冬目前の岩手山



- GPS
- 06:04
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 1,447m
- 下り
- 1,450m
コースタイム
- 山行
- 6:31
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 7:20
天候 | 曇り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場近くに水洗トイレ(トイレットペーパー備付)があります。 登山口には、水場とトイレ(トイレットペーパー備付)、少し大きな東屋があります。 雨天時などには、東屋でカッパなどを準備するのに便利です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは、駐車場から5分ほど登った登山口横にあります。 最もポピュラーな柳沢コースには、危険な箇所はありません。 旧道の五合目〜七合目辺りでは、多少浮石が多いので少しだけ注意が必要です。 ただし、これからは積雪期に入りますので、それなりの装備が必要な時が多くなると思います。 この日も六〜七合目の樹林帯の中は、積もった雪が解けきれずに、登山者で踏み均されていて、表面が氷のように磨かれて非常に危険な状態なところもありました。 軽アイゼンでもあれば大幅に助かると思います。 下山後の温泉は、少し離れますが網張温泉が最もおススメです。 |
写真
感想
職場の方達数人と岩手山登山の予定を立てていました。
しかしこの日は生憎の雨予報。
しかも回復の見込みが無いことから、3人が前日に取りやめました。
残る一人の方と当日の天候を見て登山決行としました。
徐々に天候悪化の予報だったので、登山開始時間を繰り上げる為に、出発時間を前倒し。
向かっている高速上でもパラパラと降ったり止んだり。
登山口駐車場に着いた時に雨は止んでいたので急いで準備し登山開始。
駐車場には15台程度のクルマが停まっていました。
見上げると六合目付近から上には雲が掛かっていますが、何とか降らずにもって欲しいと願いながら進みます。
しかしそんな願いも叶わず、一合目付近で雨が降り始めました。
すぐにカッパとザックカバーを装着。
ここまでに十分な準備運動となったので、少しずつペースを上げて黙々と進みます。
紅葉は殆ど終わっていましたが、遠目には黄色くキレイに見えるところもちらほらとありました。
雨も本降りとなり、汗でカッパの中は蒸れてきます。
五合目ほどからは雲の中に入り、折角の旧道からの展望も見られません。
その為に黙々と進みます。
この辺りから、少しずつ雪が見られるようになってきました。
六合目付近からの、樹林帯の中では、数日前に降った雪が解けきれずに残っていました。
しかも登山者の歩みにより、表面がツルツルに磨かれて、一部ミラーバーン状態。
何度も滑って転びそうになりました。
そんなこんなで七合目に到着。
残念ながら引き続き視界はありません。
標高が上がり気温が下がったせいで、体温も奪われていきます。
所々風も強く、結構寒さが感じられました。
その後も黙々と進み9時前に八合目避難小屋到着。
お鉢から上の強風と天候の悪化を予想し、本日の登山はここまでにすることに決め、休憩と暖を取る為にそそくさと小屋に入ります。
中には当番の管理人の方と、登山者2人がいました。
なんと!薪ストーブが焚かれているではありませんか・・・
カッパを乾かし、管理人と登山者の方々と情報交換しながらストーブで暖をとります。
超しあわせな時間がゆっくりと流れます・・・
登山者の方々は頂上に行って来たとのことでした。
風がかなり強く、歩くのが限界レベルだったと語ってくれました。
しかも視界はゼロ・・・
それを聞いて、山頂に行くのを諦めました。
そうと決まれば腹ごしらえです。
持ってきたおでんを温めます。
身体を温めるのには最高のごちそうでした。
さらにラーメンも作り、スープを飲み干して身体を温めます。
その頃に2人の登山者達が先に下山して行きました。
その後自分達も下山の準備に取り掛かります。
すると、先ほどまでと違い何だか外が明るいような気がします。
準備が終わり、離れのトイレに行くと・・・
なんと周辺のガスが取れて、山頂方向が見えています。
高い雲はあることから、雨は止んでいませんが、弱くなった感じです。
そこで下山を先延ばしにして、風の様子を伺いながら頂上に行ってみることにしました。
緩やかな不動平を過ぎ、お鉢まで登ってみます。
思ったよりも風は強くなさそうです。
体感的には10m/s程度でしょうか・・・
お鉢周りを含め山頂もしっかりと視界があります。
山頂を目指してみることにします。
遠望はありませんが、鬼ヶ城、御苗代湖も見る事が出来ました。
時計回りに山頂を目指します。
そして山頂直下は最も風が強かったです。
もう少し強い風が吹き付けたら、ひょっとして飛ばされるのではないかと思うほどでした。
今までの登山の中で最も怖い風の強さでした。
それでも何とか低い姿勢で登りきりました。
初めての岩手山登山だった同行者も、悪天候の中での思わぬ展望に満足のようでした。
強風の中で長居は無用とのことで写真を数枚撮り、すぐに下山開始。
焼走りを見下ろしながら、お鉢を巡ります。
途中から岩手山神社奥宮でお参りし、そそくさとお鉢を下ります。
あっという間に八合目避難小屋に戻って来ました。
トイレだけ済ませて、すぐに下山を続けます。
七合目の展望もしっかりとありました。
そして下りは新道です。
ここまで来れば風の心配は殆どありません。
そのままズンズンと下り続けます。
そして13時過ぎに馬返し登山口に無事下山完了。
悪天候の中にもかかわらず、思わぬ景色に巡りあえて満足のゆく山行となりました。
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