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Yamareco

記録ID: 368414
全員に公開
沢登り
北陸

長良川支流前谷川

2013年11月09日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
08:28
距離
12.3km
登り
1,491m
下り
1,253m

コースタイム

魚返橋6:30-稜線12:05-大日ヶ岳山頂12:20/13:00-満天の湯駐車場15:00
天候 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2013年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
県道314号線桧峠から満天の湯への道に入って、駐車場にて駐車。
コース状況/
危険箇所等
どの滝にも弱点があり、直登か、あるいは比較的容易に捲き上がれる。が、流程が長いので早出を心がけたい。
山頂に向かうのがツメのセオリーではあるが、猛藪を避けるのであればH1550付近の二俣を左、左へと取り、稜線へと向かった方が格段に早い。
登山道はとても歩きやすいが、スキー場からは長い傾斜のある下りで閉口する。
(Y)
スタート地点付近はまだギリギリ紅葉残ってた
2013年11月10日 11:12撮影 by  DSC-TX20, SONY
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11/10 11:12
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スタート地点付近はまだギリギリ紅葉残ってた
橋名は「魚返橋」
橋名は「魚返橋」
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入渓前の橋の上から
すでに名渓の予感!?
2013年11月10日 11:13撮影 by  DSC-TX20, SONY
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11/10 11:13
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入渓前の橋の上から
すでに名渓の予感!?
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スタート直後からナメの美渓
2013年11月10日 11:13撮影 by  DSC-TX20, SONY
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スタート直後からナメの美渓
F1。左の水際を登るが、気温5℃ではきつかった。
F1。左の水際を登るが、気温5℃ではきつかった。
きれいなナメの始まり。足下もよく滑ります(汗)
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きれいなナメの始まり。足下もよく滑ります(汗)
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広い空間にナメが広がる
2013年11月10日 11:13撮影 by  DSC-TX20, SONY
11/10 11:13
(Y)
広い空間にナメが広がる
谷幅は大きい。
美しい流れ。
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朝日がさせばさらに綺麗に見える事だろう
2013年11月10日 11:13撮影 by  DSC-TX20, SONY
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朝日がさせばさらに綺麗に見える事だろう
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ショワーっと奥まで続く
ちなみにこのナメ、落ち葉+ヌメリで信じられないほど滑る。
(滑落で大けがするような個所は無いと思うが)
2013年11月10日 11:13撮影 by  DSC-TX20, SONY
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ショワーっと奥まで続く
ちなみにこのナメ、落ち葉+ヌメリで信じられないほど滑る。
(滑落で大けがするような個所は無いと思うが)
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ナメが終わってしばらく進むと堰堤
2013年11月10日 11:13撮影 by  DSC-TX20, SONY
11/10 11:13
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ナメが終わってしばらく進むと堰堤
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堰堤巻き中に なんと危険な木に引っ掛かる大岩。
2013年11月10日 11:13撮影 by  DSC-TX20, SONY
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堰堤巻き中に なんと危険な木に引っ掛かる大岩。
小振りな滝が出てきます。
小振りな滝が出てきます。
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中級くらいの滝が結構出てくる。
2013年11月10日 11:13撮影 by  DSC-TX20, SONY
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中級くらいの滝が結構出てくる。
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巻きは丁寧に処理すれば問題なし
2013年11月10日 11:13撮影 by  DSC-TX20, SONY
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巻きは丁寧に処理すれば問題なし
大きな淵。この時期でなければ浸かるところだが。
大きな淵。この時期でなければ浸かるところだが。
そして堰堤が現れる。
そして堰堤が現れる。
支流から注ぐ滝。珍しい浸食を見せている。
支流から注ぐ滝。珍しい浸食を見せている。
しっかりとルートファインディングすれば、捲きは容易。
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しっかりとルートファインディングすれば、捲きは容易。
ここもススイと捲いて。
ここもススイと捲いて。
美しい二条の直瀑。
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美しい二条の直瀑。
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2013年11月10日 11:13撮影 by  DSC-TX20, SONY
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草が枯れてて掴むとパキっと折れる
少しビビりました
2013年11月10日 11:13撮影 by  DSC-TX20, SONY
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草が枯れてて掴むとパキっと折れる
少しビビりました
まだまだ滝は出てくる。
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まだまだ滝は出てくる。
しかしどの滝にも弱点があって楽しい。
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しかしどの滝にも弱点があって楽しい。
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火山時代の名残か 中盤のガケ地帯には奇妙な浸食が多数みられる。
2013年11月10日 11:13撮影 by  DSC-TX20, SONY
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火山時代の名残か 中盤のガケ地帯には奇妙な浸食が多数みられる。
この滝も見た目より容易に越えられる。
