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Yamareco

記録ID: 335489
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ハイキング
東北

【第三次三鎮作戦(福島編)】二ツ箭山【戊13.0】

2013年08月16日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:17
距離
5.7km
登り
552m
下り
544m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:03
休憩
0:14
合計
3:17
10:32
10:32
2
登山口分岐
10:34
10:34
22
尾根/沢コース分岐
10:56
10:56
54
11:50
11:54
7
12:01
12:06
22
12:28
12:28
2
足尾山分岐
12:30
12:33
2
12:35
12:35
11
足尾山分岐
12:46
12:48
1
12:49
12:49
11
桐ヶ丘方面分岐
13:00
13:00
21
月山新道分岐
13:21
13:21
13
登山口分岐
天候 晴れ 遠方霞む 暑い
過去天気図(気象庁) 2013年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
二ツ箭山入口駐車場
コース状況/
危険箇所等
道の状況:
尾根に登る30mの岩場はたまに死者も出る模様。
「一般コース」という標識があるからには一般でないコースがあるわけだが、そちらの方は歩く人もいないようで蜘蛛の巣と草薮が待ち構えるハードな道。
登山ポスト:
駐車場にあり。
二ツ箭山入口駐車場
2013年08月16日 10:17撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 10:17
二ツ箭山入口駐車場
山頂付近の放射線量は若干高かったようだ。しかし、ほんの数時間歩くだけならどうということはない。
2013年08月16日 10:17撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 10:17
山頂付近の放射線量は若干高かったようだ。しかし、ほんの数時間歩くだけならどうということはない。
入山記録箱。紙等用意されている。
2013年08月16日 10:20撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 10:20
入山記録箱。紙等用意されている。
二ツ箭山入口を表す石碑
2013年08月16日 10:21撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 10:21
二ツ箭山入口を表す石碑
しばらく車も通れるほどの道を進む。
2013年08月16日 10:23撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 10:23
しばらく車も通れるほどの道を進む。
修験堂のあった辺り
2013年08月16日 10:30撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 10:30
修験堂のあった辺り
月山経由で二ツ箭山にアプローチする道との分岐
2013年08月16日 10:32撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 10:32
月山経由で二ツ箭山にアプローチする道との分岐
石の転がる木立の道をちょっと行くと、
2013年08月16日 10:33撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 10:33
石の転がる木立の道をちょっと行くと、
尾根コースと沢コースの分岐
2013年08月16日 10:34撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 10:34
尾根コースと沢コースの分岐
岩場のはしり。ここに至る前に分岐があったが、直進するとさらに高巻く道になる模様。分岐を右折するとこの岩に至る。
2013年08月16日 10:38撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 10:38
岩場のはしり。ここに至る前に分岐があったが、直進するとさらに高巻く道になる模様。分岐を右折するとこの岩に至る。
御滝沢
2013年08月16日 10:44撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 10:44
御滝沢
沢沿いに上っていく。
2013年08月16日 10:46撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 10:46
沢沿いに上っていく。
苔むしている所は滑りやすい。
2013年08月16日 10:48撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 10:48
苔むしている所は滑りやすい。
綺麗な沢水
2013年08月16日 10:49撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 10:49
綺麗な沢水
小さな滝
2013年08月16日 10:52撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 10:52
小さな滝
岩場の補助は豊富。
2013年08月16日 10:52撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 10:52
岩場の補助は豊富。
〆張場
2013年08月16日 10:56撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 10:56
〆張場
傾斜が急になる。
2013年08月16日 10:58撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 10:58
傾斜が急になる。
気を引き締めねば。
2013年08月16日 10:59撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 10:59
気を引き締めねば。
二ツ箭山すなわち岩塊。
2013年08月16日 11:00撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 11:00
二ツ箭山すなわち岩塊。
鎖場の第一関門
2013年08月16日 11:01撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 11:01
鎖場の第一関門
尾根に登りきる。ちなみに、「一般コース」という標識があったので、、、
2013年08月16日 11:11撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 11:11
尾根に登りきる。ちなみに、「一般コース」という標識があったので、、、
一般じゃないコースがあるだろうと歩いていったら岩と祠あり。
2013年08月16日 11:15撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 11:15
一般じゃないコースがあるだろうと歩いていったら岩と祠あり。
岩上からの眺め
2013年08月16日 11:18撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 11:18
岩上からの眺め
霞んでいるのが残念。
2013年08月16日 11:21撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 11:21
霞んでいるのが残念。
岩場コースは藪と蜘蛛の巣の道。
2013年08月16日 11:27撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 11:27
岩場コースは藪と蜘蛛の巣の道。
この岩まで来たが、この先藪藪なので、一般コースに入る。
2013年08月16日 11:28撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 11:28
この岩まで来たが、この先藪藪なので、一般コースに入る。
右手奥が岩場コースで引き返した所。左端が一般コースでこちらは道が明瞭。
2013年08月16日 11:34撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 11:34
右手奥が岩場コースで引き返した所。左端が一般コースでこちらは道が明瞭。
男体山と女体山の鞍部に至る30mの岩場。
2013年08月16日 11:40撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 11:40
男体山と女体山の鞍部に至る30mの岩場。
男体山。こりゃあ登れないわと思っていたら、
2013年08月16日 11:44撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 11:44
男体山。こりゃあ登れないわと思っていたら、
白髭の老人に裏手に鎖が施されていると教えてもらった。
2013年08月16日 11:46撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 11:46
白髭の老人に裏手に鎖が施されていると教えてもらった。
イカロスの如く昇る。
2013年08月16日 11:47撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 11:47
イカロスの如く昇る。
男体山上
2013年08月16日 11:50撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 11:50
男体山上
男体山は岩なので、
2013年08月16日 11:51撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 11:51
男体山は岩なので、
霞や雲以外に展望を遮るもの無し。
2013年08月16日 11:52撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 11:52
霞や雲以外に展望を遮るもの無し。
男体山から女体山を望む。
2013年08月16日 11:52撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 11:52
