奥茶臼山〜長い、ガスで眺望なく〜


- GPS
- 08:59
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 1,138m
- 下り
- 1,132m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
土曜日に塩見岳、その後に余力があれば日曜日に近くのこの奥茶臼山に行こうと思っていましたが、塩見岳は私の足だと朝3時には出ないとその日のうちには下山できません。。
しかしながら、金曜日に家を出たのが24時過ぎ。。塩見岳の登山口まで6時間はかかります。さらに睡眠時間もない。。。
仕方なく土曜日に奥茶臼山に行き、日曜日に日帰り必須で塩見岳に行くことにしました。
■間もなくこの山に行かれる方へ
<ルート選択>
しらびそ峠からのピストン一択です。
西側の青木林道を前茶臼山ふもとまで12Km進んで、そこから奥茶臼山まで登るルートもあるようです。ヤマレコでそれっぽいルートをつけている方もいるようですが、現状ではバリエーションルートだと思います。
<危険個所>
ありません。ただ、やや長めの山行中、エスケープルートや小屋、水場がなく、人がいないので助けも期待できませんので、山行全体としては私が翌日に行った塩見岳などよりはるかに危険です。
尾高山から先は倒木が多く、倒木を乗り越えたり、回り込んだりとやや苦労しますが、そもそも倒木がある箇所の地形がなだらかなため、怪我につながるようなことはまずないと思います。倒木の先の道を見失うこともあると思いますが、ピンクテープはかなりの頻度でつけられていますので、元の場所に戻ってからピンクテープを探す、GPSログを見るなどすれば対応できると思います。
<駐車場>
登山口のあるしらびそ峠に10台ほど停められる駐車スペースがあります。
それほど賑わう山ではないと思いますし、ここから大沢山荘の廃墟を経由して大沢岳に直登する方もめったにいないと思いますので、スペースの心配はいらなそうです。
なお、しらびそ峠から車で3分程度のしらびそ高原 天の川(旧 ハイランドしらびそ)というホテルに駐車場がありますが、ホテルの付帯設備の扱い(夜間閉鎖)のため使わない方がいいと思います。
<携帯電話電波(断りない限りdocomoです)>
駐車場(しらびそ峠)は入りませんでしたが、駐車場から登山道を100mほど進んだところでは入りました。駐車場でも入る場所があったのかもしれません。
道中でもまれに入ることがありました。
<水場>
しらびそ高原 天の川に協力金タイプのトイレがあり、そこに水道がありました。飲めそうな気がしますが、特に何も書いてなかったと思います。
道中にはないと思います。
<トイレ>
しらびそ高原 天の川に協力金タイプのトイレがあります。
<小屋・テント場など>
ありません。
奥茶臼山の先100mほどのところに苔むした箇所が多かったため、雨の後だったので登山道が
<アイゼン・ピッケル等>
不要です。
<服装>
半袖で汗びっしょり。
■感想
<登山口まで>
今週末のメインである塩見岳が、私の脚力では日帰りできるかかなり怪しかったため、土曜日の朝3時に塩見岳に登り始め、日帰りできたら日曜日にこの奥茶臼山もついでに行っておこうという計画でしたが、、、
金曜日に家を車で出たのが夜中0時過ぎ。しかも瞼が閉じそうな状態。土曜日朝3時に塩見岳の登山口に着けないのは確定です。着いても、寝ないと歩けないですし。
仕方ないので、土曜日にこの奥茶臼山に行き、日曜日に塩見岳に行くことに。つまりは、塩見岳はなんとしても日帰りで帰ってくる必要が出てきました。
そればっかり気にしていたので、奥茶臼山のコースタイムさえ見ないまま、車中泊を途中はさみ、朝8時頃に登山口であるしらびそ峠に到着。
ここで、改めて自分の作成したヤマレコの登山計画を見ます。と、なんと10時間41分。経済学部で培った計算能力を活かすと、8+10.41=18.41。明日の塩見岳だけでなく今日の奥茶臼山さえ怪しくなってきました。。
誰かと一緒のときは、危険に巻き込めないのでさすがにここまで無計画ではないですが、でもさすがに酷いですね。とはいえ、ここまで来て登らないとそれはそれで「高速代・・・」と後悔するので、どこかで引き返すか、ヘッドライトに頼るかは後で考えるとして、ひとまず登り始めます。
