赤川本谷(那珂川水系箒川) 高原山の沢です

2021年08月28日(土) [日帰り]

• GPS: 08:00
• 距離: 19.2km
• 登り: 767m
• 下り: 775m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:27
• 休憩: 0:38
• 合計: 7:05

6:36 大出館入口林道ゲート
7:38 8:02 鎌研沢出会
9:12 9:12 堰堤
10:50 10:50 大滝
11:49 12:03 1055m二俣
12:50 12:50 12m滝
13:38 13:38 No.38カーブ
13:41 もみじライン路肩

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

駐車場所
日塩もみじラインカーブ38(赤川に架かる橋)から塩原方面に200mほど下ったところの広い路肩。　
塩原元湯温泉大出館入り口、林道ゲート前。帰り自転車を回収時には満車だった。

もみじライン路肩から大出館入り口林道ゲート間は自転車を利用。早朝だったのですれ違いの車は数台だった。日中はかなりの交通量になる。

往路　2:00市川-5:30日塩もみじライン路肩5:45-自転車-6:35林道ゲート
復路　13:55もみじライン路肩-14:16大出館入り口林道ゲート(自転車回収)-18:00自宅
感染防止の為、往復共にコンビニ以外は立ち寄ってません。

コース状況／危険箇所等

ガイド本新版東京起点沢登りルート100を参考。
及び自転車利用の案などはヤマレコユーザさんtaraSPAさんの記録をもとにしました。https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2659825.html
堰堤
左の泥ルンゼから巻くのだが、ほぼ垂壁で落ちれば滑落ではなく落下でしょう。事前情報がなければ、取り付けない高さと斜度です。
しかし、いざ取り付くと意外に足場はしっかりしている。また木の根が細いながらもけっこう使える。チェーンスパイクは装置したが、木の根など手が使えるので手にしたバイルはかえって邪魔だった。
20m大滝
右から高巻くが、泥の急斜面をかなり高く登る。同行者がいる場合、40〜50mのロープが必要。泥に落ち葉が乗り滑るのでチェーンスパイクはあるといい。
10m滝
右から高巻くが、45度ほどの泥斜面で踏み跡なく手掛かり足掛かりがない。滑れば止まれない。ここは絶対的にチェーンスパイイク、バイルが必要。大滝の巻に比べて傾斜は緩いが、同行者いればロープ必要。
12m滝
やはり右から高巻くが踏み跡明瞭、バイルは不要。

　釣り人がけっこう入る沢です。堰堤までの下流部はヤマメ。堰堤から温泉吹き出しまでは魚がいないようで入らない。吹き出し口から上流ではイワナ狙いの人が入るようです。
　車を置いたもみじライン路肩出会った釣り人からの情報です。この方はイワナ狙いで直ぐ下から入渓するようでした。私が上がった時にはすでに車は無く、他の方が上がって来たところでした。やはりイワナであまり早い時間に上がるとトラブルになるかも。下流部でも釣り人が先行してましたが、大きく巻いてやり過ごすし余計なトラブルを回避しました。

写真

8/28 5:29

日塩もみじラインNo.38カーブから塩原温泉に200mほど向かった左側の広い路肩に駐車。直ぐに釣り人も駐車。釣りですかと訊かれる。沢登りですがここに上がるのは昼過ぎだからゆっくり釣りをして下さいとあいさつする。