この滝も見た目より容易に越えられる。
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滝と釜を上から見ると…
2013年11月10日 11:13撮影 by  DSC-TX20, SONY
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滝と釜を上から見ると…
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全部伏流になってた
2013年11月10日 11:13撮影 by  DSC-TX20, SONY
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全部伏流になってた
左側の壁 結構きついかと思ったけど案外容易
2013年11月10日 11:13撮影 by  DSC-TX20, SONY
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左側の壁 結構きついかと思ったけど案外容易
そしてまた滝。
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自由にライン取りできます。
夏ならシャワーですね
2013年11月10日 11:13撮影 by  DSC-TX20, SONY
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自由にライン取りできます。
夏ならシャワーですね
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弱点を突いてあっさり抜けるの楽しすぎ
2013年11月10日 11:13撮影 by  DSC-TX20, SONY
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弱点を突いてあっさり抜けるの楽しすぎ
この時点でもこの気温。出発時は5℃でした。
この時点でもこの気温。出発時は5℃でした。
双門のように両岸に岩が立ってくると・・・
双門のように両岸に岩が立ってくると・・・
この谷いちばんの難関かも?のスラブ滝。でも、滝身からあまり離れないで登れば大丈夫。
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この谷いちばんの難関かも?のスラブ滝。でも、滝身からあまり離れないで登れば大丈夫。
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黒壁の滝で滝場も終わりですね
2013年11月10日 11:13撮影 by  DSC-TX20, SONY
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黒壁の滝で滝場も終わりですね
そしてまた滝。これが〆の滝に。
そしてまた滝。これが〆の滝に。
見た目より、捲きは容易。
見た目より、捲きは容易。
振り返ると帰路の稜線が望める。
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振り返ると帰路の稜線が望める。
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ドキドキの木材わたり(亀裂入り(笑))
2013年11月10日 11:13撮影 by  DSC-TX20, SONY
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ドキドキの木材わたり(亀裂入り(笑))
藪漕ぎ一歩手前の風景。稜線が見えるが遙か遠い。
藪漕ぎ一歩手前の風景。稜線が見えるが遙か遠い。
ようやく稜線に到着。奥に見えるのが山頂だ。
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ようやく稜線に到着。奥に見えるのが山頂だ。
(Y)
薮を抜けて登山道合流。
ボスにヤブコギで置いて行かれたのはゴーグルが無くて目をつぶっていたから ってことにしておいて
2013年11月10日 11:13撮影 by  DSC-TX20, SONY
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薮を抜けて登山道合流。
ボスにヤブコギで置いて行かれたのはゴーグルが無くて目をつぶっていたから ってことにしておいて
振り返った景色。
振り返った景色。
右手の山は鎌ケ岳。
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右手の山は鎌ケ岳。
(Y)
登山道は楽なんだけど、やっぱりちょっと疲れてマス
2013年11月10日 11:13撮影 by  DSC-TX20, SONY
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(Y)
登山道は楽なんだけど、やっぱりちょっと疲れてマス
山頂〜♪
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山頂到着。(奥は白山)
とにかく眺めが良かった。
2013年11月10日 11:13撮影 by  DSC-TX20, SONY
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山頂到着。(奥は白山)
とにかく眺めが良かった。
方位盤の下にあった石。ちょっと怖い。
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方位盤の下にあった石。ちょっと怖い。
帰路の稜線から望んだ白山連峰。
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帰路の稜線から望んだ白山連峰。
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好きです
御嶽
2013年11月10日 11:13撮影 by  DSC-TX20, SONY
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好きです
御嶽
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ひるがの高原
奥に北アルプス
2013年11月10日 11:13撮影 by  DSC-TX20, SONY
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ひるがの高原
奥に北アルプス
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下山開始。
鎌ヶ峰・水後山を越えていかなければなりません。
2013年11月10日 11:13撮影 by  DSC-TX20, SONY
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下山開始。
鎌ヶ峰・水後山を越えていかなければなりません。
痩せた尾根をどんどん下ります。
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痩せた尾根をどんどん下ります。
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登ってきた前谷川
奥には毘沙門岳とか
2013年11月10日 11:13撮影 by  DSC-TX20, SONY
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登ってきた前谷川
奥には毘沙門岳とか
ようやくスキー場に飛び出した。しかしここからが下山の核心だった・・・。
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ようやくスキー場に飛び出した。しかしここからが下山の核心だった・・・。
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スキー場のゲレンデ
歩いて下るには長い…
2013年11月10日 11:13撮影 by  DSC-TX20, SONY
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スキー場のゲレンデ
歩いて下るには長い…
とにかく長い、長すぎるし急だった。
とにかく長い、長すぎるし急だった。
駐車場到着。
おまけの桧峠。

