えているが塩見岳は見えず
撮影機器:

感想

[2日目の巨人:塩見岳 南アの自然現象に親しむ?]

2日目の朝は早かった。4:00前の出発。まだ暗いうえに、多めの朝露が裾を濡らすなかを行く。
これも同じ感想になるが、未知のエリアを暗いうえに朝靄のなかを進むというのは勿体ない。
基本的に樹林帯の中を進んでいくが、新蛇抜山付近の竜尾見晴という岩稜に立つと、
靄の中から鉄兜の影が見えた。ようやく塩見岳が姿を現した。
このあたりで明るくなっていくが、せっかく大井川東俣の対岸、白峰南嶺と並行していくのに、
意識しなかったこと、樹林帯歩きが多かったことで見ず仕舞いであったことも勿体ない。

北荒川岳への登りは地味にきいてくるところ。
だが登り切ったときの演出効果はすばらしい。ここで塩見岳がドカンと現れるのだ。
国土地理院の地形図ではこの北荒川岳を巻いていくルートのようだが、これでは塩見岳を楽しむことはできないだろう。
写真でも有名なポイントでもある。私たちが着いたころから朝靄が消えていったのも幸運だった。
北荒川岳は西側が崩壊し、切れ落ちている地形ということもあり、そこに靄が残り東から陽射しが降り注ぐ。
このような条件が重なり、ブロッケン現象を初めて体験することができた。なんとも不思議な感覚であった。

その後塩見岳へ取り付く。約400m登ることになる。ここも西側はガレている。
高度を上げて振り返ると、昨日から歩いてきた稜線が間ノ岳から続いている。なかなか歩いてきたように思った。
登り詰めると蝙蝠尾根との分岐点に着く。蝙蝠岳のきれいでゆるやかで左右対称の形に感心する。
南アは崩れた山だけではないのだ。
そこから40分ほど歩いてようやく塩見岳へ着いた。
南に荒川三山が見える。またそこまでいく稜線も見える。追っていくと三伏峠から本谷山…。
けっこう距離があるな、と思ってしまった。あまり長居できない。
山頂は三伏峠からの登山者で込み合っていた。思っていたより狭い山頂だった。
さて進むことにしよう。三伏側からの登山道、最後の登りはけっこうな壁であると思った。
落石も多いようなので慎重に歩きたい。
三伏峠までの道も、地味に登り返しがきいてくる。これこそが南アの縦走路であると思った。
しだいに雲が湧いてきた。三伏峠に着くころには雲が空を埋め尽くした。
このあたりからソロの男性が増えたように感じた。荒川方面からやってくる。鳥倉からも上がってくる。
トランスジャパンの選手をはじめ、トレラン風の人たちが多いように思った。
すごい人たちが集まってくる山域であるようだ。3年前と変わってきているイメージだ。
水場で補給していると、ついに雨が降り出した。
烏帽子岳についたころ、塩見岳のほうでゴロゴロと鳴りはじめた。ちょっとまずい。。
烏帽子岳から前小河内岳、小河内岳へと登り返しが続いていく。
加えて雷の動向が気になる。時折ハイマツ帯でしゃがみこむ。
小河内岳西斜面へ落雷。閃光とほぼ同時にパーンと音がした。雹が降ってきた。
小河内岳避難小屋が見えているというのにこの状況。
それでも荒川岳方面から単独男性が3人向かってきた。
向かう三伏峠方面に雷は移っているようななかをだ。
なんとか避難小屋へ滑り込んだ。
ほんとうに避難という形になってしまった。もともとこの小屋でお世話になる予定であったが。

気さくな管理人ご夫妻には厚くもてなしていただきました。
私たちが最初の「避難」客で、そのあと単独男性、ご夫婦1組、合計5人と「大入り」になったようだ。
管理人さんは塩見小屋を建てた方で、南アの生き字引という感じだ。いろいろと話を聞いてみたい。
自然光が届かなくなるとすなわち消灯、という原始的な1日の終わり方で、これもなかなか趣深かった。

[はじめての山、はじめての人に心躍るとき]

2日目は、行く先々で南アルプスのスケールの大きさに圧倒されることになりました。

朝靄の中から姿を現した荒々しい塩見岳。
源流部とは思えないほどに長大な大井川の源流部。
三伏峠までのアップダウンが果てしなく続く道。
そして、あっという間に私たちを飲み込んだ積乱雲。
試練の果てに、小河内岳避難小屋で出迎えてくださった河村さんご夫妻の懐の深さ。

都会では何気なく過ごしてきた一日がこんなにも変化に富んだものだったなんて!
油断しているとあっという間に過ぎ去っていく一瞬一瞬が、とても愛おしく感じられました。

さあ、次はどんな出来事に心を躍らせるのでしょうか。

3日目に続きます。

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