焼石岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.0km
- 登り
- 981m
- 下り
- 979m
コースタイム
- 山行
- 8:21
- 休憩
- 2:36
- 合計
- 10:57
天候 | 曇りのちガス時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
○コース全般 中沼登山口からのコースに長い急坂はないので比較的楽に登れた。山頂部の広大な溶岩台地はなだらかな起伏しかなくて、各山頂もその中の丘のような感じだった。 ○中沼〜姥石平分岐 前日が雨だったためか、登山道が沢のようになっているところがあった。 ○焼石岳山頂〜変則十字路 まるでアルプスのように巨岩がゴロゴロしているところがあり、通過にやや手間取った。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
ガスコンロ
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感想
2021年08月27日【焼石岳】
今年の夏季休暇は東北の山へ行くことにした。東北の百名山はまだまだ未踏の山が多いけど、まずは21年前の2000年8月に雨天途中退却となって、ずっと思いが残ったままとなっていた二百名山の焼石岳に登った。
※2000年8月の山行記録
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2313607.html
前日、東京から車で移動して、ベースとなる横手市内のビジネスホテルに入った。
当日は未明に横手市内を出発。予定より遅れて5時に中沼登山口の駐車場に着いたが、予想に反して車は1台もいなかった。金曜日で平日だし、朝から一日強風で曇りの予報のためだろうか。それにしても二百名山にしてはハイカーが少な過ぎると感じた。
5時半前に曇り空の下、中沼登山口を出発。まだ暗い森の中を進んだ。晴れていればのっけから素晴らしい森の中を歩けるに違いない。
前半はなだらかで、後半はやや急な坂を登っていくと深い森に囲まれた中沼に出た。曇りのためか野鳥のさえずりもなくとても静かだった。焼石岳の方向は厚い雲に覆われて何も見えなかった。
中沼の湖畔を抜けると、雨上がりのためか、まるで湿原か小さな沢のようになったほぼ平坦な登山道が続いた。上沼の湖畔からも焼石岳の方向は厚い雲に覆われて何も見えなかった。
上沼からも相変わらず水浸しの登山道が続いた。つぶ沼コースの分岐からなだらかな登りに変わり、しばらく進むと銀名水に出た。ここでようやく高山で聞える野鳥のさえずりを聞くことができた。
銀名水をゆっくり味わう時間ももどかしく先に進んだ。背の高い樹木は姿を消して眺めが良くなったやや急な坂を登っていったが、周りの山並みはガスの切れ間から時々山腹が見えるだけだった。
並行する水量豊かな小さな沢に何度か出くわすうちに傾斜は緩み、草原の中になだらかな登山道が延々と続いた。姥石平で始めて腰を下ろして休んだ。晴れていれば焼石岳が目の前に見えるはずだが、ガスが深くて、何も見えなかった。直ぐ近くの泉水沼の湖面はなんとか見えていた。
ここら辺でソロの男性2人に抜かされた。山頂までの短い最後の登りも急坂ではなく、ゆっくり登るとほどなく焼石岳の山頂に着いた。強い西風が吹きすさび、深いガスに包まれていたので、足下の泉水沼すら見えなかった。登頂した証の自撮りだけ済ませて早々に南本内岳に向けて出発した。
山頂直下の短い急坂を下るとなだらかな草原の中を進んだ。ところどころに八ッ岳にあるような巨岩がゴロゴロしていて通り抜けるのに手間取った。
変則十字路から南本内岳へのルートに入ると道幅が狭くなったので、ここから先はハイカーが少ないことがうかがい知れた。
緩やかに起伏する広い稜線を進んでいくと小さな沼が現れた。ガスに包まれて強い西風が吹いていたが、なんとも言えない静かな雰囲気があった。
草原上の南本内岳の最高点を過ぎて、木道のある気持ちの良い草原?を進むとガスの中から池塘が現れた。尾根の東側の下にはきれいな草原も広がっていた。南本内岳の標識のある山頂はそのすぐ先にあった。
強い西風に変化はないが、ガスは時々薄れるので、山頂からは崖下に広がる草原?や東焼石岳から牛形山へ連なる山並みが見え隠れしていた。
誰もいない一人占めの山頂は去りがたいものがあったが、東焼石岳へ向けて来たルートを戻った。
変則十字路から焼石岳の東側を通り、東焼石岳の分岐まで進んだ。その手前あたりには地塘があるいい雰囲気の草原が段をなして広がっていた。
分岐から広い緩やかな稜線を登りながら振り返ると、焼石岳を覆っていたガスが時々薄れて、この日初めて焼石岳を見ることができた。さっきまでいた南本内岳も一瞬だったが姿を見せてくれた。
東焼石岳の山頂は裸地化されて広くなったところだった。焼石岳の西側は暗くて、そこからガスが湧いて強風に乗って、周りの山並みにかかっていたが、東焼石岳の山頂だけは、もうガスはかからくなっていて、頭上には抜けるような青空が見えていた。山頂の東側はガスが比較的少ないので、経塚山の方へ少し歩いてみると、隣りの六沢山のピークと鞍部にある3つの池が素晴らしい景観を見せてくれた。
山頂部にある3つのピークを含め、なだらかで広大な溶岩台地の山頂部を一通り歩くことができたのであとは下山するだけとなった。お湯を沸かしてカップ麺を食べながらのんびりしたかったが、現在時刻とコースの長さと自分の歩くペースを考えて、下山に移ることにした。
東焼石岳の分岐あたりまで戻ってくると、焼石岳の山頂に数人のハイカーがいるのが見えた。姥石平から下るにしたがって頭上の青空は広がって、気持ちも晴れやかになっていった。
銀名水から落葉樹の森に入っていった。ガスが漂っていた朝の森とは打って変わって、ブナなどの落葉樹の森は光に満ち溢れ、まるで別の森に迷い込んだようだった。野鳥の鳴き声とともに、朝はまったく聞こえなかった蝉の鳴き声も聞こえていた。
上沼と中沼はともに青空を移してその湖面は青く輝いていた。焼石岳の方を見ると西側の黒い雲はまだ居座っているようだった。
中沼駐車場に戻ると私の車のほかまだ3台の車が残っていた。
車で横手市内の宿へ戻る途中、フルーツラインから夕暮れの空にシルエットになった鳥海山を見ることができた。
おしまい。
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