男体山から女体山を望む。
男体山から月山
2013年08月16日 11:52撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 11:52
男体山から月山
平地はよく見えず。
2013年08月16日 11:52撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 11:52
平地はよく見えず。
男体山から下る。
2013年08月16日 11:53撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 11:53
男体山から下る。
今度は女体山へ。
2013年08月16日 11:58撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 11:58
今度は女体山へ。
女体山の岩峰と展望
2013年08月16日 12:00撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 12:00
女体山の岩峰と展望
女体山
2013年08月16日 12:01撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 12:01
女体山
標識より上に方位盤
2013年08月16日 12:01撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 12:01
標識より上に方位盤
女体山から正面が足尾山、左が二ツ箭山。
2013年08月16日 12:02撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 12:02
女体山から正面が足尾山、左が二ツ箭山。
屹兎屋山・猫鳴山方面
2013年08月16日 12:02撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 12:02
屹兎屋山・猫鳴山方面
海は見えず、心の目で感じる。
2013年08月16日 12:05撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 12:05
海は見えず、心の目で感じる。
女体山が男体山より高いのは珍しいのではないか。
2013年08月16日 12:06撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 12:06
女体山が男体山より高いのは珍しいのではないか。
山のあちこちに祠あり。足尾山に至る途中、第一の岩塊。
2013年08月16日 12:11撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 12:11
山のあちこちに祠あり。足尾山に至る途中、第一の岩塊。
第一の岩塊から第二の岩塊を望む。
2013年08月16日 12:13撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 12:13
第一の岩塊から第二の岩塊を望む。
岩場の樹林帯に光が射し込み幻想的な山歩きへ。
2013年08月16日 12:15撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 12:15
岩場の樹林帯に光が射し込み幻想的な山歩きへ。
第二の岩塊取り付き
2013年08月16日 12:17撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 12:17
第二の岩塊取り付き
第二の岩塊。
2013年08月16日 12:20撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 12:20
第二の岩塊。
第二の岩塊から、暫し同道した白髭老人に手を振る。
2013年08月16日 12:22撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 12:22
第二の岩塊から、暫し同道した白髭老人に手を振る。
第二の岩塊からの眺め
2013年08月16日 12:22撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 12:22
第二の岩塊からの眺め
足尾山へ。
2013年08月16日 12:22撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 12:22
足尾山へ。
たぶん、この辺りが足尾山の頂だろう。
2013年08月16日 12:26撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 12:26
たぶん、この辺りが足尾山の頂だろう。
岩から笹薮の道へ。
2013年08月16日 12:26撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 12:26
岩から笹薮の道へ。
足尾山分岐
2013年08月16日 12:28撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 12:28
足尾山分岐
二ツ箭山へ。
2013年08月16日 12:29撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 12:29
二ツ箭山へ。
二ツ箭山頂
2013年08月16日 12:33撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 12:33
二ツ箭山頂
笹薮の下り
2013年08月16日 12:39撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 12:39
笹薮の下り
月山
2013年08月16日 12:46撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 12:46
月山
月山から二ツ箭山へ至る岩の稜線を眺める。
2013年08月16日 12:47撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 12:47
月山から二ツ箭山へ至る岩の稜線を眺める。
月山から南西方面
2013年08月16日 12:47撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 12:47
月山から南西方面
駐車場方面へ。
2013年08月16日 12:49撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 12:49
駐車場方面へ。
大きな岩岩が、
2013年08月16日 12:50撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 12:50
大きな岩岩が、
次々と立ちはだかる。
2013年08月16日 12:51撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 12:51
次々と立ちはだかる。
熱くてクールな岩山であった。
2013年08月16日 12:52撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 12:52
熱くてクールな岩山であった。
岩間から涼しい風が吹いてくる。
2013年08月16日 12:55撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 12:55
岩間から涼しい風が吹いてくる。
木の根が走る急な下り。
2013年08月16日 12:56撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 12:56
木の根が走る急な下り。
岩もなお健在。
2013年08月16日 12:59撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 12:59
岩もなお健在。
月山新道分岐
2013年08月16日 13:00撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 13:00
月山新道分岐
道中のキノコ
2013年08月16日 13:12撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 13:12
道中のキノコ
登山口分岐に戻る。
2013年08月16日 13:21撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 13:21
登山口分岐に戻る。
祈りを捧げ、無事に戻ってこられた。真にありがたし。
2013年08月16日 13:32撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 13:32
祈りを捧げ、無事に戻ってこられた。真にありがたし。
駐車場に帰還。さすがに酷暑の昼間に来る人は少ない。
2013年08月16日 13:34撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 13:34
駐車場に帰還。さすがに酷暑の昼間に来る人は少ない。
二ツ箭山の近くで良い所を見つけた。
2013年08月16日 14:14撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 14:14
二ツ箭山の近くで良い所を見つけた。
それは、夏井川の渓谷美。
2013年08月16日 14:18撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 14:18
それは、夏井川の渓谷美。
篭場の滝
2013年08月16日 14:22撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 14:22
篭場の滝
紅葉の頃にでも来よう。
2013年08月16日 14:28撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 14:28
紅葉の頃にでも来よう。
この花を写真に収めた頃から雷鳴轟く。
2013年08月16日 15:53撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 15:53
この花を写真に収めた頃から雷鳴轟く。
次は、岩手だ。つづく。
2013年08月16日 15:53撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 15:53
次は、岩手だ。つづく。

