浅草岳(3回目)
- GPS
- 09:31
- 距離
- 18.8km
- 登り
- 1,542m
- 下り
- 1,519m
コースタイム
天候 | 朝靄のち快晴。山頂のみ風あり。 |
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過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
R252からR286に入って登山口まで2車線の舗装路。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
○ブナ林以外は概ねぬかるみや粘土質の表土、石ころが多くて歩きにくい。 ○山神ノ杉〜平石山は傾斜のある山腹を大きくジグザクを切って登っていくが、石コロが多くて道幅も狭い。岩や粘土質の表土で滑りやすくて(特に下り)、高度感はないが樹木が茂る斜面に滑り落ちそうなところがあって、ロープの手助けを借りざるを得ない。 |
その他周辺情報 | ○「只見保養センター ひとっぷろまち湯」を利用。 https://www.town.tadami.lg.jp/tourism/facility/000828.html https://www.aizu-concierge.com/spot/2159/ ・入叶津登山口から車で8分の只見川沿いにある。登山口から近くて便利。 ・温泉ではなく、浴場も小さいがきれいなお風呂。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
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感想
2021年10月10日(日)【浅草岳】
1993年10月、桜ゾネ広場から桜曽根で浅草岳に始めて登ったとき、山頂ではガスガスで何も見えなったけど、稜線ではガスの切れ間から広大な裾野とそこに広がる深い森を見ることができて、なぜか心惹かれる山となっていました。
昨年2020年9月、27年振りにネズモチ平からブナ曽根で登って、桜曽根で桜ゾネ広場に下った時は、山頂周辺の草原の景観と山頂部からの大展望に魅せられて浅草岳は私のお気に入りの山になりました。
今回歩いた入叶津からのコースは距離がかなりあるけど、ブナの森がとても良さそうで以前から興味を抱いていましたが、ヤマレコユーザーの紅葉期の記録を見て、ますます歩いてみたいと思っていました。
10月10日(日)のお天気は、移動性高気圧が日本の東に移るけど、その勢力が日本列島を覆い、好天に恵まれる予報でした。吾妻山に東北の素晴らしい紅葉を見に行こうか、関東近辺の未踏の百名山を歩こうか、色々悩んだけど、自分が今一番歩きたい山を歩こうと考えた結果、ブナの黄葉には早いかもしれないけど、浅草岳を入叶津登山口から歩くことにしました。
朝靄のかかる入叶津登山口に着いたのは朝5時頃、前泊らしい先行車が1台だけとまっていた。明るくなるまで待って5時半過ぎに歩き始めた。
常緑広葉樹が混じる雑木林のトラバースから山腹の緩やかな登りに変わる頃、朝靄が晴れてきたのか、遥か頭上に見える山腹が朝日に輝いていた。
「叶津川ながめ」を過ぎると、背のとても高いブナ林の登りになった。素晴らしい景観に、何度も足を止めては見入ってしまった。
ブナ林を抜けてしばらく進むと「山神ノ杉」という休憩にはいい感じの小さな尾根?の上に着いた。通行止めとなっている沼の平へ続く登山道や尾根の向こう側の山腹にはブナなどの落葉樹の深い森が広がっていた。
今日は調子が良いのか、珍しくコースタイムより早いペースで来ているので、休憩もそこそこに平石山への登りに取り掛かった。
尾根道から直ぐに山腹のトラバースに移り、それから道幅が狭くて石がゴロゴロして歩きにくい急斜面を大きくジグザグに登っていった。
平石山の一角に登り着くと、登山道は平坦になり、見事なブナの森に入った。あまりに素晴らしい景観に何度も足を止めては見入ってしまった。
ブナ林は沼ノ平分岐あたりまで続いていた。沼ノ平分岐はブナに囲まれた少し広いところで休憩には良いところで、初めてザックを肩から下ろしてひと息入れた。
沼ノ平の少し先でブナ林はいったん姿を消して、灌木の稜線に変わった。数箇所で南側の眺めが開けて、東には遠く磐梯山も見えた。
平石山からほとんどアップダウンのなかった稜線に再びブナが現れると緩やかな登りに変わった。
ブナなどの落葉樹は疎らにしかないため、頭上から真夏のような陽がまともにさし込んで、10月上旬とは思えないほど暑かった。
緩やかな登りが続く長い稜線は、ぬかるみと粘土質の表土のためひと息入れるところもないため、休憩を取らずに歩いていると、折からの暑さも加わって珍しくバテて始めた。
なおも歩き続けていると、樹木の背が低くなって、細い流れもある草原の斜面に出たので、ようやく岩の上に腰を下ろしてひと息入れることができた。北東側の眺めが開けていて、御神楽岳が見えていた。
「避難小屋跡」は草原の斜面から一段登ったところにそれを示す倒れた短い標柱があるだけだった。草原の斜面に沿って灌木帯を直登していくと、草紅葉がきれいな草原に出た。遮るものがなくなって一気に展望が広がり、北側には粟ヶ岳を盟主とする川内山塊を見渡すことができた。
「天狗ノ庭」は目と鼻の先にあった。足元には田子倉湖、その向こうには燧ヶ岳や会津駒ヶ岳などの会津の山々が、鬼ヶ面山の後方には毛猛山塊、さらにその後方には越後三山が良く見えた。これから登る浅草岳山頂手前のピークは緑の斜面がとてもきれいだった。
南側が田子倉湖へ一気に切れ落ちている稜線を直登していくと、とても狭いがたくさんのハイカーで賑わう浅草岳の山頂に着いた。入叶津登山口から登ったハイカーは私を含めてわずか4人だったので、山頂まではとても静かだったのだが。
快晴の山頂からは大展望が広がっていた。これまで見えていた山々に加えて、北側には守門岳が左右に大きく稜線を広げていた。西側には山頂から延びる紅葉したおやかな山稜と前岳が美しい姿を見せてくれていた。
山頂には弱い風が吹いていたが、真夏を思わせるような強し日差しでとても暑かった。動画なども撮りながら、飽きもせずに大展望を楽しんでいるとあっという間に1時間半ほども過ぎていたので、意を決して下山を開始した。
避難小屋跡の下の草原までは展望を楽しみながらゆっくりと下った。樹林帯に入ると足下のぬかるみと粘土室の表土に足を取られながらもペースを上げて進んだ。沼ノ平分岐からブナ林に入ると、朝とは違う陽の光のおかげで、ブナ林は別の姿を見せてくれた。
平石山から山神ノ杉までは登りより滑りやすくなった斜面を注意しながらゆっくり下ったが、登山口には予定より戻ることができた。
片付けを済ませ、車で8分の只見川沿いにある入浴施設でさっぱりしてから、東京までの長い帰路に着いた。浅草岳はとてもいい天気だったのに、関越トンネルを抜けると小雨が降っていた。
おしまい。
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