稲子岳南壁左カンテ
- GPS
- 07:22
- 距離
- 7.4km
- 登り
- 529m
- 下り
- 912m
コースタイム
- 山行
- 8:03
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 8:36
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
こちらも久しぶりの稲子岳。
今回で3回目だけど、毎回取り付きまでルートが違うから覚えられない。。またルートも殆ど覚えてなかった。
考えてみれば前回もオールフォロー。オールフォローだと安心しきってか!?覚えないのかな。。
今回は軽身で歩いたけど、他2人はロープ&ギア類を持ってもらったのに、歩くの早いなぁと感心した。
多分、私もギア類持ったら一緒に歩けないんじゃないかと思った。
しらびそ小屋で天狗岳に雪が被ってるのを見て、稲子は大丈夫か?
岩場は南壁だから大丈夫としても下山路大丈夫かな?と思いながらアブーローチ。
この日はアプローチの途中から腹の具合が悪くなり、登攀途中でメンバーに迷惑を掛けた。
前の日に食べたものか?朝食べたものか?プレッシャーか??原因が分からない。。
肝心の岩は前日の三つ峠は乾燥してか!?素手だと滑る感じだったが、こちらの岩は素手でもフリクションがあり&ガバガバでとても快適だった。
寒かったので、練習も兼ねて冬用のグローブを付けて登攀。実は冬履とアイゼンも持って来たのだが、ザックが小さすぎて入らず。当日パッキングしてる時に気付いた残念。。
なんだかんだで全てtedacさんにオールリードでお任せして登って貰った。後ろから見ててもはじめてのルートなのに安心して見れた。
帰りに年齢を聞いてビックリ!
59歳からクライミングを始めるなんて凄過ぎる。。
帰りはご褒美!?にしらびそ小屋でチーズケーキを食べて帰宅。
自分で思い返しても至らない点が結構あったなぁと反省。
二日間ありがとうございました〜
【アプローチ】
南壁が見えてきたら、登山道から外れて藪漕ぎしながら急登します。レポによって外れる箇所がまちまちで明確にはわかりませんでしたが、それでもその事前調査のおかげで大きくは迷うことなく、無事取りつきにたどり着くことができました。
【南壁左カンテルート】
偶数ピッチはリードするつもりで、レポや動画なども複数見て事前調査をしましたが、やはり実際の現場とのギャップがあり、1P目をフォローで登ってみて、まだ無理そうだと思ったので、tedtacさんにリードをお任せすることにしました。
フォローで登ったからというのもあるとは思いますが、クライミングを始めた頃からすれば、高度感にはほぼ恐怖心を感じなくなっています。なので今回は何だったのか?と考えてみたところ、①初めてのルートであること、②落石の恐怖、の2つかと思いました。
①に対しては、アルパインなら初見が当たり前なので、もっとたくさんの練習と経験を積まないといけないと思いました。登ることに精一杯な状態では、ルーファイや、冷静な状況判断ができないので、登攀力を上げて余裕が持てるようにしておかないといけないと言われてましたが、全くその通りだと思いました。登る前に下から見上げて見える範囲であればまだいいのですが、登ってみて初めてその先のルートが見えてくるような場合は、登攀しながら考え、判断しないといけないので、やはり余裕がないとできないと思います。また、いかつい岩の姿に圧倒され、見た目が本当にトポに書いてあるグレード通りなのか?と思うこともあり、まだまだ外岩慣れしてないなぁと思いました。
②に対しては、今回のルートはまだ安全な方なのだとは思いますが、今まで私が経験したマルチルートの中では(広沢寺、三つ峠、小川山の春の戻り雪くらいしかないですが)、1番落石を起こす恐怖を感じました。実際に浮石の多い所もありましたし、持ってみてガタガタ動くホールドもいくつかありました。これに対しても、やはり登攀力と経験値を上げ、余裕をもってホールドを見極めたり、他の安全なホールドを使って登り方を変えてみたりできるようにならないといけないと思いました。
【下山】
