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Yamareco

記録ID: 363952
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ハイキング
剱・立山

黒部 下ノ廊下

2013年10月19日(土) 〜 2013年10月20日(日)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
24.9km
登り
995m
下り
1,982m

コースタイム

7:30扇沢駅ー8:00トレッキング始めー11:30黒部別山沢ー12:00白竜峡ー12:50十字峡13:10ー13:50作廊谷合流点ー15:20仙人?ダムー16:20阿曽原小屋
6:40阿曽原小屋ー9:30志合谷ー11:20欅平駅
天候 19日曇り
20日小雨
過去天気図(気象庁) 2013年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 自家用車

感想

ついに黒部ダムにきた。
1年前、友人のFBの写真で水平歩道の写真をみた。そのころは登山もしてなかったし、ただただすげえな、と。黒部ダム絶対行こう!と決心した。

あの頃はあんなハードな道だとは知らなかった。
ただの観光地だと思っていた。
時が経ち、下ノ廊下の記事が山渓に載る。しかも見開き3ページくらいつかって。
まさに山渓だなーという場所。
危険な道。そしてピークのないトレイル。1泊2日の適度な距離。
すべてがマッチしていると思った。

そう。車の処理以外は。

公共機関で回収することも考えたが、時間とお金的に合理的ではない。
その結果、やはり回送サービスを頼むことにした。
前日の夜に予定があったためマイカーを使わずには無理。
必然的に回送サービスを使うことに。

ひとまず事前学習として黒部の太陽を見た。50年前の映画のクオリティにびっくりしながら、それでも景色の素晴らしさ、環境の苛酷さにびっくりしながら映画をみていった。

そして今回はハイドレーションデビュー。前回のあべたとの八海山でハイドレーションのすばらしさについて教えてもらった。
結果から言うと立ち止まることもほぼなくなり、吸収効率も上がり、いいことしかない。
ただお掃除だけが大変。

10月18日、7時より飲み会スタート。
これは欠席不可の公式行事。
とにかく酔っぱらわないようにしながら適度に飲んでいく。エスカレートする飲み会を頑張ってこなし、0時帰宅。
お風呂に入り、1時に新潟市出発。
3時半には着いて、6時すぎまで仮眠という予測。
甘かった。

当然りかこが運転。
結局相当飲んでいたので途中90分くらい睡眠。あとは二人とも起きた状態で移動。
なんとびっくり5時前にやっと到着。
夜だし白馬のあたりだから2時間半で着くっしょと思ったのが大間違い。
朝出発にしなくて良かった。

1時間の仮眠をとり、(といってもほとんど寝られなかったが)お互い90分睡眠で朝6時を迎える。2万円を支払い、車を頼む。
6時半には扇沢駅に到着。
6時半が始発と聞いていたのにどうやら7時半らしい。まあいいや。

始発のトロリーバスに乗る。中は暖かくて安眠。まだ寝たい欲望に駆られながらバスを降りる。
それにしても登山じゃなくて観光の人がずいぶん多いんだな。観光でこんな朝早くからくるなんて信じられん。
とはいえ紅葉シーズンの土日であり、下ノ廊下コースにも十分に人がいる。
秘境とはいいがたい人の数だ。

8時トレッキングスタート。
北アの山頂はもう雪がかぶっている。美しい。天気は曇り。
山道を下るとさっそく黒部ダムが目の前に現れる。186m。(たしか)いまいちそのスケールは把握できないがすごいのだろう。
紅葉は思ったより進んではいない。まだ時期が早いのかな。
今年の紅葉はいまいちな気もする。

すぐに渓谷歩きになる。いままで渓谷歩きをしたことがあまりない。
ほんとうにキレイ。今まではピークのある登山が大事だと思っていたけど、景観がキレイならばなんでもよいということに気づく。
なによりも水の碧さが際立つ。なんでこんなにも碧いのだろうか。

10時半 新越沢合流点。いたるところに滝がある。それだけ斜面が急で水量が多いということ。スノウブリッジが現れる。まだ残雪があるなんて。
11時15分 迂回ルートのはしごへ。垂直なので足にくるが、特に問題はない。
というか全区間において危険個所はない。
と言ったら語弊があるが、ワイヤーがある以上安心感がある。
落ちたら確かに死ぬが、落ちる気はしない。が正しいか。
高所恐怖症の人は歩けないと思う。
危険個所はワイヤーにつかまりながら、他はただただ歩いていく。
豪雨、強風とかだったらめちゃくちゃ怖いと思う。
というかあきらめる。絶対にいかない。

11時半 黒部別山沢
12時  白竜峡
ああ、美しい。黒部の水はビー玉のように碧々としている。
12時45分 滝の水をかぶらないといけないエリアへ。
二人とも左半身のみ水浸し。濡れたくない人はぜひレインウェアを。
こっから少し樹林帯になり、その後十字峡へ。
多くの人がここで休憩をとっていたが、しっかりとした休憩をとらないと決めていたので展望台だけいった。
四方から流れるその場所は不思議な空間だった。りかこが滑り落ちそうになって本当にひやっとしたけど。