感想

福島の大地よ、静かなれ
福島の海よ、平らかなれ
被災者の御霊よ、安らかなれ
福島の民よ、健やかなれ

東日本大震災において特に被害甚大であった岩手・宮城・福島の名立たる山の頂より被災者の御霊安らかなれと哀悼の誠を捧げるシリーズの第三弾。そして打ち止め。

『わすれない ふくしま』という映画がある。このタイトルに使われている言辞が好きではない。発言者の意図に関係なく、「わすれない」という言葉は明らかに震災がもはや過去のものであると言っているからである。それは自分自身の中でもあの時の感覚が薄れつつあることの裏返しでもあるのかもしれない。

震災直後の夏から三つの鎮めとして東北各地を回ってきたが、その最後の三年目は、やはり海側の山から哀悼の誠を捧げたいと選んだのが修験の山、二ツ箭山である。

駐車場に着いたが10時過ぎ。既に日が照って暑い。ちょっと歩くだけで顔中から汗がボロボロと溢れ、流れ落ちる。東北とはいっても南端、酷暑に変わりなく、700mの標高では気温の低下も期待できない。今思えばよくそんな日に行ったものだ。

沢沿いの道を若干滑りながら歩いていると、前を行く人が伸びる笹を刈りながら歩いている。地元の方か知らん、と思う間もなく〆張場である。
ここからいよいよ沢コースと尾根コースが分かれるのだが、尾根コースは最初から急登で、ただでさえ暑いのにさらに熱くなってかなわない。樹林帯で陽が直に当たらないのがせめてもの幸いか。

尾根に登ると、「一般コース」という標識がある。ということは、一般でないコースがあるということで、別に道が延びている。せっかく来たんだし、入ってみようと足を踏み入れる。すると若干の草薮と蜘蛛の巣をかいくぐった後に岩の祠があり、その上の岩から展望を楽しむことができた。その先も岩場コースを歩こうと思っていたのだが、笹薮はさらに茂り、蜘蛛の巣は年季が入ってぽいと投げた木の枝も受け止めるほど。ここ暫く誰も足を踏み入れていないのだ。嫌気がさして一般コースに下る。

すると、先ほど追い越した笹刈り老人が。二ツ箭山に詳しい方のようで、「一般じゃないコースに行っていました。」と言うと理解されたようである。笹刈りも岩場コースまでは手が回らないとのこと。恐らくお一人でされているのだろうから、山全域というのは難しいのだろう。
しばらく同道して岩場のことやルートについて教えていただいた。この場を借りて厚く御礼申し上げる。

草刈老人曰く、男体山と女体山の鞍部に至る30mの鎖場では先日も女性が亡くなったそうであるが、鎖を持たなくても上れるほどホールドが豊かである。怖さで言えば、より展望の開けている男体山・女体山への上りの方が怖かった。

女体山で草刈老人と別れ、二ツ箭山へ。正午を過ぎていよいよ暑くなり、二ツ箭山手前の足尾山への岩場上りをしている間に「このままでは危ない」と思う。暑さでやられて滑落などあり得そうだが、私は滑落するために福島に来たのではない。無事、二ツ箭山に至り、男体山と同様祈りを捧げる。

以降は、基本樹林帯の下りにつき、体がオーバーヒートすることも無く、分岐と木の根に気をつけながら下る。距離的には短いのかもしれないが、酷暑と相まって、内容の濃い山行であった。

かくして福島への鎮魂をメインとした旅は節目を迎えたわけだが、福島には素晴らしい景勝地がたくさんある。比較的近いこともあるし、紅葉や深緑を楽しみに何度でも訪れたい。そう思うのであった。

〜福島編・完〜

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