奥利根 水長沢〜文殊沢〜楢俣川沢種沢下降 平ヶ岳 至仏山
- GPS
- 56:00
- 距離
- 25.9km
- 登り
- 1,313m
- 下り
- 1,435m
コースタイム
8/11 5:50C1〜文殊沢〜南沢〜12:30コル〜楢俣川沢種沢下降〜16:10中ノ沢出合二俣付近C2
8/12 6:50C2〜本流下降〜10:20楢俣湖林道〜13:40湯ノ小屋温泉
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
文殊沢1200m付近に雪渓(スノーブリッジ)2か所 沢種沢1420m屈曲点付近に雪渓(全長400m程) |
写真
感想
今回は山岳会の夏合宿、5つのパーティで奥利根を攻めるという計画だ。我々は3人パーティ、大ベテランのOさんと新人のK君だ。
■8/10
初日、地元の民宿の方にモータボートを出してもらい、矢木沢ダムの上を走る。冷たい湖上の風を裂いて走るエンジン2基のボートは極めて爽快。
片道15,000円を出す価値はある。
さて、渇水で水が少ないので、割沢あたりでボートを下りて、水長沢出合いまではバックウォーターを歩く。
水長沢に着くと、アブの歓迎を受ける。それ程多くないと聞いていたが、一人当たり30匹は付き添ってくれたようだ。
ゴルジュ帯入口の滝は右壁ルンゼから巻く。この取り付きが泥壁でちょっといやらしい。そのまま高巻いて、滝から続くゴルジュ帯を全部巻いた。
最後は懸垂で沢床に降り立つ。巻きの踏み跡は皆無、今年この沢に入ったのは我々が初めてなんだろう。いい感じである。
途中、竿を出すも、魚止以降に魚影はなかった。
12時半、文殊沢との二俣で幕を張った。
■8/11
4時半起床、汁ビーフンを食べて5時50分出発。出発して10分、文神の滝に突き当たる。この滝は3段50mくらいだ。
我々は少し戻って直前の小滝手前の右岸から巻きを開始。30分弱をかけて滝上部の落ち口に懸垂なしで降り立つ。
その先に10m程の滝があり、これはロープを出して直登するも容易だった。
その先30分ほどで、瘴気のごとく霧が立ち込める先に、いよいよ雪渓が登場する。
出口が見えない暗い洞穴を覗き、これから延々と続くであろう巻きの薮漕ぎを覚悟した。
右岸を巻くと、その雪渓は150m程の長さだった。懸垂で沢床に降り立つと、しばらく先にもう一つ雪渓が見えるが、
これは短く安定していたので、一人ずつ潜り抜けた。
奥の二俣を過ぎると、いよいよ源頭の様相を呈してくる。後を振り返ると、大きな尾根の向こうに平ヶ岳が見える。
12時に別の班との定時交信。
各班とも雪渓はそれ程でもなく、順調に進んでいるようだ。交信を終えると稜線まで残りの標高差100mをどんどん詰め上げる。
この沢は水が豊富で、残り50mを切っても水が流れていた。
12時30分に稜線到達。赤倉岳のコルに出る予定だったが1本間違えたようで、コルより少し上に出た。
すぐに下降に入る。笹を漕ぎ下っていると、沢地形に突き当たるが、何ともう水がジャバジャバ流れている。
詰め上げ前に水を汲んだのだが、その必要はなかったようだ。
その先10m滝を懸垂して降りると、崩壊した雪渓が100mほど続くセクションに出た。ここは一人ずつスノーブロックの上を越える。
その後は地図上のゴルジュ地形に入るが、難しいところはなく、順調に下っていく。
容易にテン場まで行けるかと思った矢先、沢が屈曲する1420m地点で、予想外に雪渓が現れる。ここは左岸を巻くことにする。
巻きの途中から雪渓を見下ろすと、相当先まで続いている。途中、雪渓上に降り立つ。そこから300m程歩き、右岸の砂壁をヘツって沢床に戻った。
この砂壁がボロボロで、今回で一番いやらしい所だった。
これを過ぎれば、もう雪渓は現れない。釜に魚影が走るので、竿を出しながら下る。16時頃、中ノ沢出合手前に快適なテン場があるので、ここを今夜の宿とした。
夕食は和風ミネストローネのスープパスタ。焚火を楽しみ、20時半就寝。
■8/12
4時半起床、うどんの朝食後、竿を出すとすぐにヒット。すぐさま岩魚汁を作る。6時50分出発。
この先、難しいところは全くない。ルンルン気分でどんどん下る。
石の上を飛んで下っていくが、だんだんぬめるようになってきて、何度か尻餅。
天気も良いし快適快適。
途中、10m程の滝があるがすぐ横の左岸の支沢に巻き道がついている。
10時20分、狩小屋沢出合い手前の左岸に踏み後が付いており、そこから林道へ上がる。
暑い暑い湖岸林道を歩き、途中山道をショートカットして湯ノ小屋温泉に到着。
バスを使って車を回収し、帰路に着いた。
水長沢、楢俣川ともに明るい渓相で、適度な難易度の3級で良い沢だった。でも、もう少し魚がいるといいなあ。
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