十津川・葛谷沢登り→玉置山
- GPS
- 10:04
- 距離
- 21.9km
- 登り
- 2,090m
- 下り
- 2,111m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
「本二津野」バス停はもう存在しない? 一応二津野バス停から歩いて3km程度 |
コース状況/ 危険箇所等 |
葛谷:水量豊富。長い河原歩きの中に点在する10m前後の滝はすべて右岸側から巻ける。山手谷出合を過ぎると少し倒木が出てきて、Co480m支流出合以降の本谷は伐採で無惨な状態になっている。支流はぎりぎりセーフ。 林道:長い。 二津野送電線巡視路:道は明瞭、Co670m以降の激下りは九十九折りのしっかりとした道型がついている。部分的に不明瞭な箇所があるが尾根を外れなければ問題なさそう。二津野ダムを見下ろす景色は良いが、見えていたら西に寄りすぎか? |
その他周辺情報 | 十津川温泉昴の湯 500円 |
写真
感想
先週(https://www.yamareco.com/modules/diary/333709-detail-250607 )増水で撤退した十津川・葛谷にリトライ。この谷、長いし地形図では水線もかなり上まで描かれていて遡行にはよさそうなのだがネットでは数件しか記録がヒットしない。
二津野集落を抜けた先、先週の撤退箇所での水量は全然違う。先週強行しなくてよかった。いきなりの泳ぎをこなしつつ、巻くところはほぼ左岸からたやすく巻ける。10月とは思えない気温で泳いでも全く寒くない。10m級滝もほぼ問題なく巻ける(念のため腰折れ滝だけは少し大きめに巻いた)。直瀑10m上からの木馬道は所々崩壊しているが概ね問題なく歩けた。
山手谷出合を越えると少し倒木が出始める。事前にGoogleMapの航空写真で確認していたがCo480mより上流は一面茶色い地面が林道まで続くレベルで盛大に伐採されておりその影響だろうか。それでもまだ本谷はとうとうと豊富に水をたたえ続いている。ここらでイノシシと遭遇し危うく猪突猛進されるところだった。
Co480支流出合に着くとこりゃひどい。本谷は巨大な木で埋め尽くされていて遡行としてはもちろん、進む価値は一切ないだろう。支流に入ってナメっぽい小滝などをホイホイ登っていくと前方が開けて現れるは30m滝。水量は少ないながら絶えずに流れており、空の青さも相まって美しい滝だと思った。(ちなみに、よく見たらGoogleMapの航空写真でも見える)
右岸から巻きにかかったが、沢へ復帰しようとしたら右岸の岩盤が意外と切れずに続いており手こずる。もうどうせ見所もないだろうし、いっそここで沢を離れるかということで林道まで登ることにした。非常に急な傾斜をモンキークライム四足歩行で登り小尾根に乗って、さらに一登りで林道へたどり着いた。
林道+山道をとぼとぼと歩き、玉置山駐車場へ到着。意外に車が多く一瞬テントを張るのがためらわれたが、夕暮れが迫っていたので皆次々に帰って行った。西側に遮るものがなく見事な夕日を眺めることができた。テントに戻ってウインナーラーメンを食して、電波も通じたのでゴロゴロ過ごしていたがトイレに立ったときの満天の星空は素晴らしかった(星空撮影に来ている人もいた)。
2日目はやや寝坊して7時半、とりあえず玉置神社と玉置山を踏むかと単身で出発。枕状溶岩やら神社やらを眺めつつ、今回の最高到達点である玉置山に登頂。結構眺めが良くこれなら早起きしてご来光見ても良かったな……と少し後悔。テントに戻ると車もずいぶん増えてきており、いそいそと撤収し長い林道歩きに入る。十津川村の俯瞰やR168バイパス区間の高架道路俯瞰など地味に眺めが良い。そして交通量も多い(玉置神社は車で登るものだったか……)。
林道がうねうねし出したら二津野への巡視路へ入る。地形図の破線はピンキリなのでちょっと心配していた区間だったが、普通に明瞭な道が続いていて安心した。ただし随所に仕事道の分岐があり読図、最低でも進行方角の確認くらいは必要。2度ほどピークを登りもうあとは下るだけ、標高670mで鉄塔に出てここから二津野へのゲキ下りに備える。ここは伐採された枝が置かれていて、手頃なものを即席ストックとして調達した。
下りは丁寧に九十九折りの道が描かれている。ただし仕事道の分岐は変わらず多く、特に鉄塔をまたごうとしている時は二津野ダムの裏側がよく見えるが、道を間違えていると思った方がよい。
ピンクと水色のテープもずっと付いているのだが、1カ所(Co450あたり?)どうしても道が見当たらなくなってしまい強引に下った。すぐにテープ道と合流したが、まあ要するに強引下りでどうにでもなるということである。Co300で鉄塔が出現、最後の100mでまた道が消滅したが再び強引に下ってバイク駐車地である集落一番上の舗装道路終点に躍り出た。
2日23km、最大標高差950m、余裕はありつつも手応えと心地よい疲労感のある良い沢旅だった。
バリエーションがあるとすれば伐採地を避けて山手谷を最後まで詰めるルートくらいか。
コメント
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駐車場に着いて準備をしてる時に、立派なザックを背負った若者に話しかけたところ、沢登りをメインにしてるとのことでこれから下山するとのことでした。もしかしてあなたではないですか?
もしそうなら、無事下山してよかったですね。若いっていいですね。
おかげさまで無事下山できました。
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