8/28 5:46

ここに車をデポして自転車で塩原元湯温泉に向かう。普段通勤に使っているマウンテンバイクを使用。

8/28 6:36

大出館入り口で通行止め。ここに数台駐車できるが、帰りの時は満車だった。宿泊者や日帰り入浴の人が利用しているのか？

8/28 6:45

直ぐ下に大出館が見える

8/28 7:04

途中までは遊歩道

8/28 7:05

周回する遊歩道の吊り橋

8/28 7:17

遊歩道は鎌研沢出会まであるらしいが私はここから沢に下りる歩道を利用した。

8/28 7:20

降りた赤川。水は少し白濁して赤くはない。

8/28 7:39

鎌研沢出会。地形図には水線もある立派な支流だが水流がない。足元ばかり見ていると気づかずに通り過ぎてしまいそう。ここで朝食をとる。

8/28 8:09

古い橋脚跡

8/28 8:31

枝沢の水が入る。本流の水は温泉成分が入り濁っているが支流の水は使えそう。

8/28 8:32

幕営適地が続く。脇には枝沢の細流が流れ泊まりたくなるような所。

8/28 8:53

トリカブト。山は秋の気配。

8/28 9:04

水は白濁しているが、この辺り魚がいるようで釣り師が先行していた。気づかれないよう大きく巻いてやり過ごす。無用なトラブルは回避。絶対にやな顔されます。

8/28 9:12

堰堤現る

8/28 9:14

両岸とも垂壁で登れない。

8/28 9:14

左岸も無理。

8/28 9:15

右岸の手前、泥ルンゼを登ると巻の踏み跡がある。一見したときは躊躇する高さと傾斜で行き詰まったらクライムダウンは難しそう。取り付くと意外に足場、手がかりがある。

8/28 9:30

チェーンスパイクを装着しパイルを用意。ドロ壁に活躍するバイルだが木の根など手がかりはけっこうありかえって邪魔だった。

8/28 9:39

堰堤の上

8/28 9:43

濁りがかなり強くなる。

8/28 9:47

白濁した流れ

8/28 9:52

ここだけ腰まで浸かる

8/28 9:56

腰まで浸かって対岸に渡った。ここも巻けそうなので秋口の寒い日でも遡れそう。あとは浸かっても太腿までだった。

8/28 10:08

最初の滝が現れた！
バスグリーンのような釜と岩が赤茶色に染まった滝。

8/28 10:10

釜を左からへつる

8/28 10:12

左の階段状を登る

8/28 10:12

上は茶色に染まった河床が続く

8/28 10:13

白濁した流れと茶色い河床

8/28 10:13

小滝

8/28 10:14

赤茶に染まっている

8/28 10:14

板状節理の河床が続く

8/28 10:15

板状節理の壁

8/28 10:15

見事に染まっている

8/28 10:16

板状節理の滑床

8/28 10:22

右から支流がは入る。右は普通の滝だが本流の小滝は赤い。

8/28 10:31

赤い滑床が続く。

8/28 10:32

コバルトブルーの釜に赤い滝。

8/28 10:34

釜の左をへつる

8/28 10:35

左側を登る。

8/28 10:37

落ち口から釜を覗く

8/28 10:57

大滝20m。滝の岩は赤い。右の泥の急斜面から巻く。

8/28 11:10

上がりきったところにトラロープ。このロープで一段さがり落ち口の上にトラバース。けっこう高巻いてます。かなり高さが出るので同行者いればロープ。ただし、40〜50mぐらい必要かな。