感想

ネットを徘徊していたときに前谷川についての記録を見た。

入り口からナメが続くなかなかの秀渓とのことで、ぜひ行ってみたいと思っていたが白山山系単独遡行は沢1年生としてチョットキビシイのではないかと二の足を踏んでいた。

そうこうしているうちに11月突入。
何となく沢シーズン終了か!? と思っていた矢先にボスから前谷川のお誘い。

「寒くて遡行どころではなくなるのではないか」と思ったが、来年まで待てないし 前から行きたかった前谷川なので参加することにした。


朝5時集合場所での気温は余裕の一桁で凍えながら準備をして入渓地点まで移動。
あたりが明るくなるにつれ気温の上昇が肌で感じ取れる。
なんとか遡行は形になるかと思っていざ出発。

橋の上から見た前谷川はすでに銘渓を感じさせ、入り口付近から始まるナメの饗宴にしばし寒さを忘れるが、直後に異様なまでに滑るナメの洗礼を受けヒザまで水につかり 紅葉も終わりがけの季節を身を持って感じることとなる。

ナメも一段落し無粋な堰堤を越えてからはゴーロ→滝→ゴーロを繰り返すこととなる。

滝はほどよい緊張感を伴って側壁や草付きを巻く。
いずれも困難と言うほどではないが、じっくりと処理する必要があるので、多人数の場合は意外と時間がかかることだろう。

源流の雰囲気がでるまでルートファインドは初級。以後のツメは各自思い思いのルートを描けばよいが、いずれも強烈な薮をしばらく漕ぐこととなるので体力は温存しておこう。

登山道に這い出てからはスッキリと晴れ渡った遠くまでよく見通せる秋晴れとなっており、山頂からの景色に期待がふくらむ。

ヤブ漕ぎ後だとことさら歩きやすく感じた登山道にて最後の一登りをこなし大日ヶ岳山頂に到着。
山頂からは白山はもちろん御嶽、乗鞍、北アルプスと期待通りの景色が広がり今回も大満足の遡行となった。

次に石徹白方面に来るのはおそらく山スキーとなる。
石徹白の隠れた秀渓を味わうのは来年お楽しみとして取っておくとしよう。

この谷の初遡行は遥か17年前。

前日に石徹白在住の知り合いの方のご厚意で泊まったこと、谷中で偶然福井の岳友と出会ったことなどが当時の記録に書かれていたが、そんな記憶はすっかり脳裏から消えていた。17年の記憶など、まったくあてにならないというのが正直なところだ。しかし谷に踏み入ると、おぼろげながらもどのような渓相だったかが断片的にも蘇ってくるから不思議なもの。

谷は序盤に美しいナメ滝に彩られた、美麗な渓相を披露する。足下には幾重にも落ち葉が重なり、そして水面に浮くこれら色とりどりの落ち葉が、晩秋の情緒を一層盛り上げていた。

しかし実際は美しい景色とは裏腹に、ヌメるナメ滝に足を取られまいかと冷や汗ものだった。しかし序盤はほんとうによく滑った。

谷は大味で溯行は楽である。しかし流程はことのほか長いのでのんびりとはしていられない。標高1500mほどでようやく源流帯に入るものの、そこから見える稜線は遥か先だ。またネマガリの猛藪を目の前にして、意気も落ちるのは当然のことかもしれなかった。

今回はこの藪帯を避けて、左稜線へと道を分けることにした。しかし分けた支流が一本早かったようで、狙った谷に戻るまでには、結局猛烈な藪の中を彷徨うことになってしまった。

稜線に飛び出して顔を上げると、そこにはなだらか大日ヶ岳への稜線が裾野を延ばしていた。ここから山頂までは一足投の距離だったが、これがまた、疲れた足にはひどく堪えたのだった。



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