雌阿寒岳
北海道
nabekuni
その他2人 - GPS
- --:--
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 1,094m
- 下り
- 1,081m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 5:20
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 6:25
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2006年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
危険箇所なし。 |
| その他周辺情報 | 野中温泉 |
写真
拍手
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
飲料
ライター
地図（地形図）
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
テントマット
シェラフ
|
|---|---|
| 共同装備 |
調理用食材
調味料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ポール
テント
|
感想
9月2日 晴れ
君津0520-0550羽田空港0710-0850女満別空港0955-1305オンネトー国設野営場(走行距離：80km)
0400起床。3時間しか寝ていないので眠い。
朝食後、廣子に送ってもらい0520君津バスターミナル発アクアラインバスで羽田空港へ。今回同行の馬場��さん、永井さんは君津駅から乗ったので、車中で合流。
0710発のAIR DO 71便女満別空港行きはほぼ満席。出発時の女満別の天気は雨、気温15℃とのこと。
飛行中の天気は素晴らしく、窓際席だったので富士山、那須岳、蔵王、安達良山、鳥海山などが良く見えた。
女満別空港は晴れ。さすがに涼しい。空港のニッポンレンタカーのカウンターで書類を受け取り、マイクロバスで5分ほどの営業所へ。
「お任せコース」なので車種は当日まで不明だったが、車はランサーのセダン(1500cc)でなかなか良い。しかも5日間で24,740円と料金もとても安い。ただし、カーナビが電波で情報を受信するという珍しいタイプで 山間部ではナビゲーション出来ないというヘンテコなナビだった。
美幌のスポーツ品店でガスカートリッジ(EPIのみ)を、スーパー2軒で食材とクーラーバッグを購入し、ラーメン店で昼食のラーメンを食べた。
美幌から1時間ほどでオンネトーに到着。オンネトーはコバルトブルーの神秘的な湖で、とても美しい。湖畔からオンネトー越しに見る雌阿寒岳、阿寒富士も素晴らしい。
1305「オンネトー国設野営場」に到着。女満別空港からの走行距離は約80kmだ。
「オンネトー国設野営場」は国設というにはこぢんまりしたキャンプ場だ。広い駐車場には車が約20台。キャンプ場にはボーイスカウトの団体が来ていた。
管理棟は無人で、管理人は1600までやってこない。トイレは暖房付で快適だ。
森の中の落ち葉の上にテントを設営。トイレ、水場に近く、ボーイスカウトのテントから遠い場所を選んだ。
オンネトー周辺にはお店や自販機が無いので、阿寒湖温泉にビールの買い出しに行った。
テントに戻り、オンネトー湖畔でまずビール。それからコーヒーを飲んでくつろいだ。
1600に管理人がやって来たので幕営料1人250円を支払った。管理棟には雌阿寒岳の登山規制が 9/1に解除された、との張り紙があった。管理人に聞くと、今年3/21の噴火以来全山登山禁止になっており、昨日解除されたばかりとのこと。3月の噴火の事は知っていたのでネットで入山規制の有無を調べていたが特に情報は無く、知らずに来てしまったが、ラッキーだった。
夕食は美幌で買った海の幸を入れた豪華な海鮮寄せ鍋だ。ホタテ、エビ、サケ、豚肉、椎茸、白菜・・・・ やっぱり旨い！
北海道は予想外に寒く、昼間でも日陰ではフリースが必要で、夜はフリース2枚でも少し寒い。
夜、キャンプ場の広場をキタキツネが歩いていた。キタキツネが媒介するエキノコックスの危険があるので生水の飲用は出来ないが、煮沸すれば大丈夫だ。
ボーイスカウトの団体の喧噪を心配したが、歌を数曲歌っただけで1900過ぎには静かになった。さすがに躾がしっかりしている。
2000就寝。吐く息が白い。
9月3日 晴れ
オンネトー国設野営場0545(55)0635雌阿寒温泉0635(35)0710三合目0715(1:25)0840雌阿寒岳0915(25)0940鞍部0940(30)1010阿寒富士1025(20)1045鞍部1045(30)1115五合目1125(45)1210オンネトー国設野営場(計5:25)
オンネトー国設野営場1245-1250野中温泉1330-1720清岳荘(走行距離：151km)
0400起床。曇り空だが寒くは無い。
朝食はレトルトご飯とレトルト丼の具。馬場��さんと私はカツとじ丼、永井さんは白飯とみそ汁とシンプルだ。食後はレギュラーコーヒー。
