【戸川林道】リハビリ最終章ソロシステム独習トレ【モミソ岩】
神奈川県
souldoctor
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 407m
- 下り
- 403m
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| 天候 | 快晴！ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
作業車が入るということで林道進入自粛しました。林道の入口〜橋付近は駐車 しても大丈夫だよといわれたので橋の手前に路駐しました。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
★戸沢入口→モミソ岩 快適な林道を歩くコースです。増水の影響で林道が川になっている箇所が 数箇所ありました。モミソ岩へは新茅山荘を過ぎ、新茅ノ沢の橋手前の テープから水無川に降下します。 ★モミソ岩 別名「懸垂岩」と呼ばれる初心者〜初級者用のトレーニング岩場です。 プロテクションが多数あり、さまざまなルートを安全に楽しむことができます。 ハンガー、リングボルトに関してはぐらついているものはありませんでしたが、 RCCボルトはいくつか怪しいものがありました。プロテクションの状況は現場で 確認してください。 終了点は、立ち木(大木)が抜けたら岩場大崩落になるのでどのみち意味ない とは思いますが、自分は一応気休め程度に他の立木にも支点をとるように 心がけています。 残置シャックルは使い方を理解されている方のみ使用したほうがベターかと 思います。岩自体のコンディションで気になる箇所はありませんでした。 |
写真
今日使うギア達。最近は直径が小さい細引きがお気に入りです。5mm径の細引きがヘビーローテーション。いくら軽くても3mm径は落ちると不安・・・。
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テラスにて。支点�◆船廛襦璽献奪�までの距離＋スリング長さ分だけ落ちます。前回の墜落では支点からプルージックまでの長さの目測を誤りグラウンドフォール。
5
バックロープをセットして懸垂下降で出発点に戻ります。末端固定法はルート工作⇒懸垂⇒支点回収⇒リード細引き回収⇒バックロープ回収を繰り返して前進します。
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今はバケツがメインなのかな？8環装着。沢歩きでは下降器は持ち歩かずカラビナで降りてます。下降器落とした場合でもムンターヒッチ＋カラビナで代用OK。余計なギアは持たない方がいいです。
5
末端固定法は登り返しが面倒なので基本沢ではループ(デンスケ)です。考案した新しいシステムにトライ！ループは危険なのでぶっつけ本番はお勧めしません。
4
感想
体力リハビリと登攀リハビリを計画通り消化できましたので、今回はリハビリ
最終章”ソロシステムリハビリ”を行う為にモミソ懸垂岩に行ってきました。
モミソ懸垂岩は初心者向けロープワークや登攀トレーニング用の岩場で、
自分も若い頃何度もお世話になりました。懸垂下降のいろはを学ぶ入門岩
としてはアンカーも豊富にありますので便利な岩場です。
この歳になると、「いまさらトレーニング？・・・めんどくさい」という
気持ちになりがちですが、樅ノ木沢の墜落を経験した今では、そんな奢った
気持ちなどこれっぽっちもありません。
落ちた直接の原因は、アクロバティックな技を濡れ濡れのスラブで大胆に
繰り出したことに起因しています。しかし落ちた後のダメージを最低限に
とどめるソロシステム（バックアップ）にも不備があったのは事実です。
加齢とともに、筋力は衰え、反射神経も鈍くなってきます。これからは今まで
簡単に登れた滝も登れなくなるでしょう。春先に世附の沢で釣りをしている
最中に、なんてことはないゴーロで転倒して左肩を痛めたのはその前触れ
だったのかもしれません。
そうであるならば、なにかあった時のソロシステムの見直し・ブラッシュ
アップにはもっと真剣に取り組むべきではないだろうか？そう考えました。
登攀技術は、沢を歩いていればうまくなることはなくてもある程度技術
低下を遅らせることができますが、ソロシステムは定期的に時間を拠出
してトレーニングしなければどんどん運用のレベルは落ちていきます。
単独行なので滅多にロープは出さず危険な箇所は巻くことが多いものの、
年に一度くらいはどうしても直登したくなるときがあります。
「補助ロープはダイナミックと違ってそれほど伸びないだろう・・・。」
樅ノ木沢の失態は、特性も掴んでないのに新しいロープを実戦に投入し、
結果として墜落後、ロープが伸びてグランドフォール。ロープを送り出す
量の目測を完全に誤りました。心のどこかに奢りがあったのでしょう。
ギアを統制下においていれば、回避できた怪我でした。
今回ロープと会話し、ギアに親しみ、ソロシステムの手順と仕組みを反復
練習したことで、ようやくもとのレベルまで技能回復できたと思ってます。
