甲斐駒ケ岳に登った…けど展望ゼロだった。
- GPS
- 08:05
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 1,140m
- 下り
- 1,137m
コースタイム
天候 | 曇り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
仙流荘に無料大駐車場あり。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
甲斐駒ヶ岳。いつも違う山から見てばかり。でもついに登ってきた。
旧長谷村、現伊那市の仙流荘の6時の始発バスで北沢峠に向かう。
南アルプス林道は一般車通行止めなのでこのバスが頼り。
1台では乗りきれず、続行バスも出た。
北沢峠には予定より少し早く、6時40分に着いた。
準備体操をして、まずは双児山へ。樹林の中をひたすら登る。
しかし天気は曇り。
風も強くなってきた。
森林限界に出ると、西風をまともに受けた。
まわりは真っ白で何も見えない。
双児山に着くと、先行者が休んでいた。
駒津峰まで行ったが、強風で引き返してきたとのこと。
とりあえず自分も行ってみることにする。
駒津峰への尾根道は強風だった。
仙水峠に下ることも考えながら進む。
ところが…、駒津峰に着くと風は弱まっていた。
そのまま甲斐駒に進むことにした。
一旦急降下してヤセ尾根を進む。
六方石の巨岩地帯を過ぎると、直登コースと巻き道の分岐に出た。
ここは直登コースを進む。
大岩をつかんでよじ登る。本当に急登だ。
時々ガスが切れて眼下が見えるが、足もすくむような高さだ。
もう後戻りできないので、ひたすら登る。
1時間ほど登ると傾斜も緩くなり、山頂に着いた。
苦労して着いた甲斐駒ケ岳の山頂は、岩も空も真っ白で展望はゼロだった。
昨日登った奥秩父の北奥千丈岳からは、こっちががよく見えたのになぁ。
百名山なのに、人は誰もいない…と思ったら、岩かげに2人だけ休んでいた。
これから黒戸尾根を下ると言っていた。
この悪天候で登ってくる物好きなどあまりいないだろう。
北沢峠には人が多かったが、甲斐駒の山頂まで来る人は自分たちのほかにはいなかったみたいだ。
山頂で昼食にしようと思ったが、風が強まってきたので下山することにする。
下りは巻き道へ。
花崗岩の真っ白な砂礫の滑りやすい道を下る。
所々に赤いプレートが設置されていて、これを目印に進む。
今日のような悪天候ではこうした目印がなければ迷いやすい地形だ。
時折ガスが切れて摩利支天の岩峰が見える。行ってみたいが今日は諦めた。
このとき、突風で帽子を飛ばされた。気がついた時は我が帽子が上空を飛んでガスの中に消えて行ってしまった。
〰残念だが仕方ない。バンダナを頭に巻いて帽子代わりにする。
六方石まで戻り、大岩の陰で風を避けながら昼食にした。
体が温まると動きもよくなり、駒津峰にはすぐ着いた。
ここから、仙水峠に下る。
こっちの方が風が弱いと思っていたが、逆だった。
さっきよりも強い風が吹いている。
樹林帯の上部の木々は、風下にだけ枝を伸ばしていて、ここが常に強風にさらされていることがうかがえる。
ひたすら下ること1時間で仙水峠に着いた。
見上げると、摩利支天がものすごい迫力でそびえていた。
ここまで来ると風は止んでいたが、小雨がパラついてきた。
仙水峠付近は岩がゴロゴロした岩塊斜面になっていて、その谷間を登山道は北沢峠に下っている。
浮き石が多く、歩きづらい。それに濡れていて滑る。
樹林帯を下って行くと、仙水小屋があった。
ここの水場の水はとても美味しかった。
そこから30分ほど下ると突然開け、綺麗な建物が建っている。
新築となった北沢駒仙小屋だ。
ちょっと休んで行きたかったが、このときもう2時45分。
雨も急に強くなってきた。
北沢峠3時発の下山バスに乗りたかったので、早足で進む。
そして発車直前のバスに間に合った。
今日は終始ガスの中、何の展望もないまま登って降りてきてしまったので、山の印象というものがあまり残らなかった。
今度は晴れた日にゆっくり登ってみたいと思いながらバスにゆられ帰途についた。
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