帰りにしらびぞ小屋でおやつを食べようということで、行きに何時までか聞いてみたところ、15時までならとのことでした。登攀が終わって下山を開始したのは、1時間半前の13:30。ご一緒の2人はもう間に合わないと諦めていましたが、私は最初から間に合うと思ってましたよ。14:30にしらびそ小屋に到着し、無事チーズケーキセットにありつけました。良かった、良かった。
【最後に】
上に登るにつれて、雪のついた東天狗岳や硫黄岳の姿が綺麗に見えました。やっぱり私はこれをやることでしか見れない、絶景を見るのが好きなんだなと改めて思いました。今回は、大きなご迷惑をおかけすることなく無事戻って来れただけでも、私にとっては大きな第一歩です。今後もマルチ、たくさんたくさん経験していきたいと思いました。この機会をくれたお2人に感謝です。ありがとうございました。
三つ峠の翌日、mjunさんとeuropaと八ヶ岳の稲子岳南壁左カンテに。
この週末は寒波が入って土曜日からとても寒いという予報だったので冬山ウエアリングを準備して臨んだか言うほど寒くはなく2日間とも快晴で風も強くはなく吹かれても耐えれるレベルで絶好の山日和。山の醍醐味は天気だよなぁ。
7時ミドリ池入口駐車場。
途中、しらびそ小屋でトイレを借り、一般登山道から外れて取り付き目指してバリルートを藪漕ぎしたり彷徨いながらも大きなロスもなく、計画通り10時に何度も写真で見た特徴的な見た目の取り付き到着。ラッキーにも誰も取り付いてない。
装備してると2人組1パーティが到着。
europaは初の本チャン挑戦に緊張気味。
難易度高い奇数ピッチを自分リード、偶数ピッチeuropaリード。mjunは今日もオールフォローでと決めスタート。
1p目。慎重に時間かけてルーファイしながらズンズン進む。それでもルーファイミスって35mの終了点を見逃し尚且つヤバめの間違ったルートを5mほどランナアウトしたところにあったペツルボルトで切った。カムがよく決まるクラックがたくさんあって快適。
2人を引き上げ、後続の2人組パーティーが追いついてきたので先を譲る。
europaが1p目終わってみてリードはちょっと自信がないというので、2ピッチめも自分リード。ランナアウト多用できる簡単なルート。
europaがリードした方が経験上良かったと思う。日本登山体系のトポでは30mとあったが全然短く感じた。20mくらい?
3ピッチ目Ⅲ+級。チムニーおよびそっからの終了点へのトラバースが核心との記述もあったのでこれも自分リードさせてもらう。このピッチもカム多用。楽しくリードさせてもらった。
トポでは35mとあるが15mくらいか?
終了点でアンカーセットとATCを2ピッチ目に置いてきてしまうという大きなミスに気づく。
他のギアは渡してもらったのだが連続リードだったので支点の回収をし忘れ、誰も気づかず登ってしまった。
1人ずつカラビナムンターヒッチでビレイ代用。
4ピッチ目はランナー取らない歩き。トポでは40m。実際は15m?
コンテは面倒なのでeuropaとmjunさんにロープを引いて歩いてもらいロープアップ後、自分フォローで登る。
最後の5p目Ⅲ+級、も自分リード。正面フェースを登らせてもらった。ルートがいろいろ取れそうなので慎重に左右確認しながら迷いながらもリッジ沿いに快適に登攀完了。
2人を引き上げて平らな安全地帯になってるところで小休憩。無事最後まで登れよかった。
おまけの6ピッチ目はeuropaリード。難なく完登して終了点構築もしてフォローで引き上げでもらった。
鹿避け柵の向こうの稜線の踏み跡辿りバリルートから一般登山道に出て下山。
しらびそ小屋でチーズケーキセットにあずかりマッタリ反省会。
結果的に歩きの4ピッチ目以外オールリードさせてもらい想定外にマルチの充実感を得られた。
リードはルーファイと登攀のスピードが課題と認識。どんどん経験積んでルーファイ力を養いたい。
mjunさんには2日間本当にお世話になりありがたかった。天気にも恵まれとても楽しい山行になった。またよろしくお願いします。
帰りの中央道は渋滞60km…おつかれさん〜。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する