今後も初心に帰り、クライミングの心技体を磨いていきたいと考えています。
【山行後記-ロープについて】
自分はクライミングロープではなく、細引きでソロ登高を行っています。
最近補助ロープなるものを導入しましたが、よく歩く2級〜3級程度の沢では
細引きがいまだにヘビーローテーションです。5mm径の細引きでも丁寧に
扱えば短い距離の懸垂下降も十分対応できるので、ロープの類は今の沢歩き
スタイルでは不要なのです。
とはいえ衝撃荷重が大きくなりがちなリードに伸びない細引きを使うことに
関して不安がまったくないとはいえません。スリング用の切り売り細引きは、
荷重数値が明記されているものの静荷重であり、摩擦熱が起きやすい懸垂
下降や墜落・落下に関わる動荷重ではありません。
この不安を払拭するには、自分で何度も使って確かめることが肝要で、
具体的に70kgの重量が、3mの高さから落下したら何センチ伸びるのか？
落下高さが2倍になったら伸びる量は比例拡大するのか？それとも異なるのか？
を事細かに掌握しておく必要があります。
細引きに関しては、長年使っているので知見はあるのですが、今年導入した
補助ロープはデータがまるでありませんでした。
やはり自分が使うクライミングギアに関してはしつこいくらい試し、
カラダの一部になるレベルまで馴染ませないといかんということを今回の
ダイブ評価で痛感した次第です。「ダイナミックザイルと比べて伸びない。」
というのは都市伝説でした。
一般的なロープの相違を下記備忘しておきたいと思います。昔は10.5mmの
シングルロープを愛用していましたが激重でした。1mあたり重量は70g弱
ありました。将来的に技術革新が進み、9.1mmのシングルロープが40g/mを
切れば即導入するのですが・・・。
■ダイナミックロープ伸び率(静荷重) シングル≧10%、ダブル・ツイン≧12%
シングルロープ：約9.1-12mm / 衝撃荷重≦12kN /重量53g-75g/m
ダブルロープ ：約8.1-9.1mm / 衝撃荷重≦8kN /重量42g-53g/m
ツインロープ ：約7.7-8mm / 衝撃荷重≦12kN /重量37g-42g/m
■スタティックロープ伸び率(静荷重) ≧5%
■墜落時のロープの流れや伸びはYoutubeで事例学習できます。ご参考まで。
http://www.youtube.com/watch?v=5yv2fsHNAo8&list=LLHPp9-NtpcXmLtDmRGuQytQ
落ちるときはデッドポイントでのランジギャンブルだけでなく、ロープを
クリップする時など他愛もない瞬間が多いです。注意が必要です。
樅ノ木沢CSのリベンジは黙ってやります。
それではみなさま安全で楽しいクライミングを！
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Tomolamo さん
souldoctorさん、こんにちは！
これはとても参考になるレコですね。
時間がかかることで面倒かも知れませんが、懸垂下降と登り返しによるソロクライミングの方法という観点でヤマノートにまとめていただくといいかも？とても写真が豊富なので参考になります。
プルージックは滑るときがありませんか？このまえ新しいザイルで使っていたら３重プルージックでも滑るときもあったのでよい工夫をしようかなと考えています。ユマールみたいなもんは大げさですが。
ソロクライミングは、何が正しいのか判断がつかないので方法論の
確立はちょっと難しいですね。クライミングの教科書読んでも
どこにもノウハウが書いてないので、自分の登り方がベストかどうか
自信は持てないです
クライミング行為は複数で安全を確保しながら楽しむスポーツという
認識がありますので、ソロクライミングの楽しさを広めようとした瞬間
アルパインを真面目にやっている方の地雷を踏みそうで怖いです
5mm細引きで懸垂下降？・・・この時点でアウト。
ソロシステムは慣れるとどこにもふらっと行けて面白いんですけどね
半固定（フリクションヒッチ）はプルージックが一番効くと思います。
効き過ぎるくらいなので片手では動かしづらいです。４重くらいでやって
みてはいかがでしょうか？ それか4mm以下の細いスリング使用。
頭から真っ逆さまに落ちていく垂壁のビッグウォールでなければ
ソロエイドとかサイレントパートナーのようなソロクライミング専用
ビレイデバイスはいらないと思います。
自分の場合は5mm径の細引きを使いはじめてから、グリグリやシャント
などは使い物にならなくなりました。どこにしまってあるかさえ忘れて
しまったくらいです。
懸垂のバックアップなどにシャントは便利ですが、プルージックや
マッシャーでも事足ります。便利だからと買ったタイブロックも今では
ロープが痛むので使ってません。
どんどん装備がシンプルになってきています
murrenさんも独習トレやられているので敬服しています。
お互い落ちないように楽しみましょうね〜
souldoctorさん
度々おじゃまします。
会社を休んでまで、クライミングの練習に打ち込む姿は