8/28 11:12

滝上には簡単に下りられた。

8/28 11:13

落ち口

8/28 11:13

滝上も赤茶けた河床が続く

8/28 11:16

大滝の高巻きに活躍したチェーンスパイク(Amazonで2,000円ほどの安物だが十分に役立つ)とバイル。

8/28 11:23

枝沢の滝

8/28 11:33

赤い流れとコバルトブルーの淵。不思議な光景。

8/28 11:34

水流があるところだけが赤く染まる。

8/28 11:35

小滝

8/28 11:41

枝沢がすだれ状に落ちる。

8/28 11:43

長い淵の中にいくすじも落ちるすだれ滝。

8/28 11:49

右から滝となって落ちる支流。Co.1055付近(3:2)ここで昼。

8/28 12:04

深い釜の小滝。神秘的な光景です。

8/28 12:08

10m滝。やはり滝の岩は赤く染まり釜はコバルトブルー。
右から泥斜面を高巻く。

8/28 12:15

巻の途中。

8/28 12:18

巻の泥斜面。45度くらいか。大滝ほど急ではないが踏み跡なく、足場、手掛かりがまったくない。バイル必携。滑りだしたらまず止まるないし、高さもある。

8/28 12:20

巻上がって滝を見下ろす。かなりの高巻きになる。ここも同行者いればロープを出したいが、かなりの長さがいる。

8/28 12:21

滝上、3m滝の先に簡単に下りられた。

8/28 12:23

本流の左の大岩の頭から噴き出す温泉

8/28 12:29

上から吹き出し口

8/28 12:30

上流は普通の流れ

8/28 12:30

温水の吹き出し口

8/28 12:31

岩の割れ目から出ている。温泉成分で岩は赤く染まるが吹き出し口は藻で緑。温泉、昔なら鉱泉。冷たいです。

8/28 12:41

普通の沢になった。

8/28 12:44

小滝

8/28 12:51

12m滝。

8/28 12:57

巻の途中。ここも右から高巻くが踏み跡明瞭でバイルなどいらない。温泉の吹き出しくんから上流は釣り人が入るようです。魚影も見ました。

8/28 13:00

古い橋脚跡

8/28 13:06

小滝

8/28 13:08

小滝

8/28 13:10

小滝

8/28 13:24

登れそうだが釜が深く高巻く

8/28 13:29

落ち口

8/28 13:32

ここも釜が深く取り付けない。滝上に道路が見える。

8/28 13:35

左から高巻くと直ぐ上を車が走る。そのまま簡単に道路に出られるが落ち口に行ってみた。また直ぐに滝がかかり、釜は水の取水所になっている。

8/28 13:37

もみじラインの橋

8/28 13:38

上がった所はNo.38カーブ。
ここで釣り人に会う。あまり早く上がると沢で釣り人と出会う可能性があります。
今回、駐車場で釣り人に会ったので意識的にのんびりと遡りました。朝会った方たちの車はなくすでに帰ったようでした。沢屋は釣り人の天敵になります。

8/28 13:43

駐車場に戻る。

8/28 14:16

大出館入り口林道ゲート前で自転車回収。満車で車を駐車するスペースなし。

撮影機器：

OLYMPUS STYLUS TG-3 Tough オリンパス

感想

カイG

　今までは蔓延防止や緊急事態宣言を受け県境を越えるのは自粛していました。しかしながら不要不急のオリンピックを平気で開催しているのを見て自粛している自分がバカらしくなりました。
　感染防止さえしていれば何処に行こうが何をしようがかまわないと言うことをオリンピックやバッハ会長さんが示してくれたので遠慮なく県境を越えさせて頂きました。
　この時期、地元千葉では暑すぎのうえにヒルの大攻勢にへきへきしていました。
と言う訳でちょっと遠征。
　単独ということもあり、登攀系の沢は避け癒やし系の沢へとこの赤川を選びました。登れませんが見応えのある大滝があり、温泉成分で青白くなった釜や赤い滝、赤い滑床など神秘的な光景でした。
　総体的にたいへん美しい沢で、紅葉期に今一度遡ってみたい沢であります。癒し系の沢ではありますが、巻はけっして易しくないです。足場は悪いしかなりの高さになります。初心者向きとは言いがたいし、同行者がいればロープを出しているでしょう。

コメント

su_

とうとう県境越えてきましたね、沢登りも1年以上行っていないので
山を登るたびに沢があると恋しく思います。
まだ感染力の強い変異株感染者が多く同行は難しいと思いますが
エイトノットの結び方も忘れそうです。
早く沢に連れて行って

カイG

一緒に行ってもいいですよ。
但し車内での飲食禁止、帰りの宴会も無し、お酒を出す店はないと思いますけどね。乗車時毎に手の消毒やマスク着用。お昼は各自に少し離れてとるとか。泊まりも小屋でなく各自シングルテントでということならOKです。
自分が感染しているかもしれないと思って行動してくれるならいいけど。ただ感染してると思ったら絶対に他人と一緒にいけませんよね。
今の状況は誰が感染してもおかしくないですよね。そんな訳で私からはお誘い出来ません。
早く感染拡大が収まることを祈ってます。

pikotarou

千葉の沢とは違って、景色が色っぽいですね。
富士山は小学生だった子供たち3人を連れてハイキングをした山歩きのルーツと言える場所です。
また、ご一緒させて下さい。
ワクチンを2回接種して、さあこれからは心配なく山へ行ける！と思っていましたが、ワクチンを接種したが故に、自分は大丈夫でも無症状で気が付かないうちに他人様にうつすこともある...などと考えると動けなくなってしまいました。

pikotarou

わーーー
suさん、同時投稿です。

カイG

富士山？何のことやらわかりませんでしたが、地図を眺めて納得。私が通ったすぐそばに富士山があったのですね。
蓼科山たのしかったですね。
そうなんですよね、ワクチン打ったからと言っても本人が重症化しずらくなるだけで感染もするし、罹れば移してしまうことも考えられますからね。
蓼科山の時ぐらいに行動すれば電車、バスに乗るより安全かな。
行けるチャンスがあればいつでもどうぞ。