鳥海山


- GPS
- 32:00
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 1,243m
- 下り
- 1,387m
コースタイム
鉾立9:52−尾根渡り(県境)10:23−(休憩10:25/10:39)−賽ノ河原11:12/11:15−(休憩11:20/11:32)−御浜小屋11:55/12:20−御田ヶ原12:33−御田ヶ原分岐12:44/12:48−七五三掛13:19−雪渓のほとり13:34/13:46−(休憩14:17/14:27)−(休憩14:58/15:09)−御室小屋15:17/15:40−新山16:15/16:40−御室小屋17:00
15日
御室小屋6:23−七高山6:43/6:53−行者岳7:13−伏拝岳7:26/7:30−文殊岳7:53−七五三掛8:19−八丁坂8:37−御田ヶ原分岐8:43/9:06−鳥海湖(万助道への分岐)9:22−長坂道との合流点9:39/9:44−長坂道の吹浦口への分岐(岩峰の直下)9:48−吹浦口との合流点9:56/10:06−河原宿10:10−見晴台10:47/10:57−大平登山口11:27−大平山荘11:45
天候 | 14日 晴れ一時曇 15日 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
●バス時刻表http://www.shonaikotsu.jp/local_bus/time_table/s05_hokotate.html ●往路バス:酒田バスターミナル8:20→鉾立9:35 ・酒田駅の建物を出て右側、線路に平行な道路に酒田駅前のバス停がある。さらにその道路に沿って5分ぐらい歩くとバスターミナルがある(どちらから乗っても同じ)。 ●復路バス:大平山荘13:05→吹浦港前13:34 ・大平登山口にもバス停はあったが、バスまで時間があったため大平山荘まで歩いた。約20分。山荘には日帰り風呂や食堂などがあり、いち早く汗を洗い流すことができた。 ・バス時刻表だと大平山荘〜鉾立は5分となっているが、実際にはもう少しかかるようだ。バスは大平山荘を5分程度遅れて出発。 ・吹浦港前バス停からJR吹浦駅までは徒歩5分程度。駅13:37発の酒田行き電車に乗るべく、バスを降りてダッシュしたが駅までの道に迷い、乗れなかった…。バス停は国道345号線沿い(吹浦郵便局の線路の反対側)。バス停から踏切を渡って直進、つきあたりを右に曲がり、少し行くと右側奥に駅舎があった。国道345号線側からは駅に入れない。吹浦駅は無人駅で自動販売機ぐらいしかない。飲食店も駅前には無い(付近を探せばあったのかもしれないが、期待できなさそうな雰囲気)。 ・吹浦港前の次のバス停の西浜は、「鳥海温泉保養センターあぽん西浜」の最寄。(ここで風呂に入った後に吹浦駅まで歩いて15:08発の電車に乗る、ということでも良かったかな) ・東京への帰路の陸羽西線の列車内で、同じバスに乗っていた人に会った。バスは酒田駅着13:58の予定であったが、渋滞のため遅れ酒田駅発14:00新庄行き列車に乗るのは無理であったとのこと。(バスの時間を少し早く設定してくれれば吹浦駅にせよ酒田駅にせよ接続良く列車に乗れるのに・・・) |
コース状況/ 危険箇所等 |
・舗装や石畳、木道など整備されている割合が高く(特に登山口〜御田ヶ原分岐)、全体的に歩きやすかったように思う。 ・鉾立側は登山口付近から森林限界を超えているため、日差しが直接当たる。大平側は登山口〜見晴台付近は樹林帯の中。 ・七五三掛付近は登山道が狭く片側が切れているところがある。 ・七五三掛から千蛇谷に下りていくと雪渓を渡る。雪渓をそのまま登っていく人もいた。ただし雪渓の距離はそこそこ長い。アイゼンなしなら通常の登山道を通ったほうが無難と思われる。 ・御室小屋〜新山は岩をよじ登る。ピークっぽいところがいくつかあるため、登っているとどこが頂上かわかりにくい。また、岩にペンキの目印は付けられていたが目印が小屋に戻る別ルートを示しているケースもあり、迷いやすそうに思った。 ・日の入は御室小屋からでも見える。日の出を見るには七高山〜外輪山まで出るべき。新山は山頂が狭く数人しか立てないのに加え、暗い中を岩をよじ登っていく必要があるため、避けたほうが無難と思われる。影鳥海は御室小屋からでも見える。 ・御室小屋〜七高山間も雪渓を渡る場所あり。 ・御室小屋から行者岳へ直接登る道は通行止になっていた。 ・外輪山側も一部片側が切れているところはあるが歩きやすい道。 ・御田ヶ原分岐からは御浜小屋を通らず鳥海湖のほとりを通る。歩く人は少なかったが、木道が整備され、また花もたくさん咲いている。アップダウンも扇子森に登るのに比べたら目立たなく快適な歩きを楽しめる。小屋に寄る目的がなく大平口に下山するのであればオススメ。(鉾立に下山する場合は、御浜小屋まで登る、または河原宿→賽ノ河原まで雪渓上を歩くのいずれかが必要なので、人気がなかったのかもしれないが…) ・登山ポストは鉾立/大平とも有。 ・山小屋や休憩場所など所々で携帯(au)の電波は立ったが、あまり安定はしていなかった。たまに、運がよければメールの送受信ができる、という感じ。 ・小屋の方曰く、水場は無いとのこと(雪渓付近に雪解け水はあったが飲めないということか)。飲み水は小屋にてペットボトル水500ml(500円)を購入可能。小屋には生ビール(1000円)や缶ビール、ジュース類350ml缶もあった。 |