阿曽原小屋までの間10分くらいの休憩を5回くらいとった。しっかりとした休憩はない。
こまごました休憩の合間にゼリーやおにぎりで補給。こんなもんで十分だな。
昼飯は行動食のみで満足。

13時50分 作廊谷合流点
14時10分 半月峡、S字峡
ここいらで渓谷の景色に飽き始める。なんだかんだ同じ景色、足場が続く。

15時長いつり橋。
15時20分 仙人?ダム到着。
ここも同じ碧い色をしている。美しい。ここは観光客はくることができない。
優越感。
その後トンネル、高熱帯を経て急登へ。ここで少しへばる。
スタート以来初めてのちゃんとした登りなのにへばる。確かにすでに16kmくらい歩いたあとだけれども。
16時20分に阿曽原小屋到着。

抜きつ抜かれつしていた、30歳の二人が話しかけてきた。大学生カップルということでえらく喜んでいた。
そしてビールをおごっていただく。なんとこの阿曽原小屋は自動販売機がある。
キンキンに冷えたビールが飲める。
アサヒが30本くらい並んでいる中なぜかひとつだけサッポロが!
ドライ嫌いの俺は当然サッポロをセレクト。
3人で乾杯!実はエビスの500ml缶を持ってきていることをだまりながらかんぱーい
30分以上いろんなおしゃべりをしつつ、テントを組み立てる。

少しのんびりしたら温泉へ。
この温泉がとにかく最高だった!
山小屋に温泉があるなんて。疲れもふっとぶ気持ちよさ。
ここでも先ほどの二人と会って冬山について話し合った。
3人とも冬山の経験はないのだが、ひとまず年末に雲取山に登るということで意見が合致。
楽しみですなー

夕飯はなべ!鍋キューブに白菜、ネギ、いかだんご、豚肉をいれて締めはうどん!
エビスと一緒にいただいてファイトいっぱーーーつ!!
なべはたまらんね。

21時すぎに就寝。ちなみにこのときテン場はもう満員。
位置をずらさない限り新しいテントは張れない。
次の土日はもっと混むのだろう。
ちなみに小屋は2人でひとつの布団だったそうな。

朝起きると5時すぎ。4時半には起きる予定だったのに痛恨のミステイク!
午後になるとトロッコが満席になってしまって帰れないと書いてあったので少し焦る。
そして天気は雨。
ひとまず朝ご飯は食べないことに。ソイジョイもどきやおにぎりが少し余ってたのでそれを朝ご飯に。
その後そそくさと撤収。
小雨の中90分で撤収。少しずつスピードはあがっていると思う。

6時45分、ここで昨日の二人と完璧なタイミングで遭遇し、一緒に歩き始めるもスピードの違いから10分くらいで先にいってもらうことにした。
9時10分  大太鼓
9時半    志合谷
11時20分 欅平駅
小休憩のみで4時間半。4時間くらいで歩くつもりだったがしょうがない。
小雨はたいして気にならなかった。
大雨の中ここを歩くのはさすがに勇気がいる。

それよりも気になったのが、4時間で足の裏が痛くなったこと。
トムラウシ縦走のときが顕著だったが、かなりつらい。インソールは変えたし、根本的にソールの硬いものに変えないといけないかもしれない。またお金が。。。
ちなみに今使っているのはモンベルのテナヤブーツ?みたいので、ソールが柔らかいハイカット。うーん。次はモンベルはやめようかな。

駅についてから観光客ばかりでびっくり。登山客は一部だった。
帰りはトロッコ。汗と雨に濡れた状態でのトロッコはほんとうに寒かった。
窓くらい作ってくれ。

1時間ほど揺られて到着。
車もしっかり届けられている。
近くのラーメンを食べ帰宅。

総括としては
とにかく景色がキレイで渓谷への興味が増した。沢登りとかもいいかもしれない。
しかし紅葉としてはもうひとつ。1週間早かったのと今年の紅葉自体がいまいちかも?

ルート自体の難易度としては思ったより低かった。というか確かに落ちたら危ないけど落ちないようにできてる。高所恐怖症でなければ問題ないかな。ただ場所によっては落石とかが不安。明らかに落石スポットみたいのが序盤に多く、地震などのときは危ない。

コースとしては吊り橋やトンネル、ダムや渓谷があって変化が多く、いつもの登山よりも楽しめる。しかしアクセスは悪いし、回送代もかかる。気軽にいけるわけではない。
でも時がたったいつかまた行ってみたいと思う。そんな場所でした。

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下ノ廊下(黒部ダム〜阿曽原温泉〜欅平)
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
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体力レベル
4/5

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