水を得た魚のように生き生きとしていますね！
私はクライミングのことは良くわかりませんが
ロープの特性を掴んでおくことが
命に関わるほど重要であることが良くわかりました。
それにしても
丹沢は綺麗ですね
ほとばしるフレッシュウォーターに私も癒されました。
実りある練習を終え、最後のフィナーレは中秋の名月！
soulさんの世界がどこまで広がって行くのか
目が離せなくなってきました！
どんどんシンプルになっていくというのは極度に同感です。
昔は遊びですが空中でプルージック登攀で登ったりとプルージックは完璧だったのですがアレという感じでしたので感覚がボケているのを感じました。
どっちにしても私の場合はゼロ付近まで落ちてからのウラシマ太郎的な再開なので楽しんでクライミングが出来るまでには先が遠いです。
でも、souldoctorさんの方法をケーススタディーのような勉強会的なノートか日記か何かでやってもらうとホント皆喜ぶと思うのですけどね。批判を恐れずに。
でも、確かに５ミリで懸垂というのは私は出来ないかも知れません。シュリンゲに乗るのなら問題ないですけどね。
まあ、ザイルの下を固定せずにロープの自重だけで片手で操作できるプルージックの方法を検討してみます。
いろいろと教えていただいてありがとうございます。
ELKさんこんばんは。
クライミングはある意味フライフィッシングのシューティングと
似ているところがあると思ってます
リズムがとても大事なんです
両手両足で４拍子。
頭の中でメトロノームがチクタクと動いています
たとえ小さな岩場でも芸術的なフライのシューティングのように
自分も美しいクライミングをしたいのです。
ロープワーク偏重のギア重視のクライミングではなく、もっと自然と
の一体感や息吹を感じたい。理想はギアに頼らないフリークライミング。
代償も大きいのでしょうが・・・。
おそらくELKさんとここらへんの想いは共感できるかと
Mountain remain unchanged Climb It!
良い週末を
最近の傾向として、装備が複雑になってきてるので自分もなかなか
ついていけてません
ギアの材質進化はありがたいのですが、過剰装備はクライミングの
機動力を下げてしまうので、安全を大幅に向上するギアか、自分が
絶対必要だと思うモノ以外の便利ギアは持たないようにしています。
murrenさんの経験があれば、スキーと同じで何回かゲレンデに
通えばすぐ元に戻るのではないでしょうか？
若い時に身につけた勘はなにかのきっかけでスイッチが入ると
いいますしね
次回南山男岩トレ楽しみにしてます
これ、ハイキング！になってるけどハイキングじゃないでしょー（笑）
でも、自由自在に岩登り降りが出来ると、釣りに限らず何かと役に立ちますよねー！
あんまりやってみたいとは思いませんが（ちょっとしか・笑）
釣りができるトコロにシュー！っと降りて行って釣りをする！ん〜憧れますね！
ただ、そんな場所は大体連続してそんな場所が続くんですよね
泉水谷でもやるんすか？？takeさんもビビってたりして？
テンカラ師匠さんおはようございます
いつもカテゴリー何にしようか悩むのですが、歩いた距離が長い方にしてます。
沢歩きが長ければ沢登り。稜線歩きが長ければハイキング
今回は林道ウォーキングが長かったのでハイキングにしちゃいました。
マルチピッチで高い岩登るときはアルパインですね。
泉水谷は林道に近いところからしか入渓したことありませんが、
フルで釣り上がっても面白そうですね
林道上から覗く限り険悪なゴルジュもあったような気が・・・。
必要であればロープ持って行きますよ〜
最後の大勝負に今からドキがムネムネしてます
ご指導ヨロシクお願いいたします。
モミソに行ったと聞いたので戸沢まで車で行ったのかと思いましたが、
さすがに高級車でダートな道は走りたくないですよね
それにしても素晴らしいレポです。
自分のような「クライミングど素人」にも(何となく）わかるような写真付きレポは本当にありがたいですね
沢を歩く前は、soulさんのレポは「ちんぷんかんぷん」な感じでしたが、自分も沢を歩くようになってsoulさんのレポは本当に役に立ってます。
ま、たまに別分野に脱線しますけどねー
昨日水ノ木沢行ってきましたよー
今まで歩いた沢の中で一番良かったです
isさんおはようございます
残念ながら車高7cmでは新茅の駐車場までは入れないんですよね〜
まあでも林道歩くの好きなので苦にはなりません。
モミソ懸垂岩は、ロープワーク等の確認には最適な壁なのでis隊の
トレーニングにも是非活用くださいね〜。自分でよければ何らかの
お手伝いはさせていただきます
水ノ木沢行ってきたんですね。アプローチはどこから？
地図読み番長is隊のアプローチはとても興味があります。
難しい滝場がないので退屈・・・という方もいますが、あそこは
なんとなく自分も好きです
魚がいることも理由のひとつですが、ゴーロ歩きのリズムが
カラダにあっているのです
水ノ木沢のレコ楽しみにしてます。
DWDW
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