記録ID: 36209
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無雪期ピークハント/縦走
阿蘇・九重
阿蘇山(垂玉温泉―烏帽子岳―高岳―宮地駅)
2009年03月26日(木) [日帰り]


- GPS
- --:--
- 距離
- 28.1km
- 登り
- 1,626m
- 下り
- 1,457m
コースタイム
阿蘇下田城駅7:45―8:35垂玉温泉8:40-9:15小烏帽子岳(975mピーク)-10:25烏帽子岳10:50-11:15車道―11:28阿蘇山ロープウェイ駅―11:50火口西11:55-13:02中岳―13:15高岳13:40-13:55高岳東峰―14:58日の尾峠15:00-16:35宮地駅16:45-16:55阿蘇神社17:15-17:25宮地駅
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
阿蘇の中央火口丘を、南西から北東に向かって縦断した。 長いコースなので、熊本を朝5時9分の豊肥本線始発で出て、立野には6時頃ついたが、接続しているはずの南阿蘇鉄道高森行きの列車は春休み中運休しており、1時間30分ほど待たされて次の電車に乗ることになった。インターネットの路線検索で、日にちを正確に入力しなかったためのミスだった。幸い時間には余裕があったので大きな影響はなかった。 阿蘇下田城駅には温泉が附設されているが、早朝で営業していなかった。駅付近には店などないので、食料等はあらかじめ準備しておく必要がある。下田城駅から垂玉温泉までは舗装道路が続く。一部分かりにくいところはあるが、2万5000分の1地図を見ていれば問題ない。 垂玉温泉の山口旅館前にはおいしい湧水がある。登山道は垂玉温泉を過ぎてすぐの右側から始まる。登山口には「エボシ5km」の表示がある。まず急斜面のジグザグ登りで牧草地に出てゆるやかに登る。小烏帽子岳(975mのピーク)を過ぎて烏帽子岳東尾根の肩までは問題なし。 一般コースは一旦草千里に出て、烏帽子岳の西北尾根を登るが、今回はネットに記録のあった西尾根を登った。小烏帽子岳あたりから見ると西尾根には踏み跡があるのがはっきり分かったが、西尾根の取り付きはわかりにくい。小烏帽子を過ぎて一旦下り、緩やかに登り返した付近、再び小さく降りて小沢を渡る手前100mくらいの所に、下山口の「池の窪」を示す道標があるところから取りついた。そこが丁度西尾根の末端になっている。尾根には踏み跡はあるが、整備された道とはほど遠く、ススキの枯れている11月から3月位の間に、晴れた日の登りに限るべきだろう。 烏帽子からの道は北尾根と西北尾根にそれぞれ「遊歩道」の矢印があったので、北尾根をたどり、途中遊歩道の矢印を離れて北尾根沿いに車道まで踏み跡をたどった。車道に出て火口西までは車道もしくはその脇の遊歩道を歩いた。 火口西から火口の北側を通って中岳に至る道は火山活動のため立入禁止となっており、一旦砂千里へ降りて南側から登って尾根をたどって中岳に向かう。ペンキの矢印をたどれば思ったより楽に高度が稼げる。中岳から高岳まではほんのわずかの登り。高岳東峰までも問題ない。 高岳東峰から日の尾峠への下りは最初の300mほどが急で滑りやすい。ススキや灌木の生えた土の斜面をジグザグに下るのだが、霜がとけた後で滑りやすかった。一か所ある小さな岩場も、大した所ではないが、鎖などはなく、多少の高度感もあるので注意して下った。岩場が苦手な人は下りにとるのは嫌な個所だろう。1250mくらいから下は楽な下りとなった。 日の尾峠には宮地駅まで12kmという表示があったが、実際の距離はそれほどでもなく、実際には9-10km程度と思われる。ところどころに距離の表示があるが、宮地駅までの距離表示が歩いているうちに突然短くなった。 宮地は大きな町ではなく、入浴できる場所は見当たらず、飲食店なども多くはない。阿蘇神社は肥後ノ国一ノ宮だが、一ノ宮としてはそれほど大きなものではない。 |
写真
感想
阿蘇には学生時代、1985年と89年の二度登ろうとしたことがあるが、いずれも悪天候で中止した。今回は20年ぶりの再挑戦だったが、天候に恵まれて素晴らしい一日だった。
なるべく下界から登ろうという方針で、阿蘇下田城駅から歩いたが、烏帽子岳を越えて中岳火口までは登山者・ハイカーには一切会わなかった。火口には多くの人がたむろしていたが、登山道には人はわずかで、外国人ハイカーの姿が目立った。車で火口まで登ってくる多くの日本人には、30分でも歩こうという気は起こらないらしい。そんな旅行をして楽しいのだろうか。
阿蘇が雄大な自然であることは間違いないが、これだけ自動車道が縦横に走り、観光施設があっては自然の雄大さも損なわれてしまう。特に草千里から火口にかけての車道は火山というよりは遊園地を歩いている感じで、幻滅を味わった。
私が楽しかったのは、烏帽子岳からの眺めと、中岳から高岳を経て日の尾峠までの稜線、そして峠からの下り道だった。日の尾峠からの下りは長かったが、最初のうちは阿蘇外輪山の上に、思い出多い九重連山ののびやかな姿が見えて、また行きたくなった。
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