ゼロ富士に挑戦 ( 59歳の誕生日を 日本の頂点で・・・)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 50.5km
- 登り
- 3,924m
- 下り
- 1,545m
コースタイム
- 山行
- 17:02
- 休憩
- 3:48
- 合計
- 20:50
休憩込みの時間
登り 18時間27分 (田子の浦〜剣ヶ峰)
降り 2時間54分 (剣ヶ峰〜富士宮口五合目 )
翌朝 5 時近くに、スマフォの電池切れ
運悪く、モバイルバッテリーのコード不良のため充電できず、
保存もできませんでしたので、すべてログは手書きです
時間は、逐一予定表に書き込んでいましたので正確です
剣ヶ峰までと、ゴールの富士宮5合目を記載いたしました
下山時の記録は取りませんでした
天候 | 晴れ、曇り、小雨、霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
問題点は何もありません ロードはひたすら登り続けます コンビニの最終は セブン 富士市大渕八王子町店 ロードの水場は 2か所 あります ☆ NINOMARU VILLAGE ☆ 表富士キャンプ場 夜に歩くと涼しいので、あまり水分を取らなくて済みます 今回 水が塚駐車場までの9時間近くで 2Lで足りました 2.3km程 距離は伸びますが 今回の私たちの様に車をデポすると 着替え、飲食物の補給など メリットが大きいと思います 富士宮口からの登山者で、下りも同じルートを使う人がいるようです 話をした二人から、御殿場コースを使って下山すると、 万が一途中で曲がる所が分からず真っすぐ進んでしまうと、 御殿場に降りてしまうから、それが心配で同じコースを下山する、 と二人とも同じ事を言っていました 私達は、御殿場コースを使いプリンスロードから下山しましたが しっかり道標がありますので、心配なく下山出来ますよ。 景色も宝永山が目の前に ど〜んと 最高です? |
予約できる山小屋 |
八合目池田館
御殿場口七合四勺・わらじ館
九合目万年雪山荘
九合五勺胸突山荘
頂上富士館
|
写真
バックのタワーはドラゴンタワー
登ると結構疲れます(笑)
霧と強風でメチャメチャ寒くて、ちょっと一息
息子は お汁粉 (600円)、私はホットミルク (500円) でホットタイム お腹にじわ〜っとしみ入りました。
小屋の中央で、炭を焚いていて、暖かかった‼
感想
*** 独り言です お聞き流しください ***
★ 登山前
こんなに迷う気持ちは、何時の頃ぶりだろうか・・・。
ゼロ富士、「言うは易し 行なうは難し」
どう考えても、やりたくない方に気持ちは傾く・・・。
10日前から、出発地、中継地、山頂の天気予報を
1日に10回近くチェックするようになり
予報が変わるたびに、一喜一憂
やめようかな〜、
でも言ったことだしな〜、
途中でやめて次回その続きでも良いのかな〜
行動するにあたって、弱気になる事は今までの自分にはなかったよな〜
そんな事を、ず〜と、何をするにつけても考える毎日・・・。
こんな葛藤を続け、胃が痛くなるほど悩みました
今回のゼロ富士にトライする経緯は、来年還暦を迎える記念に
登ってみようかな〜・・・。と気軽に考えたのが始まりです
しかし、調べれば調べるほど大変なことだと思い知らされました
そんな折、フェイスブックで知り合いになった
ゼロ富士を、73歳まで26年間続けた年配の方から
「歩ける内が人生です。ただ一度の人生、
できる時やりたい時やりましょう。挑戦してください。」
と背中を 【 ド〜ン 】 と押されました
また、先月ゼロ富士ならぬ、ゼロ富士ゼロ を
27時間かけて歩き通した22歳の息子が
「父さんがやるなら、付き合って一緒にやるよ・・・。」
こんなことから、もう後戻りはできないと観念して
来年とは言わず、今年の誕生日に決行することにしました。
★ 登山当日
当日昼前から、スタート地点から歩くコースの下見を車でしました
すると13時頃、村山道天照教林道交点 の辺りで一人の青年が歩いていました
彼は、朝 田子の浦を出発して、その夜は新6合目で泊り翌日頂上を目指すと!
「私も後を追いかけるから、どこかで逢えたらいいね・・・。」と言って別れました
彼とは翌朝 宝永山荘で出会う事になり、感慨深くエールの交換をしました
村山道天照教林道交点 から先は、通行止めのため、Uターンして
富士サファリパークまで大回りをして、有料道路(520円)を通って
14時過ぎ、車のデポ地点の 水が塚駐車場に到着しました
あ〜あっ 雨です・・・。
ここに至っても、迷いは晴れません
どうせ雨なら、今回はここまで35km歩いて止めにして
次回新たにこの地点から頂上を目指そうか・・・なんてね。
沼津に住んでいる息子に電話で連絡を取ると
「雨なら暑くなくて、歩くには絶好じゃん・・・と」
ダメだ〜 亜奴は完全に歩くモードに突入している
もう覚悟を決めるしかない?
この時に至って、やっと腹を括りました
息子が到着して荷物を載せ替え、田子の浦へ向かおうとしたら
横殴りの風と、バケツをひっくり返すような大雨が降りだしてきた‼
腹が決まったはずなのに、またまた、イヤダ虫がむくむくと・・・。
しかし息子は無頓着に「大丈夫、問題ないよっ」
えっ、どこからそんなお気楽な言葉が出てくるんだ・・・?
海へ海へと車を走らせると、あれれぇ〜・・・。
田子の浦に近くなると雨が上がり、薄く晴れ間が覗くように・・・。
★ 登山開始
起点の、ふじのくに田子の浦みなと公園に到着して
準備、体操、登山届の提出、
そして、ゼロ富士トライのゼッケンシールをバックに貼り
イザ山頂へ?
