御嶽山(黒沢コース)

2021年10月06日(水) [日帰り]

• GPS: 06:47
• 距離: 9.4km
• 登り: 1,307m
• 下り: 1,301m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:55
• 休憩: 0:52
• 合計: 6:47

距離 9.4km 登り 1,307m 下り 1,308m

6:14 黒沢口六合目・中の湯
6:35 6:41 日野小屋跡
6:56 6:57 飯森小屋(八海山支店)
7:08 黒沢口七合目・行場山荘
8:11 8:14 黒沢口八合目・女人堂
9:14 9:28 石室山荘
9:36 9:37 覚明堂休泊所
9:43 二ノ池・頂上・黒沢口分岐
9:49 黒沢十字路
10:05 10:06 剣ヶ峰山荘
10:19 10:22 御嶽山
10:27 御嶽頂上避難シェルター
10:37 黒沢十字路
10:43 10:44 覚明堂休泊所
11:02 11:14 石室山荘
11:48 11:55 黒沢口八合目・女人堂
12:28 黒沢口七合目・行場山荘
12:36 飯森小屋(八海山支店)
12:45 12:48 日野小屋跡
13:01 黒沢口六合目・中の湯

天候

小雨後晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

・御嶽山中の湯登山口駐車場（無料）利用
駐車場へ到達する道のりですが、木曽福島方面からナビ通りに来るとおそらく三岳から霊峰ラインを通って来る事になると思います。
この道は舗装はされていますがかなり狭く、古めかしい墓地の間を通ってくるなどなかなかのコースです。
若干遠回りにはなりますが、御嶽山ロープウェイ方面を経由する道の方が道幅も広く走りやすいのでオススメです。

コース状況／危険箇所等

全体的に良く整備されているコースです。
道中には休憩ポイントとなる山小屋も複数ありますのでコース難易度は低いと思います。
8合目より上は足元に岩が増えてきますが手を使って登るような段差は無く、岩階段状に登っていく事が可能です。
9合目の石室小屋は、分岐を小屋方面へ行ってしまうと山頂方面への道がありません。
おそらく小屋内を通過すれば問題ないと思われますが、正しくは小屋手前の分岐を山頂方面へ直接行くと良いでしょう。

！！注意！！
御嶽山はヘルメット推奨山域ですのでヘルメット使用が良いでしょう。
御嶽山は活火山であり近年にも噴火による大きな被害が出ている山です。
通行できないルートも複数ありますので、入山前にしっかりとしたリサーチが必要となるでしょう。

写真

10/6 6:06

おはようございます登山者Dです。
ここは御嶽山黒沢コースの中の湯登山口駐車場です。

10/6 6:14

駐車場から登山口はすぐ目の前です。
入り口にはトイレと登山相談所があり、登山届けの提出や検温などもこちらで。

10/6 6:19

今回歩くルートは古くから歩かれている参道で、中の湯登山口はその6号目にあたります。
木曽福島から古道を歩いてくるロングコースもあるそうです。

10/6 6:51

道は丸太階段状に良く整備されており、古来より多くの人々に歩かれたとても歩きやすい道です。

10/6 6:51

山中は紅葉の季節。
ナナカマドや白樺が美しく色付いていました。
この写真は6〜7合目にあたりますが、もう少し上が今のピークのようでした。

10/6 6:56

7合目の少し手前に当たる位置、八海山支店を通過。
こちらは現在休業中の様子。

10/6 7:07

八海山支店から少し登ると分岐があります。
御嶽山ロープウェイを利用するとここまで簡単にくる事ができますが、ロープウェイの始発はもう少し遅い時間となります。

10/6 7:07

7合目に当たる行場山荘を通過。
小屋の裏には超特大の拡声器が設置してありました。

10/6 7:10

7合目には覚明社があります。
参拝してから進みました。

10/6 7:37

だんだんと紅葉が激しくなってきております。
美しい…！

10/6 7:47

早朝はガス＋霧雨だったのですが予報通り晴れてきました。
ただし風はなかなか強そう。

10/6 8:04

8合目に当たる女人堂を通過。

10/6 11:55

ハム太郎がいました。
何か関係があるのかな？

10/6 8:10

8合目から先はほぼ森林限界となるので山頂方面を仰ぐ事ができます。
すごい迫力。

10/6 8:15

低木帯から森林限界へ至る8〜9合目の区間。
この辺りの紅葉はピークからやや終わりかけという感じ。
青空とのコントラストが美しい。

10/6 8:20

視界が一気に開けるので下界方面もこの展望。
この日は八ヶ岳や南アルプス方面は悪天候予報だったのですが、こうしてみると普通に晴れている。

10/6 8:20

駐車場まで見通す事ができました。
何となくこういうところは富士山に似ています。
というか御嶽山って山頂が吹っ飛んでいなかったら富士山と同じくらいの標高があったのでは無かろうか。