駐車場横に林道があり、記録写真を撮ってから、封鎖しているチェーンを乗り越えて、先に進んでいきます。しばくして、次のマイルストーンまでの標高差とコースタイムをヤマレコの地図で確認します(これも、計画時に頭に叩き込んでおけ、と怒られそうですが)。
やらかしていました。GPS地図で計画していた道と違うところへ進んでいます。。。
気を取り直して、駐車場まで戻り、改めて登山スタートです。
(駐車場のすぐ下にある階段状の坂を登っていくのが正しい道です)
<しらびそ峠(駐車場)〜奥茶臼山>
しらびそ峠の駐車場には、先に1台の車が停まっていました。中にMTBっぽい自転車が入っていて、いかにも山登りをしてそうな方の車。たぶん、山中で会うんだろうなぁ、と思っていましたが、結局、山行中はどなたとも出会わず、下山時にもその車はそのままありました。大沢岳の方に向かった方なのでしょうか。。
登山口から、前尾高山、尾高山、奥尾高山の尾高シリーズを登っていきます。
尾高山までは、ハイキングコースと名打っているだけあって、ハイキングコースとも言える歩きやすい道を登っていきます。とはいっても、ずっと樹林帯で、この山行の売りのはずの南アルプス方面も完全にガスっていたため、同じような風景を見ながらひたすら歩く感じです。
明日の塩見岳を3時に登り始めるためにそれまでにどうすればいいのか、とか、仕事のあれやこれやなどもはや心この山にあらず状態で順調に登っていきます。
尾高山からは、他の方の日記にも書かれているとおり、倒木と苔むした野原の中を歩きます。尾高山の標高が2212.9m、最終目的地の1つ前である岩本山の標高が2269mとほとんど変わらず、多少のアップダウンを繰り返しながらも、登山というよりハイキングコースのような雰囲気です。
苔むした野原は、まるでモネの絵のような美しさですが、それもずっと同じ景色ばかりだとすぐに飽きてきます。すぐに、この山とは関係のないことばかり考えながら歩きだします。
山頂の少し前(2354mピークのあたりだったと思います)で、樹林の間から左前にもっこりとした奥茶臼山が時々見えます。見るからに眺望が期待できなさそうです。
案の定、山頂は眺望がありませんでした。標識も木に括りつけられたあれです。
<奥茶臼山のちょっと先>
山頂の100mほど先に伐採跡があって眺望がよいとのことなので、やや急坂となっているところを降りてみます。
降りてみると、少し開けた場所があります。インターネットで調べてみると、木材集積場跡と書いてあるサイトもありました。
ここは、眺望の前に色々とゴミが散らかっています。トタンが何ヶ所かに散らばっていますので、伐採の時に使用した小屋跡ではないでしょうか。また、伐採現場でおなじみのワイヤーロープも転がっています。
肝心の見晴らしは、確かに南アルプス方面は伐採跡のために見やすく、雲の合間から一瞬だけ山々の一部が顔を出す様子が見れました。(が、目が悪いのか頭が悪いのか、どの山が何なのかほとんど分からず・・・)
その場でうろうろしていると、この日記の代表写真に掲載したテレビが! この日の山行で自分の中で一番盛り上がった瞬間でした。(だったら、博物館行った方がいいのか・・)
この原型をとどめまくっているテレビがどこのメーカーのものか見てみましたが分かりませんでした。普通に考えると伐採現場で使っていたものとなりますが、あまりにも綺麗すぎる気もしますね。
ひと時の探検を済ませ、休憩も済ませて、下山です。
<奥茶臼山〜しらびそ峠(駐車場)>
行きと同じです。
ただ、いくつものピークを越えていくのですが、どの山もピーク直前に標高差60mほどのそこそこの急登があります。これが地味に肉体と精神に来ます。風景は変わり映えがなく、しかも行きと同じ。
行きとの違いといえば、鹿や鹿の鳴き声と何度か遭遇したことくらい。鹿がいるということは熊もいそうな気がして、笛をピーピー鳴らして臆病風を吹かせながら歩きます。
ということで、17時過ぎに駐車場へ到着です。
駐車場では、さらに2台の車が増えて、3人の方がいらっしゃいました。
色々お話しましたが、よくよく考えると自分の山行の話ばかりしていて、何のために3人の方がしらびそ峠にいるのか聞きそびれました。オートキャンプをするような雰囲気でしたが、そのうちお一人はプリウスで、できるのかな。。。
以上でしらびそ峠の駐車場を後にし、やや気の重い翌日の塩見岳登山の準備を始めます。
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