もう引き返せない、行くしかない、と諦めた・・・(泣)(笑)
天気予報では翌朝3時頃まで行先は全て雨マーク
こんな事アリカ〜。
ところが、何とナント、まともな雨に降られることも無く
ふじひのきパークから水が塚駐車場まで、
月明かりがあるものの、星が降るような良い天気でした
それにもまして驚いたのは、22時17分(後で調べたところ)
息子が突然、すごいっ? と叫んだので正面を見上げると
ものすごく大きな火球が、火の粉をまき散らしながら
花火のように、左から右へ流れていきました
(下記のユーチューブ動画で見られます)
https://www.youtube.com/watch?v=qkRKm0G0Oxw
これを見る事が出来ただけでも、この登山は大正解 ?
動画ではすごい光景は伝わらないと思いますが、
ものすごく、メチャメチャ感動しました
若いころからアウトドアばかりしている私でも、
これほど大きな火球は、生まれて初めての体験でした
村山道天昭教林道交点から表富士キャンプ場の通行止めの区間に
何か所か、低い所に土砂が流れ出て、雨上がりのためどろんこ状態!
道路一面にどろがあるため逃げようがなく、シューズはどろどろになりました
あと少しで通過・・・という所で、ズルっとやらかしました (泣) (笑)
富士スカイラインを通過時、夜中でまして通行止めなので、
車が来ない事を良いことに
息子に勧められ、乾いた路面を見つけて寝転んで、
手が届きそうな星を眺めながら休憩を取りました
背中がひんやりして、気持ちよかった〜。
こんなこと、生まれて初めての体験で、すごく新鮮でした
表富士キャンプ場の水場は、チョット分かり辛いですが
スタンプがある場所から、ぐるっと回りこんだ裏のところにあります
冷たくて美味しい水を頂けます。ありがたいことです‼
2 時近くに、水が塚駐車場に到着、
デポした車で着替えをし、靴も登山靴に履替え、軽く食事をし
水、食料を補給して、再出発しました
気が張り詰めているためか、眠気は全くありません
日が昇る頃から新七合目までは、すご〜く天気が良く
今まで見たことの無い様な、ものすごくキレイな景色を堪能できました
宝永山は特に感動しました‼
その後は、いつものお山のお約束、ガスガス、強風、サブ〜〜〜・・・。
何とか宝永山荘に着くと、時間が少し早かったので (5時32分)
うどんを食べたかったのですが、「コーヒーなら良いよ」
と言われコーヒーを飲んでのんびりくつろいでいたら、
「準備が出来たから、おうどんなら作れるよ」との掛け声に
即 「お願いします!」 と・・・。
体に温かい汁がしみわたり、弱った体に力がこみ上げてきました
息子は夜勤明けで付き合ってくれているので(つまり、2日間連続徹夜)、
15分ほど横になって寝ていました
おばちゃんとの話のなかで、今日は自分の誕生日で〜す
なんて話をしたら、山荘に泊まっていた女性が、
「気持ち、プレゼント、おめでとうございます」と言って、
行動食のクッキーを一つくれました
お〜・・・。見ず知らずの女性からプレゼントなんて・・・。
ステキな思い出が出来ました?(笑)
山荘を出ると、下界がクリアに見えて、出発点の田子の浦がくっきり
「こんなとこまで登ってきたんだ」と感慨無量でした‼
宝永山荘から頂上へと向かいますが、高度による酸素不足と疲労が積み重なり、思うように足が上がらず、歩くペースが予想通り 標準の 1.0 のスピードに落ちました
やはり、40キロ以上歩いた後の登山は、いつもと同じスピードとはいきません・・・。
息子といえば、同じ距離を歩いたとは全く思えない体力で、軽快に登山を続けている
こんなことを言う自分が情けないと思いつつ
「もう疲れて早くは歩けない」と息子に伝えました
先を歩く息子も気を使って、何度も立ち止まり私のペースを確認してくれました
山小屋ごとに休憩をとり、小屋と小屋の中間で1回休みをとる事にして頂上を目指しました
距離、タイム、を調べ上げて予定を立ててあるので
小屋の休憩の時に、次は何分に休む と息子に伝えておくと、
休めそうな所を見つけて、「ここで休もうか」と待っていてくれました
今までは、いつも自分が息子の心配をしてきたのに
今は息子が気を使ってくれていることが、奇妙に感慨深く
うれしくもあり、寂しくもある、複雑な気持ちになりました
11時近くに剣ヶ峰に登頂
長かった〜〜〜‼
徹夜で歩き続け、18時間27分 普段の生活では考えられない‼
気分がハイになっていて、他の登山者達と いつもより饒舌に会話をしました
今日が59歳の誕生日 と伝えると、みんな 「 おめでとうございます。」
とお祝いの言葉をくれました
なんだかすご〜く ホンワカした気分になりました
また、田子の浦から歩いたことを伝えると ビックリしていました
そうだよね〜〜〜。 自分でも信じられないんだから!!
★ 登山後
50時間以上かけて計画を練った賜物か、21時間45分の山行で
下山までの時間の狂いは45分のみ、ほぼスケジュール通り行動出来ました
予定外の山小屋で休憩を取らなければ、予定のオーバーは20分くらいかな
こんな経験、もうしないだろうな〜
こんな苦しい事、一生に一度で十分です‼
やり遂げた今 本当に成し遂げたのかどうか
信じられない不思議な感じです
やはり、何時も山を降りて思うことは同じ
山は疲れるから キライだ〜〜〜⁉(笑)
*** 長文のお付き合い ありがとうございました ***
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する