0540テントを出発。天気は晴れになっていた。オンネトー湖畔を反時計回りに行き、森を横切って約1時間で雌阿寒温泉に。雌阿寒温泉の登山口で登山者名簿に記入して入山。我々は今日18 パーティー目だった。
最初は森の中の緩やかな登りだったが、すぐに急登になった。4合目あたりからは這松帯となり展望が抜群で、オンネトーや道央の山々が素晴らしい。山頂で噴き上がるガスの音がゴーゴーともの凄く、ガス中毒が心配になる。
登山道にはケーブルが敷設されているが、火山活動観測用のものらしい。七合目の少し上の大きな岩にはGPS観測装置が設置されていた。
九合目で火口の縁に出て噴火口が覗ける。白い蒸気がゴーゴーと噴き上がり、赤い色をした火口湖「赤沼」が不気味だった。
九合目から10分ほどで1,499mの雌阿寒岳山頂に到着。去年雄阿寒岳に登っているので、これで阿寒岳完登だ。風もなく展望抜群の山頂でビールで乾杯する。
山頂からは阿寒湖、雄阿寒岳、阿寒富士などが素晴らしい。特に端正なコニーデ型の阿寒富士が美しい。それにしてもまん丸で青い水の火口湖「青沼」は不思議だ。
阿寒富士へはオンネトーからの登山道を一旦下り、八合目でオンネトーへの道と分かれて少し下った鞍部から登りになる。
阿寒富士の登山道は富士山の砂走りのような砂礫の登山道で、まさにミニ富士山だ。
阿寒富士の登りで犬2匹を連れた2人パーティーとすれ違った。
八合目から約30分で阿寒富士山頂に到着したが、この頃にはガスに包まれてしまった。山頂で休んでいるうちに時々晴れ間がのぞいた。
阿寒富士の下りは砂走りのように駆け下りて20分あまりで鞍部の分岐に到着した。
分岐からオンネトーに下るルートは七合目で雌阿寒岳からの登山道と合流した。七合目からはオンネトーを見ながらの快適な下りだ。
樹林帯に入ると急な下りになり、鞍部から1時間15分で野営場に戻った。
テントを撤収して雌阿寒温泉へ。雌阿寒温泉には野中温泉と野中温泉別館があり、野中温泉で汗を流した。内湯のみだがなかなか良い温泉だった。入浴料\200もリーズナブルだ。
温泉を出てから登山口の登山者名簿に下山の記録をしたが、今日の入山者は約60パーティーだった。
斜里岳に向かう途中、弟子屈(てしかが)の街で食料を買おうとしたが、弟子屈のスーパーは日曜日が定休日だった。信じられない！
弟子屈町には摩周駅があった。なかなかしゃれた駅だが、日曜日の日中だというのに人が1人もいなかったのはどうしたことか？
斜里岳の麓、清里町へ行く途中に摩周湖があるので、寄り道をした。「霧の摩周湖」として有名だが、今日は霧の無い摩周湖だった。布施明の歌った「霧の摩周湖」が大ヒットしたため、霧で有名になったが、実際の霧の頻度はそれほどでも無いらしい。摩周湖からは雄阿寒岳や屈斜路湖が良く見えた。
摩周湖は約7,000年前の噴火によって出来たカルデラ湖で、湖面の海抜は約355m。アイヌ語で 「カムイトー(神の湖)」というそうで、日本一の透明度(約20m)を誇るが、1931年には41.6mで世界最高の透明度だったそうだ。
清里の街からは斜里岳の端正な姿が素晴らしい。清里のAコープで食料とビールの買い出しをしてから今日の宿「清岳荘」に向かう。
清里町の市街地から清岳荘への道に入ると未舗装道路になり、5〜6km砂利道を走ると鉄筋コンクリート造りの立派な清岳荘が現れた。元々の清岳荘は2kmほど先にあったが、平成10年に火事で焼失 し、昨年この場所に新築された。駐車場は広いが、車は数台しかなかった。
オンネトーからの走行距離は約150km。
清岳荘に入ろうとしたが、入口は閉まっていた。しばらくすると犬の散歩に行っていた管理人が戻ってきてチェックイン。宿泊は素泊まりのみで料金は1人\1,500だ。今日の斜里岳入山者は 約150人とのこと。今夜の宿泊者は予約は我々3人のみだったが、単独行の人1人と夫婦連れがやって来て合計6人になった。
宿泊室は2階の広間で、テラスからはオホーツク海が見渡せてすばらしい。
清岳荘は再建する際に青少年の育成施設として予算を取ったらしく、宿泊室では無く、談話室や学習室という名目で造られており、まったく山小屋らしくない。
テラスのテーブルとベンチで夕暮れのオホーツク海を見ながら夕食。埼玉から来た清水さんという方と話をしながら楽しい夕食だ。
今夜の同宿者は3人。埼玉の和光から来た清水さんは8月に早期退職し、その 翌日から北海道に旅立ち、今日で10日目だそうだ。仙台、広島、福岡に転勤し、それぞれの土地で年間50回の山行をしていたが、北海道の山には登っていないので、今回北海道に来たとのこと 。百名山も北海道だけ残っていて、今回で完登するらしい。今日雌阿寒岳、明日斜里岳、明後日羅臼岳とこの3日間は我々と全く同じ行程だった。
もう一組の同宿者は洞爺湖温泉から来た門馬さん夫妻。ご主人は70歳代、奥さんも60歳代後半のようだが、年間50回も夫婦で山に登っているそうだ。私もああなりたいものだ。
2階の宿泊室は定員18名の広い板の間だが、今夜は6人だけ。部屋はほかに2階に定員15人の学習室、1階に定員10人の研修室があった。
2045就寝。
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