35/100 御嶽山(2018-07-15)
- GPS
- 05:32
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 1,573m
- 下り
- 1,562m
コースタイム
- 山行
- 5:06
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 5:30
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
感想
2014年のニュースは忘れない。
当時の私は山に全く興味が無かった。御嶽山すら読めなかったのだ(直前まで沖縄に住んでいたこともあり、「ウタキ」と読んでいたほどだ)。
百名山を始めてからも特に意識していなかった。
いずれはこの山に登るのだろう、それだけだ。
ところが2016年に「君の名は。」を観てからこの山に興味が湧いた。
劇中に出てくるこの世とあの世の境界線のモデルが御嶽山の四ノ池だったからである。
この映画は御嶽山噴火や東日本大震災を多少なりとも参考にしているとあり史実と虚実の融合に
余計に興味が湧いた。
ここから御嶽山噴火について数多の記事を読み、写真も見た。
そして今がそれがどうなっているのか。
中の湯温泉から登るとしばらくは木道を登る。
小屋を過ぎまた登ると視界が開けて来る。
おそらくは山岳信仰のものだろう、ここ周辺には大きな石仏がたくさん置いてある。
ハム太郎はなんだろうか。
独立峰ということもあってか雲が近い、この山にぶつかった空気によるものだろう。
そして夏の空にぴったりな御嶽ブルーが何とも美しい。
本当にこの山で悲劇は起こったのか、ここだけ見たら誰しもがそう思うだろう。
規制線の所まで登るため外輪山に向かって進む。
高度を稼ぐと噴火の凄まじさがわかった。
すでに廃屋となっている山小屋には噴石が残り穴も見られる。
二ノ池は噴火前の写真と比べて明らかに小さくなっているし、色も死んでいる。
すぐ隣では二ノ池が再建中だった。
だが噴火の生生しさを感じられたのはここまで。それ以外は通行止の登山道が幾つかあるものの
三ノ池は噴火前も変わっていないような青々しさだったし、夏ということもあって緑がよく映えていた。
そして四ノ池。祠がある岩場みたいなものは無いがこの小川とその先にある森のような場所は
映画そのものであった。
残念ながらロープが張ってあるため、「あの世」へ行くことはできない。
現実にはこの森にはクマが住んでいるという噂もあった。
この山は美しい。
恐ろしいという気配は感じなかった。
2014年も同じような状況だったのだろう。
そして突然噴火して一瞬にして地獄と化した。
つくづく自然とは残酷なものである。
ここで亡くなった方が大勢いるのは事実なのだ。
それでもこの山は何も無かったかのように四季を繰り返している。
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