記録ID: 3532969
全員に公開
沢登り
大峰山脈
神童子谷・犬取谷遡行
2021年09月15日(水) 〜
2021年09月17日(金)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 26.7km
- 登り
- 2,231m
- 下り
- 2,120m
コースタイム
1日目
- 山行
- 6:24
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 7:18
2日目
- 山行
- 7:03
- 休憩
- 3:21
- 合計
- 10:24
3日目
- 山行
- 5:11
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 6:35
全行程を通して、大川口で見かけた釣り師の方一名以外、誰にも会わなかった。まあそれも当然の天気ではある。
天候 | 15日:曇り時々小雨 16日:曇り時々小雨 17日:曇り昼前から雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰路は洞川温泉から下市口まで奈良交通バス。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【和佐又→七曜岳→天川辻→大川口】 底無井戸付近の鎖場は一般道としては悪い。滑りやすい岩、土斜面での滑落に注意。行者還の水場は涸れている。天川辻から小坪谷出合までは際どいトラバースが延々続く。小坪谷に入る谷は涸れ谷で、小坪谷に合流する手前で北斜面のトラバースに入る。そのまま進むと布引谷との出合の吊り橋に出る。 【神童子谷林道】 P888の少し手前で林道の路肩が崩落しているため、自動車は通行止め。 林道終点の橋が架かる谷を下降して、本流に入渓となる。最後の出合で5mほどの崖となり、トラロープが張られている箇所があるが、非常に湿っぽい岩盤で、滑落すると非常に危険なため懸垂下降で河原に降り立った。 【神童子谷】 ・トガ淵付近のトロで泳ぎあり。つるつるのスラブに乗り上げられず、流心を避けて泳ぎ、流れ込みから上部に取付いた。 ・へっついさんは最大で股下程度の水量。数日ほど長雨が続いていたが、いずれも小雨で、まとまった量の降水は無かった模様。 ・赤鍋滝は定石通り、向かって右手のスラブを残置を利用して登る。岩盤のすぐ下の滝壺の中でビレイすれば30mロープでも足りるだろうが、今回は50mを持ってきているので、登攀の全体を見渡せる滝壺の左岸の岩盤上でビレイをとった。残置の残るスラブの一枚奥には枝沢からナメ滝が注ぎ滑りやすいため、カムで支点をとる。 ・赤鍋滝上部は深い釜が連続する連瀑のミニゴルジュ。釜に入って滝を登るのは危険。短い泳ぎあり。右岸の岩盤に取付き、残置の太いロープにダイニーマのPASをかけて滑りがちな岩盤を渡る。今回は残置頼りで慎重に通過したが、一歩滑ると確実に釜に落ちるのでビレイしてもよい。 ・釜滝は滝壺に沿って右岸に絡むように取付く。高巻きの必要はない。遠目には難しそうに見えるが、近寄ればスタンスもホールドも多く、簡単に乗り越せる。すぐに二又が見える。尚、左岸のルンゼも乗り越せそうではある。 【犬取谷】 ・二の滝(一の滝ともいわれる。下流側)は箱状のゴルジュ。直登はせず左岸の岩盤に乗って簡単に巻く。 ・一の滝(同じく二の滝ともいわれる。上流側)の巻きは分かりにくく、且つ意外に悪い。踏み跡の分かりづらい左岸の土の急斜面を高巻き気味に通過。早くにトラバースしすぎると、滝上部からつながる岩壁に出てしまい無理に進むと危険。今回は出さなかったがロープを出してもよい。立木で支点がとれるだろう。 ・犬取滝の高巻きは踏み跡が明瞭。右岸の屛風のような岩壁の下を下流方向に辿り、切れたところの土斜面を突き上げ、石楠花の灌木林の中を再び河原へ向けて下れば、滝上部のゴルジュの真上に出る。 ・ジョレンの滝の右岸高巻きは、踏み跡が交錯しがちだが、おそらくどれも大体似たような場所を経て上流に抜けられる。当初は笹のリッジに沿って高度を上げ、やがて下草のない土斜面になる。これもかなりの高巻き。下から見上げた時に奥に顔を覗かせている立派な上段には対峙できないのが残念。 ・最後は、奥の三俣のうち、上流に向かって右、北の支流を詰めて登山道に出た。滝や藪漕ぎもなく容易に登山道に復帰できる。 |
装備
共同装備 |
50mハーフロープ一本
カム
30/60/120スリング
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感想
小雨降る中の神童子谷。和佐又谷でも大川口でも水量を気にし続け、へっついさんに来てついに平水で安心。一日目も二日目も時折小雨が降るような曇天だったが、沢中に居る間に台風が進路を変えて西から大接近してきたようで、最終日はジョレンの滝下部で休憩しているときからは本降りになってしまった。それでもシトシトという感じ。ところが稲村小屋まで登り詰めると(稜線上だからか)そこそこの風雨が打ち付けるので、そそくさと退散する。結局沢に浸かっているのと変わらない感覚のまま洞川温泉センターにころがりこんだ。日帰り入浴一人700円。
☆和佐又から行者還・天川辻を越えて入渓なんて、二度とやりません。体力の無駄。
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