飯縄山・黒姫山

2009年03月19日(木) 〜 2009年03月21日(土)

• GPS: 16:55
• 距離: 29.5km
• 登り: 1,978m
• 下り: 2,419m

コースタイム

1日目　9:25飯縄登山口出発-10:45駒つなぎの場-11:20天狗の硯岩-12:15飯縄山山頂-13:20瑪瑙山山頂-14:55戸隠スキー場ビジターセンター着-16:00戸隠イースタンキャンプ場着（幕営）
2日目　9:40戸隠イースタンキャンプ場発-10:00戸隠大橋-11:00林道分岐-12:35台地（1550m付近）着（幕営）
3日目　5:50発-6:55稜線-7:55黒姫山頂上-8:30下降開始-12:00黒姫高原スノーパークビジターセンター着-13:15JR黒姫駅着

天候

1日目　晴れ（無風）
2日目　雨のち曇り時々晴れ
3日目　晴れ（7時以降無風）

コース状況／危険箇所等

19日長野新幹線で長野へ。戸隠スキー場行きのバス亭は善通寺口の、やや離れた所にあります。飯縄高原スキー場は雪がなく、リフトが動いていませんでした。飯縄登山口下車。料金880円。

写真の鳥居を過ぎるともう雪道でした。駒のつなぎ場から天狗の覗岩までの間は、夏道は地図上でジグザグトラバースになっていますが、この時期は尾根筋を直登するようにトレースがついており、トラロープが張ってあります。急登で、凍結・ザラメ・地肌の混在したルートで、地肌はステップの全くない、ただ単に笹を刈ってあるだけの、とても滑りやすい状態で、難渋しました。夏道がジグザグになっている理由がわかりました。

飯縄頂上から霊仙寺山へのトレースはありませんでした。スキー場が閉鎖になって登ってくる人がいなくなったのかもしれません。瑪瑙山から直接イースタンキャンプ場に下る道を探しましたが雪に埋もれていて発見できず、スキー場から車道に出て歩きました。

戸隠キャンプ場付近の売店は全て閉鎖されていて、期待していたジュースの自動販売機もシートで覆われており残念でしたが、唯一バス停のトイレはパーフェクトで、自動照明も水洗も動いており、トイペも予備が３個ずつ置いてありました。なんと素晴らしい！敬意を表してこの日の泊まりのトイレはすべてここで済ませました。

夜半から翌朝８時近くまで雨が降り、濡れて荷物も重くなったので、20日は予定通り移動日にしました。戸隠大橋の駐車スペースには7-8台の車が停めてあり、（日帰り）スキーヤーのものと思われました。林道を進んで、佐渡山への道が左に分かれた少し先で山道になり、途中の標高1550m付近の台地で幕営。時間が早く、また空模様も時々薄日がさす状態でしたが上の方は強風で、じっと我慢して翌日の好天を待ちました。途中スキーヤーが何人か下ってきました。

21日は19日と同様ド快晴で、空気は乾燥し、荷物も乾燥して大変軽くなりました。早朝アイゼンを履いて出発。スキートレールは少なくとも外輪山の途中までは確実に残っており、迷うところはありませんでした。このコースは急な登りがなく、また外輪山の手前付近は広い斜面になっており、山スキーには最適と思われます。外輪山の尾根は思っていたよりも幅があり危険はありませんでした。雪に埋もれているせいか山頂を示す標識は見当たりませんでした。

山頂から先はトレースが皆無で、予定通りに黒姫駅へ下ろうかどうか迷いましたが、尾根の少し先に旧いスキートレールが見えたので、それを頼りに下ることにしました。しかし途中でスキートレールを見失い、進行方向が北に偏り過ぎてしまいましたので、現在地を見極めるために高台に登り返してみたら、なんと２つ南の尾根上に黒姫スキー場のリフト降り場が見え、漸く自分の現在地と、間違いの原因を悟りました。現在地は25000図でかなり北に偏った1348mピーク。この日は視界極めて良好で、下界の街を目標に進行方向を決めたのですが、なんと、黒姫高原だと思っていたのは妙高高原だったのです。黒姫外輪山からは山陰に隠れて黒姫高原が見えず、目標とすべきだった野尻湖も朝日の逆光で視認が難しかったためと思われます。で、時間と体力が余っていたので、腐り雪に苦労しながら1559mピーク目指して登り返し、トラバースして漸く黒姫高原スキー場に出ることができました。トレースのない雪山の下りは本当に難しいです。単独行の場合は一度思い込むと修正がきかないのでさらに危険です。