10/6 8:42

信仰の山なので至る所に像があります。
そしてそれらの像は青黒く変色してしまっています。
火山ガスによる変色と聞きましたが、数年前の噴火の影響も色濃いのでしょうか。

10/6 8:42

低木帯を抜けるといよいよ森林限界です。
剥き出しの山肌が非常に荒々しい。

10/6 8:59

上方に山小屋が見えていますが、あそこが9合目となります。
ここからしばらくは岩階段の急登区間です。

10/6 9:02

見た目は荒々しいですが登山道の整備はかなり丁寧で非常に歩きやすい。
高度的にも息が上がりやすいのですが無意識にペースが上がってしまう。

10/6 9:05

凄い景色です。
まさに絶景。

10/6 9:24

途中の分岐を矢印方面に行くと石室山荘へ。
ただし山荘方面からは山頂への道へ行けない事には注意。

10/6 9:14

せっかくなので石室山荘に立ち寄りました。
山荘前には絶景を眺めながら休憩できるベンチがあります。
トイレは200円。
山荘内を抜ければ山頂への道に合流できると思いますが、買い物をするわけでもないのでやめておきました。

10/6 9:28

分岐まで戻り引き続き山頂を目指します。
相変わらずの急登だ。

10/6 9:37

山頂稜線へ出る直前のところに避難小屋があります。

10/6 9:40

避難小屋のそばには覚明堂。

10/6 9:43

覚明堂の先には分岐です。
ニノ池方面は右、山頂方面は左へ。

10/6 9:46

山頂稜線というかお鉢に当たる部分まで上がりました。
この辺りからかなりの強風となりました。

10/6 9:53

英語での案内はchoujouで良いのだろうか…。
そこはピークとかトップとかじゃないの？

10/6 9:53

剣ヶ峰へ向かう道の途中、ちょうどニノ池の横を通るあたりが最も強風区間です。
風の通り道なのだと思いますが、体を持っていれるほどの強風でした。
道自体は危ない道ではないので落ち着いて通過。

10/6 10:02

強風区間は僅かです。
そこさえ突破すればあとは山頂を目指すのみ。
ガスも晴れてきているのでこれは期待できそう。

10/6 10:05

この階段を登れば山頂です。
この場所には噴火を教訓にして設置されたシェルターが複数あります。

10/6 10:07

という事で御嶽山登頂です。
なおこの山頂標識に書いてある3063mというのは三角点の標高だしうです。
御嶽山の最高点は3067mです。

10/6 10:06

山頂には御嶽神社奥社があります。

10/6 10:24

変色した銅鐸？かな？
中央の穴は噴石によるものでしょうか？

10/6 10:13

そして真の最高点(3067m)。
圧倒的な景色。

10/6 10:07

一ノ池。

10/6 10:20

一ノ池とニノ池。

10/6 10:19

南側の景色。
左の道は王滝コース(通行止め)。
右側は地獄谷方面ですね。

10/6 11:18

さて下山です。
御嶽山は広大な範囲に火口と外輪山があるので本当は全部歩きたいのですが、日帰りは困難なのでそちらはまたの機会にします。

10/6 11:53

8合目まで降りてきて振り返り撮影。
この先は樹林帯となるので見納めです。
やはり凄い迫力だ。

10/6 13:33

下山後の温泉はけやきの湯へ。

撮影機器：

iPhone 11 Pro Apple

感想

登山者D

2021年10月6日

この日は御嶽山へ登ってまいりました。
御嶽山と言えば2014年の噴火による被害が記憶に新しいと思います。
多くの方が犠牲となった災害でした。
それ以降しばらくの間は噴火警戒のために登山ができない状況ではありましたが、2017年より黒沢口登山道では7月〜10月のグリーンシーズンに限り登山道の規制が緩和さ剣ヶ峰まで入れるようになりました。

以前に岐阜県に住んでいた事があったのですが、その頃は登山に興味はなく御嶽山の存在は知りませんでした。
よく知らないまま麓の濁河温泉に来たりしていました。
しかし改めて来てみれば3000m級の巨大な火山である御嶽山の存在感はまさに異様で、古くから信仰されていた事も納得の山でした。
麓の美しい古い森から始まり、上部の活火山たる荒々しい山へと変化する景色は人を惹きつけて止まない事がよくわかります。
またちょうど紅葉の季節という事もあって、青空の中最高の御嶽山を味わう事ができました。

さてこれほどの条件が揃えばいつもなら絶景でテンションが上がり大興奮するのですが、不思議なもので今回は終始厳かな気持ちで登りました。
それは火山災害が記憶に新しいという事もあるのですが、それ以上に御嶽山のもつ雰囲気がそうさせました。
静かに登らせていただく。
終始そういう気分となった山行でした。