写真
感想
お盆休みに今年最初の登山。最近の運動不足+体重増もあるし猛暑でもあるので、無理がない行程で山中1泊程度で登れる山を候補に。そのうち、天気が良さそうだった鳥海山に行くことにした。東北の山はあまり登ったことがなかったし。
当初、寝台特急あけぼので象潟まで行こうと思っていた(8/13の昼頃ネットで調べる限り空席もあった)が、いざ窓口で購入しようとしたら満席になってしまっていたため、上越新幹線+いなほで前日に酒田に入った。
バスターミナル付近のコンビニで食料を購入し、バスで鉾立へ。霞んでいてバスから鳥海山は良く見えなかった。鉾立に到着すると駐車場には多数の車が。これが全部鳥海山に登っているとなると山頂の小屋は大混雑か?と一瞬心配したが、鉾立付近の登山道には山頂までは行きそうにない軽装の家族連れも多かったので、まあ大丈夫なのかな?と思い直す。日帰り登山の人も多そう。
鉾立はすでに樹林帯の上側。日に照らされて暑いが、足元が舗装や石畳で整備されており、勾配もそれほどキツくはない。雪渓も所々にあり、東北の山を実感しながら登っていく。
ほどなくして御浜小屋へ到着。鳥海湖も見えた。このあたりから天気は晴れたり曇ったりという感じになっていた。
御浜小屋から七五三掛の手前までも快適な道、花も楽しみながら歩けた。七五三掛から千蛇谷コースへ入ると一旦雪渓を渡るために下り、雪渓を渡ったあとにまた登っていく。ここの下りが効いたのか、その後の登りが今までに比べて急なためか、急に疲れが出てくる。風もそれほど無く、曇って日が隠れたほうが少し楽に感じる。何度か休憩を繰り返し、やっと御室小屋に到着。
小屋に到着する直前はバテてしまっていたため、今日はもう新山には行かないぞ、休んでやる!と思っていたが、御室小屋に着いて荷物を降ろし生ビールを飲んだら体が軽くなり、新山まで行ってみる気力が出てきた。
御室小屋から新山は岩の道で、3点確保しながら登っていく。どこが頂上か少しわかりにくく迷ってしまったが、何とか山頂へ到着。山頂は狭く数人分のスペースしかなかったが、自分の他に1人しかいなかったためゆっくりと時間を過ごせた。
その後御室小屋へ戻る。途中、新山に登る年配者に道を尋ねられたが、東北弁で良く聞き取れず…。これも東北の山に登っていると実感した瞬間。
小屋に到着して外でゆっくりしていると、テレビカメラを持った人たちが降りてきた。ちょうど撮影中で自分は少し邪魔をしてしまったらしく「撮り直します」という声が聞こえてきた。後で小屋の方が、彼らはNHKのにっぽん百名山の取材班だと教えてくれた。
夕食は17:40〜。その後小屋の前から夕陽が沈むのを眺めた。先ほどの取材班も夕陽を狙っていたが、途中で今日はイマイチと諦めたのか、日が落ちる前に小屋に戻って行った。太陽が見えないわけではなかったのだが、最高の映像を取りたい彼らにとっては、霞み具合や雲の量とのバランスがよくなかったのかな。
その後小屋に戻って寝る。狭いというほどではなかったが、そこそこ埋まっている。イビキの大合唱があったり、3時ごろ日の出を見るために起床した方々のうちの一部が、寝ている人たちにかまわず普通に会話していたのもあって、残念ながらあまりよく寝られなかった。
4時半すぎに起床し小屋の前で影鳥海を待つ。どんな感じでどの方向に見えるのかなーと思いながらボーっとしていると、5時すぎごろに吹浦方向の海にぼやっと大きな山の形の影が見えた。これが影鳥海か!霞のため山雑誌に載るようにはっきりと、というわけにはいかなかったが、間違いなく影鳥海を写真におさめることはできた。山頂付近の山小屋に泊まってよかった!(ちなみに七高山からは日の出も影鳥海も見えるが、朝食時間の5:40までに小屋に戻る必要があるため、影鳥海は下りながらあわただしく見ることになる。自分は影鳥海をしっかり見たかったので、七高山に行かなかった。影鳥海の背景となる景色も含めて考えると七高山のほうが良かったのかもしれないけれど。時間に縛られないために朝食を頼まないほうがよかったのかな。)
朝食後、準備をして登山靴をはこうとしたら、紐を通す金具が1つ外れてしまった・・・。この登山靴(キャラバン製)、以前も金具が外れた前科がある。またか!?という感じ。靴の設計が悪いんだろうか。
気を取り直して、七高山〜外輪山へ。外輪山に出ると東側には朝日に映える山々。風は少し強いが天気は良い。昨日千蛇谷側から見たときは高度感があって危険なように見えたが、実際にはそんなことはなく(一部を除き)、快適な山歩きが楽しめた。
御田ヶ原分岐からは鳥海湖経由で下る。花畑もきれいでこのあたりも歩きやすい。しかし、下りで足のつま先が痛くなってきていた。時折、声が出てしまうほどの痛みを感じつつも、何とか我慢しながらひたすら下りていく。靴が合っていないからなのかな、それとも靴下の問題か…。何とかコースタイム+休憩時間ぐらいの時間で大平登山口に到着できたが、痛くなければもっと楽しく歩けただろうと思う。せっかくのいい天気&いい景色だったのに!
今年初めての登山は、天候にも恵まれすばらしい景色や快適な登山道を楽しみながら無事に終えることができたが、靴や足元に対する課題が明確になってしまった登山でもあった。次回の山ではこの課題に対する改善案を試してみないといけないなと思った。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する