下山後ひと風呂浴びたいと思い、遠回りして地図で「黒姫温泉」とある場所に行ってみましたが、旅館が１軒あるきりで、しかも日帰り入浴可の看板がありませんでしたので、そのまま通り過ぎました。途中、例のソフトバンクのお父さんそっくりの白い犬がいて、思わず笑ってしまいました。この道で見かけた犬４匹のうち２匹が白犬でしたが、この地方はお父さん犬が多いんでしょうか？

黒姫駅で蕎麦を食べたいと思ったのですが、駅前は閑散として食堂が数軒しかなく、適当な蕎麦屋が見当たらないので、キオスクで天ぷら蕎麦を食べました。蕎麦は美味しかったですが、天ぷらが解凍しきれておらず、あまりよくなかった。やはり蕎麦は、大朝日岳から下りて左沢駅前で食べた超大盛りの天ざるが最高だったな。

ワカン・ストック・アイゼン使用。ピッケルは持っていかず、また必要ありませんでした。

写真

3/21 20:35

バスから飯縄山。積雪は十分。

3/21 20:35

飯縄登山口

3/21 20:36

鳥居の奥に登山道が続いています

3/21 20:37

駒つなぎの場

3/21 20:38

天狗の覗岩のあたり

3/21 20:45

稜線

3/21 20:45

飯縄山山頂

3/21 20:46

高妻を中心に

3/21 20:46

黒姫、重なって妙高が

3/21 20:47

瑪瑙山へ

3/22 5:55

戸隠スキー場。まだまだ雪があります。

3/22 5:56

戸隠キャンプ場バス停のトイレ。ここのトイレは素晴らしい。除雪されています。トイレにこだわるのはトラウマでしょうか？

3/22 5:57

イースタンキャンプ場に幕営。

3/22 5:58

2日目。戸隠大橋には７台の車。

3/22 6:05

林道の雰囲気

3/22 6:06

佐渡山への分岐

3/22 6:06

1550m付近の台地。ここに幕営。

3/22 6:07

３日目。尾根の雪庇下に掘られた雪洞。なかなかやるなあ。

3/22 6:07

尾根に出ると小黒姫が眼前に。

3/22 6:08

高妻・乙妻。左手向こうに鹿島槍・五竜が。
北方には真白い火打・焼山が見えましたが、なんと写真が撮れていませんでした。残念。

3/22 6:08

一昨日登った飯縄山

3/22 6:09

黒姫外輪山の雰囲気。

3/22 6:09

黒姫山頂への登り

3/22 6:09

黒姫山頂と思われる場所。雪に埋もれているのか、標識が見当たりませんでした。

3/22 6:10

山頂から少し北に進んだ地点。消えかかったスキースプールがあり、ここから下降を開始しました。妙高が見えます。

3/22 6:10

ようやくたどり着いた黒姫高原スノーパーク

撮影機器：

GR DIGITAL II リコー

感想

umitan

かねてから黒姫と飯綱は雪のある時期に行こうと思っていました。３月のこの連休にどこへ行こうか迷いましたが、雨の日と晴れの日が交互に来るという変な天気の予報だったので、途中で移動日をはさんで飯綱・黒姫に行くことにしました。19日は前々から年休を取っており、天気に合わせて自由に日程を組むことができたのはラッキーでした。今年は暖冬ですが、この地域には真白に雪をかぶった山がまだまだたくさん残っていることがわかり嬉しくなりました。